我が国の狭い住宅事情を反映して、「片づけのコツ」はテッパンのネタだ。主婦層に向けた生活情報系のテレビ番組や雑誌が、こぞって採り上げている。片づけコンサルタントの「こんまり」こと近藤麻理恵氏はいまやカリスマ的人気。さらに、やましたひでこ氏が提唱した「断捨離」という言葉も一般化した。
この流れに「参戦」したというわけではないだろうが、経済評論家の勝間和代氏がおもしろい新語を考案した。それが「収納破産」である。
多方面で活躍する彼女も、自宅ではどうも片づけが苦手であったらしい。「汚部屋(おへや、おべや)」にはモノが増え続け、ついには家の中の収納スペースを使い切ってしまう。こうなると、いわば「思考停止」状態に陥る。いたるところに未整理のモノが転がっている様子を眺めて、何から手をつけてよいかわからず、ただ呆然とするばかり……。まさに経済的な破産と同じような精神状態となる。これが収納破産だ。
勝間氏がこの状態からどうやって脱却したかは著書(『2週間で人生を取り戻す!勝間式汚部屋脱出プログラム』 (文藝春秋刊))やネット上のインタビューを読んでいただくとして、筆者としては、その絶妙なネーミングに唸った。モノがあふれるままにしておくと、「いつか取り返しがつかないことになる」と脅かされているよう。破産はイヤだと、たしかに片づけをする気になるのである。
この流れに「参戦」したというわけではないだろうが、経済評論家の勝間和代氏がおもしろい新語を考案した。それが「収納破産」である。
多方面で活躍する彼女も、自宅ではどうも片づけが苦手であったらしい。「汚部屋(おへや、おべや)」にはモノが増え続け、ついには家の中の収納スペースを使い切ってしまう。こうなると、いわば「思考停止」状態に陥る。いたるところに未整理のモノが転がっている様子を眺めて、何から手をつけてよいかわからず、ただ呆然とするばかり……。まさに経済的な破産と同じような精神状態となる。これが収納破産だ。
勝間氏がこの状態からどうやって脱却したかは著書(『2週間で人生を取り戻す!勝間式汚部屋脱出プログラム』 (文藝春秋刊))やネット上のインタビューを読んでいただくとして、筆者としては、その絶妙なネーミングに唸った。モノがあふれるままにしておくと、「いつか取り返しがつかないことになる」と脅かされているよう。破産はイヤだと、たしかに片づけをする気になるのである。