SNSなどで目にする、女性がひとりで楽しむ気ままな旅を称した「ひとりっぷ」という言葉。もともとは女性ファッション誌『SPUR(シュプール)』(集英社)で連載された旅行コラム「今月も世界のどこかでひとりっぷ」から来ている。このコラムは、「編集P」こと同誌の元編集長・福井由美子氏が手掛けたもので、ディープな旅好きならではのセンスが人気を集めた。その「独断と偏見」の熱さは、旅の世界へと悪魔的に誘惑してくるのだ。
好評を受け、「ひとりっP」の名義で書籍『今日も世界のどこかでひとりっぷ』(集英社ムック)が上梓された。オススメの旅行先を10都市にわたって紹介した本書は、「女性の一人旅バイブル」として、各メディアで盛んに取り上げられている。基本的にガイドブックのたぐいは、「客観的」であるがゆえに読み物としてはつまらない。また、無意識のうちに男性向けに特化しており、女性視点の記述は皆無に等しい。行動的な女性の多い時代。海外旅行の回数が350回を超えるという福井氏の言葉は、「ひとりっぱー」たる女性たちのよき水先案内となろう。
好評を受け、「ひとりっP」の名義で書籍『今日も世界のどこかでひとりっぷ』(集英社ムック)が上梓された。オススメの旅行先を10都市にわたって紹介した本書は、「女性の一人旅バイブル」として、各メディアで盛んに取り上げられている。基本的にガイドブックのたぐいは、「客観的」であるがゆえに読み物としてはつまらない。また、無意識のうちに男性向けに特化しており、女性視点の記述は皆無に等しい。行動的な女性の多い時代。海外旅行の回数が350回を超えるという福井氏の言葉は、「ひとりっぱー」たる女性たちのよき水先案内となろう。