ジャパンナレッジ
a | e | i | o | u | |
ア | エ | イ | オ | ウ | |
b | ba | be | bi | bo | bu |
バ | ベ | ビ | ボ | ブ | |
c | ca | che | chi | co | cu |
カ | ケ | キ | コ | ク | |
cia | ce / che | ci | cio | ciu | |
チャ | チェ | チ | チョ | チュ | |
d | da | de | di | do | du |
ダ | デ | ディ | ド | ドゥ | |
f | fa | fe | fi | fo | fu |
ファ | フェ | フィ | フォ | フ | |
g | ga | ghe | ghi | go | gu |
ガ | ゲ | ギ | ゴ | グ | |
gia | ge /gie | gi | gio | giu | |
ジャ | ジェ | ジ | ジョ | ジュ | |
glia | glie | gli | glio | gliu | |
リャ | リェ | リ | リョ | リュ | |
gna | gne | gni | gno | gnu | |
ニャ | ニェ | ニ | ニョ | ニュ | |
h | ha | ho | |||
ア | オ | ||||
i | ia | ie | io | iu | |
ヤ | イェ・イエ | ヨ | ユ | ||
j, k | もっぱら外来語に用いられる | ||||
l | la | le | li | lo | lu |
ラ | レ | リ | ロ | ル | |
m | ma | me | mi | mo | mu |
マ | メ | ミ | モ | ム | |
n | na | ne | ni | no | nu |
ナ | ネ | ニ | ノ | ヌ | |
p | pa | pe | pi | po | pu |
パ | ペ | ピ | ポ | プ | |
q | qua | que | qui | quo | |
クワ | クエ | クイ | クオ | ||
r | ra | re | ri | ro | ru |
ラ | レ | リ | ロ | ル | |
s | sa | se | si | so | su |
サ・ザ | セ・ゼ | スィ・ズィ | ソ・ゾ | ス・ズ | |
sca | sche | schi | sco | scu | |
スカ | スケ | スキ | スコ | スク | |
scia | sce / scie | sci | scio | sciu | |
シャ | シェ | シ | ショ | シュ | |
t | ta | te | ti | to | tu |
タ | テ | ティ | ト | トゥ | |
u | ua | ue | ui | uo | |
ワ | ウェ | ウィ | ウォ | ||
v | va | ve | vi | vo | vu |
ヴァ | ヴェ | ヴィ | ヴォ | ヴ | |
x, y, z | もっぱら外来語に用いられる | ||||
z | za | ze | zi | zo | zu |
ザ・ツァ | ゼ・ツェ | ズィ・ツィ | ゾ・ツォ | ズ・ツ |
(1) | イタリア語のアクセントは語の最後から2番目の音節にあるものが多いので、例外的な発音をする語の他は、上の表を参考にすれば単語の発音は概ね分かる。しかし本辞典では学習の便のために次のような形で発音を示した。 |
(2) | 発音の例外で一番問題になるのはアクセントの位置である。伊和の部では外来語以外の見出し語、そして和伊の部では注意すべき語に、アクセントの位置を下線で示した。下線は核となる母音に引いた。ただし、virtùのように語末にアクセントがある語は必ずアクセント記号を付けて書くので、これについては下線を省略した。 pane suocero virtù |
(3) | さらに伊和の部では、基本語、発音上注意を要する語、そして頻出外来語について、カナ書きでおよその発音を示した。 |
(4) | カナ発音記号ではアクセントの位置は、当該のカナを太字で示した。 pane[パーネ] caffè[カッフェ(ー)] |
(5) | カナ発音表記の「(ー)」は、状況によっては相当長くなったり短くなったりするが、通常はやや長く言う発音であることを示す。 |
(6) | カナ発音表記はあくまで目安である。たとえば aglio, bagno, grazia, pesce の標準的な発音を厳密に書こうとすると、「ア(ー)ッリョ, バ(ー)ンニョ, グラ(ー)ッツィア, ペ(ー)ッシェ」となるだろうが、本辞典では簡単に「アッリョ, バンニョ, グラッツィア, ペッシェ」とした。なお、固有名詞のカナ表記も標準的な発音を反映させて「サルデンニャ」(Sardegna),「ラッツィオ」(Lazio)のようにしている。 |
(1) | e と o アクセントがあるときに限って開口音(口を大きく開いて発音する[エ],[オ])と閉口音(口を閉じ気味に発音する[エ],[オ])の区別がある。開口音と閉口音をうまく言い分けることはイタリア語らしい発音をする上で大事なことではあるが、区別しなくてもコミュニケーション上差し支えることはなく、また区別のしかたに地域差もあるので、本辞典ではこの区別はしない。 |
(2) | u 口笛を吹くように、唇を丸めて前に突き出して発音する。 uno[ウーノ] |
(3) | b バ行の音。 babbo[バッボ] |
(4) | ce[チェ], che[ケ], chi[キ], ci[チ]の発音に注意。 cia, cio, ciu は[チャ, チョ, チュ]を表す([チア, チオ, チウ]ではない)。cieもceと同じく[チェ]になる。ただし、farmacia[ファルマチーア], farmacie[ファルマチーエ], Lucia[ルチーア]のように、ciにアクセントがある場合は例外となる。 coca[コーカ] cravatta[クラヴァッタ] bistecca[ビステッカ] perché [ペルケ (ー)] chilo[キーロ] macchina[マッキナ] Cina[チーナ] pace[パーチェ] cielo[チェーロ] camicia[カミーチャ] calcio[カルチョ] doccia[ドッチャ] |
(5) | d ダ行の音。 dado[ダード] freddo[フレッド] sud[スッド] |
(6) | f 下唇と上の前歯の先で作る摩擦の音。 caffè[カッフェ(ー)] |
(7) | ge[ジェ], ghe[ゲ], gi[ジ], ghi[ギ]の発音に注意。 gia, gio, giuは[ジャ, ジョ, ジュ]を表す([ジア, ジオ, ジウ]ではない)。gieもgeと同じく[ジェ]。ただし、bugia[ブジーア], bugie[ブジーエ], psicologia[プスィコロジーア]のように、giにアクセントがある場合は例外。 gatto[ガット] grande[グランデ] leggo[レッゴ] spaghetti[スパゲッティ] funghi[フンギ] originale[オリジナーレ] gelato[ジェラート] igiene[イジェーネ] Giappone[ジャッポーネ] orologio[オロロージョ] oggi[オッジ] |
(8) | glia, glie, gli, glio, gliu は[リャ, リェ, リ, リョ, リュ]に似るが、日本語にない音である(発音記号は[ʎ])。まず[イ]の口がまえをし、そのまま舌のまん中から前の部分(先までいかないあたり)をべったり口の天井につけて[リャ, リェ, リ, リョ, リュ]と言う([リア, リエ…]ではなく一気に)。aglio[アッリョ]のように直前が母音字の場合は、小さい[ッ]を入れるのが標準発音だが、北イタリアでは[アーリョ]のように言うことも多い。gliはまれに文字どおり[グリ]の音を表すことがあるが、その場合は伊和の部においてカナで示した。 aglio[アッリョ] famiglia[ファミッリャ] biglietto[ビッリェット] |
(9) | gn 直前が母音字の場合は、bagno[バンニョ]のように前に[ン]を入れるのが標準発音だが、北イタリアでは[バーニョ]のように言うことも多い。 bagno[バンニョ] montagna[モンタンニャ] |
(10) | h この字は発音しない。外来語でも同様。 ho[オ(ー)] ah[ア(ー)] |
(11) | ia, ie, io, iu は、[イア, イエ, イオ, イウ]よりヤ行の[ヤ, イェ, ヨ, ユ]に近い。ただし、子音がその前にあるときは両者の中間のつもりで言う。たとえばItaliaは[イターリア~イターリャ]だが、簡単にするために本辞典では[イターリア]のように統一する。なお、io[イーオ], via[ヴィーア]などiにアクセントがある場合は例外。 soia[ソイヤ~ソーヤ] |
(12) | l 上の前歯の裏の歯茎に舌先を付けたまま出す音。 latte[ラッテ] bello[ベッロ] |
(13) | m マ行音だが、tempoは[テムポ]ではなく[テンポ]でよい。 tempo[テンポ] mamma[マンマ] |
(14) | n この音で終わる語を単独で言う場合は、con[コン(ヌ)]のように軽く[ウ]に近い音が入ることが多い。その後に母音で始まる単語が続く場合はcon un amico[コヌナミーコ]のように続けて言う。 nonno[ノンノ] |
(15) | p パ行の音。 pappagallo[パッパガッロ] psicologia[プスィコロジーア] |
(16) | qua, que, qui, quoは本辞典では[クワ, クエ, クイ, クオ]と書いたが、実際にはque以下は[クウェ, クウィ, クウォ]に近い発音。 qua[クワ(ー)] quest[クエスト] acqua[アックワ] |
(17) | r ていねいに発音する時やburroのように2つ続く場合は巻き舌になるが(舌を一気に2、3回はじく)、ふだんは舌が前歯の奥の方を1回だけはじいて出す音で、日本語で軽く言うときの「過労」「道路」と言う時のラ行の音とだいたい同じ。 caro[カーロ] tre[トレ(ー)] bar[バ(ー)ル] burro[ブッロ](巻き舌で) |
(18) | s ふつうはサ行音を表すが、単語の中で前後を母音字(aiueo)にはさまれた場合はザ行音になる(厳密には[z])。ただし、南イタリアでは、この場合でもしばしばサ行音で言う。中部のトスカーナ地方などでは単語次第。本辞典ではcasaなどトスカーナ地方で伝統的にサ行音で言う単語にかぎり[カーザ, カーサ]と併記した。sb, sv, sd, sg, sr, sl, sm, sn の組み合わせもザ行音になる。 sale[サーレ] rosso[ロッソ] insalata[インサラータ] strada[ストラーダ] autobus[アウトブス] chiesa[キエーザ] casa[カーザ, カーサ] sbaglio[ズバッリョ] Svizzera[ズヴィッツェラ] |
(19) | sche[スケ], schi[スキ]の発音に注意。 scarpe[スカルペ] sconto[スコント] |
(20) | scia, scio, sciu は[シャ, ショ, シュ]と発音する。([シア, シオ, シウ])ではない)。scieもsceも同じく[シェ]になる。pesce[ペッシェ]のように直前が母音字の場合は、小さい[ッ]を入れるのが標準発音だが、北イタリアでは[ペーシェ]のように言うことも多い。 pesce[ペッシェ] ambasciata[アンバッシャータ] scienza[シェンツァ] sciopero[ショーペロ] |
(21) | t タ行の音。 tutto[トゥット] anticipare[アンティチパーレ] est[エスト](東) |
(22) | ua, ue, ui, uo は[ウア, ウエ, ウイ, ウオ]よりもワ行の[ワ, ウェ, ウィ, ウォ]に近い。ただし、子音がその前にあるときは両者の中間ぐらいのつもりで言う。たとえばbuonoは[ブオーノ~ブウォーノ]だが、本辞典では[ブオーノ]で統一した。 guast[グワスト] guida[グイーダ] uomo[ウオーモ] |
(23) | v 下唇と上の前歯の先で作る摩擦の音。 evviva[エッヴィーヴァ] |
(24) | z 単語の最初ではザ行音で(厳密には[dz])、単語の中ではふつうツァ行になるが、例外もある。ただし、南イタリアでは、単語の最初のzもツァ行音で言うことが多い。中部のトスカーナ地方などでは単語次第である。本辞典ではzuccheroなどトスカーナ地方で伝統的にツァ行音で言う単語にかぎり[ズッケロ, ツッケロ]と併記した。なお、grazie[グラッツィエ]のようにzがひとつしか書いてなくても、直前が母音字ならば小さい[ッ]を入れて言うのが標準発音だが、北イタリアでは[グラーツィエ]に近く言うことも多い。 zaino[ザイノ] zucchero[ズッケロ, ツッケロ] alzarsi[アルツァルスィ] marzo[マルツォ] pizza[ピッツァ] Grazie. [グラッツィエ] realizzare[レアリッザーレ] |