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ゴルフに行こう!

2011-08-16

この週末に、S男のデビュー戦がある。

事の始まりは、K氏に「久しぶりに回りませんか?」と声を掛けてから。K氏は神保町にあるSグループ(Hグループともいうらしい)の中でも5本の指に入るほどの腕前。御年●●歳とは見えないほどの飛距離と絶妙なアプローチ、そして繊細なタッチのパッティングと付け入るスキもない。もちろんプレースタイルも厳しい仕事とはうって変わって、たいへんなジェントルマンである。と持ち上げても、何も出てこないのだが。

残る二人のメンバーを誰にしようかと考えているときに、S男のデビュー戦を兼ねてしまおうと思いついたのである。K氏は純粋にゴルフを楽しまれる方なので、NGかもと思いきや快諾。残る一人に紅一点と思ったのだが、こちらは玉砕。

これでラウンドが、K氏との親睦から、S男を立派にデビューさせる、という目的に変わっていった。

S男は昔ショートコースを回ったことがあるというが、本コースははじめて。継続的に練習していたわけでもないらしく、ほぼ初心者。しかし志は高く、すでにクラブセットは購入済みだ。さっそく練習に行ってみると、気持ちよさを通り越し、恐怖を感じるほどの満ブリ(=フルスウィングのこと)を繰り返すのみ。「もうちょっとゆっくり振りなよ」といっても、野球部出身の矜持からか、聞く耳を持たない。

が、本番間近になると、人が変わったようにアドバイスを聞くようになった。こちらもティーチングプロではないので、恐る恐る「このへんかな?」というあたりを指摘してみる。確率は五分五分程度。少しずつではあるが曲がり具合が落ち着いてきたようだ。気のせいかもしれないが。

なにせデビュー戦。プレーも大事だがいろいろとお世話が必要になる。たとえば、クラブ以外に必要なものは何か。グローブ、帽子はもちろん、ティーショットのときのティーやグリーンで使うマーカーなど。クラブハウスの使い方も意外とややこしかったりする。

さてここで盲点なのは服装である。決まったユニフォームがあるわけでもなく、しかし特に夏場であれば汗もかくわけで、それなりの格好をしないといけない。ショップに行って「一式揃えてもらえますか」といえば簡単なのだが、ゴルフウェアというやつはどうも苦手というか、いわゆるジャンボ尾崎的なイメージが刷り込まれているので、どうも馴染めない。石川遼だって、よく見ればトンデモない格好をしているときがあるではないか。ましてこちらはアマチュア。普通にチノパンにポロシャツでいいじゃないか、と思うのである。

さらにいえば、なんでもいいのである。好きな格好でプレーすればいい。しかし日本のゴルフ場とやらはヘンなところだけ「紳士のスポーツ」主義がはびこっている。やれ、折りのあるズボンをはけだの、やれ、襟のあるシャツを着ろだの、自ら門戸を狭めるようなことをしているのだ。

とグチはいろいろあるのだが、いまのところはゴルフ場のしきたりに従わざるを得ないので、S男には、くれぐれもジャージで登場しないように、とだけ伝えることにしようと思う。

2011-08-16 written by テツマザキ
ゴルファーなら誰もが通ったデビュー戦。緊張したことしか覚えていないという方も多いのでは? お世話役も大事ですが、自身もひとつ上をめざしプレーするぞと意気込んでいるテツマザキがお送りしました。