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酒蔵でブルース

2021-11-24

毎度毎度お酒の話ばかりで恐縮ですが、飲食店などでの酒類提供の時間短縮が解除されたことが何よりも嬉しい私は、さっそく福生にある酒蔵へ行ってまいりました。
さっそく酒蔵なんてどんだけ酒好きだよ! というツッコミが入るかもしれませんが、目的はお酒ではなく酒蔵で行われたライブ。
今回は、ブルースのハーモニカ奏者でもありシンガーでもあるリトル・ウォルターのベスト盤を、プロのアーティストが全曲カバーするという内容でした。

そもそもブルースとはなんぞやと思われる方も多いでしょう。
恥ずかしながら私もブルースに関する知識はまったくなく、まともに聴いたこともありませんでした。
ブルースをひとことで説明すると、「奴隷制下のアメリカ黒人の間に、宗教歌・労働歌などを母体に生まれた歌曲。【ジャパンナレッジ>デジタル大辞泉】」。
ですが、「その影響は、ジャズ、ブギ・ウギ、リズム・アンド・ブルース(R&B)、ヒップ・ホップ、カントリー、ロックなど、アメリカのポピュラー音楽のほとんどに及んでいる。ブルースという名は、不幸や憂鬱(ゆううつ)な気分(英語のブルー)をうたった歌に由来する。起源については諸説あるが、アフリカ系のミュージシャンがイギリスやアイルランドをはじめとするヨーロッパ系の音楽の要素を吸収しながら生み出したことは間違いない。【ジャパンナレッジ>日本大百科全書(ニッポニカ)】」とあるように、その音楽的な歴史はひとことでは語りつくせません。

ジャパンナレッジ収録「岩波 世界人名大辞典」にも立項されている、シカゴ・ブルースの代名詞「マディ・ウォーターズ」。
彼のバンドに参加していたのがリトル・ウォルターです。
心地よいブルースハープ(ブルースの演奏に使うハーモニカ)と演奏技術の高いウッドベース・ギター・ドラム編成のバンド、そして高音でも伸びのあるボーカルによって演奏される彼の代表曲が高い天井の酒蔵に響きわたり、音楽にも酒にも酔いしれた一夜なのでした。
あ、酒蔵なのでやっぱりお酒はつきものなのです(´∀`*)

2021-11-24 written by マツオカ
なんとなくブルースといえばバーボンというイメージでしたが、日本酒をちびちび飲みながら聴くブルースも味わい深かったです!