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トキワ荘の青春
先日、作家の野田知佑氏が84歳で逝去されました。
日本のカヌーイストの第一人者で『日本の川を旅する』『のんびり行こうぜ』などの著書で知られる野田氏。彼の紀行エッセイは私の10代の頃の愛読書で、愛犬「ガク」とともに世界中の川を下る姿に大変憧れたものです。
まだまだ元気に悠々とカヌーで旅をする野田さんの印象が強く残っているので、驚いたとともに非常にさみしい気持ちになりました。
おなじく10代の頃に影響を受けたといえば、漫画家・藤子不二雄A先生の訃報もありました。
「オバケのQ太郎」「忍者ハットリくん」「怪物くん」など、子どもの頃に藤子不二雄アニメがドンピシャ世代だった私にとって藤子・F・不二雄先生とともに思い入れの強い漫画家のひとり。
とくに「プロゴルファー猿」は毎週アニメ放送を楽しみにしており、よく木の棒をゴルフクラブがわりに主人公のマネをして遊びました。
2年前に訪れた、豊島区椎名町(現南長崎)にあるマンガ界の巨匠たちが青春時代を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」。
昭和57(1982)年12月に解体されマンガミュージアムとして新たに生まれ変わったトキワ荘ですが、当時居住していた漫画家たちの各部屋が忠実に再現されていて見ごたえがありました。
展示物などが置かれてはいるものの当時藤子不二雄両先生が隣同士で住んでいた部屋もあり、藤子不二雄の自伝的漫画作品「まんが道」がまだ続いているようでファンとしてはとても感慨深かったです。
ふたりの先生方が世に送り出した作品の数々。改めて読みなおし、故人を偲びたいと思います。
巨匠たちが愛したラーメンが食べられる大衆食堂「松葉」は、トキワ荘の近所にまだ健在。いつか訪れたい場所です。