ジャパンナレッジ 本文サンプル『あらまほし』

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小学館 全文全訳古語辞典 本文サンプル『あらまほし』

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小学館 全文全訳古語辞典

あら-まほ・し 【有らまほし】

最重要語

動詞「あり」の未然形「あら」に願望の助動詞「まほし」が付いた語。連語「あら・まほし」は望ましい、あってほしい、の意。形容詞は理想的である、好ましいの意となるが、この二語の区別は文脈上判断する必要がある。

[連語] あることが望ましい。あってほしい。

「万(よろづ)のしわざは止めて、いとまあるこそ、めやすく、あらまほしけれ〈徒然草・151〉

(老人になったら)すべての仕事はやめて、ひまのあるのこそ、見た目もよく、願わしいことである。

〔形容詞シク活用〕 好ましい。望ましい。理想的だ。

「家居(いへゐ)のつきづきしくあらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ」〈徒然草・10〉

住居(の造りがその主人に)似つかわしく理想的なのは、この世の一時の住まいとは思うが、興味深い。

小学館 全文全訳古語辞典(小学館)

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日本国語大辞典 第二版 本文サンプル『あらまほし』

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日本国語大辞典 第二版

あら‐まほ〓し 【有─】

解説・用例

【一】〔連語〕

(動詞「あり(有)」の未然形に希望の助動詞「まほし」が付いたもの)

(1)(「あり」が希望主の状態である場合)居たい。したい。

*蜻蛉日記〔974頃〕上・康保三年「ここにぞ、いとあらまほしきを、何事もせんに、いとびんなかるべければ、かしこへものしなん」

*源氏物語〔1001~14頃〕野分「これを御覧じつきて里居(さとゐ)し給ふほど、御遊びなどもあらまほしけれど」

*源氏物語〔1001~14頃〕若菜上「みやす所はおほん暇(いとま)の心やすからぬに懲(こ)り給て、かかるついでにしばしあらまほしくおぼしたり」

*栄花物語〔1028~92頃〕二・花山たづぬる中納言「東三条に行幸あらまほしう思せど」

(2)(「あり」が他者の状態である場合。その存在を期待し願う意)あってほしい。

*栄花物語〔1028~92頃〕二・花山たづぬる中納言「中宮の御有様いみじうめでたう、世はかうぞあらまほしきと見えさせ給」

*徒然草〔1331頃〕五二「すこしの事にも先達はあらまほしきことなり」

*日葡辞書〔1603~04〕「Aramafoxij (アラマホシイ)〈訳〉そうなってほしいと我々が願っている(こと)」

【二】〔形シク〕

(【一】が熟合して一語になったもの。あってほしいと、期待し、希望する状態を表わす)

望ましい。好ましい。理想的だ。

*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「夜の鮎(あゆ)、いと多かり。それより、さべきところどころにやりあかつめるも、あらまほしきわざなり」

*源氏物語〔1001~14頃〕総角「物語などせさせ給ふけはひなどの、いとあらまほしくのどやかに心深きを見たてまつる人々」

*徒然草〔1331頃〕一二四「ただ明暮念仏して、やすらかに世を過ぐす有様、いとあらまほし」

発音

〓[ホ]〓江戸「あらまほしき」〓〓〓〓〓〓

辞書

日葡・ヘボン・言海

正式名称と詳細


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