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持統天皇

ジャパンナレッジで閲覧できる『持統天皇』の国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典
持統天皇
じとうてんのう
六四五 - 七〇二
六八六―九七在位。ただし正式即位は六九〇年。白鳳時代の女帝。もとの名は〓野讃良(うののさらら)皇女。諱は高天原広野姫、大倭根子天之広野日女ともいう。天智天皇の第二女、母は蘇我倉山田石川麻呂の娘の遠智娘(おちのいらつめ)。大化元年(六四五)誕生。斉明天皇三年(六五七)十三歳で叔父の大海人皇子(天武天皇)と結婚。斉明天皇七年、斉明が中大兄皇子(天智)と計り、百済救援のため九州に赴くとき、持統は大海人とともに随行する。この年斉明は筑紫の朝倉宮で没し、その翌年の天智天皇元年(六六二)持統は娜ノ大津で草壁皇子を生む。百済救援軍は同二年に百済の白村江で大敗し、その前後に持統は夫・子とともに大和へ帰る。同六年、天智の近江遷都に従って近江大津宮に移る。大海人は天智の政治を助け、次期の天皇と目されたが、天智の晩年、天智が子の大友皇子(弘文天皇)に皇位を譲る意のあることを察し、同十年吉野山に隠れ、持統は草壁を連れてこれに従う。この年天智が没し、その翌年(六七二)大海人は持統らを従えて挙兵し、弘文を敗死させて皇位につく(天武天皇)。これが壬申の乱で、天武は都を飛鳥にかえし、天武天皇二年(六七三)浄御原宮で即位式を挙げ、持統を皇后とする。天武は律令制度をとりいれて中央集権の体制を推進するが、持統は天武を助けて功績が大きかったと『日本書紀』に伝えられている。朱鳥元年(六八六)の天武の死後は、皇太子の草壁とともに政治をとる。草壁が持統天皇三年(六八九)四月に病死したあと、同年六月に飛鳥浄御原令を施行、翌四年正月に即位して正式に天皇となり、官制の整備、百官の遷任、庚寅年籍の作成など律令制度の完成に力を尽くす。同八年には中国の様式にならって造営した藤原宮に遷都し、薬師寺の造営にも努めた。同十年、太政大臣高市皇子の死を機に、草壁の子の軽皇子(文武天皇)を皇太子とし、同十一年八月皇位を軽に譲り、太上天皇となって文武とともに政治を行う。大宝元年(七〇一)八月『大宝律令』が成り、翌年にかけて施行されるのを見とどけ、同二年十二月二十二日没する。五十八歳。遺体は火葬され、天武の檜隈大内陵に合葬された。→檜隈大内陵(ひのくまのおおうちのみささぎ)
[参考文献]
直木孝次郎『持統天皇』(『人物叢書』四一)、北山茂夫「持統天皇論」(『日本古代政治史の研究』所収)
(直木 孝次郎)


日本大百科全書(ニッポニカ)
持統天皇
じとうてんのう
[645―702]

白鳳(はくほう)時代の天皇。第41代に数えられる(称制686~689、在位690~697)。鸕野讃良(うののさらら)皇女といい、諡(おくりな)は高天原広野姫(たかまのはらひろのひめ)または大倭根子天之広野日女(やまとねこあまのひろのひめ)という。父は天智(てんじ)天皇、母は蘇我倉山田石川麻呂(そがのくらやまだいしかわまろ)の女(むすめ)遠智娘(おちのいらつめ)。父の弟大海人(おおあま)皇子の妃となる。大海人は天智天皇の皇太子の地位についたが、天智の晩年に意思の疎通を欠き、671年(天智天皇10)朝廷を去って吉野山に入り、持統もこれに従った。天智の没後、持統の異母弟の大友皇子が天智の後を継いだが、大海人は672年壬申(じんしん)の乱を起こし、大友(弘文(こうぶん)天皇)を倒して皇位につき、天武(てんむ)天皇となり、飛鳥浄御原(あすかきよみはら)に都を定め持統を皇后とした。持統は天武の政治を補佐し、686年の天武の死後は皇太子草壁(くさかべ)皇子を助け、689年(持統天皇3)に草壁が没したのち、飛鳥浄御原令(りょう)を施行、ついで690年正式に即位し、諸制度を整備して、律令国家の確立に努め、藤原京を建設して694年に遷都した。697年に皇位を孫の文武(もんむ)天皇に譲るが、太上(だいじょう)天皇として文武の政治を助け、大宝律令の成った701年(大宝1)の翌年に没し、天武の檜隈大内(ひのくまのおおうち)陵(奈良県明日香(あすか)村に治定)に合葬された。『万葉集』に歌6首がある。
[直木孝次郎]



改訂新版 世界大百科事典
持統天皇
じとうてんのう
645-702(大化1-大宝2)

第41代にかぞえられる天皇。称制686-689年,在位690-697年。鸕(菟)野讃良(沙羅々)(うののさらら)皇女。諡(おくりな)は高天原広野姫(たかまのはらひろのひめ)または大倭根子天之広野日女(やまとねこあまのひろのひめ)という。天智天皇の皇女,母は蘇我石川麻呂の女遠智娘。大化改新の開始の年に生まれ,657年(斉明3)13歳で父の弟大海人(おおあま)皇子と結婚する。国内では父の中大兄皇子(のち天智天皇)を中心に律令体制の成立が急がれていたが,国外では強大な唐の勢力の圧迫により,朝鮮半島の情勢が緊迫していた。斉明天皇は661年,唐と新羅に攻められた百済を救うために九州に出征,持統も夫大海人とともに軍に従い,662年(天智1)九州の那津で草壁(くさかべ)皇子を出生。百済救援軍は翌年白村江で大敗する。667年,天智は都を近江(滋賀県)に移し,668年ここで正式に即位する。このころから天智と大海人との間が天智の後継者問題をめぐって不和となり,671年10月大海人は朝廷を去って吉野山に隠れ,持統もそれに従った。同年12月に天智は没し,大友皇子があとを継いだ(弘文天皇)が,翌672年(天武1)6月,大海人は反乱をおこして弘文の近江朝廷を滅ぼす。これが壬申の乱で,勝利した大海人は都を大和へかえし,673年飛鳥浄御原宮で即位し(天武天皇),持統を皇后とした。持統は《日本書紀》に〈天皇を佐けて天下を定め,(中略)言政事に及び,毗(たす)け補う所多し〉とあるように,夫天武を助けて政治をとった。天武の治世に律令体制の整備が進み,681年律令の制定に着手したが,その完成をまたず,天武は686年(朱鳥1)に没した。持統は皇后として政治をとり,草壁皇子を天皇に立てる予定だったが,草壁が689年(持統3)に没したため,持統は飛鳥浄御原令の発布,戸籍(庚寅(こういん)戸籍)の作成などを命じたのち,翌690年正式に即位する。持統は令と戸籍によって国家の諸制度を充実させるとともに,律令国家にふさわしい都として藤原京の建設に着手,694年に遷都する。697年薬師寺で仏像開眼会を行ったのを機会に皇位を孫の軽皇子(文武天皇)にゆずり,太上天皇となる。そののちも文武の政治を助けたが,大宝律令のなった701年(大宝1)の翌年に没した。律令国家の形成に多大の功績のある政治家である。《万葉集》に歌6首がある。
→女帝
[直木 孝次郎]

[索引語]
鸕(菟)野讃良(沙羅々)(うののさらら)皇女 草壁(くさかべ)皇子 天武天皇
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2. 持統天皇
日本大百科全書
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3. 持統天皇
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645-702(大化1-大宝2) 第41代にかぞえられる天皇。称制686-689年,在位690-697年。鸕(菟)野讃良(沙羅々)(うののさらら)皇女。諡(おく ...
4. じとう‐てんのう【持統天皇】
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[645〜702]第41代の天皇。在位686〜697。天智天皇の第2皇女。名は〓野讚良(うののさらら)。天武天皇の皇后となり ...
5. じとう‐てんのう[ヂトウテンワウ]【持統天皇】
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6. じとうてんのう【持統天皇】
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8. じとうてんのう【持統天皇】
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9. 持統天皇[文献目録]
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10. Jitō, Empress 【持統天皇】
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11. 持統天皇山陵 (見出し語:持統天皇)
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12. 持統天皇薄葬 (見出し語:持統天皇)
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13. 持統天皇諡 (見出し語:持統天皇)
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14. 持統天皇遊覽御幸 (見出し語:持統天皇)
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15. 小倉百人一首(2) 歌人/持統天皇[百科マルチメディア]
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17. きっかり[方言]
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22. むいき【無意気】[方言]
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23. あおきのさんりょうき【阿不幾乃山陵記】
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24. あお‐くも[あを:]【青雲】
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25. あおのかりみやあと【阿保頓宮跡】三重県:名賀郡/青山町/阿保村
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26. 赤坂(愛知)
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れるものである。これは国名が欠損しているが、阿具比里は当郷にあたるものと考えられる。甲午年は持統天皇八年で、飛鳥浄御原令制下であり、里名の表記となっている。国名 ...
29. あごぐん【英虞郡】
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30. あごぐん【英虞郡】三重県:志摩国
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31. あさ‐はら【朝腹】
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32. あさひはちまんじんじゃ【朝日八幡神社】愛媛県:松山市/石手川下流域(旧温泉郡の大部分)/南江戸村
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33. 明日香(村)
日本大百科全書
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日本歴史地名大系
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日本歴史地名大系
(六三〇〜)、二期は皇極天皇の飛鳥板蓋宮(六四三〜)、三期は斉明天皇の後飛鳥岡本宮や、天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮(六七二〜六九四)の可能性が指摘されている。一 ...
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日本歴史地名大系
都となしつと詠まれている。浄御原宮の位置については、「日本書紀」に「宮室を岡本宮の南に営る」、同書持統天皇元年八月条に、天武天皇の死に接して「京城の耆老男女、皆 ...
37. あすかきよみはら‐りつりょう【飛鳥浄御原律令】
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天武天皇10年(681)編集を命じ、持統天皇3年(689)に施行した法令。令22巻は大宝律令の基礎となった。律は巻数・施行時期とも不明。浄御原令(きよみはらりょ ...
38. あすかきよみはら‐りつりょう[:リツリャウ]【飛鳥浄御原律令】
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天武天皇が天武一〇年(六八一)編集を命じ、持統天皇の三年(六八九)施行された法典。官職、班田収授、雑徭(ぞうよう)など多くの点で大宝律令の基礎になったといわれる ...
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日本大百科全書
大化改新がその究極の目標とした天皇を中心とする律令制中央集権国家はその輪郭を明らかにする。ついで持統天皇は孫の文武(もんむ)(在位697~700)に位を譲ったが ...
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45. あすかのきよみはらのみや【飛鳥浄御原宮】
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46. あすかむら【明日香村】奈良県:高市郡
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49. 遊び
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