第85回
音(おん)にだまされてはいけない

 日本語にはその語のもつ音(おん)からの印象で、意味を誤解させられてしまう語があるらしい。
 たとえば、「彼はやおら立ち上がった」というときの「やおら」がそれである。
 文化庁が発表した2006(平成18)年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「ゆっくりと」で使う人が40.5%、間違った意味の「急に、いきなり」で使う人が43.7%と、逆転した結果が出てしまったので
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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