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正解 ステイオンタブ といいます
缶入り飲料の、開けたあとも缶についたままになるタイプの 口金のことです。「 SOT」と略されることもあります。 ごみの散乱や野生動物による飲み込みを防止するなどの目的で普及し、現在では日本でもほとんどのメーカーで採用されています。
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正解 ヘッドピン といいます
ボウリングの1番ピン、つまり三角形の頂点にあるピンのことです。 キングピンともいいますが、キングピンは中央にある5番ピンをさすことが多いです。
このヘッドピンの左右に位置する第2か第3ピンの間の空間は ポケットと呼ばれ、ストライクをとるために狙うべき場所とされています。
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正解 定式幕(じょうしきまく) といいます
歌舞伎舞台の正式な引幕(ひきまく)のことで、芝居の幕開きと終幕に使われます。 狂言幕とも呼ばれます。
定式とは、歌舞伎で舞台美術の各部門における決まったやり方または形式を意味します。
右から 萌黄(もえぎ)・柿(かき)・黒の3色の縦縞模様があるもので、昔は各座で色や配色順が異なりました。現在、定式幕として使われているものはほとんどが 森田座の様式のものです。
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正解 踏面(ふみづら) といいます
階段の踏板の上面のことです。
現在、 建築基準法で住宅の踏面の寸法は15センチ以上と定められていますが、現存する城の 天守閣などの階段はハシゴのように踏面の奥行が狭くなっています。一説には、敵が攻めてきた場合に急勾配の階段の方が守りやすいと考えられて設計されたといわれています。
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正解 ピクトグラフ/ピクトグラム といいます
絵文字、絵単語、図記号の総称です。事物の使い方や性質、状態の強弱や変化、統計数値の大小といった情報や符号を、誰にでもわかりやすい単純な構図と明瞭な二つの色で表します。文字が無く目につきやすい無駄のない図記号である点が特徴です。
非常口やトイレの目印として普及している記号化された人物マークは、コピーライターの内海慶一氏によって「 ピクトさん」と名づけられ、キャラクターとしても親しまれています。
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正解 シューホーン(shoe horn) といいます
shoe=靴、 horn=角を意味し、動物の角を削って靴べらにしていたことから名づけられました。靴を履きやすくするためだけでなく、靴を傷めないようにするという重要な役割があります。
シューホーンには柄の長いものだけでなく、携帯用の短いものもあります。
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正解 キャノピー といいます
建物の戸口・窓などに設けた 天蓋(てんがい)形のひさしのことです。
建築業界では、ホテルやビルのエントランス前に見られるように、柱で支えるか、上から吊るされて頭上をカバーした状態のものをいいます。また商店の出入り口の日射しや雨除けのために設置されている張り出しテント、航空機などの操縦席上部を覆う 風防硝子、パラシュートや パラグライダーの傘部分のことを「キャノピー」と呼ぶこともあります。
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正解 アルベド といいます
柑橘類の果実の皮にある白い繊維状の組織です。 内果皮とも呼ばれています。また、外側のだいだい色の皮は「 flavedo(フラベド)」といいます。
アルベドは果実へ養分を運ぶ役割があるため食物繊維や ビタミンPが豊富に含まれおり、毛細血管を強化しコレステロール値を改善するなどの効果があるとされています。
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正解 ホエイ/ホエー といいます
チーズを製造する際の副産物で、牛乳の中の 乳糖、水溶性タンパク質、 灰分などを含有した淡黄緑色の液体です。「 乳清」「 乳漿(にゅうしょう)」ともいいます。 高タンパク・低脂肪で栄養価が高い点から、近年優れた食品としての認識も高まってきています。加熱することによって容易に凝固沈殿する性質を利用して作られる食品もあり、その代表格がイタリアの リコッタチーズです。
- ホエイ(日本大百科全書(ニッポニカ))
- whey(ランダムハウス英和大辞典)
- whey(e-プログレッシブ英和中辞典)
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正解 オッドアイ といいます
左右で 虹彩の色が異なる目のことです。猫に多く見られ、その場合は「 金目銀目(きんめぎんめ)」ともいいます。
オッドアイは白猫に特に多く見られ、通常は片方の瞳が青色でもう片方が橙色、黄色、茶色、緑色のどれかになります。また、青色の目の側の聴覚に障害を持つことがあります。
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正解 手水舎(ちょうずや/てみずや) といいます
神社・仏閣で参詣者が手や顔を洗い口をすすぐための 水盤を覆う建物のことです。水盤舎や 水屋とも呼ばれます。多くの手水舎は四方 吹抜きとなっており、その中に水盤が据え付けられています。
古来、神社に参拝する際は近くを流れる川の水や湧き水で身を清めていましたが、時代とともに川の水が汚染され清流や湧き水が確保できなくなったため、それに代わる手水舎が設けられるようになりました。
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正解 f字孔(エフじこう) といいます
バイオリンや チェロや コントラバスなど西洋弓奏弦楽器の、表板の左右にあけられたf字形の孔(あな)のことです。共鳴胴内の空気振動を外に伝える役割をします。 響孔ともいいます。
なぜfの字形であるかは「強度面で優れている」「女性の英訳であるfemaleの頭文字から取った」「華やかな装飾を追求する過程で生まれた」など諸説あります。
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正解 奥付(おくづけ) といいます
書物の末尾に、書名・著者・発行者・印刷者・出版年月日・定価などを記したページまたは部分のことをいいます。
法的に定められたのは、江戸幕府が1722年(享保7)12月、5か条からなる出版取締令を公布したときに始まります。これが明治新政府の出版条例(1869年)に受け継がれましたが、記載箇所や形式についての指示はありませんでした。 出版法(1893年)になって「文書図画ノ末尾」になり、記載の形式もしだいに整えられてきました。出版法は1949年(昭和24)5月に廃止され、現在は奥付についての法的規制はなくなりましたが、書誌的事項を表す重要な箇所になっていることから、そのまま踏襲されています。
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正解 スピン といいます
洋装本で、栞(しおり)として用いるひもです。一方が綴(と)じ目の上部にのり付けされています。栞紐(しおりひも)ともいわれています。 和綴(わとじ)本の場合には、通常はスピンをつけることはありません。
かつては三つ編みのものもありましたが、現在では廉価な紐が用いられています。
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正解 ぽい といいます
金魚すくいに用いる針金などの枠に薄い紙を張った道具のことです。金魚すくいだけでなく、 スーパーボールすくいなどにも使われます。
あらかじめ紙が貼りつけられている使い捨てのものと、紙の着脱が可能で破れた紙のみを交換して再使用できるものとがあります。また、紙のかわりに針金のホルダーに最中(もなか)を取り付けて用いられることもあります。
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正解 精霊馬(しょうりょううま) といいます
盂蘭盆(うらぼん)に 精霊棚に供える、ナスとキュウリに 麻幹(おがら)や割り箸、マッチ棒などで足を付けて牛と馬に見立てたものです。「 牛馬(うしうま)」ともいいます。先祖の霊があの世とこの世を行き来するための乗り物になります。
キュウリは足の速い馬に見たてられ精霊をより早く迎え、ナスは歩みの遅い牛に見たてられゆっくり戻ってほしいとの思いが込められています。
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正解 脇息(きょうそく) といいます
座ったわきに置いてひじをかけ、からだをもたせかける道具です。
奈良時代に 挟軾(きょうしょく)と呼ばれていたことが『東大寺献物帳(けんもつちょう)』に記載され、正倉院に伝来され平安中期に脇息というようになりました。形は、長方形と湾曲したものとがあります。材質は木、竹、角、 紫檀(したん)、 沈香(じんこう)などを用い、蒔絵、 螺鈿(らでん)などの細工を施したものもあります。
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正解 舌(ぜつ) といいます
鐘や 風鈴などの中についているおもりのことです。
風鈴の「舌(ぜつ)」には糸を通して 短冊などがつけられており、風を受けると舌がお椀型をした外身に当たり涼しげな音が鳴ります。材質によって音が変わり、金属製の南部風鈴や高岡風鈴はリーンと高く鳴り、ガラス製の江戸風鈴はチリチリチリと鳴ります。
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正解 螻蛄羽(けらば) といいます
切妻屋根の端の部分です。軒端(のきば)ともいいます。
切妻屋根は本を開いて伏せたような二つの斜面からできている屋根で、その妻側(棟の両端部)の屋根の端が「けらば」になります。これに対して 樋(とい)が付いている一番低い高さの軒側の先を「 軒先」と呼びます。
1275年に成立した『 名語記』によると、昆虫の おけらの羽に例えたとされています。
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正解 エメリーボード といいます
マニキュアや ペディキュア用として爪を磨くために用いるやすりです。研磨剤である エメリー粉末を塗った紙や厚紙などで出来ていて、 粗密2種の紙やすりを表裏に貼り合わせたものが主流です。 「エメリーボード」は地爪を削る時に使用され、人工のつけ爪などはダイヤモンド 砥粒(とりゅう)を含んだ「 ネイルファイル」で削るのが一般的です。
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正解 アイスクリーム頭痛 といいます
アイスクリーム、かき氷などの冷たいものを一気に食べると、こめかみや前頭部がキーンと痛むように感じる頭痛のことです。 この頭痛は、強烈な寒冷刺激が脳幹にある 三叉(さんさ)神経へと伝達される際に感覚信号が混線して発せられてしまい、冷たさと痛さ、刺激を感じた場所などを神経が勘違いするのが原因と考えられています。こうしたメカニズムを、 関連痛または放散痛といいます。対して、強烈な刺激で頭部の血管に一時的な炎症が起こるのが原因、とする説もあります。
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正解 bull's eye(ブルズアイ) といいます
標的の中心円や黒点のことです。射撃や 弓術の標的の中心円や黒点も「bull's eye(ブルズアイ)」といいます。また、的の中心に命中すること自体をそう呼ぶこともあります。 ダーツ用語では二重円の内側の円のことを指し、「インナーブル」「ダブルブル」とも呼ばれます。 「bull's eye(ブルズアイ)」は血走った闘牛の目という意味だそうです。
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正解 酒林(さかばやし/さけばやし) といいます
酒屋の看板として、杉の葉を球形に束ねて軒先につるしたものです。「 酒箒(さかぼうき)」「 酒旗(さかばた)」「杉玉」ともいいます。 江戸時代の末ごろまで一般にみられた風習で、今日でも一部の 酒造家の間には残っています。 新酒が出来たことを知らせるために吊るし、青々とした酒林がやがて枯れて茶色がかってくると新酒が熟成された目印となります。
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正解 猫間(ねこま)障子 といいます
障子の一部にガラスをはめこみ、その部分に、左右または上下に開閉できる小さな障子を設けた建具のことです。「 雪見障子」と呼ばれることも多いのですが、地域などによっては、写真のように上げ下げ障子がついているものを猫間、無いものを雪見と区別している場合もあります。 本来、猫間障子は障子が閉まっていても猫が出入りできるように小窓を設けたもので、ガラスは付いていませんでした。しかし、家の 気密性を考えガラスが付けられるようになり、呼び名だけが残ったと考えられています。 前述したように「雪見障子」と呼ばれることも多いのですが、「雪見障子にしてください」と注文すると、上げ下げ障子が付いてこないことがあるため注意が必要です。
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正解 経机/経台 といいます
仏前で読経の時に、経典を載せておく小さな机のことです。禅宗では 経案(きんあん)といいます。 8足や16足の多足机など種々の形がありましたが、平安時代以降は 看経(かんきん)や写経に使うようになり、座り机くらいの高さで 甲板(こういた)の左右に筆や 経巻が落ちないよう 筆返しをつけ、断面が四角の脚を外開きに反らせたものが一般的になります。 黒または朱色のうるし塗りのものが多く、引き出しがあるものもあります。
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正解 TSA(ティーエスエー)ロック といいます
スーツケースなどに取り付けるカギの種類で、とくにTSA(米国運輸保安局)の認可・承認を受けた旅行鞄用の錠(じょう)のことをいいます。持ち主のほか、TSA職員であれば、特殊なツールを用いて解錠・再施錠することができます。2003年以降、米国の飛行機に搭乗する際は、テロ対策として荷物の施錠をしないよう要求されていますが、TSAロックであれば施錠したままの運搬や預け入れが可能となっています。TSAロック採用の製品には、スーツケース、 南京錠、ワイヤーロックなどがあります。
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正解 ドアアイ といいます
玄関などの扉につけてあるのぞき穴のことです。レンズをはめこんで内側から外の様子が広く見え、外からは中が見えない構造になっています。 ドアスコープともいいます。扉を開けずに来訪者を室内から確認できるため、防犯用に取り付けられています。最近は、カメラを取り付けたドアアイもあります。
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正解 汲出茶碗(くみだしちゃわん) といいます
もともと茶道で 寄付(よりつき)または 待合で、昆布茶や 桜湯などを入れて出す茶碗のことです。略して汲出(くみだし)ともいいます。 素湯(さゆ)などを「汲んで出した」ところから、名づけられたといわれています。形は 煎茶茶碗よりやや大振りです。
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正解 風帯(ふうたい) といいます
掛け物の 八双から垂らす2本の細長い布、または紙のことです。中国では「 驚燕(きょうえん)」、「払燕(ふつえん)」と呼ばれています。一説では、屋外でも掛け物を鑑賞する風習があった中国で、ツバメは風になびく紙を怖がることからツバメよけのためにつけられたとされていますが、現在の掛け物にはつけられていません。なぜか日本で、単に装飾するものとして形式だけが残ったとされています。
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正解 衣桁(いこう/えこう/ゆこう) といいます
着物などを掛けておく和室用の家具で、木を鳥居のような形に組んで台の上に立てたものです。 衝立(ついたて)式のものと2枚に折れる屏風(びょうぶ)式のものとがあります。屏風式のものは部屋の隅に直角に置かれます。 衣架(いか)、 御衣(みぞ)懸け、 衣紋掛(えもんかけ)ともいいます。 平安時代から用いられており、寝所用のほか衣装を掛けて室内装飾の役目も果たしました。
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正解 歩数計 といいます
歩行の際の振動によって、歩数を自動的に記録する装置です。 計歩器や 測歩器ともいいます。俗にいう「 万歩計」は商標名です。 歩数計のアイデアは レオナルド・ダ・ビンチが考案したもので、初めて実用化したのはスイスの時計師です。日本では、ヨーロッパ製の歩数計を 平賀源内が改良して「量程器」というものを製作したといわれています。 現在では、あらかじめ設定した運動日数や歩数ノルマを達成するかしないかで、電子ペットが変化する 歩数計ゲームや、 スマートフォンが歩数計がわりになるアプリなども登場しています。
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正解 袴(はかま) といいます
酒徳利を据えておくための、筒型またはます型の器です。酒を燗(かん)した時に持ち運びしやすく、 膳などに据える際には安定させるために用います。また、テーブルと徳利の間に袴があることにより、熱燗が冷めにくくなります。 実用性だけでなく、見た目が粋という理由で好む方も多いようです。
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正解 グラシン紙(し) といいます
書籍のカバーなどの特殊包装用に使用される 薄葉紙です。 化学パルプをどろどろになるまで機械で 叩解(こうかい)し、スーパーカレンダーというローラーを使い熱と圧力をかけて繊維と繊維の隙間をなくすまで潰し、密度を高めることで半透明にします。 書籍カバーのほかには、 紙巻煙草の内装や食品の包装、紙風船などにも用いられます。
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正解 五徳(ごとく) といいます
金属や陶器で作った3本または4本脚のある輪です。火鉢や炉の火の上にかぶせて立て、やかんや 鉄瓶などをかけます。金属製のものはかなわ、かなご( 鉄輪)とも呼ばれます。 弥生時代の後半には土器としてすでに存在し、鎌倉時代には3本脚または4本脚の鉄製の五徳が作られていました。 現代では、写真のようにガスコンロに使われています。昭和時代に普及したガステーブルコンロに備え付けの五徳は脚がなく、「平五徳(ひらごとく)」と呼ばれることもあります。
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正解 湯桶(ゆとう/ゆおけ) といいます
食後に飲む湯や茶などを入れる 漆器です。そば屋ではそば湯を入れます。 湯次(ゆつぎ)ともいいます。多くは、注ぎ口と柄がついています。 茶懐石では食後に出される焦げ湯を入れる器として使用されます。焦げ湯とは炒(い)り米を湯といっしょに湯桶に入れ、香ばしい香りと湯の甘味を味わうもので、この焦げ湯自体も湯桶といわれています。
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正解 目打(めうち) といいます
切手・ 印紙などの切り目に1列に連続してあける小さな穴のことです。切り離しやすいようにあけられています。穴がない切手は無目打と呼ばれます。同じ図案の切手でも目打の穴の数が違う場合もあります。そういった細かい違いも 加味して、収集する切手コレクターもいるようです。
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正解 スポーク といいます
自転車などの車輪の軸と輪とを放射状につなぐ細い棒のことです。 オートバイや スポーツカーなどにも使われています。 スポークを用いることによって、無駄な部材を削減でき重量の軽減が可能です。また風を通すので、自転車やオートバイでは横風が走行中の安定性になるべく影響を及ぼさないようにするという効果もあります。
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正解 ぜんご/ぜいご といいます
アジ(鯵)の尾に近い側面に一列に並ぶ刺(とげ)のような鱗のことです。「 ぜご」ともいいます。魚類学では稜鱗(りょうりん)と呼びます。 硬骨魚類の中ではアジにだけ「ぜんご」があります。一説では、後方から他の魚に襲われた時に身を守る役割があるとされています。 調理の際には、尾の方から包丁を入れて取り去ります。
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正解 クラウン といいます
帽子の、頭を入れる山の部分です。また、帽子の突き出たつばの部分は「 ブリム」と呼ばれます。 クラウン上部の中央をU字型にへこませたものは「中折れ型」、上部のへこみ部分がひし形のものは「ダイヤ型」などというように、クラウンにはいくつかスタイルがあります。 帽子を選ぶときには、丸顔の人は丸いクラウンを、角張った顔の人は角張ったクラウンをというように、顔と同じような形のクラウンを選ぶのがポイントだそうです。
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正解 百葉箱(ひゃくようそう/ひゃくようばこ) といいます
気象観測用の小屋形の木箱のことです。気温や湿度を測っています。 よろい戸で囲って風通しをよくし、白く塗って日光を反射させています。計器の高さが地表から1.5メートルになるように、芝生を植えた地面に固定されます。 気象台や 測候所の百葉箱は、開いたとき日光が直射しないように扉を北側にするのが正式とされています。
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正解 雷文/雷紋(らいもん) といいます
稲妻形に屈折した線でつくる連続した模様のことです。正方形、長方形、菱形(ひしがた)の三種があります。 元来、中国では 雷光をかたどった 文様とも、 竜文から変化したものともいわれていますが、起源は明らかではありません。古代から愛好され、土器、骨器、 彩陶、銅器などに施されました。
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正解 猫車(ねこぐるま) といいます
土砂などを運搬する手押し車のことです。一輪または二輪のものがあり、略して「猫(ねこ)」と呼ばれることもあります。 語源については、建築用語で猫が通るような狭い足場を「猫足場」といい、そのような狭い足場を通ることが出来ることからついたという説が有力のようです。また、動かすと猫のようにゴロゴロと音を立てるからという説や、裏返した姿が丸まっている猫に似ているからという説、 漆喰を練った「練り子」を運ぶために用いられたからという説もあります。
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正解 足場釘(あしばくぎ) といいます
電柱の両側に一定間隔をおいて打ちつけ、昇り降りする時の足がかりとする太い鉄釘のことです。現在の主流であるコンクリート柱の場合は、一般的に「足場 ボルト」と呼ばれています。 この足場釘を利用した住宅などへの不法侵入を防ぐため、地上1.8メートル以下には付けないという配慮がされています。
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正解 蟹目(かにのめ) といいます
扇子の 要(かなめ)のことをいいます。「要」とは扇子の末端にある骨を留めるための金具のことです。もともと蟹の目のように見えるところから「かにのめ」と呼ばれ、「カノメ」「カナメ」と変化しました。 この金具が無いと扇がバラバラになるため、「要」は物事をまとめる中心や要点を意味するようになりました。 最近では、写真のように金具ではなくプラスチックの「蟹目」が多く見られます。
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正解 トング といいます
2本の棒を1か所で留めて物を挟むようにした器具です。パスタや小さく割った氷などを挟むために使います。 火ばさみなど物を挟む道具を指す英語の「 tongs」からきた言葉です。 衛生面を考慮して、頻繁に洗浄することに向く金属やプラスチック製のものが一般的ですが、最近では食品を挟む部分が シリコン製になっているものも多く見かけます。滑りにくく、食品をつかみやすいため人気があります。
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正解 ウルル といいます
オーストラリア大陸のほぼ中央にある岩山で、通称 エアーズロックと呼ばれています。高さ335メートル、周囲約10キロメートルの一枚岩で、表面は赤味を帯びています。 ウルル‐カタ・ジュタ国立公園内にあり、 アボリジニーの聖地とされています。同公園は1987年に世界遺産に登録されました。 ウルルはアボリジニーの言葉で「偉大な石」を意味し、エアーズロックは英国植民地時代の総督の名にちなんでつけられた名称です。
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正解 花布(はなぎれ) といいます
製本する際に、単行本の中身の背の上下(天と地)に細くはりつける布地のことです。「頂帯」「 head band(ヘッドバンド)」とも呼びます。 本の背を補強するとともに、装飾の役割も果たしています。また、もともとは色糸を交互に折り丁に縫いつけたものでしたが、最近は 縞(しま)布や色紙などの模造品を用いることが普通になっています。
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正解 ステープラー といいます
U字型の針金を使って書類などをとじる、いわゆる ホッチキスの JIS規格上の正式名称です。「ホッチキス」または「ホチキス」というのは 商標名になります。 機関銃の発明者ベンジャミン・ホッチキスが考案したところから、一般にホッチキスと呼ばれるようになったとされています。日本には1909年(明治42)に初めてアメリカから渡来し、大正初期から大量に輸入されるようになりました。 最近では、紙の一部を切り出して紙をまとめることで針を必要としない、ステープラーと同等の文具も開発されています。
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正解 テンプル といいます
メガネの つるのことで、「腕」とも呼びます。こめかみを意味する英語の「 temple」が語源です。 テンプル付きのメガネが発明されたのは19世紀頃で、初期のメガネにはテンプル部分はありませんでした。視力を補う目的としてのメガネの一番最初のレンズはリーディングストーンといって、本の上にのせて使う 拡大鏡のようなものでした。その後、二つのレンズが付いたタイプが発明されましたが、手で持って使用していました。
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正解 躙口(にじりぐち) といいます
露地から客が茶室に出入りする潜り形式の小さな板戸の口のことです。高さは二尺二寸(約67センチ)、横は二尺一寸(約64センチ)位が標準で、「躙り上り」「躙り」「潜り」とも呼ばれます。 狭いので頭を下げて にじるようにして入るため、この名前がつけられました。 河内枚方(ひらかた)の 淀川河畔で、漁夫が船小屋に入る様子を見た 千利休が 創案した形式と伝えられています。
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正解 鰹木(かつおぎ) といいます
神社・宮殿の、 棟木(むなぎ)の上に直角に並べた装飾の木のことです。断面は円・角・五角形などになっています。中ぶくれの円筒形の形が、かつお節に似ているところから名づけられました。 家形埴輪(はにわ)に鰹木のあるものが見られるように、古墳時代にすでに 棟飾りとして用いられていたことが知られています。本来は棟の補強材として使われ、それが 首長の住まいを象徴するものになったと思われますが、今日では神の住まいを象徴するものとして神社にのみ用いられています。また、同じく神社建築などに見られる屋根の両端で交叉させた部材は 千木(ちぎ)といいます。
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正解 露先(つゆさき) といいます
傘骨(親骨)の先端の、穴があいていて傘布(カバー)の先端を親骨に結びつける部分のことです。 通常は親骨の穴に丁寧な縫込み処理が施されていますが、低価格の傘は「はめ込み式」が多くみられます。 また、傘の先端の地面を突く部分は 石突(いしづき)という名称です。
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正解 aglet(アグレット) といいます
靴ひもなどのひも先についている金具です。主にプラスチックや金属製です。 ひもがほつれるのを防ぐ役割のほか、穴に通しやすくするためにつけられています。靴ひも以外にコートのひも、コードの両端などいたるところに使われています。 また、アグレットには実用性より装飾性を重視したものがあり、 ループタイや 飾緒(かざりお)などに見られます。
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正解 エリザベスカラー といいます
犬や猫などが傷口をなめることで傷を悪化させないよう、首の周囲に装着するらっぱ状の器具のことです。16世紀のイギリスの エリザベス朝時代に流行した ラッフル(ひだ飾り)の形に似ていることから、エリザベスカラーという名になりました。 手術をした後や怪我などによる傷の悪化を防ぐために必要な保護具ですが、一般的にプラスチック製のその形から動物のストレスになることもあります。そのため、首の当たりが柔らかく動きやすい浮き輪のようなエリザベスカラーも販売されています。
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正解 マズル といいます
動物の鼻口部のことですが、一般に犬や猫、馬に用いることが多いようです。日本語では 口吻(こうふん)、英語ではmuzzleと表記します。犬の無駄吠えや噛みつきなどを防止するため鼻口部にはめるカバーや、馬の口輪も「マズル」といいます。 写真は猫のマズルですが、顎(あご)の太さや品種によって形や大きさが異なります。日本の猫のマズルは小さめです。
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正解 錯視(さくし) といいます
視覚における 錯覚のことです。形・大きさ・長さ・色・方向などが、ある条件や要因のために実際とは違ったものとして知覚される現象です。 写真の図形は ミュラー・リヤー錯視と呼ばれる最もポピュラーな錯視の一つです。実際は同じ長さの直線なのに、矢印が外側を向いている直線より内側を向いている方の直線が錯覚により明らかに短く見えます。
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正解 エポレット/エポーレット といいます
コートやジャケットの肩飾りのことです。主に婦人服の飾りを指しますが、礼装用軍服などの肩章も意味します。 フランス語で肩を意味するエポール( epaule)に「小さい」を意味する 指小辞のetteがついてエポレット(epaulette)となり、これが英語化してエポーレットと呼ばれるようになりました。 ルイ15世時代のフランスで使用され始めたとも、18世紀半ばに陸軍将校の制服のデザインとして登場したのが始まりともされています。
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正解 戸当たり といいます
開き戸を開いた時に、戸やドアノブが壁などに当たって壁を傷つけることのないようにする金具のことです。戸当たり金物、 ドアストッパーともよばれます。 戸当たりの中には、戸を開けた状態で固定させる 煽(あお)り止めがついたものもあります。 戸当たりには床に取り付けるタイプと、写真のように戸の上部に取り付けるタイプがあります。後者は通称「帽子掛け」とよばれています。 なお、開き戸を閉じた時、戸が行き過ぎないように枠などに取り付けた突起物のことも戸当たりといいます。
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正解 尾錠(びじょう) といいます
帯革・ひもなどの先に取り付けて左右から寄せて締める金具のことです。一般的には バックルと呼ばれることが多く、ズボンや腕時計のベルト、男子のチョッキなどにつけられています。尾錠金(びじょうがね)ともいいます。 ベルトのいちばん端につける錠だから「尾錠」という名前だそうです。本来の目的はズボンや腕時計が落ちないための道具ですが、お洒落なアイテムとしての役目も果たしています。 ちなみに、ベルトに穴を開けずにとめることのできる「徳尾錠(とくびじょう)」と呼ばれる尾錠は、明治生まれの実業家である 早川徳次が発明しました。
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正解 朝顔 といいます
ホルンや トランペットなど 金管楽器の、吹き口と反対側の先端に開いている じょうご状の部分です。ベルとも呼びますが、「朝顔」という名前はもちろん植物の花弁の形状と類似していることからきています。管内で共鳴させた音をここで増大させて放出します。 金管楽器は唇の振動を管内の空気に伝えて音を出す管楽器の総称で、一般には管の部分および朝顔の部分も 真鍮(しんちゅう)またはその合金で作られています。金管楽器の起源は動物の角(つの)や巻き貝の殻を吹いていたことにありました。
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正解 グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国 といいます
イギリスの正式国名です。 United Kingdom、U.K.と略されます。グレート・ブリテンは英国本国の主要部をなす島で、 イングランド・ スコットランド・ ウェールズに大別されます。 日本で用いられている「イギリス」という呼び名は、ポルトガル語のイングレスInglezがなまって用いられるようになったもので、「英吉利」の字があてられたことから「英国」とも称されるようになりました。1707年、イングランド王国とスコットランド王国が統合したとき、グレート・ブリテンの名が正式に定められ、ついで1801年、グレート・ブリテンとアイルランドの統合のときに「グレート・ブリテンおよびアイルランド連合王国」となりました。現国名は、1922年に アイルランド自由国(現アイルランド共和国)が成立し、北アイルランドが連合王国にとどまったとき以来のものです。
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正解 オットマン といいます
腰掛けに付属したクッション付きの足を載せる椅子です。足載せ台として使われ、フットスツール( foot stool)とも呼ばれます。背やひじ掛けのない低いクッション付きの長椅子をさすこともあります。 円形や八角形、S字型に組み合わされたものなどデザインもさまざまです。近頃では家具としてだけでなく、高級車などにもシートとして採用されています。
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正解 日本銀行券(にっぽんぎんこうけん/にほんぎんこうけん) といいます
日本銀行の発行する銀行券です。日本の場合、紙幣の正式名称は「日本銀行券( 日銀券)」といいます。たとえば、1万円札の正式名称は「一万円券」となります。 日本銀行券は、独立行政法人 国立印刷局によって製造され日本銀行に納入されています。ちなみに硬貨は、独立行政法人 造幣局が製造し財務省が発行する補助貨幣です。 日本銀行券の歴史は意外に浅く、1885年(明治18年)に初めて発行されました。
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正解 務歯(むし) といいます
ファスナーの、布テープなどに縫い付けられた線上に並んだ歯です。開閉部分のスライダーが上下することで、互いにかみ合ったり離れたりします。また、エレメントともいいます。 アメリカで1891年に発明されたファスナーは、改良を重ねて1917年に今日の形に近いものが完成しました。日本では1934年(昭和9年)に国産化されて以来、日本製ファスナーは輸出産業の一つになるまでに発展しています。ファスナーにはさまざまな種類があり、務歯が見えないデザインのものもあります。なおファスナーと同じ意味で、チャックとジッパーも使われています。
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正解 ブックマッチ といいます
二つ折りになっている紙マッチのことです。マッチの軸をはぎとって使います。「ブックマッチ」は 和製英語とする人もいますが、英語では「 match book」の方が一般的です。英語の「book match」は、紙マッチのマッチ棒のことを指します。 1892年に ペンシルバニア州の弁護士ジョシュア・ピュージが発明し、形状は当時から現在と同じものでした。 ブックマッチは安価であるため、店名などを印刷して、宣伝を兼ねてサービスで客に配られることが多いようです。
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正解 魚尾(ぎょび) といいます
和書などの折り目にある魚の尾形の飾りです。魚の尾びれを連想させる見た目の形から、この名前がつけられました。 なぜ原稿用紙にもつけられているのかというと、もともとは用紙を二つ折りにして 袋綴じにする際の目印にしていたため、その名残です。 和書の魚尾には黒魚尾、白魚尾、花魚尾などデザインが凝ったものもあります。
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正解 ブリスターパック といいます
台紙の上に置いた商品をその形に成型した透明な硬質プラスチックで覆う包装のことです。ブリスターとは「 blister=水ぶくれ」に由来しており、この包装が水ぶくれのように見えるためこのような名前がついたといわれています。 薬だけでなく、店頭などで売られる中身を見せたい商品にも多く使用されます。瓶詰めや箱詰め包装よりコストがかからず、消費者には商品を見て選べるという利点があります。
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正解 島式ホーム といいます
鉄道の停車場の線路と線路との間にはさまれて、ちょうど島のように設けられた プラットホームのことです。ホームの両側に列車が発着できますが、乗客の流れが時間帯によってホームの一方向に偏る駅に有効です。島式ホームとは反対に、線路をはさむようにホームがふたつあるタイプは 相対式ホームといいます。 ちなみに、東京の上野駅や大阪の梅田駅など大都市のターミナルでよく見られる複数のプラットホームの端をつなげた形のものは櫛形(頭端式)ホームといい、欧米の主要ターミナルでもよく見られる形です。
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正解 田麩(でんぶ) といいます
魚肉の身を細かくほぐし、砂糖、みりん、しょうゆなどで水分がなくなるまで煎(い)りつけたもので、魚は、タイ、タラ、カツオ、カレイ、エビなどが用いられます。 写真のように食紅で淡い赤色をつけたものは「 さくらでんぶ」と言い、よくちらし寿司や巻き寿司にも使われます。
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正解 探り(さぐり) といいます
印鑑の胴の中央部にある、押印するときに人差し指を添えるくぼみのことで、「当たり」とも言います。このくぼみが入れられているのは、 印面の上下を間違わないようにするためです。 しかし、 実印にはこの「探り」が入れられていないことが多いようです。これは、実印を使用する重要な契約の場面などでは、印鑑の上下を目視で確かめる一呼吸の間に、本当に契約を交わしてよいか今一度考えられるようにという配慮に基づいています。
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正解 シュガースポット といいます
バナナが成熟するにつれて皮に生じる褐色または黒色の斑点のことです。このシュガースポットが出た頃が、バナナの食べ頃とされています。 熟成が進むことにより甘味が増すだけでなく、人間の 免疫力も高めると考えられています。さらに、バナナには 動脈硬化や 脳梗塞を防ぐ抗酸化作用のある ポリフェノールが含まれており、やはり熟したものほど含有量が高くなります。傷んでしまったと勘違いして皮の黒ずんだバナナを捨ててしまう人もいますが、実はその頃のバナナこそ栄養の宝庫なんです。味だけでなく健康のためにも、ぜひシュガースポットを目安にしたいですね!
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正解 菱台(ひしだい) といいます
菱餠や菓子をのせる菱形の台です。一対にして用いられ、箱形と猫足形とがあります。 ところで菱餅の菱形は、 菱の実をかたどったものとか、人の心臓の形を表すなど諸説あります。菱餅の材料になる菱の実には子孫繁栄や長寿の力があるとされています。 また白・緑・赤の三段を重ねる形が最も多いのですが、それぞれ清浄、健康、魔除けを表し、雪、新緑、桃の花をイメージしているそうです。
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正解 アラザン といいます
ケーキなどの表面につける飾り用の銀色の粒のことです。砂糖とデンプン( コーンスターチなど)を混ぜ合わせ粒子状にしたものに食用銀粉を付着させたものが一般的です。フランス語の銀=アルジャン( argent)が名前の由来となっています。 大きさも色もさまざまで、銀色だけでなくピンクやゴールドなどのカラフルなアラザンもあります。最近はチョコレートを飾り付け用製菓などを使ってキラキラに飾る「 デコチョコ」ブームにより、バレンタインの時期にはアラザンも人気を集めています。
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正解 月代(さかやき) といいます
封建社会時代の男性の髪形の一種。元来はかぶとなどのかぶり物で頭髪が蒸れて、のぼせるのを防ぐために編み出されたもので、頭髪を額から 百会(ひゃくえ=頭の中央部)にかけて剃りあげました。「さかやき」の語源については諸説ありますが、剃った形が月に似ていたことから「月代」と書くようになったとされています。 日本で頭部を露出する 露頂の風俗が行われたのは応仁の乱以後で、当時は頭髪を毛抜で抜いていました。16世紀後半の天正前後から武家をはじめ一般庶民の間で月代を剃る職業が生まれ、 一銭剃(ぞり)・一銭職といわれるようになりました。
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正解 湯匙(とんすい) といいます
鍋料理を取り分ける際などに使う、取っ手のついた小鉢です。天汁(てんつゆ)を入れる器としても使われます。 さて「とんすい」の由来ですが、中国では 蓮(はす)の花の形をした陶器のさじを「湯匙」=「たんし」と言います。これが日本に伝わった際、「たんし」が日本人には「とんすい」と聞こえたという説があります。また長崎方面の方言とする説もあります。 そのほかに「呑水」と書くことから、もとは水を汲んで飲むために使われた器であるという説もあるようです。
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正解 デューラップ(dewlap) といいます
犬ののどや首の下の皮膚のたるみのことをいいます。のど袋、胸垂(きょうすい)、咽喉垂皮ともいいます。また犬だけでなく、牛などののど袋や鶏・七面鳥などの肉垂れもデューラップと呼ばれます。ちなみに皮膚がたるんだ首の方はウェット・ネック(wet neck)といいます。 デューラップをもつ代表的な犬種が、 ブルドッグや バセットハウンド、 セントバーナード、キャバリアです。逆に チワワや ダックスフントなどには、一般的にデューラップは見られません。犬の品評会にあたる ドッグショーでは、本来デューラップがない犬種にデューラップがあると美しくないと評価されるようです。
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正解 竜頭(りゅうず) といいます
腕時計・ 懐中時計の ぜんまいを巻き、針を回すためのつまみの部分を指します。針を回す以外にも、秒針を停止させる、時計によってはカレンダーの日付を合わせる等の役目があります。一般的には竜頭と呼ばれますが、王冠の形に似ていることから「クラウン」と呼ばれることもあります。 竜頭がネジになっているものを「ねじ込み式竜頭」といいます。これは防水性を高めるため、ダイバーズウォッチなどに使われています。なお、竜頭でぜんまいを巻く方式の時計を「竜頭巻き」といいます。
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正解 アトマイザー といいます
香水を振りかけたりするのに用いる携帯式の霧吹きです。もともとは医療用に使用され薬液などの噴霧器として使用されていましたが、1870年代からフランスの香水メーカーが香水の香りの効果をより高めるために、アトマイザーを採用し始めたといわれています。 現在では、外出先でも香水を使用するためにアトマイザーを携帯するのが一般的になっています。また、別の種類の香水を同じアトマイザーに入れる際に香りが残ってしまう場合は、 エタノールを入れて一晩放置し乾燥させれば香りが残らないそうです。 なお、スプレー式が主流ですが、飛び散らずに適量をつけられるロールオン( roll on)タイプのものなどもあります。
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正解 ケーキサーバー といいます
切ったケーキを取り分けるのに用いる平らなスプーン状の器具です。 ナイフや包丁を使ってケーキを運ぶと、皿に盛る際に倒れてしまったりすることがよくあります。しかしケーキサーバーがあれば、形を崩さず手も汚さずにケーキをすくって移すことができます。 ステンレス製のものが一般的ですが、写真のように飾りや細工などが施されているものもあります。
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正解 ガーゴイル といいます
ゴシック式建築の屋根などに配される、怪物の形をした石像です。いずれも口を開けて水を吐き出しているのが特徴で、本来は雨水の吐水口としての機能をもっています。公園などの噴水などにも取り入れられています。 日本では樋嘴(ひはし)と呼ばれます。 語源はフランス語の「 gargariser」で、「喉」を意味するラテン語の「 gurgulio」から派生しました。
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正解 オナモミ といいます
キク科の 一年草で、各地の荒地や路傍などに生えます。全体に短毛が生え高さは約1メートルになり、夏から秋にかけて枝先に雄花を、下部に雌花をつけます。果実は楕円形で鉤(かぎ)状のとげがあり、熟すと緑から灰褐色になり、とげも固くなります。このとげは動物の毛などにからみついて運んでもらうためにあるといわれています。 また、この果実は蒼耳子(そうじし)といい、漢方では 蓄膿症(ちくのうしょう)や解熱・沈痛などの薬用に用いられています。ただし、日本では現在オナモミは少なくなり、よく見かけるのは近縁種の 帰化植物オオオナモミやイガオナモミだとされています。
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正解 玄翁(げんのう) といいます
頭の両端に尖った部分のない金づちのことです。石を割ったり、のみを叩(たた)いたりするのに使用します。 石に穴をあけ鉄のくさびを差し込んで石を割る矢割(やわり)などに用いる 石工用と、2枚以上の板をはぎ合わせる際にはぎ目の面を叩きしめておく 木殺し(きころし)などに用いる大工用とがあります。 ハンマーと違い、打面が二つあるものを指します。片方の面は平らで、もう一方は釘の最後の打ち込みをする際、木に傷をつけないようやや凸面です。 「玄能」と書く場合もありますがこれは当て字で、語源は南北朝時代の曹洞宗の玄翁(げんのう)和尚が、人畜を害するという那須の 殺生石を巨大な金づちで叩き割ってその石の悪霊を成仏させた、という伝説が由来となっています。
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正解 身八口(みやつくち) といいます
女性や子どもの着物にある身頃(みごろ)の脇に開いた切れ目のことで、男物にはありません。男性より衿あわせが浅い女性の着物や体温の高い子どもの着物には、熱や湿気を逃がすために身八口があると一般的にはいわれています。 ほかにも、女性は腰のあたりで着物をたくし上げて腰紐で締めますが、このたくし上げた「 おはしょり」を、身八口から手を入れて簡単に整えるためという説や授乳のためにあるという説もあります。子ども用は、着物についている紐を脇から通すためとされています。
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正解 釣忍(つりしのぶ) といいます
シダの一種である シノブの根茎を土台に束ねて巻きつけ、船の形や 井桁(いげた)などいろいろな形につくり軒先などにつるして涼感をそえるものです。土台には針金や竹などの芯材を用い、そこに苔を巻きつけます。シノブは乾燥に強く、水が無くても「耐え忍ぶ」ことからそう名づけられ、釣忍も手入れ次第で何年ももつと言われています。 江戸の中期ごろに庭師たちがお得意様へのお中元用に作り始め、明治から昭和初期にかけて一般にも広まり夏の風物詩となりました。 とくに、目でも耳でも涼感を味わえる風鈴をつけた釣忍が人気のようです。
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正解 スパチュラ といいます
ケーキのクリームなどの食品、または絵具や薬品を扱うためのへらです。スパチュール( spatule)またはスパテール( spatel)ともいいます。材質は木やゴムなどのものもありますが、最近はシリコンのスパチュラも多く見られます。「混ぜる」「すくう」「塗る」「削る」などさまざまな用途で、調理器具としてだけではなく、工具や画材・文房具としても使われます。また医療器具として医者が喉頭を観察する際に舌を下方に押さえつけるために使う 圧舌子も、薬を計量するための薬さじもスパチュラとよばれることがあります。
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正解 ブートニア といいます
新郎の背広や上着の襟のボタンホールに挿す花、または小さな花束のことです。もともと上着の襟のボタンホールは、花を挿すためにかがられたもので、昔はフラワー・ホール(flower hole)とよばれていました。 結婚式では、新郎がカーネーションやバラの花を一輪胸に挿したりというように、新婦の手にする ブーケと同じ花を胸に飾る光景をよく見かけますよね。これは、ヨーロッパで男性が女性にプロポーズする時野の花を摘んで渡し、女性がプロポーズを受けるならその花束の中から一輪とって男性の上着の胸に挿してあげたことが、ブートニアの由来といわれているからです。
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正解 クローシュ といいます
主に西洋料理で用いる、食べ物の温かさや鮮度を保つために皿にかぶせる金属製の覆いです。クロッシュと呼ばれることもあります。同じように釣り鐘形でやや下向きのふちがついている女性用の帽子も、クローシュや クロッシュ( クロシュ)と呼ばれています。これは、フランス語で釣り鐘や鐘型のカバーのことを clocheというところからきています。 銀製のクローシュが一般的ですが、家庭ではガラス製のクローシュを購入する場合が多いようです。
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正解 カラビナ といいます
登山用具のひとつで、一部をバネによって開閉できる金属製の環ですハーケンなどに引っかけ、そこに ザイルやロープを通して用います。 ロック・クライミングや救助に使用されるカラビナは強度も高く、100㎏程度まで荷重がかけられるものもあります。 しかし最近では 山ガールに代表されるアウトドアファッションのブームにより、アクセサリーとしての人気も出てきました。キーホルダーがわりに使用している若者も多く見かけます。 このようなアクセサリー用のカラビナは、耐久性や強度が弱いため登山用には使えません。購入する際は注意が必要です!
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正解 蠅帳(はいちょう) といいます
ハエなどが入るのを防ぎ、また風通しをよくするため食卓などの上の食べ物を覆うものです。「はえちょう」ともいい、夏の季語にもなっています。 写真のような折り畳み式の蠅帳は、中心部分の紐を引っ張ると傘のようにネットが四方に開きます。このようなタイプはキッチンパラソル、フードカバーなどとも呼ばれます。 最近ではあまり見かけませんが、もともと蠅帳とは金網や 紗などが前部や左右に張ってある食物を収容するための小型の戸棚のことです。梅雨の時期や夏に料理を常温保存するため、風通しの良い戸棚型の蠅帳を昔の人は冷蔵庫代わりとして利用していました。しかし再び自然の風を利用する蠅帳の良さが見直され、近頃は 檜で出来たお洒落な蠅帳なども売られています。 節電が必要とされるいま、先人の知恵を取り入れてみるのも大切なことかもしれません。
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正解 ウォッチポケット といいます
ジーンズやズボンの右前にある口寸法の小さなポケットのことで、元来は 懐中時計を入れるためにつけられたことから「ウォッチポケット」という名前になりました。その後、腕時計の普及により、懐中時計ではなくもっぱら小銭を入れるようになったため、「コインポケット」とも呼ばれるようになりました。 本来懐中時計はべストや上着のポケットに入れるのが主流とされていましたが、そのような服装をしない肉体労働者のために、1890年当時リーバイス( Levi's)社がジーンズに採用しました。現在では、コインやライターなどの小物を入れたりもしますが、実用性よりもデザインとしての意味合いが強く、ジーンズやズボンの装飾のひとつとして取り入れられています。
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正解 弁髪/辮髪(べんぱつ) といいます
北アジア諸民族の間で行われた男子の髪型です。薙髪(ちはつ)ともいわれ、各民族によりさまざまな違いがあります。清朝を興した満州民族の場合は、頭の周囲の髪をそり中央に残した髪を編んで後ろへ長く垂らしたので、西洋人にはピッグ・テイル( pig tail)と呼ばれていました。 この 満州民族の風習である弁髪を 漢民族に強制したのが「薙髪令」です。1644年に北京に入り中国全土の支配を目指した清朝は、漢民族との妥協の諸政策も行いましたが、一方では満州人政権への服従を証拠だてるものとして薙髪令を出しました。これに抵抗した動きもあり、弁髪にしない者は死刑を含む厳罰に処されましたが、やがて漢民族に定着し清末には中国全域の風習となりました。弁髪が廃止されたのは、清朝が倒れ中華民国になってからのことです。 日常生活では邪魔にならないように縄状の毛髪部分を衣服の襟首に巻き付けたり、頭に巻くことが多かったそうです。
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正解 光芒(こうぼう) といいます
尾を引くように見える光のすじのことです。太陽が雲に隠れているとき雲の間から見える光のすじは、薄明光線とも呼ばれます。 雲を構成する水滴である 雲粒よりも小さくて目に見えない水滴が大気中に多数広範囲に浮遊した状態であれば、太陽光が散乱されて光芒を見ることができます。ただし大気中の水滴が多すぎても少なすぎても見ることはできません。 写真のように光が 放射状に広がって見えるものもあれば、雲から地上へ向かってたくさんの光が伸びているものもあります。このような光芒は 旧約聖書に由来する名前として、「 ヤコブの梯子(階段)」または「天使の梯子(階段)」などと呼ばれることもあります。
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正解 控壁(ひかえかべ) といいます
石やブロックやレンガなどを積み上げて造った壁の安定性を高めるため、適当な間隔で壁面から直角に突出させた柱状や袖壁(そでかべ)状の補助壁です。扶壁(ふへき)またはバットレス( buttress)ともいいます。 古い時代のヨーロッパの建築物によく利用されている建築構造ですが、日本でも地震などによる転倒防止のためコンクリートブロック造の塀などに設置されています。 建築基準法では、補強コンクリート造(ブロック塀)の場合、塀の高さは2.2m以下とし1.2mを超えるときは塀の長さ3.4m以下ごとに一箇所、壁面の高さの5分の1以上出した控壁を壁面と直角に設置、その中に鉄筋を配置することが定められています。
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正解 アイシング といいます
焼きあがったケーキやクッキーなどの表面に塗る糖衣のことで、菓子類の表面を絵模様などで飾る デコレーションの役割をし、菓子の乾燥を防ぐ効果もあります。 アイシングというのは総称で、粉砂糖と水を混ぜて作る「グラッセアイシング」のほかにもさまざまな種類のアイシングがあります。一般的なものは卵白に粉砂糖を少量ずつ加えながら泡立てて作る「ロイヤルアイシング( royal icing)」です。風味を加えるためにレモン汁を加えることもあります。また普通のアイシングは白ですが、そこに食用着色料を入れてさまざまな色を作って楽しむこともできます。 アイシングという名前の由来は、これを塗ると不透明なアイスが張ったような感じに見えることにあるそうです。英国ではアイシングと呼ばれていますが、米国では「フロスティング( frosting)」と呼ばれます。
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正解 トラップ といいます
排水管の一部を湾曲させて常に一定量の水をため、下水などからの臭気やガスが逆流するのを防ぐ装置や構造のことです。一般に排水トラップとしてはU字型やP字型、S字型のタイプが取り付けられています。 また防臭弁としての機能だけでなく、 害虫やネズミなどを屋内に進入させない役目もあります。「害虫などを進入させない=罠」という意味からトラップ(trap)と呼ばれるようになりました。 トラップは重要な役割を果たす反面、ゴミが溜まりやすくパイプが詰まり排水の流れが悪くなる原因となるため、こまめな清掃が必要です。 実は、水洗式のトイレの便器に常に水が溜まっているのもトラップとしての効果があるためなんですよ。
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正解 無患子(むくろじ) といいます
ムクロジ科の落葉高木になる果実の種子です。 無患子(むくろじ)は本州の中部・南部、四国、九州の山地に生え、高さは15メートル以上にもなります。果実は直径約2センチメートルの扁球形で熟すと 黄褐色になり、内部にある1個の黒い種子はとても堅くよく弾むので、 羽根突きの羽根の球に使用します。 黄褐色の果皮は サポニンを含み泡立つため、石鹸の代用品として利用されていました。
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正解 フリル といいます
七面鳥料理やチキン料理で、骨付き肉の足先の肉の薄い部分に巻く紙の飾りです。 お店などでは「チャップ花」(紙飾り)という名で売られています。チャップは chaplet(花の冠)という意味です。 クリスマス用七面鳥料理やチキン料理には欠かせない存在で、手が汚れないようにする役目も果たしています。そのため、油分が表面ににじまないように加工されているものなどがあります。 元来は骨の断面が見えてしまうと見た目が良くないとして、断面を隠すために巻かれたのが始まりとされています。
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正解 プーンギ といいます
インドおよびその周辺地域の 気鳴楽器です。北インドでは「プーンギ」「ビーン」、南インドでは「マグディ」などと呼ばれ、一般に へび使いなどの大道芸人が使用しています。 フラスコ形のヒョウタンの底に、竹管などを2本糊(のり)付けして差し込んだもので、ヒョウタンの首が吹口、内部の空洞が空気室の役割をします。差し込まれた2本の管の先にはそれぞれ リードが1枚ずつ取り付けられています。1本の管には指穴がなく低めの音を鳴らし続ける ドローン用になっており、もう1本の管は 旋律用で5~8個の指穴があります。 息を鼻から絶えず吸い込み、それを口の中にためこんで休みなく吹き続けることのできる循環呼吸で演奏されます。
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正解 紙垂(かみしで)/四手・垂(しで) といいます
玉串(たまぐし)や 御幣(ごへい)、 注連縄(しめなわ)などにつけて垂らす紙のことです。古くは木綿(ゆう)を用いましたが、現在は紙を用いるのが一般的です。 紙の裁ち方・折り方には吉田流や白川流などいくつかの流派があり、二垂(ふたたれ)・四垂(よたれ)・八垂(やたれ)などの形式があります。 奉書紙や 美濃紙、半紙さえあれば、家庭でも作ることができます。 紙垂の白色は 清浄の証であり祓具(はつぐ)としての意味をもっていますが、写真のように注連縄につけられたものは、そこが聖域であることを示す象徴となります。また相撲の横綱は土俵入りの際、紙垂のついた注連縄を 化粧回しの上につけます。
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正解 沓脱石/靴脱石(くつぬぎいし) といいます
縁側や 式台などの前に置き、履物を脱いでそこに置いたり、踏み台にしたりする石。「 踏石(ふみいし)」ともいいます。 単純に玄関や段差のある座敷から外に出やすくする目的で置かれますが、室内から庭を眺めたり外から庭を眺めた時の景観を良くする役割も果たしています。 自然の石をそのまま置いたものもあれば、 切削して形を整えたものなど家のイメージに合わせて様々な沓脱石がありますが、一般に平らな 自然石が好まれます。 また雨の時には履物をしまえるよう、縁側と石との間には隙間を開けて置かれるようです。
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正解 螺髪(らほつ) といいます
仏像の、縮れて右巻きの螺旋(らせん)状をしている頭髪。 「螺(ら)」は巻き貝を意味します。「らはつ」ともいいます。 仏陀(ぶっだ)の姿は人体と違って、「三十二相八十種好(常人と異なる32の大きな特徴と80の細かな特徴)」とよばれる優れた点があげられますが、そのなかに「頭髪が青瑠璃(るり)色をして右旋している」とあります。これが彫刻では巻き貝のような粒で表され、螺旋状の筋がつくことが多いのです。かつてのインドの上流階級の髪型に由来するようですが、この形の髪を螺髪といい、青色を表現するために群青で彩色されるのが一般的で、智恵と徳の高さを表しています。こうした特徴は 如来像に限られ、 菩薩(ぼさつ)像では普通の髪の毛で髷(まげ)を結います。
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正解 風鎮(ふうちん) といいます
掛け軸の軸先の両端につるすおもしです。中空になった陶器や磁器、 めのう、水晶、 黒檀などに房を通し、その房を軸の両端に掛けます。 「風を鎮(しず)める」という名前の通り、掛軸が風で揺れないようにしたり、また掛軸のシワを取ったりするためのものですが、素材や施された模様によって掛軸の風趣も増します。現在では風に揺れないようにするという本来の役割より、季節によって付け替えたりアクセサリー感覚で付けられることの方が多いようです。プラスチック素材の軽い風鎮なども販売されています。 また、風鎮は実はあまり付けっ放しにするのは良くないそうです。掛軸はもともとおもりを入れて調整してあるので、風鎮を付けっ放しにしておくと掛軸をかける紐がゆるんでしまったり、風鎮で壁を傷つけたりします。 来客時やお祝の席など特別な機会にだけ付けて、いつもと違った雰囲気を味わうのが風鎮の正しい楽しみ方と言えるでしょう。
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正解 ディンプル といいます
ゴルフボールの表面にある多数の小さなくぼみのことです。英語で「えくぼ」を意味します。これは単なる飾りではなく、ボールを高く上げようとする 揚力を高め 空気抵抗を減らすためにあります。 ゴルフボールはもともと堅い木を丸く磨いたものでした。15世紀中ごろからフェザー・ボール(革の中へ羽毛を詰めたもの)が現れ、19世紀中ごろ熱帯植物の 樹脂からとったゴム様のグタペルカ(ガッターパチャ)を丸めたものが出現しました。さらに、ボールの表面に刻み目をつけることによって、高くまっすぐ飛ぶことが発見されました。これが現在のディンプルの始まりです。 ボールの飛距離は滞空力と関係があり、その鍵を握るのがディンプルです。ボール・メーカーによって彫り方が異なり、ボールの 弾道に影響を与えますが、ディンプルの数は300~500個が一般的とされています。 クラブだけでなくボール選びまで慎重さが必要とされるゴルフは、本当に奥が深いスポーツですね。
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正解 クレセント といいます
上下窓や引き違い窓の窓枠 サッシに付いている半月形の締め金具です。 二つの金具からなり、内側の扉に固定された半円盤を回転させて、外側の扉に固定されたフックに引っかけて締めつけることで、窓が開かないようになります。「 crescent」は英語で三日月という意味です。内側の扉に固定される半円盤の形が三日月型なので、こう呼ばれています。最近では、細長いタイプのものなどメーカーによって形状はいろいろです。 戸締りのための施錠器具だと認識されていますが、窓ガラスの密閉度を高め防音効果や断熱性を高めることが主目的です。そのため防犯性は低く、近年では鍵付きタイプや暗証番号式のクレセントが使用されることも多くなってきています。
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正解 高台(こうだい) といいます
焼物の器体を支える台です。 高台はその形によって輪高台(円形で高台の幅が狭い。最も一般的)、蛇の目高台(高台の幅が広く、 同心円の蛇の目のように見える)、片薄高台(高台の円厚みが一定せず、一方で厚く一方で薄い。三日月形ともいう)、割(わり)高台(高台の一部に切り込みを入れる)、四方高台(四角形)、 糸切(いときり)高台(不整形)などさまざまな種類があります。 このように支脚としての機能だけでなく、その焼物の造形の隠された特色を示す個所でもあるのです。産地の 窯(かま)や作者や時代の決め手となる高台は、焼物を鑑賞するうえで見逃せない重要なポイントといえるでしょう。
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正解 シュシュ といいます
布を筒状にして、中にゴムを通したヘア アクセサリーです。語源はフランス語の chou(キャベツ)。何枚もの葉で覆われ、可愛い大切な物を扱うイメージとして、「可愛いもの」を指すようになりました。 以前のヘアゴムなどにかわりロングヘアーを華やかにまとめる必須アイテムとして、1000円くらいで購入できる手頃な価格帯が大人気となり最近ではファッション誌の付録になるほどヒットしました。 またヘアアクセサリーとしてだけでなく、手首に巻いてブレスレット風に コーディネートする女性も多いようです。 ベルベット、ニット、ファーなど素材も多様で、若い女性の間では自分好みのシュシュを手作りするのも流行っているそうです。
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正解 角樽(つのだる) といいます
上に角(つの)のようにつき出た二本の長い柄をつけた酒樽です。胴を朱または黒の 漆で塗り、 祝儀のときの 進物として酒を贈るのに用います。 江戸時代、小売酒屋が得意先へ酒を配達するのに、 手桶(ておけ)のような長い柄をつけた 柄樽(えだる)を使用していました。角樽はこの柄樽が分化発達したものだといわれています。 なかでも一升ものは「一生(一升)連れ添う」と婚礼用に、半升樽は「商売繁盛(半升)」と縁起を担いで開店祝いなどに贈られます。 現在でも結婚式や祭礼や上棟式など、祝いの場面でたびたび目にする日本独特の美しい容器。後世に残していきたい 逸品です。
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正解 ブロッター といいます
万年筆などの余分なインクを吸い取る台です。木の台の下にある本体の曲面に 吸い取り紙が巻きつけてあります。万年筆で文字を紙に書いた後、曲面を押し当て余分なインクを吸い取ります。 平らな面には取っ手がついており、取っ手をくるくる回して平らな面を曲面のある本体からずらし、吸い取り紙を交換します。 ボールペンの普及により万年筆が使われなくなってきたため、ブロッター自体も近頃は見かけなくなりました。また最近では、モダンで手軽なプラスチックタイプのものがよく売られています。 しかし アンティークコレクターには、やはり 重厚感のあるブロッターが人気のようです。ヨーロッパ製のブロッターの中には1万円以上するような高価なものもあります。
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正解 ブブゼラ といいます
南アフリカ共和国に伝わる楽器の一つです。1メートルほどの細長いラッパの形をしたプラスチック製のチアホーンで、サッカーの試合で応援に使用されます。 現在開催されているワールドカップ・南アフリカ大会でも、試合中に観客席から聞こえてくる「ブォー」というブブゼラの大きな音が話題となっています。監督の指示が選手に伝わらなくなってしまうという意見も出ていますが、 国際サッカー連盟(FIFA)ではワールドカップ開催前から持ち込みを禁止しない方針を伝えていました。 「ブブゼラの音はアフリカの喜びの表現であり、それぞれの国に異なった感情の表わし方があるべきで、ここはアフリカであるからブブゼラで表現するのは当然のことである」とFIFA会長のジョセフ・ブラッターは述べています。 ジャパンナレッジでも、このブブゼラを入手して実際にスタッフが吹いてみました!よく通る大きな音色がなんとも爽快で、スタジアムで興奮したサポーターが熱狂的に吹き鳴らす気持ちがよく分かります。
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正解 バラスト といいます
線路や道路に敷く砂利や、 砕石のことです。バラストが敷き詰められた箇所は、 道床(どうしょう)と呼ばれます。 線路の下のバラストは 枕木にかかる列車の荷重を分散する役目があります。線路のクッションとなっているため、乗り心地や騒音軽減やレールの固定保持の重要な役割を果たしています。また砕いた石を積み上げているため水はけも良く、レールの鉄をさびにくくしたり枕木を腐りにくくもしています。最近は 高速鉄道用にコンクリート道床なども採用されていますが、防音効果の面ではバラスト道床が有効であると考えられています。 鉄道模型でもバラストは重要。撒(ま)き方やバラストの色づけにより微妙な雰囲気の違いを演出できるのだそうです。 リアルな情景を作り出すことが重要な鉄道模型の世界。なかなか奥が深いですね~。
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正解 パンタグラフ といいます
電車などの屋根の上に取り付けた、 架線から電気を取り入れるための装置です。本来の名前は、四角形の伸縮式の製図器に由来しています。 パンタグラフにはひし形と「く」字型(シングルアーム)の2種類があり、伸縮自在の枠の上部に弓形の集電体が取り付けられています。ひし形パンタグラフは構造的に強度にすぐれ、シングルアームは低コストで小型軽量化できるなどのメリットがあります。最近は日本でも、ヨーロッパで普及しているシングルアームパンタグラフが採用されるようになりました。 6代目の小田急ロマンスカーである ロマンスカーEXE(エクセ)にも、このシングルアームパンタグラフが採用されています。
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正解 吹流し(ふきながし) といいます
旗の一種で、何枚かの細長い布を半円形または円形の輪に取り付け長い竿の先端につけて立て風になびかせたものです。戦国時代末期から軍陣で標識として用いられていました。 端午の節句に 鯉のぼりとともに用いるものはこれを模したものです。腹の中が空っぽの鯉のぼりにちなみ、江戸っ子の気性がさっぱりしていること、または口先だけで意気地のないことを表した「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」などということわざもあります。 鯉のぼりの吹き流しの色には魔除けの意味があり、あの五色は古代中国の五行説に由来しています。
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正解 卒塔婆(そとば) といいます
死者の供養のため、墓石の後ろに立てる細長い板のことで、 サンスクリット語の ストゥーパの音写です。率都婆、卒覩婆、卒堵婆などとも書かれ、「そとうば」とも読みます。 元来は古代インドの 土饅頭(どまんじゅう)型の墓をさします。日本の近世以降、死者の冥福を祈るため供養塔である 五輪塔と同じように細長い板の上部に五輪の形の切り込みを入れ、表裏に 梵字・ 経文・戒名・没年月日などを記し墓のそばに立てる習慣ができました。 卒塔婆がタイトルに使われている 観阿弥の謡曲「 卒塔婆小町」では、乞食の老女が朽ち木と間違え卒塔婆へ腰かけるところから能が始まります。
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正解 ボーディング・ブリッジ といいます
空港で待合室と航空機内をつなぐ乗客誘導用の通路のことです。直訳すると「搭乗橋」となります。 地上に降りることなく、直接 ターミナルビルから乗降ができるボーディング・ブリッジは非常に便利。ただ通路には窓がなく狭いイメージのものが多かったのですが、最近では大型ガラスを使用した採光性のあるものも見かけるようになりました。 日本一長いボーディング・ブリッジは、日本で唯一 河川敷に作られた富山空港にあります。ちなみに2010年3月11日に開港し話題となっている 茨城空港には、運営コスト削減のためボーディング・ブリッジはありません。 国内の空港だけみても、設備や ロケーションがさまざまで面白いですね。今年は「撮り鉄」ならぬ「撮り空」が流行りそうな予感!?
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正解 ベンツ(ベント) といいます
上着の裾の背中や両腰の部分に入っている切りこみのことです。背中で切れこんであるものは「センターベンツ」、両腰にあるものを「 サイドベンツ」といいます。 日本名で「 馬乗り」という意のベンツ(ベント)は、馬に乗りやすくするために背広に入れられたものです。しかしサイドベンツは船乗り(水兵)が着用するダブルのスーツに、剣を抜きやすくするため入れられたといわれています。そのため、ダブルのスーツは現在でもサイドベンツが主流なのです。 また乗馬用に考えられているため、ベンツ(ベント)が入った背広は外出着とされています。したがって、フォーマルスーツにはノーベンツがふさわしいとされているのです。現代の男性は馬に乗ることもましてや剣を携えることもありませんが、TPOをわきまえ細部までこだわるオシャレな男性はさながら現代の騎士ではないでしょうか?
- ベンツ(プログレッシブ和英中辞典)
- vent(ランダムハウス英和大辞典)
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正解 ランナー といいます
カーテンを滑らせるために カーテンレールに取り付ける小さな車です。 かつては、カーテンを吊るには金属の丸パイプや木の棒が使われていましたが、今日ではカーテンレールが主流となり、このランナーによって軽く滑らかに開閉ができるようになりました。中には、音が出ないランナーなどもあります。また、カーテンレール自体も装飾性に富み、ランナーがレールから脱線しないように取り付けるストップが 擬宝珠(ぎぼし)状になっているものもあります。カーテンを束ねるタッセルも凝ったデザインが多くなりました。 インテリア通を目指すべく、柄だけじゃなく細部にまでこだわってみるのも良いかも?
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正解 三方(さんぼう/さんぽう) といいます
角形の 折敷(おしき)に、前と左右との三方に「 刳形(くりかた)」もしくは「眼象(げんじょう)」と呼ばれる透かし穴のあいた台のついたもので、「三宝」と呼ばれることもあります。 もとは食事用の台とされていましたが、現在は神祭に 神饌(しんせん)などをのせる台や容器としたり、各種儀式に物をのせる台となっています。 家庭では、神棚への供物、正月の床飾り、 屠蘇(とそ)の祝いの台・容器として使用されます。台の側板に刳形がない方を表とし、この面を神前に向けて置きます。また、1月11日には、 鏡開きとして供えた鏡餅を木槌で割って食べる風習があります。割った餅は雑煮や汁粉に入れるのが一般的です。 ちなみに、JKスタッフに各出身地の雑煮を調査したところ、すましや白味噌仕立てからくるみダレなどバラエティーに富んでいました。鏡開きの餅は、変わり種雑煮として味わってみるのも面白いかもしれませんね。
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正解 乳(ち/にゅう) といいます
釣鐘の表面上部に多数並んでいるいぼ状の小突起を「乳(ち/にゅう)」といいます。 釣鐘の中でも寺院にある大きな鐘は 梵鐘(ぼんしょう)といい、大晦日に鳴らす 除夜の鐘としても知られています。この梵鐘の表面上方の「乳」が並んでいる部分は「乳の間(ちのま)」「乳の町(ちのまち)」とも呼ばれ、煩悩の数と同じく「乳」が108個並べられたものが多いそうです。 毎年除夜の鐘の音に気づかず新年を迎えるという方、ぜひ今年の年越しの夜は耳をすませてみてください。「乳」には音響効果を大きくする役割があるため、荘厳な鐘の音があなたの街にも響き渡っているかもしれません。
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正解 パーゴラ といいます
日陰棚の一種で、バラやフジなどつる性の植物を絡ませるようにつくった外廊下風の洋風 東屋(あずまや)。イタリア語の「ブドウ棚」から派生した語で、「緑廊」ともいいます。 ルネサンスのころイタリアで広まりました。 雨は防げないのですが、室内を戸外にまで広げる役目やテラスを涼しくする役目を果たします。公園などの設備としてよく見られますが、最近ではガーデニングの人気により手作りのパーゴラを自宅に設置する人も多いようです。
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正解 地球照(ちきゅうしょう) といいます
月の欠けて見える部分が、地球から反射した太陽光に照らされて薄明るく見える現象です。「地球回照光」ともいいます。 肉眼で確認するには、新月の前後の時期になるべく暗い場所で空を見上げてみてください。細い三日月にうっすらと丸い月が重なるように見えます。 この現象を地球からの照り返しであると解明した人物が、かの有名な、 レオナルド・ダ・ビンチだといわれています。
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正解 カラザ といいます
鳥類の卵黄の両側から出ている白色不透明なひも状のもので、密な卵白からなり、ハンモックのヒモのように卵黄を吊り下げて一定の位置に保つ役割を担っています。 調理をする際には取り除いてしまうという人も多いようですが、主にタンパク質でできていて シアル酸という抗がん物質が含まれているとされている「カラザ」は、食しても人体に害はありません。
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