編集方針
- この辞典は、わが国の文献に用いられた語・約五十万項目に見出しを付けて五十音順に配列し、その一々について、意味用法を解説し、極力、実際の用例を示すとともに、必要な注記を加えるものである。
- 採録した項目は、古来、国民の日常生活に用いられて、文献上に証拠を残すところの一般語彙のほか、方言、隠語、また、法律・経済・生物・医学・化学・物理等、各分野における専門用語、地名・人名・書名などの固有名詞を含んでいる。
- 項目の記述は、次に掲げる要素から成り立ち、各項目ごとに、必要な要素をこの順に示す。
- 見出しのかたち、および解説文は現代仮名遣いによるなど、現代の視点に立って引きやすく読みやすいように配慮する。
- 語義説明は、ほぼ時代を追って記述し、その実際の使用例を、書名とその成立年または刊行年とともに示す。
- 用例文は、文学作品やいわゆる国語資料のみに限らず、広くさまざまな分野の歴史的な文献からも採録する。用例総数は約百万に及ぶ。
- 文献は、上代から明治・大正・昭和に及ぶ。また、漢語やことわざなどについては、中国の文献をも用いる。
- 文献は、それぞれ信頼すべき一本を選び、異本から採録する場合は、その旨を表示する。
- 用例文の出所は、できるだけ詳細にする。また、一見してその分野や時代がわかるように、分野名や作者名を付記するものもある。
- 語釈・用例文以外に、必要に応じて補助注記を施し、語誌・方言・語源説・発音・上代特殊仮名遣い・辞書・表記・同訓異字の欄を設けてそれぞれの分野の解説を収める。