1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文学
  6. >
  7. 古典文学
  8. >
  9. 徒然草
  10. >
  11. 随筆
日本大百科全書(ニッポニカ)
随筆
ずいひつ

随筆と称せられる著作は室町時代の一条兼良(かねら)『東斎(とうさい)随筆』が最初であるが、これは先行の諸書から事実談や伝説を引用し分類したもので、一般にいわれる随筆とは異趣である。随筆とは、形式の制約もなく内容も自然・人事・歴史・社会に関する見聞・批評・思索あるいは研究考証など、多岐にわたって筆の赴くままに書き記した散文の著作であり、筆者の個性や資質、才能の端的な表現ともなる。近世の漢学者・国学者らによって文芸の一分野として盛行したが、近代に入って、ことに大正期以後、西欧に発達したエッセイに対応する文学形態として意識されるに至り、文学史のなかにその系譜がたどられるようになった。
[秋山 虔]

日本

平安時代から中世まで

平安時代、清少納言(せいしょうなごん)によって書かれた『枕草子(まくらのそうし)』は、随筆とよばれるにふさわしい最初の著述である。鋭く細やかな感性によってとらえられた自然や人事の種々相が王朝貴族の美意識の極致を示すとともに、後世に規範的意義をもち続けた。南北朝期の兼好(けんこう)の『徒然草(つれづれぐさ)』は、この『枕草子』に触発されて書かれたといえよう。これより先、鎌倉期の鴨長明(かものちょうめい)の『方丈記』も優れた随筆文学と称されるが、これはむしろ明確な構想のもとに叙述された、作者の思想表現の書というべきか。中世に前記の『方丈記』『徒然草』のほか随筆的性格の著作が少なくないのは、王朝以来の伝統的価値観を相対化する転換期の思想表現として、この自由な形式が選ばれたからであろう。鴨長明の著と伝える『四季物語』や一条兼良『小夜(さよ)のねざめ』『樵談治要(しょうだんちよう)』などのほか、数多い法語の類も随筆の範囲に加えられるであろう。
[秋山 虔]

近世

近世に入ると、幕府の文治政策と庶民の知識欲の向上により、当初の啓蒙(けいもう)期を経て上方(かみがた)・江戸それぞれの文化が爛熟(らんじゅく)するが、随筆の盛行もそうした時勢の顕著な表現であり、文化の貴重な証言であるといえよう。斎藤徳元(とくげん)(1559―1647)『尤(もっとも)の草子』、如儡子(じょらいし)『可笑記(かしょうき)』のごとき『枕草子』『徒然草』の体裁を模した擬古典的様式のもの、中江藤樹(とうじゅ)『翁(おきな)問答』『鑑草(かがみぐさ)』、鈴木正三(しょうぞう)『因果物語』、山岡元隣(げんりん)『他我身(たがみ)の上』のごとき教訓的なもの、新井白石(あらいはくせき)『折(おり)たく柴(しば)の記』、曲亭馬琴(ばきん)『いはでもの記』などのごとき自伝的なもの、松平定信(さだのぶ)『花月草紙(かげつそうし)』、太宰春台(だざいしゅんだい)『独語(どくご)』、本居宣長(もとおりのりなが)『玉勝間』などのごとき思想的内容のもの、契沖(けいちゅう)『河社(かわやしろ)』『円珠庵雑記(えんじゅあんざっき)』、安藤為章(ためあきら)『年山紀聞(ねんざんきぶん)』、荻生徂徠(おぎゅうそらい)『南留別志(なるべし)』、土肥経平(とひつねひら)(1707―82)『春湊浪話(しゅんそうろうわ)』、天野信景(あまのさだかげ)(1663―1733)『塩尻(しおじり)』、村田春海(はるみ)『織錦舎(にしごりのや)随筆』、石原正明(いしわらまさあきら)(1760―1821)『年々(ねんねん)随筆』、曲亭馬琴『燕石襍誌(えんせきざっし)』、山東京伝(さんとうきょうでん)『骨董(こっとう)集』、富士谷御杖(ふじたにみつえ)『北辺(きたのべ)随筆』、大田南畝(なんぽ)(蜀山人(しょくさんじん))『南畝莠言(ゆうげん)』、柳亭種彦(りゅうていたねひこ)『用捨箱(ようしゃばこ)』などのごとき考証的なもの、湯浅常山(ゆあさじょうざん)『常山紀談』、伴蒿蹊(ばんこうけい)『閑田(かんでん)耕筆』、菅茶山(かんさざん)『筆のすさび』、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)(1731―1815)『耳袋(みみぶくろ)』などの見聞や身辺雑記の類、その他、日記、紀行文、狂文、俳文の類を数えればほとんど無数というべきである。
[秋山 虔]

近代

近代に入ると、明治初期の随筆としては、成島柳北(なるしまりゅうほく)、服部撫松(はっとりぶしょう)、福沢諭吉、徳富蘇峰(とくとみそほう)ら新聞人・啓蒙(けいもう)家による社会批評・文明批評、ついで落合直文(なおぶみ)、大和田建樹(たけき)、塩井雨江(うこう)、高山樗牛(ちょぎゅう)ら詩歌人・文学者の美文、北村透谷(とうこく)、平田禿木(とくぼく)ら『文学界』同人による浪漫(ろうまん)的文章などがある。正岡子規(しき)、高浜虚子(きょし)を中心としたホトトギス派の写生文も、子規の『墨汁一滴』『病牀(びょうしょう)六尺』などをはじめ優れた随筆を生み出した。明治20年代以降、近代文学の成立・発展の過程で小説家など文学者の随筆が盛んになった。森鴎外(おうがい)、坪内逍遥(しょうよう)の啓蒙的な文学随筆をはじめ、斎藤緑雨(りょくう)『あられ酒』、幸田露伴(ろはん)『〓言(らんげん)』『長語(ちょうご)』、徳冨蘆花(とくとみろか)『自然と人生』などがよく知られている。明治末から大正にかけては随筆も心境的、人生論的なものが多くなり、作家では夏目漱石(そうせき)『永日小品(えいじつしょうひん)』『硝子戸(ガラスど)の中(うち)』、永井荷風(かふう)『紅茶の後』『日和下駄(ひよりげた)』、島崎藤村(とうそん)『新片町(しんかたまち)より』など、詩人では薄田泣菫(すすきだきゅうきん)『茶話(ちゃばなし)』などがある。
 第一次世界大戦後、ジャーナリズムの急速な発展と大正期の個性尊重主義とが相まって、作者の個性がそのまま出る随筆が盛行し、1923年(大正12)には随筆雑誌の先鞭(せんべん)をつけた『文芸春秋』が創刊され、改造社『随筆叢書(そうしょ)』が刊行されるなどますます読者層を広げ、随筆は西欧のエッセイの要素も含んだ文学の一ジャンルとしての地位を確立した。この時期には専門作家による文学的随筆がしきりに書かれ、芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)『侏儒(しゅじゅ)の言葉』『西方の人』『文芸的な、余りに文芸的な』、佐藤春夫『退屈読本』『文芸一夕話(いっせきわ)』、谷崎潤一郎(じゅんいちろう)『饒舌録(じょうぜつろく)』『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』、武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)『筆の向くまま』など多数ある。『百鬼園(ひゃっきえん)随筆』の内田百〓(ひゃっけん)、『もめん随筆』の森田たま、『晩年の父』の小堀杏奴(あんぬ)(1909―1998)は随筆作家として知られているが、寺田寅彦(とらひこ)(吉村冬彦)の科学随筆、佐藤垢石(こうせき)(1888―1956)の釣り随筆、小島烏水(うすい)、田部重治(たなべじゅうじ)(1884―1972)らの山の随筆、そのほか仏文学者の辰野隆(たつのゆたか)、劇作家の高田保(たかたたもつ)、ジャーナリストの大宅(おおや)壮一、筝曲(そうきょく)演奏・作曲家の宮城道雄、洋画家の中川一政(かずまさ)など、各界からの書き手が登場した。
 第二次世界大戦後は、言論の自由とマス・メディアの飛躍的拡大に伴い、自分の見聞・体験・感想を自由に書く随筆は隆盛をきわめ、多様化・流動化する社会に即応して、書き手もスポーツや料理その他あらゆる分野から現れている。戦後の代表的な随筆家としては英文学者の福原麟太郎(りんたろう)、池田潔(きよし)(1903―1990)、西洋古典学者の田中美知太郎(みちたろう)、物理学者の中谷宇吉郎、作曲家の團伊玖磨(だんいくま)、小説家の幸田文(こうだあや)、森茉莉(まり)、随筆家の白洲(しらす)正子(1910―1988)などだが、そのほかにも数えきれないほどいる。優れた随筆・エッセイに与えられる賞としては日本エッセイスト・クラブ賞、読売文学賞の随筆・紀行賞などがある。
[田中夏美]

中国

中国では、特定の内容や文体にとらわれずに思いのまま筆を運んで書き連ねた文章と著述を、古くは「筆記小説(ひっきしょうせつ)」と総称した。おもに読書の覚書、故事や典故の記録と考証、日常の見聞録など、断片的なメモランダムに類するものが筆記であり、こまごまとした瑣事(さじ)や民間伝承などを書き留めたのが小説である。文章には一定の内容とそれにふさわしい文体が必要とされた正統的な文学観からすれば、内容・文体とも雑多なそれらの著述は「雑記(ざっき)」「雑著(ざっちょ)」ともよばれ、一般に価値は低いものとして軽視された。
 筆記小説の類はもっぱら知的興味や単なる好奇心を満たすためのもので、作者の思想や人生観が語られることはまれであるが、気楽なスタイルが人々に愛され、魏(ぎ)・晋(しん)のころから流行し、唐代を経て宋(そう)代で最盛期を迎えた。随筆を書名とする『容斎随筆(ようさいずいひつ)』が現れたほか、筆記・筆録、漫筆・漫録、雑識などの名称をもつ多くの著述が生まれた。
 明(みん)・清(しん)の時代でもこの流行は続いたが、注目すべきは明末の文人によって「小品文(しょうひんぶん)」とよばれる風趣豊かな短い文章が創作されたことである。それらは伝統的な文体を用いつつも字句を練り上げ、人生観や文明批評が語られるといった、今日の随筆に近い味わいをもっている。
 民国以後、西欧の随筆が中国に紹介され、多くの人々が随筆を書き始めたが、初期においては魯迅(ろじん/ルーシュン)の「雑文」で代表されるように社会風刺と時事批判の政治的色彩の濃いものであった。そのなかで、「小品文」の伝統を受け継ぎ、独特の文明批評と人生の洞察を行って成功したのは、周作人(しゅうさくじん/チョウツオレン)と林語堂(りんごどう/リンユイタン)である。中国人は概して随筆の形式を好み、現在も盛んに創作が行われているが、周作人と林語堂以後、成功した作品はあまり多くない。
[佐藤 保]


「随筆」は徒然草に関連のある記事です。
その他の徒然草に関連する記事
随筆(日本大百科全書(ニッポニカ))
随筆と称せられる著作は室町時代の一条兼良『東斎随筆』が最初であるが、これは先行の諸書から事実談や伝説を引用し分類したもので、一般にいわれる随筆とは異趣である。随筆とは、形式の制約もなく内容も自然・人事・歴史・社会に関する見聞・批評・思索あるいは研究考証など、多岐にわたって筆の赴くままに書き記した
隠者文学(日本大百科全書(ニッポニカ))
隠者が、その精神と生活を記した作品の総称。おもに鎌倉・室町時代に成立したものをさす。中世文学を特徴づけた作品群とされ、文学史における中古からの転換を「女房文学から隠者文学へ」と総括するとらえ方が有力である。隠者は、隠遁者、遁世者、世捨て人、その他さまざまによばれるが、要するに
吉田兼好(国史大辞典)
生没年不詳。鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての歌人・随筆家・遁世者。本名、卜部兼好。『尊卑分脈』によれば、卜部家は天児屋根命の子孫で、神祇官として代々朝廷に仕えたが、平安時代中期の兼延の時に、一条院から御名の懐仁の「懐」と通ずる「兼」の字を賜わってからは、それを系字として代々名乗るようになった。
ジャパンナレッジは約2万冊以上(総額550万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題のインターネット辞書・事典サイト。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジについてもっと詳しく見る
随筆の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 19885
検索コンテンツ
1. 随筆画像
日本大百科全書
随筆と称せられる著作は室町時代の一条兼良(かねら)『東斎(とうさい)随筆』が最初であるが、これは先行の諸書から事実談や伝説を引用し分類したもので、一般にいわれる ...
2. 随筆
世界大百科事典
字どおり随筆以外のものではない。《方丈記》《徒然草》の2書を,従来中世の随筆として選択したのは,随筆文学の見地に拠るもので,内容で分類する習慣で今日に至っている ...
3. ずい‐ひつ【随筆】
デジタル大辞泉
自己の見聞・体験・感想などを、筆に任せて自由な形式で書いた文章。随想。エッセー。  ...
4. ずい‐ひつ【随筆】
日本国語大辞典
〕初・六回「ヱヱナニ、種々のことを集めた随筆サ」*悪魔〔1903〕〈国木田独歩〉八「謙輔は途中から自分に一冊の随筆(ズヰヒツ)を送り来した」*容斎随筆‐序「予老 ...
5. ずいひつ【随筆】
数え方の辞典
▲編 「編」は詩・文章・随筆・小説などの完結した文書を数える語です。  ...
6. ずいひつ【随筆】
国史大辞典
悉く「雑家類」「小説家類」に所収され、随筆・漫録などの文字はその中で乱用されている。近世人士が、この類の書に摸したのが、近世随筆の多様さをもたらしたゆえんである ...
7. ずいひつ【随筆】 : 中世/(九)
国史大辞典
(九)随筆  鎌倉時代初期には、慶滋保胤の『池亭記』の著しい影響下、格調高い和漢混淆体によって、鴨長明が『方丈記』を草し、現世の無常と自身の生き方を論じ、鎌倉 ...
8. 隨筆(ずいひつ)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 448ページ ...
9. ずいひつ【随筆】
プログレッシブ和英
an essay ((on)) 【合成語】随筆家an essayist 随筆集a collection of essays; the collected ess ...
19. ずいひつ‐か【随筆家】
日本国語大辞典
〔名〕随筆を書くことを業とする人。エッセイスト。*伊沢蘭軒〔1916〜17〕〈森鴎外〉五四「やぶのなかのこうのものと云ふ語は、古来随筆家(ズヰヒツカ)聚訟の資と ...
20. ずいひつひゃっかえん【随筆百花苑】
国史大辞典
近世の未刊随筆・日記・紀行など五十四種を収録した叢書。編者、森銑三・野間光辰・中村幸彦・朝倉治彦。全十五冊。昭和五十四年(一九七九)―五十九年、中央公論社発行 ...
21. 『随筆百花苑』
日本史年表
1979年〈昭和54 己未〉 この年 森銑三ら編 『随筆百花苑』 刊(~昭和59年)。  ...
22. 随筆北京
東洋文庫
中国の文化にたいする素養と●眼をもった粋人,奥野信太郎にしてはじめて物語れる北京の生活と伝統。そのこまやかな観察と滋味あふれる文章は,北京を愛する人びとの心をと ...
26. 安斎随筆
世界大百科事典
伊勢貞丈の随筆。30巻。有職故実の用語,文字の訓詁,制度の沿革,文物の起源などの諸般にわたり,それぞれ題目をあげて記述してある。記述方法は一定せず,配列にも系統 ...
27. あんさいずいひつ【安斎随筆】
デジタル大辞泉
江戸中期の随筆。32巻(10冊)。伊勢貞丈(いせさだたけ)(号は安斎)著。成立年未詳。公家・武家の有職故実などを広く考証。  ...
28. あんさいずいひつ【安斎随筆】
日本国語大辞典
(「安斎」は、伊勢貞丈の号)江戸時代後期の随筆集。三〇冊。伊勢貞丈著。公家・武家の有職故実、漢字の日本語読みの正誤など、制度文物一般について考証したもの。 ...
29. あんさいずいひつ【安斎随筆】
国史大辞典
伊勢貞丈の随筆。三十巻。公武の故実の用語をはじめ、文字の訓詁、事物の起源沿革、工芸美術、書籍などの諸般にわたって、それぞれ題目をあげて記述している,内容は長短 ...
30. エリア随筆
日本大百科全書
イギリスの随筆家チャールズ・ラムの随筆集。1820~1822年『ロンドン雑誌』に連載したものをまとめ、正編は1823年、続編は1833年刊。都会的感覚をしみじみ ...
31. エリア随筆
世界大百科事典
イギリスのエッセイスト,C.ラムの随筆集。The Essays of Elia(1823)とThe Last Essays of Elia(1833)の前後2編 ...
32. エリアずいひつ【エリア随筆】
デジタル大辞泉
《原題Essays of Elia》チャールズ=ラムが、エリアの筆名で書いた随筆集。正編は1823年、続編は1833年刊。ユーモアとペーソスに満ちた高雅な文体で ...
33. エリアずいひつ【エリア随筆】
日本国語大辞典
(原題{英}Essays of Elia )随筆集。チャールズ=ラム作。一八二三〜三三年刊。ロンドンの風俗、習慣を記す。 ...
34. かしぞのずいひつ【橿園随筆】
デジタル大辞泉
江戸末期の歌学書。2巻。中島広足著。嘉永4年(1851)刊。  ...
35. かしぞのずいひつ【橿園随筆】
日本国語大辞典
江戸末期の歌学書。二巻。中島広足著。嘉永四年(一八五一)成立。歌語の考証や歌の知識の集成などを通して、歌についての見解を述べたもの。 ...
36. 画禅室随筆
日本大百科全書
題自画、評旧画)。巻3は紀行や詩文の評など(記事、記遊、評詩、評文)。巻4は雑言、楚中(そちゅう)随筆、禅説の諸項を収める。巻1、2は、董其昌の別著『画旨』『画 ...
37. きゅうけいそうどうずいひつ【九桂草堂随筆】
国史大辞典
著者の識見をうかがうに足る条が多くみられる。写本で伝わったが、のち『日本儒林叢書』二、『百家随筆』一、『続日本随筆大成』二に収録された。 (北川 博邦)  ...
38. 共古随筆
東洋文庫
最後の幕臣にして牧師,そして日本民族学の草創期を飾りながら,忘れられた先駆者である山中共古。その自由な目と耳がとらえて記録した明治・大正期の東京など各地の信仰と ...
39. ぐとくずいひつ【愚得随筆】
国史大辞典
なお貞丈は、同時に『愚得随筆附考』三冊を著わして、景衡の按文の当否を論じるとともに、子孫のためとして補追を加えている。その文末に「貞丈按、白石ノ軍器考ハ此愚得随 ...
40. 〓園随筆
日本大百科全書
荻生徂徠(おぎゅうそらい)40歳ごろの著書。〓園は徂徠の別号。1709年(宝永6)門人の手で編集開始、1713年(正徳3)近 ...
41. けんえんずいひつ[ケンヱンズイヒツ]【〓園随筆】
日本国語大辞典
江戸中期の儒学書。五巻三冊。荻生茂卿(徂徠)著。正徳四年(一七一四)刊。朱子学擁護の立場から、伊藤仁斎の儒学説全般に弁駁を加えたもの。巻五「文戒」は付録。徂徠前 ...
42. けんえんずいひつ【〓園随筆】
国史大辞典
門人、安藤東野・吉田有鄰の編による荻生徂徠の著書。五巻。ただし巻五は文戒と題する付録。成立はおそらく正徳三年(一七一三)で、翌四年に刊行された。本書は宝永二年 ...
43. 菅江真澄随筆集
東洋文庫
秋田滞在中に多年にわたる見聞を考証的につづった「水の面影」のほか,7編を収める。原文でおくる味わいぶかい名随筆集。 ...
44. 月岡芳年『一魁随筆 一ツ家老婆』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
1868年(明治1) 〓古典版画東洲斎/画像提供 ...
45. 『東斎随筆』
日本史年表
1481年〈文明13 辛丑〉 4・2 一条兼良没.生前 『東斎随筆』 を著す。  ...
46. 東斎随筆
世界大百科事典
室町時代の説話集。一条兼良著。1巻または2巻。兼良の30歳代(1431-41)ころの著作かともされるが未詳。おもに《古事談》《十訓抄》《大鏡》などの先行文献によ ...
47. とうさいずいひつ【東斎随筆】
デジタル大辞泉
2巻。一条兼良著。成立年未詳。主に平安時代の説話を集め、音楽・草木・人事など11の部門に分類する。随筆と称した最初の書。  ...
48. とうさいずいひつ【東斎随筆】
日本国語大辞典
典拠とし、その要約・引用にとどまるものがほとんどである。わが国で随筆と称した書名の最初で、書名は中国宋の「東斎記事」「容斎随筆」をふまえたもの、または兼良の書斎 ...
49. とうさいずいひつ【東斎随筆】
国史大辞典
『中世の文学』七に収める。 [参考文献]小泉弘「吉野拾遺と東斎随筆の世界」(『日本の説話』四所収)、久保田淳『東斎随筆』解説(『中世の文学』七)、原田行造「『東 ...
50. にほんずいひつぜんしゅう【日本随筆全集】
国史大辞典
はひ草(灰屋紹益)・玲瓏随筆(沢庵宗彭)・比古婆衣〔巻一二―二〇〕 19雨窓閑話・遠碧軒随筆(黒川道祐)・関秘録・蒼梧随筆(大塚嘉樹) 20日本随筆全集索引・日 ...
51. 『日本随筆全集』
日本史年表
1927年〈昭和2 丁卯〉 この年 幸田露伴・和田万吉監修 『日本随筆全集』 刊(~昭和5年)。  ...
52. 『日本随筆大成』
日本史年表
1927年〈昭和2 丁卯〉 この年 関根正直・和田英松・田辺勝哉監修 『日本随筆大成』 刊(~昭和6年)。  ...
53. にほんずいひつたいせい【日本随筆大成】
国史大辞典
章) 9遊京漫録(清水浜臣)・胡蝶庵随筆(聖応)・柳庵随筆初編(栗原信充)・柳庵随筆(同)・柳庵随筆余編(同)・曲肱漫筆・薫風雑話(渋川伴五郎)・立路随筆(林百 ...
54. ひゃっかずいひつ【百家随筆】
国史大辞典
も含まれている。第一は『九桂草堂随筆』『蘿月庵国書漫抄』など六種、第二は『況斎雑話』『楓軒偶記』など五種、第三は『海西漫録』『喪志編』など十二種。すでに近世随筆 ...
55. ひゃっきえんずいひつ【百鬼園随筆】
デジタル大辞泉
内田百〓による随筆集。昭和8年(1933)刊行。ユーモアを交えつつ、師である夏目漱石の思い出や、自身の借金にまつわるエピソードなど ...
56. 『百家随筆』
日本史年表
1917年〈大正6 丁巳〉 この年 石川巌・清水清三校訂 『百家随筆』 発行(~大正7年)。  ...
57. びわえんずいひつ【枇杷園随筆】
デジタル大辞泉
江戸中期の俳人、井上士朗の随筆。文化7年(1810)刊。  ...
58. みかんずいひつひゃくしゅ【未刊随筆百種】
国史大辞典
叢書。江戸時代の風俗随筆で未刊の写本百種を収録。三田村鳶魚(みたむらえんぎょ)編校。二十三冊。昭和二年(一九二七)―四年、米山堂山田清作刊。近世江戸の風俗・行 ...
59. 『未刊随筆百種』
日本史年表
1927年〈昭和2 丁卯〉 この年 三田村鳶魚編校 『未刊随筆百種』 刊(~昭和4年)。  ...
60. 容斎随筆
世界大百科事典
中国,南宋の洪邁(こうまい)(1123-1202)撰の随筆集。〈随筆〉から〈五筆〉まであわせて5集74巻からなる。撰者が日ごろ読書して得た知見をそのつど筆記し, ...
61. 『理斎随筆』
日本史年表
1838年〈天保9 戊戌④〉 この年 志賀忍 『理斎随筆』 刊。  ...
62. りさいずいひつ【理斎随筆】
国史大辞典
古今の文学・風習など、題材は多岐にわたり、通俗的読物として、多くの読者を得たといわれる。『日本随筆大成』三期、『日本随筆全集』一二所収。 (堤 精二)  ...
63. 魯庵随筆 読書放浪
東洋文庫
読書は,享楽,怠け者の怠け仕事。功利派からは渋面され,経世家からは軽蔑されても,好きに徹するのがいちばん。読書と銀座を愛した魯庵が細やかに語る明治・大正期の東京 ...
64. ろくもんずいひつ【鹿門随筆】
日本国語大辞典
江戸後期の随筆。一冊。望月三英(鹿門)著。菅原維則編。別名「三英随筆」。文化二年(一八〇五)序。全一六八条。幕府の奥医師であった著者が、わが国の医学・医史に関す ...
「随筆」の情報だけではなく、「随筆」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジについてもっと詳しく見る