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国史大辞典

鹿島御船祭
かしまおふなまつり
茨城県鹿島神宮で十二年に一度、午の年に盛大に行われる船渡御(ふなとぎょ)の祭。九月一日夕刻大篝に点火し、神輿を拝殿中央に奉安し、霊遷(みたまうつし)ののち祝詞奏上、神宝読上げがあって神輿出御となり行宮に赴く。二日は行宮を出、北浦の大船津河岸から神輿を御船に移し、御本船を先頭に多数の船が随行し、浪逆浦を経て北利根川加藤洲において香取神宮の船に迎えられ、それより潮来河岸に寄航の上鹿島の行宮に至り、三日行宮より還御となる。この祭の維新前の形は毎年七月十日から三日間大祭として次のことを行うものであった。すなわち第一日には出陣の備えとして、楼門に神宝の大刀を飾り、大小の提燈を携え来った群衆に和して、神官が大刀を振って鬨の声をあげる。第二日は凱陣の備えとして、丸木を刳りぬいて軍船をあらわしたものを楼門に飾って、神官が勝鬨の声をあげる。第三日は楼門の儀と神宝納めというものである。それに対し、当宮の古伝承と認められる『鹿島宮社例伝記』に船の神事を行なったとあり、江戸時代の慣例は古儀の退化と考えられるに至ったので、明治三年(一八七〇)から前記のごとく午年ごとに神幸船による祭儀を執行することとなったのである。最近では昭和五十三年(一九七八)に行われた。
(萩原 竜夫)
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