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国史大辞典

神送祭
かみおくりのまつり
全国的に旧暦十月(神無月)、村々の鎮守神が出雲に集まるとの伝承が散在し、九月二十三日ごろから十月一日にかけそのお立ちを送る祭がある。これに対し十月二十四日から十一月一日にかけ神迎えや神のお帰りと称する行事があり、信心深い土地では両度とも宮籠りまたは参詣をする。この両日は大風が吹くともいう。一方出雲では十月は神在(かみあり)月で、神々が会議するという。現在出雲大社では旧十月十一日から七日間、佐太神社では十一月二十日から六日間神在祭が続き、それぞれ最後に神等去出(からさで)祭がある。祭に神を送迎する風習は各地にあり、社殿が成立する以前の古い姿を示す。出雲の日御碕神社の神幸神事(八月七日)と還幸神事(九月一日)もその一例である。しかし旧暦十月ごろの神々の送迎は、おそらくは春に山の神が里に降り田の神となり、秋の収穫後に山に帰り山の神となるとの信仰から転化したものであろう。社殿の普及につれて神は神社に常在するとの観念が生じるので、田の神の送迎と出雲信仰とが結合しても、神不在の期間は短縮されたと思われる。なお神送祭の発生については、別に霜月祭の物忌開始と終了時の宮籠りが強調されて、神の去来が一ヵ月を隔てて説かれるに至ったとの解釈もある。
[参考文献]
柳田国男『年中行事覚書』(『定本柳田国男集』一三)、同編『歳時習俗語彙』
(平井 直房)
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祇園祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
京都市東山区祇園町に所在する八坂(やさか)神社の祭礼。毎年7月17日から24日まで行われる。以前は祇園会(え)あるいは祇園御霊会(ごりょうえ)ともいった。東京の神田祭、大阪の天神祭とともに三大祭に数えられている。起源は、平安時代の869年(貞観11)に全国に疫病が流行したため
(日本大百科全書(ニッポニカ))
一般に公的でめでたい祝いの宗教的儀式、つまり祝祭を意味する。多くの人を集め、酒や食料が大量に消費されることも多い。そこから「お祭り騒ぎ」などの表現も出てくる。本来は宗教的行為であるが、単に多くの人を集め、にぎやかさや華やかさが強調されて宗教的意味がなくなると、「港祭」とか商店街の「○○祭」
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神事には往々にして管絃を奉奏することが行われるが、とくにその規模を大きくして神輿(みこし)を船中に奉安し、管絃を吹奏して神霊をなぐさめる神事。広島県廿日市(はつかいち)市宮島町の厳島(いつくしま)神社、福井県敦賀(つるが)市の金崎宮(かねがさきぐう)などで行われている。
忌籠祭(改訂新版・世界大百科事典)
斎籠祭,居籠祭とも記す。祭りの執行に際して,神職など祭りに直接関与する者は外部との関係を絶ち,神霊を迎えることができる心身になるために,特定の期間・場所で心身を慎む。これが氏子全員に課せられている祭りをとくに忌籠祭という。
悪態祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
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往古は神祇官の神名帳(官帳)に登載され、祈年祭の班幣に預かった神社を官社といい、その祭を官祭といった。『延喜式』によれば全国には大小三千百三十二座(二千八百六十一社)の官社があり、その数だけの官祭があった訳である。そのうち大社については、名神・月次・新嘗・相嘗の祭に
還幸祭(改訂新版・世界大百科事典)
神幸(しんこう)祭,渡御(とぎよ)祭に対する祭りで,御旅所へ出御(しゆつぎよ)した神霊が本社へ還幸する祭儀のこと。一般に出御の儀よりも事いそいで行われるが,むしろ還幸祭に重点をおく神社も多い。例えば,伏見稲荷大社の稲荷祭では出御の際は裏門からそっと出るが,還幸のときは
賀茂臨時祭(国史大辞典)
京都の上・下賀茂社の祭。宇多天皇が即位前の元慶六年(八八二)狩猟の際、冬祭を行うべき託宣をうけ、寛平元年(八八九)十一月二十一日にはじめて藤原時平を勅使として臨時祭を行い、以後毎年十一月の下の酉の日に行われた。応仁の乱後中絶し、近世に入って文化十一年(一八一四)
賀茂祭(国史大辞典)
京都の賀茂別雷神社(上社)・賀茂御祖神社(下社)の例祭。葵祭。また石清水八幡宮の祭(南祭)に対して北祭ともいった。古代には単に祭といえばこの祭を指した。社伝によれば欽明朝、気候不順、天下凶作のため卜部伊吉若日子をして占わしめたところ、賀茂神の祟とわかったので神託により
神送祭(国史大辞典)
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