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プレスリリースの作成には広い観点から用語を知る必要があります。単語の検索だけで多様な観点から用語の概念を得るようにしています。
ゆめぎわ(フリーライター)
私はIT企業の広報業務に当たるかたわら、ライターの仕事も請け負っています。両方の仕事の観点から、ジャパンナレッジを使った理由と体験談を記します。

広報業務では、多様な視点の用語解説をゲット

私は地域紙の記者を経てITベンチャーに広報担当として転職しました。もともとは行政や経済、スポーツなど地域にまつわることなら何でも書いていたものの、ITに関わる知識に乏しいことが弱点でした。

広報担当の大きな仕事の一つに「プレスリリースの作成」があります。ニュース性の高い自社の動きを文書化し、マスメディアで紹介してもらうことが大きな任務。新聞記者が記事を書くときに心がけることは「学生に対してもわかりやすい文章にすること」で、特に高齢者に敬遠されがちなカタカナ語を避ける傾向があります。記者はカタカナ語を理解してもらった上で平易な日本語に訳してもらうのが必要な中で、広報担当は表現を平易に書き換える必要があるでしょう。
私たちの会社はソーシャルゲームの開発が事業のひとつです。まず、「ソーシャルゲーム」で検索しました。



注目すべきは、大辞泉のような辞書の用語解説に加えて「情報通信産業」「文化・スポーツ」など多様な用語解説ジャンルがあること。たとえば「ソーシャルゲーム」という言葉を解説しようにも、プレスリリースの種類によって「ソーシャルゲームとはどんなゲームか」「ソーシャルゲームの市場動向を知りたい」「ソーシャルゲームが日本の文化にどんな影響を及ぼしているか」など、広い観点から用語を知る必要があります。これらをインターネット検索でのみ調べるのは手間がかかると判断し、単語の検索だけで多様な観点から用語の概念を得るようにしています。

ライターとして、新聞・テレビ・ネットに次ぐ「第4のメディア」として使っている

日本に流通しているメディアはたくさんありますが、それで得られる情報が不確かなことや、政治的観点で脚色されていることもあるでしょう。私は新聞、テレビ、インターネットに代わる「第4のメディア」としてジャパンナレッジを使っています。

ライター業で記事を書く作業は黙々としたもの。図書館に引きこもり、参考資料をあさりながら知識を詰め込み、信頼性あるソースを見つけながら文章を書きます。しかし、本や雑誌をいちいちひもときながらソースを見つけるのは大変な作業ですよね。そこでインターネット検索も使うのですが、これには少し問題もあります。

ネットメディアを中心に、クラウドソーシングサイトを通してライターを募り、記事を量産するメディアが増えてきました。インターネットを介してやり取りするため、どうしても記事の信頼性を保つのは大変。2016年夏に入ってからは、ネットメディアがNHKに対し取材しないで記事を書く「エア取材」をしたことが話題になりました。ネットメディアにとって信頼性の担保は急務といえます。

私はインターネットよりも、情報源がしっかりした、確かな情報を得るためにジャパンナレッジを使いました。さらに、右翼寄り・左翼寄りでもなく、両方の意見を公平に扱っている情報源を得たかったことも、ジャパンナレッジを多く使う理由でした。

たとえば「原発」で検索した結果を紹介します。



インターネット上に転がっている新聞、雑誌の論評を原発の参考資料としてもいいのでしょう。でも、どうしても新聞、雑誌そのものが持っている政治的スタンスが文章に現れることが気になります。また、検索結果に個人の意見を述べたブログが出てくるのも難点。Wikipediaは信頼性の高いものこそありますが、文章量がそもそもが膨大で、読み解くには時間がかかります。

ジャパンナレッジは辞書を中心に扱っていますから、情報源が確かであることや、中立性を保っていることがポイントだと考えました。インターネットは既存のメディアで情報を仕入れるよりも情報を得るスピードは上がりますが、本来知りたい「本質」にめぐり会えないことがあります。私がジャパンナレッジを使っているのは、情報の「本質」を知るためなんです。
ゆめぎわ
新聞記者を経て、ITベンチャーに転職。広報業務に当たるかたわら、クラウドソーシングサイト「ランサーズ」を経由したライターの仕事も請け負い、文章表現の幅を広げ、現在フリーライター。Twitterアカウントは@yumegiwanolast
2016年10月4日
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