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2月27日更新
神代文字(改訂新版・世界大百科事典)
漢字の渡来および〈かな〉の成立に先だって,上古の日本にかつて行われたと称せられる文字。〈神字〉と書いて,〈かんな〉とも呼ぶ。そのような固有の文字が存在したとする説は,おそくとも室町時代から神道家の間にひろまっており,江戸時代においては,平田篤胤をはじめ国学者のうちに
仮字遣奥山路(仮名遣奥山路)(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
語学書。石塚竜麿著。三巻三冊。寛政十年(一七九八)以前成立。「かなづかいおくのやまじ」とも読む。『日本古典全集』第三期に収め昭和四年(一九二九)刊。奈良時代の文献について、その万葉仮名の用法を検討し、エ・キ・ケ・コ・ソ・ト・ヌ・ヒ・ヘ・ミ
石塚龍麿(日本大百科全書(ニッポニカ))
江戸後期の国学者。本名は矩慶、通称は安右衛門。歌合では於富耶麻登、大倭を名のり、家号は槇屋。遠江国(静岡県)の生まれ。23歳で内山真龍の門に入り、26歳で本居宣長の門に入る。龍麿の名号は最初の師内山真龍の前名を受けたもの。とくに国語学に秀で、宣長に篤学者として早くから
橋本進吉(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
国語学者。福井県敦賀市に生まれる。代々の医家であったが、5歳にして父を失った。第三高等学校を経て、1906年(明治39)東京帝国大学文科大学言語学科を卒業、国語調査委員会補助委員となる。09年東京帝国大学文科大学助手に任ぜられ、27年(昭和2)助教授、2年後教授となる
東歌(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
東国地方の歌の意で、『万葉集』巻14と『古今集』巻20の、「東歌」という標題のもとに収められた和歌の総称。万葉集東歌、古今集東歌と、単独ででもいう。[遠藤 宏]万葉集東歌 全部で230首(異伝歌のうち一首全体を記すものを加えると238首)あり、遠江国、信濃国以東の駿河
字音(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
固有の文字をもたなかった中国の近隣諸国が、漢字を書記用具として輸入した際に、それぞれの漢字に伴う中国語の発音を同時に取り入れて、自国語のなかに定着させたもの。「漢字音」または単に「音」ともいう。本来の中国語の発音を「中国(漢)字音」とよぶのに対して
仮名遣及仮名字体沿革史料(改訂新版・世界大百科事典)
大矢透の著書。1909年刊。国語調査委員会の国語史研究の一成果で,平安初期より室町時代にいたる仏典・漢籍の古訓点本より50種を選び,一部分を臨模して訓点の実際を示し,その文献に見られる仮名の字体を一覧し,古訓の実例を集め,仮名遣の正否を注意している。巻末に平安初期以降の
西郷従道(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
明治時代の政治家、軍人。天保十四年(一八四三)五月十四日薩摩藩の下級藩士(御小性与)西郷吉兵衛の第六子(三男)として鹿児島城下加治屋町に生まれる。母は同藩士椎原権右衛門の娘マサ。西郷隆盛は従道の長兄にあたる。幼名は竜助。幼くして両親を失い島津家の茶坊主として
大津事件(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
明治二十四年(一八九一)滋賀県大津で護衛巡査が来日中のロシア皇太子を負傷させた事件。湖南事件ともいう。シベリア鉄道起工式に参列する途中来日したロシア皇太子ニコラス=アレクサンドロビッチ(のちの皇帝ニコライ二世)は長崎・鹿児島を経て五月九日京都に入った
王政復古(日本大百科全書(ニッポニカ))
江戸幕府の崩壊から明治政府の成立過程における一つの政治理念で、最終的には、1868年1月3日(慶応3年12月9日)の「王政復古の大号令」の発表による新政府成立を示す。江戸時代には、全国統治の実権は将軍=徳川氏と幕府に握られ、天皇や公卿で構成される朝廷は、儀礼的な存在に形骸
長州征伐(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
1864年(元治1)、1865~66年(慶応1~2)にかけて行われた幕府による征長出兵。長州藩では第二次征長を四境戦争とよぶ。[吉本一雄]第一次 1864年7月の蛤御門の変(禁門の変)によって長州藩追討の名目を得た幕府は、尊攘派に打撃を与える意図もあって、征長を表明し出軍した。
征韓論(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
いわゆる「明治六年(一八七三)十月の政変」をひきおこした外交政策論争。明治政府は成立早々の明治元年十二月(一八六九年一月)対馬藩主宗義達に命じて王政復古を朝鮮政府に通告させたが朝鮮政府は釜山で宗氏の家臣に対し、日本からの国書には日本天皇が朝鮮国王より名分論的に
義経記(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
著者未詳。八巻。『判官物語』『義経双紙』『義経物語』などとも呼ばれ、これらの名称が物語るように、群雄の行動を軸に時代の変革を描く叙事詩としての軍記物語というよりは、源義経個人の数奇な生涯を描いた伝奇物語というべきもので、琵琶法師がその語り物として語った。
申楽談儀(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
能楽伝書、一冊。正しくは『世子六十以後申楽談儀』。世子とは世阿弥の敬称。世阿弥六十歳、応永二十九年(一四二二)観世大夫を長男元雅に譲って出家したころ、次男元能が、父の芸談を筆記し整理して、この年十一月、元能も芸道を捨て出家する時に、この聞書をまとめて、
正徹物語(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
歌論書。二巻。正徹著。二巻のうち上巻を「徹書記物語」、下巻を「清巌茶話」と称するものもある。下巻は智蘊の聞書と見る説もあるが未詳。成立年時は文安五年(一四四八)とする説と宝徳二年(一四五〇)とする説がある。上・下別々に成立したものか否かもまだはっきりわからない
東野州聞書(国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
室町時代の歌学書。五巻一冊。東常縁が、宝徳元年(一四四九)七月正徹の歌話を聞書きしたことから始まり、ついで二条派の歌僧堯孝門に入ったので、その歌話の筆録が中心となって成立した書である。所々に自説を加えてもいる。中にみえる年次はほぼ康正二年(一四五六)に至っており
ささめごと(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
室町時代の連歌論。1冊または2冊。心敬著。1463年(寛正4)、心敬が郷里の紀伊国田井荘(現在和歌山市の一部)に下ったとき、土地の人々の求めに応じて書き与えたものを原型とし、のち何度か増補・改編されている。問答体で構成され、連歌の学び方、作風論、付合論などを中心とするが
吾妻問答(国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
飯尾宗祇の連歌論書。『角田河』『都鳥』ともいう。応仁・文明の乱を前に関東へ下ったとき、隅田川のほとりで著作したと奥書にあるが、時期は伝本により、応仁元年(一四六七)三月二十三日とするもの、文明二年(一四七〇)三月二十三日とするものの両類があって決定しない
花鳥余情(改訂新版・世界大百科事典)
室町時代の《源氏物語》注釈。30巻。著者は一条兼良(かねら)。1472年(文明4)に成る。古くは〈かちょうよせい〉とも呼ばれた。四辻善成の《河海抄(かかいしよう)》のあとをうけて,その遺漏を補い,誤りを正すことを意図した書。《源氏物語》のみならず広く和漢の学に通じ
応仁記(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
応仁・文明の乱を題材とした室町時代の戦記文学。著者は明らかでないが、成立の時期は応仁・文明の乱の直後、それも文明五年(一四七三)からさほど時間を経ないころの作と考えられる。内容は三巻からなっているが、各巻とも何々事という見出しを付したいくつかの話にまとめられ
竹林抄(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
連歌撰集。宗祇編。春(二百三十三句)・夏(八十三句)・秋(二百五十一句)・冬(百十三句)・恋上下(二百五十九句)・旅(百十九句)・雑上下(四百九十句)・発句(二百八十八句)の十巻。文明八年(一四七六)五月の成立(序文は一条兼良作)。東国において東常縁から
狂雲集(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
一休宗純の詩集。書名は一休が狂雲子と号したことに由来する。その生涯の言行は不羈奔放、洒脱自在なものがあったが、この詩集はそれを如実に伝える。一休は天性詩文の才に秀でたが、広く古典を学ぶことによってさらにすぐれた。『一休年譜』によれば、一休没年八十八歳の時に
水無瀬三吟百韻(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
長享二年(一四八八)正月二十二日、後鳥羽院の二百五十年の忌日に水無瀬宮法楽として同御影堂に奉納した何人連歌。一冊。正しくは「水無瀬三吟何人百韻」という。何人が賦物で、発句の一字「山」と熟して山人と賦す。発句「雪ながら山もと霞む夕哉 宗祇
新撰菟玖波集(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
准勅撰連歌集。宗祇・兼載ら編。和文序一巻と二十巻。集句は永享前後から明応三年(一四九四)末、四季六巻・賀(含哀傷)・恋三巻・羈旅二巻・雑五巻(含聯句)・神祇一巻(含釈教)・発句二巻。他に作者部類一巻。総句数二千五十三句(うち発句
梅花無尽蔵(国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
五山文学作品。著者は万里集九、万里の居所庵名をもって書名とした。七巻八冊。巻一から巻三までは七言絶句の作品を編年順に配列する。巻一は応仁の乱前から文明十七年(一四八五)九月まで、巻二は太田道灌の招請に応じて、江戸下向から始めて長享二年(一四八八)九月まで
石清水臨時祭(国史大辞典・日本国語大辞典)
京都府綴喜郡八幡町の石清水八幡宮で毎年旧三月午の日(三午には中の午の日、二午には下の午の日)に行う祭。臨時とは放生会の恒例に対する臨時。天慶五年(九四二)平将門・藤原純友の乱平定の報賽に臨時に勅使を立て神封歌舞を奉ったのが始まりで、天禄二年(九七一)には
浪花節(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
大衆芸能の一種目。浪曲ともいう。一つの物語を旋律(フシ)と科白(せりふ、タンカ)で語る芸能。三味線を伴奏楽器とする。調子の高い関東節と低音に特色のある関西節に分けることができる。浪花節は江戸時代末期に流行した山伏や願人坊主の門付芸(祭文・ちょぼくれなど)に
平家正節(国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
平曲一方流の一派前田流の譜本。「へいけしょうせつ」ともいう。安永五年(一七七六)、荻野検校知一撰。平物十五巻上下三十冊、読物上下二冊、五句物、炎上物、揃物、灌頂巻、間の物、小秘事、大秘事の全四十冊から成る。うち平物十巻については、『平家物語』各巻から任意の一句ずつを
実存主義 [改訂新版](文庫クセジュ ベストセレクション)
実存主義[改訂新版] 文庫クセジュ13 ポール・フールキエ著/矢内原 伊作訳/田島 節夫訳 哲学・心理学・宗教 改訂新版によせて 一九五一年に本書の訳出を試みてから、いまではもう十二年という月日がたっている。訳出当時のことを思い起こしてみると、その頃わが国では
マルクス主義 [改訳](文庫クセジュ ベストセレクション)
マルクス主義[改訳] 文庫クセジュ2 アンリ・ルフェーヴル著/竹内 良知訳 哲学・心理学・宗教 序章 こんどの大戦のすこし前に、カトリックの評論雑誌『アルシーヴ・ド・フィロゾフィー』は部厚なマルクス主義特集号を出した(第一八号)。この雑誌の編集者たちは序文の冒頭から
レトリック(文庫クセジュ ベストセレクション)
レトリック 文庫クセジュ833 オリヴィエ・ルブール著/佐野 泰雄訳 語学・文学 はじめに この書の最初の目的は、本書で「レトリック」なる語が用いられる時、それが一体何を意味するかを、読者に知ってもらうことである。意味とはいっても、この語の意味が一つならずあることも
英文学史(文庫クセジュ ベストセレクション)
英文学史 文庫クセジュ28 ルネ・ラルー著/吉田 健一 譯 語学・文学 譯者の言葉 この書の著者ルネ・ラルーの経歴については、やはりこの文庫で出ている佐藤朔氏訳の『現代フランス小説』に詳細な説明が載っているから、ここでは繰り返さない。ラルーの『英国の文学』は
ファッションの社会学 ――流行のメカニズムとイメージ(文庫クセジュ ベストセレクション)
ファッションの社会学――流行のメカニズムとイメージ 文庫クセジュ933 F・モネイロン著/北浦 春香訳 社会科学 はじめに 「ファッション」という言葉は、捉え方もさまざまで、定義も一つではない。そして、多くの定義があるという事実そのものが
新しい児童心理学(文庫クセジュ ベストセレクション)
新しい児童心理学 文庫クセジュ461 ジャン・ピアジェ著/ベルベル・イネルデ著/波多野 完治訳/須賀 哲夫訳/周 郷博訳 哲学・心理学・宗教 序文 児童心理学(1)は、個人が成人社会に参加するようになる、青年期という移行期までの心的な成長を研究する。あるいは同じことだが
二十世紀フランス小説(文庫クセジュ ベストセレクション)
二十世紀フランス小説 文庫クセジュ924 ドミニク・ラバテ著/三ッ堀 広一郎訳 語学・文学 序論 小説の野心 変幻自在にかたちを変えるジャンルであり、おそらくは明確な定義をいっさい撥ねつけてしまう小説は、二十世紀中、いくたびも死んだと言われて
バスク人(文庫クセジュ ベストセレクション)
バスク人 文庫クセジュ735 ジャック・アリエール著/萩尾 生訳 歴史・地理・民族(俗)学 はじめに バスク語・コーカサス語学者ルネ・ラフォンの思い出に われわれがバスク人について知っていることのすべてをこの小冊のなかで述べようなどと試みるのは、あきらかに勝ち目のない
音楽の形式 [改訂新版](文庫クセジュ ベストセレクション)
音楽の形式[改訂新版] 文庫クセジュ64 アンドレ・オデール著/吉田 秀和訳 芸術・趣味 序文 音楽学(ミユジコロジー)はここ半世紀のあいだに非常な進歩をとげた。この進歩はたんに、研究成果を得るとか真理を追い求めるという本質的な事柄だけではなく、大衆化と
死 [改訂新版](文庫クセジュ ベストセレクション)
死[改訂新版] 文庫クセジュ60 ポール・ショシャール著/江上 不二夫訳/三浦 義彰訳 自然科学 第一部 生細胞の死 第一章 生命の特質 トレヴィラヌスとともに生物学(Biologie)ということばをつくった人であり、変異説の提唱者として有名なラマルクは、生物学
カタルーニャの歴史と文化(文庫クセジュ ベストセレクション)
カタルーニャの歴史と文化 文庫クセジュ896 M・ジンマーマン著/M=C・ジンマーマン著/田澤耕訳 歴史・地理・民族(俗)学 まえがき 千年の歴史 「カタルーニャは千年以上の歴史を有する国である」 ―― これは自治政府大統領ジョルディ・プジョル〔現在は、元大統領〕が好んで
ソクラテス以前の哲学(文庫クセジュ ベストセレクション)
ソクラテス以前の哲学 文庫クセジュ487 ジャン・ブラン著/鈴木 幹也訳 哲学・心理学・宗教 序論 ソクラテス以前の哲学をいかなる意味で語ることができるか présocratique〔ソクテス以前の〕という熟した表現は、歴史上のひとつの目印を与える、好都合な一慣用語にすぎないのか
ナポレオン [改訳](文庫クセジュ ベストセレクション)
ナポレオン[改訳] 文庫クセジュ79 アンリ・カルヴェ著/井上 幸治訳 歴史・地理・民族(俗)学 第一章 ナポレオンの出身、青年時代 ボナパルト家 いま知られるところで、ナポレオンのもっとも古い祖先は、十五世紀末にあらわれたフランソワ・ボナパルトである。
世界哲学史(文庫クセジュ ベストセレクション)
世界哲学史 文庫クセジュ107 ピエール・デュカセ著 / 串田 孫一訳/渡辺 秀訳 哲学・心理学・宗教 まえがき 偉大な哲學は、どんなに古いものであっても、常にわれわれにごく近い。そういう哲學は、われわれ人間のどうにもならない志向に答えているものである。人は幼い時から
ニーチェ(文庫クセジュ ベストセレクション)
第一部 ニーチェの生涯と著作 第一章 生涯 ニーチェは好んでポーランド貴族の末裔を称した。しかし実際には、詳細な研究が十八世紀の初頭まで遡って明らかにしたところによれば、ニーチェの家系は完全にドイツ系である。ニーチェの祖先のうちには、数多くの聖職
夢中問答集(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
夢窓疎石が足利直義の問に答えた法話集。『夢中問答』ともいう。三巻三冊。全編九十三章の問答を仮名交り文にて記し、在家の女性や道に志す者に見せたいという直義の意を受けて、大高重成が刊行した書で、重成は等持寺の古先印元を介して、康永元年
風雅和歌集(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
第17番目の勅撰和歌集。20巻。和漢両序を付す。光厳院親撰、花園院監修。伏見院、京極為兼の遺志を継いだ両院は『玉葉和歌集』に次ぐ第二の京極派勅撰集撰定を志し、1343年(康永2)室町幕府に諮問、翌年10月答申を得て撰集事業に着手した。寄人に正親町公蔭、藤原為基(玄哲)
梅松論(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
歴史物語、軍記物語。二巻二冊。作者未詳。貞和五年(正平四、一三四九)成立が通説(菅政友)であるが、一方、上限を正平七年(一三五二)とし下限を嘉慶年間(一三八七―八九)とする説もある。後者の説は、『梅松論』を典拠としている『源威集』の推定成立年代を念頭に置き
神道集(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
説話集。「安居院作」と記してあるが、具体的な編者は不明。14世紀後半(文和・延文年間)の成立か。10巻50条。天台宗および伊勢神道色の濃い本地垂迹の教義と、有名諸神社の本地仏を記してある。とくに赤城・伊香保・児持山大明神など上野国(群馬県)の利根川西側の神社を中心にして
菟玖波集(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
南北朝時代の准勅撰の連歌の撰集。連歌師救済の協力のもとに二条良基が編集。二十巻。延文元年(一三五六)の冬から翌年の春の間に完成。延文二年閏七月十一日に勅撰に准ぜられているが、これは佐々木導誉の働きによる。冒頭に漢文序と仮名序を置き、以下、四季(一―六)
空華集(国史大辞典)
五山詩文集。義堂周信(空華道人)著。二十巻十冊。南北朝時代成立。すでに貞治六年(一三六七)十二月には草稿の一部ができていた。しかし、五山版八冊は巻首に延文四年(一三五九)の中巌円月の序、洪武九年(永和二、一三七六)の
井蛙抄(国史大辞典・日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
中世の歌論書。頓阿著。六巻。鎌倉時代最末期の執筆かとされる巻四を上限に、延文五年(一三六〇)を軸とする前後数年の間に書き継がれて成立したと考えられている。内容は、巻一風体事、巻二取本歌事、巻三制詞事、巻四同名々所、巻五同類事、巻六雑談から成り、各事項に関して
曽我物語(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
曾我十郎祐成(幼名一万)・五郎時致(幼名箱王)の兄弟が、十八年間の苦難に耐え、建久四年(一一九三)五月、富士野の狩場に父祐通(一説に祐重・祐泰)のかたき工藤祐経を討つまでを語る、軍記物語風の伝記物語。仇討ちは果たしながら、横さまの死をとげねばならなかった兄弟の霊魂が
河海抄(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
『源氏物語』の注釈書。四辻善成著。貞治年間(1362~1368)ころに、室町幕府2代将軍足利義詮の命によって成った。前代までの諸注釈を批判的に統合しつつ、豊富な引用書を駆使した考証により成った本書は、『源氏物語』研究初期の集大成的注釈書といえる。『源氏物語』古注釈史において
増鏡(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
歴史物語。作者未詳。十七巻。十四世紀後半の成立。『益鏡』『真寸鏡』とも書き、『源起記』と題した写本もある。治承四年(一一八〇)後鳥羽天皇の誕生から筆を起し、元弘三年(一三三三)後醍醐天皇が配所の隠岐から帰京するまでの歴史を、貴族社会を中心にして仮名書き雅文体で
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