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  11. かしこし

かしこし

ジャパンナレッジで閲覧できる『かしこし』の全文全訳古語辞典のサンプルページ

小学館 全文全訳古語辞典

かしこ・し
最重要語

〔形容詞ク活用〕

[類義語]いみじ・ゆゆし

本来は、霊力や威力のあるものに対する、恐れ多い、という気持ちを表す。その後、恐れ多い対象の性質や能力を表す例が増えて、すぐれている、の意を生じた。また、連用形「かしこく」の形で、はなはだしく、と程度を表す用法もある。

【畏し・恐し】

❶恐るべきである。恐ろしい。

「海人少女(あまをとめ)玉求むらし沖つ波かしこき海に船出せり見ゆ」〈万葉・6・1003〉

海人の少女達が真珠を採っているらしい。沖の波の恐ろしい海に船出しているのが見える。

恐れ多い。もったいない。尊い。

かしこき御蔭(かげ)をば頼み聞こえながら、おとしめ疵(きず)を求め給ふ人は多く」〈源氏・桐壷〉

(桐壷更衣(きりつぼのこうい)は)恐れ多い(帝の)ご庇護(ひご)を頼りにし申し上げてはいるが、さげすみあら捜しをなさる人は多く。

【賢し】

❶才知がある。賢明である。

「世に知らず、聡(さと)かしこくおはすれば」〈源氏・桐壷〉

(光源氏は)世に二人とないほど、知恵が鋭く賢明でおいでなので。

すぐれている。すばらしい。

「右大臣は才(ざえ)世にすぐれてめでたくおはしまし、御心掟(おきて)もことのほかにかしこくおはします」〈大鏡・時平〉

右大臣(=菅原道真)は学才がまことにすばらしくていらっしゃる上に、ご配慮も格別すぐれていらっしゃる。

❸運がよい。好都合である。幸いである。

「やうやう暮れかかるに『風吹かずかしこき日なり』と興じて」〈源氏・若菜・上〉

だんだん(春の)日が暮れかかって来たが「風も吹かず(蹴鞠(けまり)には)ちょうどよい日だなあ」と(皆)面白がり。

❹(連用形を副詞的に用いて)はなはだしく。たいそう。

「男はうけきらはず呼び集へて、いとかしこく遊ぶ」〈竹取・かぐや姫の生ひ立ち〉

男はだれかれの区別なく呼び集めて、大変盛大に管弦の催しをする。

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検索コンテンツ
1. かしこ・し
全文全訳古語辞典
〔形容詞ク活用〕 [類義語]いみじ・ゆゆし 本来は、霊力や威力のあるものに対する、恐れ多い、という気持ちを表す。その後、恐れ多い対象の性質や能力を表す例が増えて
2. かし‐こし【貸越】
日本国語大辞典
こと。*安愚楽鍋〔1871~72〕〈仮名垣魯文〉三・下「親元がこまる者なら三ケ月ぐらい給金のかしこしもしてやらふし」(2)銀行が当座預金をしている者に、預金残高
3. かしこ・し【畏・恐・賢】
日本国語大辞典
〔形ク〕〓かしこい(畏)
4. かしこし‐げん【貸越限】
日本国語大辞典
〔名〕銀行が当座預金をしている者と相談して定めた貸越しの最高額。その額までは、たとえ預金残高を越えて振り出された小切手でも銀行が支払う。
5. いたり 賢(かしこ)し
日本国語大辞典
考え深く、才知がすぐれている。*枕草子〔10C終〕二四四・蟻通の明神「この中将も若けれど、いと聞えあり、いたりかしこくして、時の人におぼすなりけり」
6. えたり 賢(かしこ)し
日本国語大辞典
自分の思う通りにことが運んだようなときに、満足して発することば。うまくいった。しめた。えたりやかしこし。*太平記〔14C後〕一五・建武二年正月一六日合戦事「得た
7. 得たり賢し
故事俗信ことわざ大辞典
鎌田兵衛名所盃(1711頃)上「寄手の源平色めく所を、為朝えたりかしこしとさし取引取雨のごとく」諺苑(1797)「えたりかしこし」国民の品位(1878~91)「
8. えたり や 賢(かしこ)し
日本国語大辞典
得たりや賢(カシコ)しと、ぬきつれて打てかかる」*浄瑠璃・平仮名盛衰記〔1739〕一「義盛ゑたりやかしこしと、馬の前脚(まへずね)どうどなぐ、ながれて前脚折るよ
9. 得たりや賢し
故事俗信ことわざ大辞典
得たりや賢(カシコ)しと、ぬきつれて打てかかる」浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)一「義盛ゑたりやかしこしと、馬の前脚(まへずね)どうどなぐ、ながれて前脚折るよと
10. 懸けまくも畏し
故事俗信ことわざ大辞典
すめら)が御世御世仕へ奉りて」万葉(8C後)三・四七五「桂巻母(かけまくも)綾尓恐之(あやにかしこし)言はまくもゆゆしきかも〈大伴家持〉」〔諺語大辞典(1910
11. 木は規に依って直く人は人に依って賢し
故事俗信ことわざ大辞典
曲がった木はさしがねをあてて削られてまっすぐになり、人間はいろいろな人と交わることによって賢くなる。 浄瑠璃・加賀国篠原合戦(1728)三「今井もはっと理に伏し
12. 業は道に依って賢し
故事俗信ことわざ大辞典
どんな仕事でもその道の専門家には及ばない。 読本・頼豪阿闍梨怪鼠伝(1808)四・八「げに業(ゲラ)は道によって賢(カシコ)し、もし西行にあらずば、よく景能をし
13. げい は 道(みち)によって賢(かしこ)し
日本国語大辞典
専門の事柄はその道その道で精通している。商売がらその分野のことはよく知っている。餠は餠屋。*雑俳・露丸評万句合‐宝暦一三〔1763〕「けいわ道によってかちこち大
14. 芸は道によって=賢し〔=精し〕
故事俗信ことわざ大辞典
一芸に通じた人は、その芸に関しては他の人よりもすぐれている。専門の事柄はその道の人が最も精通している。商売がらその分野のことはよく知っている。餅は餅屋。 尾張俗
15. こころ‐かしこ・し【心賢】
日本国語大辞典
〔形ク〕心がしっかりとしてすぐれている。賢明である。利発である。気がきく。*伊勢物語〔10C前〕六二「年ごろおとづれざりける女、心かしこくやあらざりけん、はかな
16. 商売は道によりて賢し
故事俗信ことわざ大辞典
商売人はそれぞれ専門とする分野にはよく通じているものだ。芸は道によって賢し。性は道によって賢し。〔いろは短句(1890~91)〕
17. すかし‐こしら・う[‥こしらふ]【賺拵】
日本国語大辞典
*米沢本沙石集〔1283〕九・一五「とかくすかしこしらへてなほりてけり」*清原宣賢式目抄〔1534〕四二条「和誘とは、いかにも人をありありとすかしこしらへて、か
18. せい は 道(みち)によって賢(かしこ)し
日本国語大辞典
によりてかしこしとかや。武勇の不思議は諸道に変りて、大方にすすどげなるにも、又我々かやうに無分暁なる中にもよらぬ事と承りて候」*俳諧・毛吹草〔1638〕二「せい
19. 性は道によって賢し
故事俗信ことわざ大辞典
ちによりてかしこしとかや。武勇の不思議は諸道に変りて、大方にすすどげなるにも、又我々かやうに無分暁なる中にもよらぬ事と承りて候」俳諧・毛吹草(1638)二「せい
20. 是非は道によって賢し
故事俗信ことわざ大辞典
物事の判断は、各自の専門によっておのずから錬磨され向上する。性は道によって賢し。〔俗諺辞林(1901)〕
21. そのみち に よって賢(かしこ)し
日本国語大辞典
賢いやり方があるものだ、の意。*洒落本・仕懸文庫〔1791〕一「かんしんかんしん。其道によってかしこしだ」
22. て‐かしこ・し【手賢】
日本国語大辞典
〔形ク〕手のはたらきが敏捷である。動きがすばやい。手ばしこい。*俳諧・おらが春〔1819〕「閨に泣声のするを目の覚むる相図とさだめ、手かしこく抱き起して、うらの
23. 弟子賢しと雖も師の半学に如かず
故事俗信ことわざ大辞典
「弟子は師匠の半減」に同じ。〔俗諺辞林(1901)〕
24. とうざ‐かしこし[タウザ‥]【当座貸越】
日本国語大辞典
〔名〕銀行が当座預金をもつ取引先に対し、一定期間内、一定金額、一定の利率を限り当座預金の残高以上の小切手を振出すのを認めること。原則として担保品を徴収する。*風
25. 当座貸越
日本大百科全書
預金・貸出業務を営む銀行などの金融機関が、当座勘定取引先に対して、当座預金等の残高を超えて小切手または手形を振り出し、カードなどにより現金を引き出し、あるいは決
26. 当座貸越し
世界大百科事典
金融機関と当座預金者との間であらかじめ当座貸越契約を結び,当座預金者が当座預金残高を超過して振り出した手形・小切手を,一定限度額までは金融機関が自己資金で支払う
27. とうざ‐かしこし【当座貸越し】
法律用語辞典
当座勘定取引に付随してされる契約で、銀行が取引の相手方に対し一定限度まで当座預金残高を超過して取引先の振り出した手形・小切手の支払に応ずることを約する取引。与信
28. とうざかしこし‐けいやく[タウザかしこし‥]【当座貸越契約】
日本国語大辞典
〔名〕当座貸越で、貸越しの金額、利率、期間などをあらかじめ定めること。[発音]トーザカシコシケ〓ヤク
29. 年年老いて年年賢し
故事俗信ことわざ大辞典
年をとればとるに従って賢明になる。〔西洋諺草(1877)〕
30. 道によって賢し
故事俗信ことわざ大辞典
「芸は道によって賢し」に同じ。
31. め 賢(かしこ)し
日本国語大辞典
めざとい。目はしがきく。目ばやい。*字鏡集〔1245〕「〓 メカシコシ」*源平盛衰記〔14C前〕二二・俵藤太将門中違事「秀郷、目(
32. いたり‐かしこし【至賢】
日本国語大辞典
〓「いたり(至)」の子見出し
33. こころ 賢(かしこ)し
日本国語大辞典
〓親見出し
34. あうしゅく-ばい【鴬宿梅】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕村上天皇の時に、清涼殿の前の梅の木が枯れたので、代りの梅の木を探し出させたら、その木には「勅なればいともかしこし鴬の宿はと問はばいかが答へむ(歌意⇒「勅
35. 葵(源氏物語) 64ページ
日本古典文学全集
仮名を草体に崩した書体)。漢字。仮名に対して本字の意。ここはその書体をさし、楷書体のこと。「かしこし」の語
36. 秋の鹿は笛に=寄る〔=心を乱す〕
故事俗信ことわざ大辞典
色訓蒙図彙(1686)序「秋の鹿、笛により、氷れる池に霜うちはらふ鴛鴦の浮寝さへあれば、いとかしこし」〔諺語大辞典(1910)〕
37. あき の 鹿(しか)は笛(ふえ)に=寄(よ)る[=心(こころ)を乱(みだ)す]
日本国語大辞典
色訓蒙図彙〔1686〕序「秋の鹿、笛により、氷れる池に霜うちはらふ鴛鴦の浮寝さへあれば、いとかしこし
38. 秋山記行・夜職草 117ページ
東洋文庫
々たる水溜りの岩上に、末へに鍵ある細長き竹を以、岩魚を掻き、予の慰にとて、忽尺かきあげ〔鳴〕かしこし錬りなるを掻上たり。鳴呼、套は道に寄って賢とは諺の如く、此童
39. あげ‐すど【揚簀戸】
日本国語大辞典
左衛門尉利家末森之城後攻之事「三之丸、外構(そとかまへ)の揚簀戸ををろさず引しかば、敵得たりかしこしと引付て来りしを」*会津陣物語〔1680〕三・上泉主水討死之
40. 朝顔(源氏物語) 470ページ
日本古典文学全集
の意。桐壺院。院の崩御は、源氏二十三歳の年(賢木九七ページ)、現在まで十年経過。式部卿宮。「かしこし」は、叔母であり皇女でもある身分がら、もったいなくも、の意と
41. あな‐かしこ
日本国語大辞典
〔連語〕(「あな」は感動詞、「かしこ」は形容詞「かしこし(畏)」の語幹。「穴賢」と書くのはあて字。恐れ慎み、恐縮する感情などを、感動的に表わす慣用句)(1)恐れ
42. あなかしこ【あな畏】
全文全訳古語辞典
《「かしこ」は形容詞「かしこし」の語幹》 ❶ああ、恐れ多い。ああ、もったいない。 「あな畏、とて箱に入れ給ひて」〈竹取・火鼠の皮衣〉(あべの左大臣は)ああ、もっ
43. あまり‐ごと【余事】
日本国語大辞典
*枕草子〔10C終〕八七・職の御曹司におはします頃、西の廂にて「昨日の夕ぐれまで侍りしは、いとかしこしとなん思う給ふる。今日まではあまりことになん」*青表紙一本
44. アメリカ彦蔵自伝 1 290ページ
東洋文庫
ところがこの命令も、相当数の大名は、別にかしこまってうけたまわったわけではなかった。なかには、仰せかしこしとばかり、ほんとうに態勢をととのえたむきもあるが、大部
45. あらひと‐がみ【現人神・荒人神】
日本国語大辞典
霊験の著しい神。多く、住吉や北野の神をいう。*万葉集〔8C後〕六・一〇二〇・一〇二一「かけまくも ゆゆしかしこし 住吉(すみのえ)の 荒人神〈石上乙麻呂(石上乙
46. アラビアン・ナイト 10 279ページ
東洋文庫
 アッラーよ、いとさわ(多)に褒め称えられておわしませ! あしたに夕べにアッラーこそ、いともかしこし! そのあといつも、 ――わたくしは石打ちの刑に処されし悪魔
47. 伊勢物語 151ページ
日本古典文学全集
〔四三〕 桓武天皇の第七皇子(七九四~八七一)。『栄花物語』に、細工上手であったと伝える。「かしこし」は、はなはだ、とても深く、の意。→一四七ページ注一三。「ま
48. いと-も
全文全訳古語辞典
[連語]《副詞「いと」+係助詞「も」》 ❶たいそう。ひどく。 「勅なればいともかしこし鴬の宿はと問はばいかが答へむ」〈大鏡・道長・下〉天皇のご命令ですから、はな
49. いは-ま-く-も【言はまくも】
全文全訳古語辞典
い未然形。「く」は準体助詞。「も」は係助詞》口で言うのも。⇒まく(連語) 「かけまくもあやにかしこしいはまくもゆゆしきかも」〈万葉・3・475長歌〉口に出して言
50. い‐ま・す【坐】
日本国語大辞典
いとほしや」*枕草子〔10C終〕四〇・花の木ならぬは「柏木いとをかし。葉守の神のいますらんもかしこし」*大観本謡曲・巴〔室町末〕「不思議やさては義仲の、神と現は
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