1. いみ
じ
日本国語大辞典
ぬ事なの給ひそ』とて、いみじく静かに公に御文奉り給ふ」*伊勢物語〔10C前〕六「神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ」*宇津保物語〔970~999頃〕俊
2. いみ・じ
全文全訳古語辞典
好ましくない場合にも用いる。何についての程度かは文脈による。 ❶はなはだしい。激しい。なみなみでない。 「桜のいみじうおもしろき枝の五尺ばかりなるを」〈枕草子・
3. いみじ‐がお[‥がほ]【─顔】
日本国語大辞典
〔名〕非常に重々しい顔つき。*愚管抄〔1220〕七「中々かやうの戯言にてかきをきたらんは、いみじがほならん学生たちも心の中にはこころへやすくて」
4. いみじ‐が・る
日本国語大辞典
かし。さやうにいみじがり申さば、さやうの料にてこそ候へ』と乙前申しかば」*増鏡〔1368~76頃〕一三・秋のみ山「故殿のさばかり思されたりしかば、めしとりたるな
5. いみじく も
日本国語大辞典
(形容詞「いみじ」の連用形に助詞「も」の付いたもの)まことにうまく。適切にも。巧みにも。まさに。よくも。*歌舞伎・名歌徳三舛玉垣〔1801〕三立「われいみじくも
6. いみじ‐げ
日本国語大辞典
〔形動〕(形容詞「いみじ」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの。「いみじ」と同様に、善悪ともに程度以上のさまをいう)とてもひどい、または、大変すばらしいと思っている
7. いみじげ‐さ
日本国語大辞典
大変なこと。はなはだしさ。*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「くひなはそこと思ふまでたたく。いといみじげさまさる物思ひのすみかなり」
8. いみじ‐さ
日本国語大辞典
とて、いみじくよよと泣けば、我もえせきあえねど、いみじさにたはぶれにいひなさんとて」*源氏物語〔1001~14頃〕総角「人わらへに見苦しきこと添ひて、見あつかは
9. いみじ-げ
全文全訳古語辞典
〔形容動詞ナリ活用〕《「げ」は接尾語》とてもひどい、または大変すばらしいと感じられるようす。 「いみじげにはれ、あさましげなる犬のわびしげなるが」〈枕草子・上に
10. いみじごーじ[方言]
日本方言大辞典
しきりに激しく催促するさま。 沖縄県首里993沖縄語辞典(国立国語研究所)1963
11. イミジャ【李美子】(I Mi-ja)
世界人名大辞典
I Mi-ja 이미자〔1941.7.26~〕 韓国のトロット(歌謡曲)歌手.ソウル生まれ.〈19歳の純情, 1959〉で歌手デビュー.〈トンベク・アガシ(椿
12. いみじー[方言]
日本方言大辞典
〔形容詞〕(1)たやすい。かりそめのことだ。 高知県長岡郡「是程の大工事はいみじいことでは出来ん」869明治大正時代国府村民俗語彙(高村晴義)1961(2)りっ
13. いみじき【忌色】
国史大辞典
⇒凶色(きょうじき)
14. 針(はり)にて見(み)ゆる子(こ)は=いと〔=いみじき〕賢(かしこ)き孝(きょう)の子(こ)なり〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
いと使ひよき手作りの針の耳いと明らかなるに」諺語大辞典(1910)「針(ハリ)にて見ゆる子はいみじき孝の子なり」
15. かほう いみじ
日本国語大辞典
「かほう(果報)めでたし」に同じ。*御伽草子・唐糸草子〔室町末〕「さすがに頼朝は、くゎほういみじき、大将軍にてましましければ」*天草本伊曾保物語〔1593〕蠅と
16. あい‐みじん[あゐミヂン]【藍微塵】
日本国語大辞典
〔名〕(1)縞(しま)柄の一種。経(たていと)、緯(よこいと)ともに藍染糸二本ずつに濃淡の藍を用いた格子縞。また、その布。*洒落本・仕懸文庫〔1791〕四「あい
17. あいみじんじゃ【相見神社】石川県:羽咋郡/押水町/麦生村
日本歴史地名大系
[現]押水町麦生 麦生集落西端の相見山に東面して鎮座。「延喜式」神名帳羽咋郡の「相見神社」に比定される。式内相見神社については富来院の相神村(現富来町)鎮座説(
18. 大物忌神社
世界大百科事典
山形県飽海郡遊佐町,鳥海山上に鎮座。旧国幣中社。正称は鳥海山大物忌神社。吹浦と蕨岡に口ノ宮がある。倉稲魂(うかのみたま)神と同神格という大物忌神をまつるが,本来
19. おおものいみ‐じんじゃ[おほものいみ‥]【大物忌神社】
日本国語大辞典
山形県飽海郡遊佐町、鳥海山にある神社。旧国幣中社。祭神は大物忌神。山頂に本殿、ふもとの吹浦、蕨岡に口之宮(里宮)がある。出羽国一の宮。鳥海山大物忌神社。鳥海山。
20. おおものいみじんじゃ【大物忌神社】
国史大辞典
山形県と秋田県の境にある鳥海山を御神体とする旧国幣中社。延喜の制では名神大社に列す。祭神は大物忌神といわれる。鳥海山頂上に御本社があり、登山口の山形県飽海郡遊
21. 大物忌神社(おおものいみじんじゃ)【篇】
古事類苑
神祇部 洋巻 第4巻 918ページ
22. おおものいみじんじゃふくらくちのみや【大物忌神社吹浦口之宮】山形県:飽海郡/遊佐町/吹浦村
日本歴史地名大系
[現]遊佐町吹浦 鳥海山の裾野が日本海に延びる舌状台地の突端、吹浦横町にある。鳥海山頂にある社殿を本殿とする鳥海山大物忌神社の里宮で、東の社殿に大物忌神、西の社
23. おおものいみじんじゃわらびおかくちのみや【大物忌神社蕨岡口之宮】山形県:飽海郡/遊佐町/蕨岡上寺村
日本歴史地名大系
[現]遊佐町上蕨岡 鳥海山山麓の南西端、上蕨岡に鎮座。鳥海山山頂にある社殿を本殿とする鳥海山大物忌神社の里宮で、明治初年の神仏分離まで鳥海修験の拠点であった。祭
24. おものいみじんじゃ【小物忌神社】
国史大辞典
山形県飽海郡平田町山楯に鎮座。旧県社。庄内平野東部山麓に鎮座する古社で、北部に鎮座する鳥海山の大物忌神社と並び称される。級長津彦命・級長津姫命・豊受比売命を祀
25. カイミジンコ
日本大百科全書
節足動物門甲殻綱ポドコーパ目Podocopaの海産動物の総称。ウミホタルの属するミオドコーパ目とともにいわゆる貝形亜綱を形成する。体は石灰質の2枚の殻で左右から
26. くらい 短(みじか)し
日本国語大辞典
位が低い。*源氏物語〔1001~14頃〕帚木「もとの品(しな)高く生まれながら身は沈み、くらゐみじかくて人げなき」*栄花物語〔1028~92頃〕もとのしづく「兵
27. こっぱい‐みじん[こっぱひミヂン]【粉灰微塵】
日本国語大辞典
八「腹立紛れに贋物を取って骨灰微塵(コッパヒミヂン)と打砕き」《こっぱいみじん》和歌山県西牟婁郡699
28. こものいみじんじゃ【小物忌神社】山形県:飽海郡/平田町/三之宮村
日本歴史地名大系
[現]平田町三之宮 三之宮東部山麓の字山添に鎮座。祭神は豊受姫ほか二神。郡内三式内社のうちの小物忌神社に比定する説がある。旧県社。「三代実録」元慶二年(八七八)
29. 鳥海山大物忌神社
日本大百科全書
山形県飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町の鳥海山山頂に本殿、山麓(さんろく)の吹浦(ふくら)と蕨岡(わらびおか)に口ノ宮(くちのみや)と称する里宮が置かれている。祭
30. ちょうかいざん‐おおものいみじんじゃ[テウカイザンおほものいみジンジャ]【鳥海山大物忌神社】
日本国語大辞典
山形県飽海郡遊佐町にある神社。旧国幣中社。本社は鳥海山山頂にあり、ふもとに吹浦(ふくら)口之宮、蕨岡口之宮がある。祭神は大物忌神。景行天皇または欽明天皇のころの
31. にいみじょうあと【新見城跡】徳島県:小松島市/新居見村
日本歴史地名大系
[現]小松島市新居見町 標高約五〇メートルの突き出した山尾根の突起に築かれた中世の山城跡。天神山城ともいう。西側は急斜面で、南側尾根続きは低い鞍部となり、北側は
32. マルカイミジンコ
世界大百科事典
貝虫亜綱ポドコーパ目カイミジンコ科の小型甲殻類。泥の多い浅い水田や池沼などにいるが,とくに春から夏にかけて多く見られる。体長0.8mmくらいの小さい丸形の二枚貝
33. 大物忌神社祭典旧儀調書(著作ID:4379551)
新日本古典籍データベース
おおものいみじんじゃさいてんきゅうぎちょうしょ
34. 大物忌神社昇位増封(著作ID:4367501)
新日本古典籍データベース
おおものいみじんじゃしょういぞうほう 神社
35. 俳諧みじか夜(著作ID:307711)
新日本古典籍データベース
はいかいみじかよ 馬才(ばさい) 俳諧
36. みーみじ[方言]
日本方言大辞典
→みみず【蚯蚓】
37. 大物忌神社
日本大百科全書
→鳥海山大物忌神社
38. 2018から2019へ【2019】[世界政治【2019】]
現代用語の基礎知識
インド太平洋戦略構想 を提唱しているが、インドをはじめ域内関係国の利害は一致せず、具体化には至っていない。 いみじくもポスト冷戦期に当たる平成の終わりは、戦後世
39. 二十世紀フランス小説 24ページ
文庫クセジュ
に発見されていなかった方法を見つけだして、文学研究者のベルトラン、ビロン、デュボワ、パックがいみじくも名づけたところの「独身者小説」を書いたのである〔巻末参考文
40. 二十世紀フランス小説 54ページ
文庫クセジュ
子供の心と共鳴することができ、人間を引き裂く葛藤を感じ取ることができる。こうした特徴を通じてベルナノスは、いみじくもドストエフスキーに比肩しうると言われたことが
41. 二十世紀フランス小説 83ページ
文庫クセジュ
語りの形式は日記に近いが、内面の日記と重なるようなところはひとつもない。サルトルが『シチュアシオンI』でいみじくも指摘したことだが、カミュの小説は、「存在しない
42. 二十世紀フランス小説 119ページ
文庫クセジュ
例の四つ切りのトマトの断片の描写は、深みを欠いた事物を示し、事物を平らに均してしまう。リュシアン・ゴルドマンはいみじくもこの描写に、人間が物と化し商品が支配的に
43. あい‐ぎょう[‥ギャウ]【愛敬】
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001~14頃〕浮舟「殿の御かたちを、たぐひおはしまさじと見しかど、この御ありさまはいみじかりけり。うち乱れ給へるあい行よ」*狭衣物語〔1069~
44. あい‐な・し
日本国語大辞典
*蜻蛉日記〔974頃〕中・安和二年「つひにたづねいでて、流し奉ると聞くに、あいなしと思ふまでいみじうかなしく」*源氏物語〔1001~14頃〕澪標「『いかでさるか
45. あい-な・し
全文全訳古語辞典
。❷度を越していてよろしくない。 「つひに尋ね出でて、流し奉ると聞くに、あいなしと思ふまで、いみじう悲しく」〈蜻蛉・中・安和二年〉(逃げた左大臣源高明を)ついに
46. あ・う[あふ]【合・会・逢・遭】
日本国語大辞典
大鏡〔12C前〕四・道隆「まことに世にあひてはなやぎ給へりし折」*徒然草〔1331頃〕三八「いみじかりし賢人、聖人、みづからいやしき位にをり、時にあはずしてやみ
47. あえる[方言]
日本方言大辞典
)1950 高知県安芸郡864土佐言葉(土居重俊)1958落窪一「まだしくは、血あゆばかり、いみじくのむらむとおぼして」《あいるん》 沖縄県石垣島・波照間島・与
48. あ・える【零】
日本国語大辞典
汗、血、乳などがしたたり落ちる。流れる。*落窪物語〔10C後〕一「まだしくは、血あゆばかり、いみじくのむらむとおぼして」*枕草子〔10C終〕二二二・祭のかへさ「
49. あお[アヲ]【襖】
日本国語大辞典
一九・あはれなるもの「三月、むらさきのいと濃き指貫(さしぬき)しろきあを、山吹(やまぶき)のいみじうおどろおどろしきなど着て」*源氏物語〔1001~14頃〕関屋
50. 葵(源氏物語) 19ページ
日本古典文学全集
なして、院に聞こしめし入れ、世の中の人も知らぬなくなりにたるを、深うしもあらぬ御心のほどを、いみじう思し嘆きけり。〔三〕朝顔の姫君の深慮、葵の上の懐妊 かかるこ