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  11. すさまじ

すさまじ

ジャパンナレッジで閲覧できる『すさまじ』の全文全訳古語辞典のサンプルページ

小学館 全文全訳古語辞典

すさま・じ 【凄じ・冷じ】
最重要語

〔形容詞シク活用〕 《動詞「すさむ」の形容詞化。「すさまし」とも》

時期や周囲の状況と不調和になって興味や面白みがなくなる感じを表す。現代語の「すさまじい」は、勢いの激しいようすや程度のひどすぎる意(❹)に用いられる。

不調和でおもしろくない。興ざめである。

すさまじもの。昼ほゆる犬。春の網代(あじろ)〈枕草子・すさまじきもの〉

興ざめなもの。(それは)昼間にほえている犬。春になっても残っている網代。

「網代」ハ、秋カラ冬ニカケテ、川ニシカケテ氷魚(ヒオ)ヲ捕ルモノ。

さむざむとしている。殺風景である。

徒然草 一九 折節の移りかはるこそ(4)

全文用例

「ことふる」の項目の用例から続く

さて
接続
冬枯れ
格助
けしき
こそ
係助
格助
係助
をさをさ
 おと 
 劣る 
ラ四・終
(まじ)
まじけれ
打消推量・已
みぎは
格助
格助
もみぢ
紅葉
格助
散りとどまり
ラ四・用
接助
しも
いと
 しろ 
 白う 
形ク・用
置け
カ四・命
(り)
完了・体
あした
やりみづ
遣水
より
格助
けぶり
格助
立つ
タ四・体
こそ
係助
をかしけれ
形シク・已
格助
タ下二・用
接助
人ごと
格助
いそ
ぎあへ
ハ四・命
(り)
完了・体
ころ
係助
またなく
形ク・用
あはれなる
形動・体
すさまじ
形シク・体
もの
(なり)
断定・用
して
接助
見る
マ上一・体
係助
なき
形ク・体
格助
寒けく
形ク・用
 す 
 澄め 
マ四・命
(り)
完了・体
はつか
二十日あまり
格助
こそ
係助
心細き
形ク・体
もの
(なり)
なれ
断定・已
おぶつみやう
御仏名
のさき
荷前
格助
使ひ
立つ
タ四・体
など
副助
係助
あはれに
形動・用
やんごとなき
形ク・体
くじ
公事ども
しげく
形ク・用
格助
いそ
格助
とり重ね
ナ下二・用
接助
もよほ
し行は
ハ四・未
(る)
るる
受身・体
さま
係助
いみじき
形シク・体
間投助
ついな
追儺
より
格助
しはうはい
四方拝
格助
続く
カ四・体
こそ
係助
おもしろけれ
形ク・已

「はなやか」の項目の用例に続く

さて冬の草木の葉も枯れた景色は、(風情があるといわれる)秋(の景色)にはほとんど劣るものではないだろう。(池の)水際の草に紅葉が散りかかっていて、霜がまっ白におりた朝、庭の中の小さな流れから水蒸気が立つのは趣がある。年の瀬がおし迫って、人が皆忙しがっている頃は、またとなくしみじみとした感じがするものだ。殺風景なものとして見る人もいない(冬の)月が、寒そうに澄んで光っている(陰暦十二月の)二十日すぎの空は、物寂しいものである。御仏名の行事や荷前の勅使が出発することなどは、趣深く尊い感じがする。朝廷の政務の儀式が多く、新年の準備と合わせて挙行される様子は、たいそうすばらしい。(大晦日の)追儺から(元日の)四方拝へと続くのは面白い。

❸寒い。冷たい。

「風すさまじかりける朝なれば」〈平家・6・紅葉〉

風の冷たかった朝なので。

❹激しい。ものすごい。


要点

  • 古くは、清音の「すさまし」であったか。平安時代の辞書に「すさまじ」が現れ、中世末期の辞書には、両方の形が収めてあり、浄瑠璃(じょうるり)本にも両方が用いられる。また、上田秋成は、「すざまし」としている。
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検索コンテンツ
1. すさま・じ【凄じ・冷じ】
全文全訳古語辞典
現代語の「すさまじい」は、勢いの激しいようすや程度のひどすぎる意(❹)に用いられる。 ❶不調和でおもしろくない。興ざめである。 「すさまじきもの。昼ほゆる犬。春
2. すさま〓じ【凄】
日本国語大辞典
〔形シク〕 〓すさまじい(凄)
3. 淒
新選漢和辞典Web版
②〈すご・い(―・し)〉〈すさまじ・い(すさま・じ)〉ぞっとするほどさびしい。=凄(せい) ③さむい。=凄(せい) ④いたましい。=悽(せい) 《国》〈すご・い
4. すさまじ・い【凄】
日本国語大辞典
国の司事おろそかなりとてまうけなどしたりけれど、すさまじかりければ、うねめなりける女の、かはらけとりてよめるなり」*枕草子〔10C終〕二五・すさまじきもの「すさ
5. すさまじ‐が・る【凄─】
日本国語大辞典
〔他ラ四〕(形容詞「すさまじい」の語幹に接尾語「がる」の付いたもの)興ざめだ、つまらないと思う気持を態度に表わす。*今昔物語集〔1120頃か〕一四・四四「年来(
6. すさまじ‐げ【凄─】
日本国語大辞典
〔形動〕(形容詞「すさまじい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの)(1)荒涼としたさま。殺風景なさま。*源氏物語〔1001~14頃〕蓬生「ふるごとどもの目なれたる
7. すさまじ-げ【凄じげ・冷じげ】
全文全訳古語辞典
見るからに「すさまじ」と感じられる様子。殺風景に見える。興ざめに見える。 「来年の国々、手を折りてうち数へなどして、ゆるぎありきたるも、いとほしうすさまじげなり
8. すさまじげ‐さ【凄気─】
日本国語大辞典
様子であること。また、その度合。*源氏物語〔1001~14頃〕若菜下「女宮も、かかる、気色のすさまじげさも、見知られ給へば、なに事とは知り給はねど、恥づかしく、
9. すさまじ‐さ【凄─】
日本国語大辞典
、年積るままには、避りがたきばかりこそあれ、すさまじさはまさりて」*狭衣物語〔1069~77頃か〕一「それにつけても、いとど、恨み所なく、すさまじさのみまさり給
10. 凄
新選漢和辞典Web版
常用漢字 =淒(せい) ①さむい。冷たい。 ②さびしい。身にしみる。 《国》〈すさまじ・い(すさま・じ)〉はげしい。すごい。 形声。冫が形を表し、妻(さい)が
11. すさまじい【凄】[標準語索引]
日本方言大辞典
/ おとろしきない / とろしーものすごい【物凄】風の音などがすさまじい:凄すごたましーすさまじい:凄ほどぎょーさん もないすさまじい:凄勢いでしなりたでで
12. 凄
字通
なり」とあって、寒涼の意。氷の寒冷なるをいい、淒と通用する。 さむい、つめたい。 淒と通じ、すさまじい。〔名義抄〕凄 サムシ・ヤヤ・スズシ 凄・淒・悽tsyei
13. 悽画像
字通
淒は雲の起こる意であるが、通用することがある。 いたむ、かなしむ。 うらむ、あわれむ。 淒と通じ、すさまじい。 凄と通じ、さむい。〔名義抄〕悽 イタム・ウラム・
14. 淒画像
字通
悽・凄と声義が近い。 雨雲の起こるさま、すさまじくものさびしいさま、勢いのはげしいさま。 凄と通じ、さむい、つめたい、ひきしまるさま。 悽と通じ、心すさまじいさ
15. 師走の月と老女の化粧とはすさまじきもの
故事俗信ことわざ大辞典
師走の月は寒々として、老女の化粧は興ざめで、ともにすさまじい。 譬喩尽(1786)七「師走の月(ツキ)と老女(ラウニョ)の化粧(ケハイ)とは冷(スサマジ)きもの
16. あさ‐すさま〓じ【朝─】
日本国語大辞典
〔形シク〕秋の朝など、すこし冷え冷えとしてさわやかである。*日葡辞書〔1603~04〕「Asasusamajij (アサスサマジイ)」[辞書]日葡
17. け-すさま・じ【気凄じ】
全文全訳古語辞典
」は接頭語》興ざめである。おもしろみがない。 「『こと人のやうに、歌うたひ興じなどもせず、けすさまじ』などそしる」〈枕草子・職の御曹司の西面の〉「他の人のように
18. け‐すさま〓じ【気凄】
日本国語大辞典
しろみがなく興ざめである。すさまじい。*枕草子〔10C終〕四九・職の御曹子の西面の「此の君こそうたて見えにくけれ。こと人のやうに、歌うたひ興じなどもせず、けすさ
19. こ‐すさまじ・い【小凄】
日本国語大辞典
じ〔形シク〕(「こ」は接頭語)なんとなくすさまじい。風などがなんとなく寒く感じられるさま。*三体詩幻雲抄〔1527〕「さるほどに時は二月で春のさなかで面白
20. なま‐すさま〓じ【生凄】
日本国語大辞典
〔形シク〕(「なま」は接頭語)なんとなくすさまじい。なんだか興ざめである。*源氏物語〔1001~14頃〕椎本「おとども、〈略〉え参らぬ由のかしこまり申し給へり。
21. もの-すさま・じ
全文全訳古語辞典
〔形容詞シク活用〕何か殺風景である。何か興味が持てない。 「今よりはかくこそはと思ひやられて、ものすさまじくなむ」〈源氏・賢木〉これからはこんなふうに(寂しい生
22. もの‐すさまじ・い【物凄】
日本国語大辞典
何となく趣がない。*源氏物語〔1001~14頃〕賢木「今よりは、かくこそはと思やられて、ものすさまじくなむ」*四河入海〔17C前〕四・一「子高が留とも周がきかず
23. ものすさまじ‐げ【物凄─】
日本国語大辞典
〔形動〕(形容詞「ものすさまじい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの)ものすさまじいさま。*狭衣物語〔1069~77頃か〕一「人よりは、ものすさまじげに、口惜しき
24. ものすさまじ‐さ【物凄─】
日本国語大辞典
〔名〕(形容詞「ものすさまじい」の語幹に接尾語「さ」の付いたもの)ものすさまじいこと。また、その度合。*記念碑〔1955〕〈堀田善衛〉「距離や時間のへだたりなど
25. DID[都市/交通]
情報・知識 imidas
それまであった市街地のおよそ2倍の広さの新たな市街地が形成されたことを示している。この時代の市街地拡大はすさまじく、環境や景観に関する問題意識が生まれる要因とも
26. あい‐えん[‥ヱン]【哀猿】
日本国語大辞典
断つとかや」*浄瑠璃・嫗山姥〔1712頃〕五「巴峡秋深し。五夜の哀猿(アイエン)月にさけぶ。物すさまじき山路かな」*柳宗元‐徴咎賦「暮屑
27. アイオロス
日本大百科全書
しかし、オデュッセウスが寝ている間に仲間たちが中身を酒と誤ってあけたため、あらゆる風が吹き出てすさまじい嵐(あらし)がおこり、船はふたたびアイオリア島に打ち戻さ
28. あい‐きょう[‥キャウ]【愛敬・愛嬌(ケウ)】
日本国語大辞典
愛敬あり」*浄瑠璃・嫗山姥〔1712頃〕四「みやげもらはふ嬉しいと、手をたたいて悦びし、あいきゃう有てすさまじき」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・上「ち
29. あい‐ぎょう[‥ギャウ]【愛敬】
日本国語大辞典
、ゑみ給はぬにあいぎゃういとにほひやかなり」*枕草子〔10C終〕三七・木の花は「梨の花、よにすさまじきものにして、ちかうもてなさず。〈略〉あいぎゃうおくれたる人
30. あいごのわか【愛護若】
日本架空伝承人名事典
が、霧降滝に一六丈の大蛇となって現れ、愛護への思いを遂げたことを告白するところで、その愛欲のすさまじさは、他の説経の作品にはない。近世の浄瑠璃『摂州合邦辻』の、
31. あい-な・し
全文全訳古語辞典
❸不調和でおもしろくない。情緒がない。 枕草子 木の花は(3) 「あさつゆ」梨 の 花 、 世に すさまじき もの に して 、 近う もてな
32. あう-い・く【奥行く】
全文全訳古語辞典
・け《「あう」は「奥」の字音》奥の方へ行く。より遠くへ進んで行く。 「奥行かむことこそ、いとすさまじけれ」〈枕草子・五月の御精進のほど〉この先まだ行くことなど、
33. あかし‐わ・ぶ【明侘】
日本国語大辞典
〕「ひと夜だにあかしわびぬる秋の夜になくなくすぐす虫ぞ悲しき」*有明の別〔12C後〕二「いとすさまじきあきのよをあかしわびてこの中将をぞいとはつかにひきなやまし
34. あか‐すじ[‥すぢ]【赤筋】
日本国語大辞典
かへたきときは、いけめば、めのうちに、あかすぢはるなり」*浮世草子・好色五人女〔1686〕三・四「其様すさまじや〈略〉髭は熊のまぎれて、眼(まなこ)、赤筋(アカ
35. あかつき‐づきよ【暁月夜】
日本国語大辞典
〔名〕「あかつきづくよ(暁月夜)」に同じ。*源氏物語〔1001~14頃〕初音「影すさまじきあか月つき夜に雪はやうやう降り積む」
36. あがり【上】
日本国語大辞典
に死す「突然寿司屋の熱いあがりをすするときみたいな、西欧人としてはまことに破廉恥、言語道断のすさまじい音を立てて、コーヒーをすすったんです」*にんげん動物園〔1
37. あき‐ど【明所・空所】
日本国語大辞典
世草子・懐硯〔1687〕三・五「四十四の骨々に明(アキ)どもなく針を立並(たてならべ)、さもすさまじき調伏(てうぶく)の形」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕六
38. 秋山記行・夜職草 129ページ
東洋文庫
いはきり廉き、或そが中に大樹を八九尺乃至丈鯨の上より伐、小枝・葉杯のなき、丈よりうへより伐(すさまじく)り倒せし木竪横に、幡龍の如く凄冷〔見ゆ〕。すぎ(注こいふ
39. あきれ が=宙返(ちゅうがえ)りをする[=とんぼ返(がえ)りをする]
日本国語大辞典
葺屋町(ふきやてう)川岸へかるわざを出さア、ばかばかしひ」*洒落本・松登妓話〔1800〕二「きなんすなもすさまじい。あきれがとんぼけへりをしそくなって、かっぱそ
40. 呆れが宙返りをする
故事俗信ことわざ大辞典
葺屋町(ふきやてう)川岸へかるわざを出さア、ばかばかしひ」洒落本・松登妓話(1800)二「きなんすなもすさまじい。あきれがとんぼけへりをしそくなって、かっぱそう
41. あくび【欠伸・欠】
日本国語大辞典
也 阿久比須」*枕草子〔10C終〕二五・すさまじきもの「『あな、いと験なしや』とうちいひて〈略〉あくびおのれうちしてよりふしぬる」*栄花物語
42. あくま‐はらい[‥はらひ]【悪魔払】
日本国語大辞典
・貞丈雑記〔1784頃〕一「婚礼の行列の中に、悪魔はらひとて、たけ高くおそろしげなる女の顔をすさまじく色どり髪を乱して、召つるる事、今、世上にはやる事也」(2)
43. 総角(源氏物語) 271ページ
日本古典文学全集
かのしるべ誘ひたまへど、薫「冷泉院にかならずさぶらふべきことはべれば」とて、とまりたまひぬ。例の、事にふれてすさまじげに世をもてなすと憎く思す。〔一二〕大君、中
44. 総角(源氏物語) 332ページ
日本古典文学全集
月夜の雪景色に大君をしのび歌を詠む 雪のかきくらし降る日、ひねもすにながめ暮らして、世の人のすさまじきことに言ふなる十二月の月夜の曇りなくさし出でたるを、簾捲き
45. 朝顔(源氏物語) 490ページ
日本古典文学全集
あやしう色なきものの身にしみて、この世の外のことまで思ひ流され、おもしろさもあはれさも残らぬをりなれ。すさまじき例に言ひおきけむ人の心浅さよ」とて、御簾捲き上げ
46. 浅間山
世界大百科事典
溶岩流の厚さは30m以上,幅最大1.3km,長さ5.5kmあり,表面は大小の岩塊が積み重なりすさまじい景観を呈する。天明の噴火後,山頂火口は二重となり,前掛山・
47. あさまやま【浅間山】群馬県:吾妻郡
日本歴史地名大系
くろき山煙立テ、矢ヲつくごとく流レ通ル、勢力如何成ル家蔵大木大石成り共けもなく押払、火石流ルルノすさまじさ、たとへハ小家くらいノ火石ニ酒樽油樽ノくらいなるも有、
48. あしのこ【芦ノ湖】神奈川県:足柄下郡/箱根町地図
日本歴史地名大系
へたるにや、ところのさまもなべてにはかはりたることゞもおほかりし、いつとなく波かぜあれていとすさまじくみゆ」と記し、中世にはこの湖の風景を冥途の世界に見立ててい
49. あ‐じろ【網代】画像
日本国語大辞典
九・内膳司「山城国近江国氷魚網代各一処氷魚始九月迄十二月卅日貢之」*枕草子〔10C終〕二五・すさまじきもの「昼ほゆる犬、春のあじろ」*謡曲・頼政〔1430頃〕「
50. あ-じろ【網代】
全文全訳古語辞典
氷魚(=鮎ノ稚魚)などを捕るのに用いる漁具。宇治川の網代が有名。(冬の季語) 「すさまじきもの。昼ほゆる犬、春の網代」〈枕草子・すさまじきもの〉興ざめなもの。昼
「すさまじ」の情報だけではなく、「すさまじ」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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