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  11. あらまほし

あらまほし

ジャパンナレッジで閲覧できる『あらまほし』の全文全訳古語辞典・日本国語大辞典のサンプルページ

小学館 全文全訳古語辞典

あら-まほ・し 【有らまほし】
最重要語

動詞「あり」の未然形「あら」に願望の助動詞「まほし」が付いた語。連語「あら・まほし」は望ましい、あってほしい、の意。形容詞は理想的である、好ましいの意となるが、この二語の区別は文脈上判断する必要がある。

[連語]あることが望ましい。あってほしい。

「万(よろづ)のしわざは止めて、いとまあるこそ、めやすく、あらまほしけれ〈徒然草・151〉

(老人になったら)すべての仕事はやめて、ひまのあるのこそ、見た目もよく、願わしいことである。

〔形容詞シク活用〕好ましい。望ましい。理想的だ。

「家居(いへゐ)のつきづきしくあらまほしこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ」〈徒然草・10〉

住居(の造りがその主人に)似つかわしく理想的なのは、この世の一時の住まいとは思うが、興味深い。



日本国語大辞典

あら‐まほ〓し 【有─】

解説・用例

【一】〔連語〕

(動詞「あり(有)」の未然形に希望の助動詞「まほし」が付いたもの)

(1)(「あり」が希望主の状態である場合)居たい。したい。

*蜻蛉日記〔974頃〕上・康保三年「ここにぞ、いとあらまほしきを、何事もせんに、いとびんなかるべければ、かしこへものしなん」

*源氏物語〔1001~14頃〕野分「これを御覧じつきて里居(さとゐ)し給ふほど、御遊びなどもあらまほしけれど」

*源氏物語〔1001~14頃〕若菜上「みやす所はおほん暇(いとま)の心やすからぬに懲(こ)り給て、かかるついでにしばしあらまほしくおぼしたり」

*栄花物語〔1028~92頃〕二・花山たづぬる中納言「東三条に行幸あらまほしう思せど」

(2)(「あり」が他者の状態である場合。その存在を期待し願う意)あってほしい。

*栄花物語〔1028~92頃〕二・花山たづぬる中納言「中宮の御有様いみじうめでたう、世はかうぞあらまほしきと見えさせ給」

*徒然草〔1331頃〕五二「すこしの事にも先達はあらまほしきことなり」

*日葡辞書〔1603~04〕「Aramafoxij (アラマホシイ)〈訳〉そうなってほしいと我々が願っている(こと)」

【二】〔形シク〕

(【一】が熟合して一語になったもの。あってほしいと、期待し、希望する状態を表わす)

望ましい。好ましい。理想的だ。

*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「夜の鮎(あゆ)、いと多かり。それより、さべきところどころにやりあかつめるも、あらまほしきわざなり」

*源氏物語〔1001~14頃〕総角「物語などせさせ給ふけはひなどの、いとあらまほしくのどやかに心深きを見たてまつる人々」

*徒然草〔1331頃〕一二四「ただ明暮念仏して、やすらかに世を過ぐす有様、いとあらまほし

発音

〓[ホ]〓江戸「あらまほしき」〓〓〓〓〓〓

辞書

日葡・ヘボン・言海

正式名称と詳細


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1. あら‐まほ〓し【有─】
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ぞ、いとあらまほしきを、何事もせんに、いとびんなかるべければ、かしこへものしなん」*源氏物語〔1001~14頃〕野分「これを御覧じつきて里居(さとゐ)し給ふほど
2. あら-まほ・し【有らまほし】
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〔一〕[連語]あることが望ましい。あってほしい。 「万のしわざは止めて、いとまあるこそ、めやすく、あらまほしけれ」〈徒然草・151〉(老人になったら)すべての仕
3. 安良満保志(著作ID:616386)
新日本古典籍データベース
あらまほし 阿良麻保志 有間星 中井 履軒(なかい りけん) 随筆 寛政‐文化頃
4. あら まほし
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〓親見出し
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さりともあしざまには聞こえじと、まかせてやは見たまはぬ」など言ひゐたまへり。老人、はた、かばかり心細きに、あらまほしげなる御ありさまを、いと切に、さもあらせたて
15. 総角(源氏物語) 248ページ
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16. 総角(源氏物語) 259ページ
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17. 総角(源氏物語) 333ページ
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、心きたなき聖心なりける。人々近く呼び出でたまひて、物語などせさせたまふけはひなどの、いとあらまほしく、のどやかに心深きを見たてまつる人々、若きは、心にしめてめ
18. 朝顔(源氏物語) 470ページ
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19. 朝顔(源氏物語) 473ページ
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暗うなりたるほどなれど、鈍色の御簾に黒き御几帳の透影あはれに、追風なまめかしく吹きとほし、けはひあらまほし。簀子はかたはらいたければ、南の廂に入れたてまつる。宣
20. 朝顔(源氏物語) 488ページ
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つれなき御気色のうれたきに、負けてやみなむも口惜しく、げにはた、人の御ありさま、世のおぼえことにあらまほしく、ものを深く思し知り、世の人のとあるかかるけぢめも聞
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22. 東屋(源氏物語) 41ページ
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23. 東屋(源氏物語) 42ページ
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き人なれば、参る時は恥ぢたまはず、いとあらまほしく、けはひことにて、若君の御あつかひをしておはする御ありさま、うらやましくおぼゆるもあはれなり。我も、故北の方に
24. あなごん‐どう[‥ダウ]【阿那含道】
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25. あゆみ‐い・る【歩入】
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階(はし)の間に梅(むめ)いとをかしう咲きたり」*源氏物語〔1001~14頃〕浮舟「えぼうし直衣の姿あらまほしく、清げにてあゆみいり給ふよりはつかしげに」*増鏡
26. アラビアン・ナイト 8 80ページ
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、ご門の扉にはつぎのような二連句の詩が書きつけてありました。宮殿よ とこしえに 安らかに あらまほし運命は うつくしの 晴れ着をぱ うちかけし。すべて世の おど
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29. いえ の 君(きみ)
日本国語大辞典
ノきみ)の御心の林なり」*能因本枕草子〔10C終〕三一一・品こそ男も女もあらまほしき事なめれ「しなこそ男も女もあらまほしき事なめれ。家の君にてあるにも、誰かはよ
30. いし‐うす【石臼】画像
日本国語大辞典
、石臼にても足りなむ。何事か主用に立べきもしらねばなり。専門の者は、其委くきはめんことこそあらまほしき」*滑稽本・当世真々乃川〔1785〕三「多くは六つき、石臼
31. 和泉式部日記 63ページ
日本古典文学全集
なさけなからずをかしとおぼす。宮の御さまいとめでたし。御直衣に、えならぬ御衣、出し袿にしたまへる、あらまほしう見ゆ。目さへあだあだしきにやとまでおぼゆ。またの日
32. いずれ か
日本国語大辞典
づれか狐なるらんな。ただはかられ給へかし」*徒然草〔1331頃〕一八八「一生のうち、むねとあらまほしからん事の中に、いづれかまさるとよく思ひくらべて」(ロ)反語
33. いたずら に なす
日本国語大辞典
ぼしとりて、なほ出で給へ』とせちにのたまへど」*狭衣物語〔1069~77頃か〕三「いとかくあらまほしからぬ有様を見つつ、この心を、いたづらになしつるは、仏は、あ
34. いなび‐の【稲日野】
日本国語大辞典
後撰和歌集〔951~953頃〕恋六・一〇〇九「かり人のたづぬる鹿はいなひのに逢はでのみこそあらまほしけれ〈よみ人しらず〉」[発音]〓[0]
35. いなみの【印南野】兵庫県:加古川市/旧印南郡地区
日本歴史地名大系
といふともここをすぎめや」(拾遺和歌集)、「かり人のたづぬるしかはいなびのにあはでのみこそあらまほしけれ」(後撰集)など。「枕草子」の「野は」の段にも京都の嵯峨
36. い‐にょう[ヰネウ]【囲繞】
日本国語大辞典
而囲繞」*康頼宝物集〔1179頃〕上「我は常に国王として大臣公卿に囲遶せられ、百姓万民に仰がれてぞあらまほしき」*曾我物語〔南北朝頃〕二・泰山府君の事「人民こぞ
37. いへ-ゐ【家居】
全文全訳古語辞典
その住まい。住宅。 徒然草 一〇 家居のつきづきしく(1) 全文用例 家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ。よき人の、のどや
38. いま‐しも【今─】
日本国語大辞典
見奉りし心地するかな』といふに」*源氏物語〔1001~14頃〕賢木「いとのどやかに、いましもあらまほしき御ありさまなり」*田舎教師〔1909〕〈田山花袋〉一五「
39. いま の 上(うえ)
日本国語大辞典
うへに御かはらけ参り給ふ」*栄花物語〔1028~92頃〕月の宴「かくていまのうへの御心ばへあらまほしく、あるべき限おはしましけり」[辞書]言海
40. いん‐ごう[ヰンガウ]【院号】
日本国語大辞典
上東門院、陽明門院等、可被因准何例」*大鏡〔12C前〕二・師尹「院号給ひて、年に受領などありてあらまほしきを」*平家物語〔13C前〕一・吾身栄花「王子御誕生あり
41. 浮舟(源氏物語) 142ページ
日本古典文学全集
などして、夕つ方、ここには忍びたれど、これはわりなくもやつしたまはず、烏帽子、直衣の姿いとあらまほしくきよげにて、歩み入りたまふより、恥づかしげに、用意ことなり
42. 浮世物語(仮名草子集) 158ページ
日本古典文学全集
…よろづの道具いかにもあたらしくきれいなるを用い、思ふどちかいつらねて…茶をのみ心無為なるこそあらまほしけれ」(可笑記・巻一)を利用して言いかえた行文。作者に剽
43. 浮世物語(仮名草子集) 181ページ
日本古典文学全集
ほまれを取り、家をもおこし我が身を立てて、末久しく栄へんこそあらまほしけれ。たとひその親よく仁義の道をつとめて、もしは一国一郡の主となり、政すなをに恵みひろく行
44. 薄雲(源氏物語) 437ページ
日本古典文学全集
心の中には思ふこともやあらむ、うはべは誇りかに見ゆるころほひなりかし。東の院の対の御方も、ありさまは好ましうあらまほしきさまに、さぶらふ人々、童べの姿などうちと
45. 薄雲(源氏物語) 440ページ
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みづからのけはひなどは、見る度ごとに、やむごとなき人々などに劣るけぢめこよなからず、容貌、用意あらまほしうねびまさりゆく。ただ世の常のおぼえにかき紛れたらば、さ
46. 薄雲(源氏物語) 458ページ
日本古典文学全集
斎宮の女御は、思ししも著き御後見にて、やむごとなき御おぼえなり。御用意、ありさまなども思ふさまにあらまほしう見えたまへれば、かたじけなきものにもてかしづききこえ
47. うずもれ ぬ 名(な)
日本国語大辞典
うづもれぬ名をみるぞ悲しき」*徒然草〔1331頃〕三八「うづもれぬ名を長き世に残さんこそ、あらまほしかるべけれ」
48. うら‐やか【麗─】
日本国語大辞典
心にあふも、あはぬをも、ただうらやかに、にくげなく、其興に随ひ、心すなほに、ことばすくなきこそあらまほし」*延宝八年合類節用集〔1680〕八「柔従 ウラヤカ」*
49. 絵合(源氏物語) 373ページ
日本古典文学全集
たまへり。よき女房などはもとより多かる宮なれば、里がちなりしも参り集ひて、いと二なくけはひあらまほし。あはれ、おはせましかば、いかにかひありて思しいたづかまし、
50. 絵合(源氏物語) 375ページ
日本古典文学全集
おのづからほの見えたまふついでもあらめ、心にくき御けはひのみ深さまされば、見たてまつりたまふままに、いとあらまほしと思ひきこえたまへり。かく隙間なくて二ところさ
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