1. 歌舞伎舞踊
世界大百科事典
歌舞伎の中で演じられる舞踊および舞踊劇。また日本舞踊を代表する舞踊として同義語にも用いられる。 歴史 歌舞伎舞踊は,中世末期の風流(ふりゆう)踊という民俗舞踊を
2. かぶき‐ぶよう【歌舞伎舞踊】
日本国語大辞典
〔名〕歌舞伎芝居で歌舞伎役者によって演じられた舞踊。上方舞などお座敷舞踊に対する語。[発音]カブキブヨー
[ブ]
3. かぶきぶよう【歌舞伎舞踊】
国史大辞典
舞と踊りを総合した歌舞伎の舞踊で日本舞踊の代表。出雲阿国(いずものおくに)が始めたころから若衆歌舞伎時代までは、風流踊り系統の踊りが中心であった。野郎歌舞伎時
4. かぶきぶよう【歌舞伎舞踊】
歌舞伎事典
歌舞伎の中で演じられる舞踊および舞踊劇。また日本舞踊を代表する舞踊として同義語にも用いられる。【歴史】 歌舞伎舞踊は、中世末期の風流(ふりゅう)踊という民俗舞踊
6. 相生獅子
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。長唄。本名題《風流相生獅子》。1734年(享保19)3月江戸中村座,初世瀬川菊之丞により初演。作詞初世瀬川路考か。作曲7世杵屋喜三郎。現存最古の石橋
7. あいおいじし【相生獅子】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。長唄。本名題《風流相生獅子》。享保一九(1734)年三月江戸・中村座初演。初世瀬川菊之丞。作詞初世瀬川路考か。作曲七世杵屋喜三郎。現存最古の石橋物
8. 合方
世界大百科事典
く。相手役,相手方をいう場合と,楽曲あるいは楽曲部分の分類名として用いる場合とがある。まず歌舞伎舞踊では,2人以上で踊る場合の相手役,とくに主役から見た準主役を
9. あいかた‐もの[あひかた‥]【相方物】
日本国語大辞典
〔名〕相手のある踊りで、二人が対等に踊るもの。主として
歌舞伎舞踊でいう。[発音]
[0]
10. 悪太郎
世界大百科事典
〈悪〉は,悪たれ,乱暴者の意。類曲に《悪坊》がある。羽田 昶(2)狂言《悪太郎》に取材した歌舞伎舞踊,長唄。1924年6月東京市村座初演。悪太郎=2世市川猿之助
11. 明烏
世界大百科事典
(1)歌舞伎舞踊。新内と清元が有名。1772年(安永1)初世鶴賀若狭掾が作曲した《明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)》が新内の名曲として流布し,1851年(
12. あけがらす【明烏】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。新内と清元が有名。安永一(1772)年初世鶴賀若狭掾が作曲した《明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)》が新内の名曲として流布し、嘉永四(1851
13. 浅妻船
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。長唄。1820年(文政3)9月江戸中村座で3世坂東三津五郎が初演。七変化《月雪花名残文台(つきゆきはななごりのぶんだい)》の一つ。本名題《浪枕月浅妻
14. 浅間物
世界大百科事典
歌舞伎舞踊の一系統。1698年(元禄11)2月,京都の東山で信州浅間明神の開帳があった。これを当て込んで諏訪家のお家騒動を背景とし,終局に東山開帳の場を配した《
15. あさまもの【浅間物】
国史大辞典
歌舞伎舞踊の一系統。元禄十一年(一六九八)初演(京都)『けいせい浅間嶽』の、小笹巴之丞が遊女奥州と取りかわした起請を焼くと、煙の中から奥州の生霊が現われて恨み
16. あさまもの【浅間物】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊の一系統。元禄一一(1698)年二月、京都の東山で信州浅間明神の開帳があった。これを当て込んで、諏訪家のお家騒動を背景とし、終局に〈東山開帳の場〉を
17. あつみせいたろう【渥美清太郎】
国史大辞典
『歌舞伎大全』(同十八年)、『日本演劇辞典』(同十九年)、『六代目菊五郎評伝』(同二十五年)、『歌舞伎舞踊』(同三十一年)、『日本舞踊史』(同三十三年)など、編
18. あづま-とくほ【吾妻徳穂】画像
日本人名大辞典
り4代目家元となる。17年徳穂と改名。戦後夫の藤間万三哉と「アヅマカブキ」を結成し,欧米に歌舞伎舞踊を紹介。61年芸術院会員。平成3年文化功労者。平成10年4月
19. あべの-やすな【安倍保名】
日本人名大辞典
狐の化身の女とむすばれ,生まれた子が安倍晴明とされる。この話は義太夫「芦屋道満大内鑑(かがみ)」や歌舞伎舞踊「保名」などを生んだ。
20. 海人(士)
世界大百科事典
能,地歌,長唄,歌舞伎舞踊の曲名。(1)能の曲名。観世流は〈海士〉と書く。五番目物。世阿弥以前の作。シテは海人の女の霊。大臣藤原房前(ふささき)(子方)は生母が
21. 綾踊
世界大百科事典
風流(ふりゆう)踊(風流)のうち踊り手が千鳥掛けに入れかわる曲を称するところもある。(2)歌舞伎舞踊でも《小原女》などに綾竹を用いる振りが残るが《子守》などでは
22. 操り
世界大百科事典
〈操り狂言〉と呼ぶようになって,本来の糸操りはかえって〈南京操り〉として区別された。しかし歌舞伎舞踊の《操三番叟》のように,糸操りを意味する用例も皆無ではない。
23. 操三番叟
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。長唄。1853年(嘉永6)2月江戸河原崎座初演。本名題《柳糸引御摂(やなぎのいとひくやごひいき)》。大坂の2世嵐璃珏(りかく)の江戸下りのお目見得狂
24. あやつりさんばそう【操三番叟】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。長唄。嘉永六(1853)年二月江戸・河原崎座初演。本名題《柳絲引御摂(やなぎのいとひくやごひいき)》。大坂の二世嵐璃
25. 淡島信仰
世界大百科事典
東京浅草寺境内の淡島堂はこの日,参詣客でにぎわう。蛸島 直 淡島物 淡島信仰の普及に伴い,淡島願人の風俗が歌舞伎舞踊の中にとりいれられて成立した一群の作品をいう
26. あわしまもの【淡島物】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊の一系統。淡島というのは和歌山市の加太(かだ)神社の俗称。この神社の祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)などで婦人病に霊験があるといわれ、婦人に縁
27. 粟餅
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。常磐津。本名題《花競俄曲突(はなのほかにわかのきよくづき)》。1845年(弘化2)正月江戸中村座初演。4世中村歌右衛門,2世市川九蔵(後の6世団蔵)
28. 茨木
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。長唄。新古演劇十種の一つ。1883年4月東京新富座初演。作詞河竹黙阿弥,作曲3世杵屋(きねや)正次郎,振付初世花柳寿輔ほか。配役は茨木童子を5世尾上
29. いばらき【茨木】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。長唄。新古演劇十種の一。明治一六(1883)年四月東京・新富座初演。作詞河竹黙阿弥、作曲三世杵屋正次郎、振付初世花柳寿輔ほか。配役は茨木童子=五世
30. 浮かれ坊主
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。清元。原曲の常磐津《願人坊主》は,1811年(文化8)3月江戸市村座で3世坂東三津五郎により初演された。七変化《七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなの
31. うかれぼうず【浮かれ坊主】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。清元。原曲は常磐津の《願人坊主》。文化八(1811)年三月江戸・市村座で三世坂東三津五郎により初演。七変化《七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなのす
32. うきよ‐おどり[‥をどり]【浮世踊】
日本国語大辞典
〔名〕(「浮世」は当世の意)元祿時代(一六八八~一七〇四)の終り頃から流行した歌舞伎舞踊の一つ。*評判記・役者口三味線〔1699〕京・大和屋甚兵衛「此人ひゃうし
33. うしろ‐めん【後面】
日本国語大辞典
〔名〕(1)歌舞伎舞踊の一つ。後頭部にも面を付け、身体の前後をそれぞれ別の役に演じ分ける趣向。享保一七年(一七三二)に佐渡島長五郎が「釣狐」を所作事化したときに
34. 後面
世界大百科事典
歌舞伎舞踊の一技法および,その技法を用いた舞踊曲の略称。演者が後頭部に面をつけ,一人で二役を踊り分けること。古くから多く演じられてきたのは,狂言《釣狐》に想を得
35. うしろめん【後面】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊の一技法。演者が後頭部に面をつけ、一人で二役を踊り分けること。古くから多く演じられてきたのは、狂言《釣狐》に想を得て白蔵主と狐を踊り分ける趣向で、佐
36. 靱猿
世界大百科事典
つけ,モンパと称するぬいぐるみを着用する。この役はしばしば幼年の演者が初舞台に演ずる。羽田 昶(2)歌舞伎舞踊。常磐津。1838年(天保9)江戸市村座の顔見世興
37. うつぼざる【靭猿】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。常磐津。天保九(1838)年江戸・市村座顔見世興行で初演。本名題《花舞台霞の猿曳(はなぶたいかすみのさるひき)》。演者は猿曳=四世中村歌右衛門、女
38. 浦島
世界大百科事典
与えなどする(〈ノリ地〉)。聞き所はクセ。後場は変化の多いにぎやかな場面。横道 万里雄(2)歌舞伎舞踊。長唄。1828年(文政11)3月江戸中村座初演。中村芝翫
39. 越後獅子
日本大百科全書
うとうが作曲。のち、箏曲そうきょくに編曲され、生田いくた、山田の両流で行われている。(2)歌舞伎舞踊。長唄ながうた。篠田しのだ金次作詞、9世杵屋きねや六左衛門作
40. 越後獅子
世界大百科事典
山村流では初世山村友五郎の振付。着流しと衣装付きとあり,二人立ちのこともある。平野 健次(3)歌舞伎舞踊。長唄。本名題《遅桜手爾葉七字(おそざくらてにはのななも
41. えちごじし【越後獅子】
国史大辞典
中心とし、歌詞には越後名物のさまざまをよみ込んでいる。三下りで、箏は雲井から半雲井。 (三) 歌舞伎舞踊。長唄。文化八年三月、三代目中村歌右衛門が江戸中村座で上
42. えちごじし【越後獅子】 : 越後獅子/(三)
国史大辞典
(三) 歌舞伎舞踊。長唄。文化八年三月、三代目中村歌右衛門が江戸中村座で上演した七変化の所作事『遅桜手爾葉七字(おそざくらてにはのななもじ)』のなかの一曲。門
43. えちごじし【越後獅子】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。長唄。本名題《遅桜手爾葉七字(おそざくらてにはのななもじ)》。作詞篠田金治。作曲九世杵屋六左衛門。振付初世市山七十郎。文化八(1811)年三月江戸
44. えどきんせいぶようし【江戸近世舞踊史】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊の史的研究書。九重左近著。昭和四(1929)年一二月刊。一冊。年代的叙述をさけ、複雑多岐にわたる歌舞伎舞踊をジャンル別一五項目に整理分類して、これに
45. えんげき【演劇】
国史大辞典
え、仏会のときの行列芸能)の記帳、郷土芸能の伎楽系獅子舞やその流れをくむ能の『石橋』もの、歌舞伎舞踊の獅子ものなどは、伎楽の残存形態である。ついで入ってきたのは
46. えんげき【演劇】 : 演劇/〔大陸芸能輸入時代(五―七世紀)〕
国史大辞典
え、仏会のときの行列芸能)の記帳、郷土芸能の伎楽系獅子舞やその流れをくむ能の『石橋』もの、歌舞伎舞踊の獅子ものなどは、伎楽の残存形態である。ついで入ってきたのは
47. 扇
世界大百科事典
節舞(ごせちのまい)や巫女舞(みこまい)など),中啓(能のシテやワキなどの役,歌舞伎狂言,歌舞伎舞踊の時代物),末広(神楽舞,近代の舞踊,仕舞や狂言などの小道具
48. 桜梅会[付録]
歌舞伎事典
一門京屋会の協力によるもので、代表は中村京妙、中村京蔵。 昭和55年丸の内日本工業倶楽部。 初期は歌舞伎舞踊を主体としたが、近年は歌舞伎狂言を上演するようになっ
49. 大森彦七
世界大百科事典
歌舞伎舞踊。常磐津・義太夫。作詞福地桜痴,作曲岸沢仲助。1897年10月東京明治座初演。彦七を9世市川団十郎,千早姫を市川女寅(後の6世門之助)。《太平記》によ
50. おおもりひこしち【大森彦七】
歌舞伎事典
歌舞伎舞踊。常磐津・義太夫。作詞福地桜痴。作曲岸沢仲助。明治三〇(1897)年一〇月東京・明治座初演。彦七=九世市川団十郎、千早姫=市川女寅(後の六世門之助)