1. 助六由縁江戸桜
日本大百科全書
歌舞伎かぶき劇。時代世話物。1幕。通称「助六」。歌舞伎十八番の一つ。侠客きょうかく花川戸はなかわどの助六実は曽我そが五郎は、宝刀友切丸ともきりまる詮議せんぎのた
2. 助六由縁江戸桜
世界大百科事典
度目の上演で,現行《助六》の形式がほぼ成立した。このときの浄瑠璃外題は《助六廓家桜》。《助六由縁江戸桜》の外題は,61年(宝暦11)3月,初世市村亀蔵(9世羽左
3. すけろくゆかりのえどざくら【助六由縁江戸桜】
日本国語大辞典
歌舞伎脚本。世話物。一幕。金井三笑・桜田治助合作。宝暦一一年(一七六一)江戸市村座初演。上方の「助六心中」が、江戸で侠客(きょうかく)花川戸助六と三浦屋の遊女揚
4. すけろくゆかりのえどざくら【助六由縁江戸桜】
歌舞伎事典
三度目の上演で、現行《助六》の形式がほぼ成立した。このときの浄瑠璃外題は《助六廓家桜》。《助六由縁江戸桜》の外題は、宝暦一一(1761)年三月、初世市村亀蔵(九
5. 助六所縁江戸桜(著作ID:338534)
新日本古典籍データベース
すけろくゆかりのえどざくら 助六由縁江戸桜 助六/所縁江戸桜 金井 三笑(かない さんしょう) 桜田 治助 一世(さくらだ じすけ 1せい) 浄瑠璃/河東 脚本
6. あげまき【揚巻/総角】
日本架空伝承人名事典
悪く言われて、揚巻は助六をかばい、傾城としての意気地をたてる、いわゆる揚巻の悪態のくだり)助六由縁江戸桜あげ巻はすそをふくらしじやうをはり編者/評者:初世川柳(
7. あさくさはなかわどまち【浅草花川戸町】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
醤油酢問屋伊勢屋宇兵衛の店がみえ、大川橋前には御膳生蕎麦所まきや久兵衛の店があった。歌舞伎狂言の「助六由縁江戸桜」などの主人公助六は花川戸の侠客とされている。大
8. いちかわしんじ【市川新次】[付録]
歌舞伎事典
昭和64 平成22国立劇場第一九期歌舞伎俳優研修修了。一二世市川團十郎に入門し、同4歌舞伎座《助六由縁江戸桜》の三浦屋新造で市川新次を名のり、初舞台。同11国立
9. 市川團十郎[市川宗家として歌舞伎界を牽引してきた歌舞伎役者、死去]
情報・知識 imidas
で6代目市川新之助を襲名。69年11月「助六由縁江戸桜」の助六、「勧進帳」の富樫で10代目市川海老蔵を襲名。85年4月「勧進帳」の弁慶、「助六由縁江戸桜」の助六
10. いちかわだんじゅうろう【市川團十郎】[付録]
歌舞伎事典
昭和33・5歌舞伎座《風薫鞍馬彩》の牛若丸で六世市川新之助を襲名。昭和44・11歌舞伎座《助六由縁江戸桜》の助六、《勧進帳》の富樫で一〇世市川海老蔵を襲名。昭和
11. いちや‐ざけ【一夜酒】
日本国語大辞典
*詠百寮和歌〔1504~54頃〕「造酒正 かみあわせ作り出せる一夜酒口のうちにてわき帰りつつ」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「七夕は一夜酒(イチヤザケ)、
12. うなぁ
日本国語大辞典
〔連語〕(「うぬは」の変化したもの)「うな〔連語〕」に同じ。*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「さっきッから、大分しゃれる奴だが、うなァ己(を)れを知らねへな
13. うわ‐かぶき[うは‥]【上傾】
日本国語大辞典
(ウワカブキ)」*俳諧・毛吹草〔1638〕六「かたぶくや上かぶきなる月の笠〈成政〉」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「そんなにいはしゃんす程、うわかぶきがし
14. 江戸繁昌記 3 49ページ
東洋文庫
後者がモデルらしい。自休、本名は深見十右衛門。吉原などを横行してすき勝手な乱暴を働いた。ここは『助六由縁江戸桜』(安永八年三月中村座上演)に、「揚巻……慮外なが
15. 江戸紫
日本大百科全書
ものとも、または紫に藍を加えて染め出した色ともいわれるが、明らかではない。歌舞伎かぶき『助六由縁江戸桜すけろくゆかりのえどざくら』の助六の用いる鉢巻の色がこれに
16. えどむらさきこんげんそが【江戸紫根元曾我】
歌舞伎事典
菊五郎が経営する評判の油店を当て込んだ楽屋落の趣向になっていたらしい。三月の節句がわりから河東節の《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》で、二世市川団
17. えんげきおんがく【演劇・音楽】 : 近世
国史大辞典
河東節・一中節・宮薗節・荻江節なども、今では古曲と呼ばれるものであるが、たとえば河東節の「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」のように、いずれも歌舞伎
18. えんどう-いしゅん【遠藤為春】
日本人名大辞典
昭和44年2月6日死去。87歳。東京出身。東京高商(現一橋大)卒。本名は弥市。別号に城州,泊堂。共著に「助六由縁江戸桜の型」。
19. 尾上菊之助[「音羽屋」のプリンスが神田明神で挙式]
情報・知識 imidas
“平成の三之助”と評されるなど歌舞伎ブームを盛り上げた。04年の11代目市川海老蔵襲名披露では、「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の揚巻(あげまき
20. 女方(形)
世界大百科事典
〈若女方(わかおんながた)〉と〈花車方(かしやがた)〉に大別された。若女方には,遊女(《助六由縁江戸桜》の揚巻),芸者(《八幡祭小望月賑(はちまんまつりよみやの
21. かすり【掠・擦】
日本国語大辞典
*俳諧・物種集〔1678〕「浅茅かはらで敵うたせて 肩さきにすこしかすりの有乳山〈南達〉」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「揚巻か。少しのかすりで、水にひた
22. 河東節
世界大百科事典
6世河東までの時代がもっとも盛んで,歌舞伎の舞台に出演していたが,以後は歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》以外には出演しなくなり,蔵
23. かとうぶし【河東節】
歌舞伎事典
た浄瑠璃。はじめは歌舞伎の舞台に出演していたが、次第に遠ざかり、現在では歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜》に河東節連中(十寸見会連中)が出演するだけとなった。肥前
24. 歌舞伎画像
世界大百科事典
に確立している。いっぽう,純歌舞伎は,歌舞伎のために書きおろされたオリジナルの作品で,《助六由縁江戸桜》《鳴神》《暫(しばらく)》《五大力恋緘(ごだいりきこいの
25. 歌舞伎(演劇)画像
日本大百科全書
いう)で、『曽我そがの対面』などの祝儀物がかならず一つは出た。3月が弥生やよい狂言で、『助六由縁江戸桜ゆかりのえどざくら』のように桜にちなむ狂言や、御殿女中の宿
26. きょうかくもの【俠客物】
歌舞伎事典
かんばんたてしのほんだな)》(金看板甚九郎、明治一六年四月新富座)などがある。→五人男物助六由縁江戸桜小池 章太郎
27. きんせい【近世】画像
国史大辞典
河東節・一中節・宮薗節・荻江節なども、今では古曲と呼ばれるものであるが、たとえば河東節の「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」のように、いずれも歌舞伎
28. 黒手組曲輪達引
世界大百科事典
出した新兵衛をかばって召し捕られる。後になって白玉と伝次が自首して出たため,助六は許される。→助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)小池 章太郎 河竹黙阿
29. こしらえ[こしらへ]【拵】
日本国語大辞典
」*狂言記・六地蔵〔1700〕「さあさあ。はよふ地蔵の拵(コシラヘ)さしませ」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「仁王の喜三郎、男伊達の拵らへにて腰をかけ、た
30. さよう‐なれ‐ば[さヤウ‥]
日本国語大辞典
(「ば」は接続助詞)【一】〔接続〕順態の確定条件を示す。そうであると。*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「『祐成、これで落付た。もふ帰らうではあるまいか』『左
31. さらば‐え
日本国語大辞典
〕一・四「すこしおくりまいらせけるに、さらばへとのお言葉の下より、御鼻紙一打」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「そんなら意休さん、翌(あす)ござんせへ、さら
32. 助六
日本大百科全書
愛護桜はなやかたあいごのさくら』以来代々の市川団十郎が演出を洗練し、歌舞伎十八番の一つ『助六由縁江戸桜ゆかりのえどざくら』として今日に伝わった。舞踊化作品も17
33. 助六
世界大百科事典
釈種からの〈世話の助六〉(《黒手組曲輪達引》1858)などがある。→揚巻(あげまき) →助六由縁江戸桜小池 章太郎 万屋助六 総角(歌舞伎) 助六心中物 花川戸
34. すけろく【助六】
日本国語大辞典
【一】〔一〕歌舞伎脚本「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の通称。〔二〕歌舞伎所作事。長唄。三世桜田治助作詞。一〇世杵屋六左衛門作曲。天保一〇年(一
35. すけろく【助六】
国史大辞典
、洗練された華麗な演出と、町人の意気の誇示とによって江戸市民に愛好された。現行の外題は『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』または『助六曲輪菊(すけろ
36. すけろく【助六】
日本架空伝承人名事典
間近く寄つてしやツつらを拝み奉れエエヽヽ(かんぺら門兵衛ら敵役たちに名を問いつめられての助六のツラネ)助六由縁江戸桜
37. すけろくもの【助六物】
歌舞伎事典
年)は助六を気どった通人大口屋暁雨を劇化したもの。→俠客春雨傘俠客物黒手組曲輪達引心中物助六由縁江戸桜松井 俊諭
38. すて‐ぜりふ【捨台詞】
日本国語大辞典
その場その場に応じていいすてる短いせりふ。主として、登場、退場の時にいう。捨てことば。*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「後より朝顔千平、奴の形にて出て両人直
39. 曾我物
世界大百科事典
別の世界の人物に対しても,実は曾我五郎という筋にしたりすることになった。歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜》の主人公が実は五郎というのはその一例である。曾我兄弟が本
40. そがもの【曾我物】
歌舞伎事典
まったく別の世界の人物に対しても、実は曾我五郎という筋にしたりすることになった。歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜》の主人公が実は五郎というのはその一例である。曾我
41. たわい
日本国語大辞典
大かたいきついたが、その女中はたわいになって、雪のやうな顔がさくら色になって」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「侍までに蓮葉をとれとは、たわい助六さん、ちっ
42. たんぼ【田圃】
日本国語大辞典
身の上を懺悔せし事「それから此通りの境界と、たんぼの伝白と云坊主がむかし語り」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「遠くは八王子の炭焼ばば、田甫(タンボ)のはっ
43. ちょっくら
日本国語大辞典
ちょッくらと聴せてお呉れよ」【二】〔名〕転じて、わずかの間に人目を盗んでする悪事をいう。*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「理非を弁(わき)まへず、ちょっくら
44. なかむらしじろう【中村獅二郎】[付録]
歌舞伎事典
昭和58 平成22国立劇場第一九期歌舞伎俳優研修修了。二世中村獅童門下となり、同4歌舞伎座《助六由縁江戸桜》の三浦屋新造で中村獅二郎を名のり、初舞台。
45. なかむらはるき【中村春希】[付録]
歌舞伎事典
平成4 平成22国立劇場第一九期歌舞伎俳優研修修了。同4歌舞伎座《助六由縁江戸桜》の三浦屋新造で中村春希を名のり、初舞台。二世中村魁春門下。
46. 投節
世界大百科事典
清元《神田祭》などの中の〈投節〉という曲節は,この〈そそり節〉のこととされている。河東節の《助六》(《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》),常磐津《
47. にくて‐らし・い【憎体─】
日本国語大辞典
浄瑠璃・根元曾我〔1698頃〕一「柄の小さきくせとしては鼻が高うてにくてらし」*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「アノ、悪(ニク)てらしい面(かほ)わいナア」
48. にほんこてんぶんがくたいけい【日本古典文学大系】
国史大辞典
道〔抄〕(安藤昌益)・統道真伝〔抄〕(同) 98歌舞伎十八番集 歌舞伎十八番集 矢の根・助六由縁江戸桜・暫・鞘当・勧進帳・鳴神・毛抜・景清 役者論語(八文字屋自
49. はすっ‐ぱ【蓮葉】
日本国語大辞典
〈小島信夫〉「女、強くハスッパにいう」(2)「はすのはがさ(蓮葉笠)」に同じ。*歌舞伎・助六由縁江戸桜〔1761〕「この蓮葉(ハスッパ)をとれ〈略〉と助六、満江
50. 花川戸助六の歌碑[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
歌舞伎十八番『助六由縁江戸桜すけろくゆかりのえどざくら』にちなみ、1879年(明治12)9世市川団十郎(雅号団洲)が中心となって仰願こうがん寺に建立。関東大震災