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  11. 浮世風呂

浮世風呂

ジャパンナレッジで閲覧できる『浮世風呂』の国史大辞典・日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典

浮世風呂
うきよぶろ
式亭三馬の滑稽本。角書きに「諢話(おどけばなし)」とある。四編九冊。北川美丸・歌川国直画。文化六年(一八〇九)―十年刊。前・四編が「男湯之巻」、二・三編、「女湯之巻」という構成で浴客の会話を中心に銭湯の情景をありありと写し出している。銭湯は町人の社交場でもあり、二階には休憩・娯楽室があった。医者・隠居・道楽爺・婆様といった人物の話、上方者の上方弁、酔っぱらいなどの滑稽人物や子供の描写、邸勤めの女の御邸言葉の描写に力をいれている。笑いや滑稽が多いが、一方では町人同志の普通の世間話を書き、また父親・母親・子供の姿や行為を適確に浮彫りしている。当時の町人社会を面白く再現した庶民文学といえよう。三馬の会話描写の技術に価値を認めるべきである。この作品の描写の手法は世相描写の手本として幕末・明治初期の戯作文芸に受け継がれた。『角川文庫』『日本古典文学大系』六三その他に収められている。
(本田 康雄)


日本国語大辞典

うきよ‐ぶろ 【浮世風呂

解説・用例

【一】〔名〕

(「浮世」は当世・享楽の意)

(1)近世初期、湯女(ゆな)と称する遊女を置き、客に入浴・遊興させた遊女屋。

*随筆・兎園小説別集〔1826~32〕中「元吉原の一廓を立下され、遊女屋渡世御免の後も、猶甚右衛門が手につかずして、江戸のはしばしなるあちこちにて妓女をもて世をわたりし茶屋〈注〉世にこれを浮世風炉といへり。〈略〉凡七十五軒ありしなり」

(2)当世の浴場。銭湯。

*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・上「神祇釈教恋無常みないりごみの浮世風呂(ウキヨフロ)、所はいづくと定ねど、時候は九月なかばの頃」

【二】

江戸後期の滑稽本。式亭三馬作。北川美丸、歌川国直画。四編九冊。「諢話(おどけばなし)」の角書(つのがき)を持つ。文化六~一〇年(一八〇九~一三)刊。江戸町人の社交場でもあった銭湯での会話や老若男女さまざまな人物像を活写して、庶民生活の種々相を浮きぼりにしている。

発音

〓[0][ブ]〓(0)




日本大百科全書(ニッポニカ)

浮世風呂
うきよぶろ

式亭三馬 (しきていさんば)作の滑稽本 (こっけいぼん)。4編9冊。1809~13年(文化6~10)刊。『諢話 (おどけばなし)浮世風呂』とも。江戸庶民の社交場であった銭湯を舞台に、そこに集まる雑多な人物の動作を、会話を主として克明に描いた作品である。前編・四編は男湯、二編・三編は女湯、また三編は正月、他は秋の季節とし、各編早朝から夕刻に至る間の情景を写す。凡例によれば、作者が三笑亭可楽 (さんしょうていからく)の銭湯に関する落語を聞き、本屋の勧めで前編を執筆したというが、前編には山東京伝 (さんとうきょうでん)の黄表紙 (きびょうし)『賢愚湊銭湯新話 (けんぐいりこみせんとうしんわ)』の影響が指摘できる。各編とも一貫した筋はなく、ときにわざとらしい趣向もあるが、人物の行動を克明に写して、おのずから笑いが確保されている。『浮世床』とともに三馬の代表作で、徹底した写実は国語資料としての価値も大きい。

[神保五彌]



世界大百科事典

浮世風呂
うきよぶろ

滑稽本。4編9冊。式亭三馬作。北川美丸(よしまる)・歌川国直画。前編1809年(文化6),二編10年,三編12年,四編13年刊。外題,内題は〈諢話(おどけばなし)浮世風呂〉。前編と四編が男湯,二編と三編が女湯の世界である。《浮世床》とともに三馬の滑稽本の代表作である。江戸庶民の社交場であった銭湯を舞台に,そこに登場する雑多な人物の生態を,会話を中心に克明に描いている。男湯と女湯に分け,各編の季節に変化をもたせている。作者は咄家(はなしか)三笑亭可楽の銭湯の落語にヒントを得て執筆したと言っているが,前編は伊藤単朴作の教訓的滑稽本《銭湯新話》(1754)と,山東京伝作の黄表紙《賢愚湊(けんぐいりこみ)銭湯新話》(1802)の影響が大きい。落語の話芸と洒落本以来の描写の技術を吸収して,徹底した平面描写で類型的な江戸の庶民像を描いている。
[神保 五弥]

[索引語]
式亭三馬 諢話(おどけばなし)浮世風呂 伊藤単朴 山東京伝
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検索コンテンツ
1. 『浮世風呂』
日本史年表
1809年〈文化6 己巳〉 1・‐ 式亭三馬 『浮世風呂』 前編刊(文化10年完結)。
2. うきよ‐ぶろ【浮世風呂】
日本国語大辞典
〈略〉凡七十五軒ありしなり」(2)当世の浴場。銭湯。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・上「神祇釈教恋無常みないりごみの浮世風呂(ウキヨフロ)、所はいづくと
3. 浮世風呂
日本大百科全書
式亭三馬しきていさんば作の滑稽本こっけいぼん。4編9冊。1809~13年(文化6~10)刊。『諢話おどけばなし浮世風呂』とも。江戸庶民の社交場であった銭湯を舞台
4. 浮世風呂
世界大百科事典
前編1809年(文化6),二編10年,三編12年,四編13年刊。外題,内題は〈諢話(おどけばなし)浮世風呂〉。前編と四編が男湯,二編と三編が女湯の世界である。《
5. うきよぶろ【浮世風呂】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸後期の滑稽本。式亭三馬作。一八〇九年(文化六)~一八一三年(文化十)刊。当時の社交場といえる銭湯を舞台に、そこに集まる江戸庶民の会話を通して、彼らの
6. うきよぶろ【浮世風呂】
国史大辞典
式亭三馬の滑稽本。角書きに「諢話(おどけばなし)」とある。四編九冊。北川美丸・歌川国直画。文化六年(一八〇九)―十年刊。前・四編が「男湯之巻」、二・三編、「女
7. 浮世風呂(著作ID:101951)
新日本古典籍データベース
うきよぶろ 式亭 三馬(しきてい さんば) 作 歌川 国直(うたがわ くになお) 北尾 重政 二世(きたお しげまさ 2せい) 画 滑稽本 前編文化六・二編同七
8. 流し場[図版]画像
国史大辞典
浮世風呂 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
9. 浮世風呂端唄入混(著作ID:101962)
新日本古典籍データベース
うきよぶろはうたのいれごみ 浮世風呂いれごみ うきよふろ端うたのいれ込 浮世風呂 浮世風呂哇入混 仮名垣 魯文(かながき ろぶん) 合巻 安政四・五刊
10. ああ
日本国語大辞典
〔副〕(1)あのように。あのとおりに。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・下「おっつけ子小児(ここども)でも出来てみな。ああはいかねへ」*怪談牡丹燈籠〔18
11. ああ【嗚呼】
日本国語大辞典
表わす語として、「あ」「ああ」等を、承知を示す際には、「おお」「はあ」等を使用する。(2)近世の「滑稽本・浮世風呂」には、(5)の応答の意の「ああ」が出現するが
12. ああ‐いう[‥いふ]
日本国語大辞典
)あのような。あんな。ああした。非難、からかい、称賛などの感情が加わることが多い。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・上「ありゃア、ああいふ癖で」*浮雲〔1
13. あい【愛】
日本国語大辞典
なし、いつとなく消(きへ)にける」*雑俳・若紫〔1741~44〕「細工名人愛の無い顔」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・中「向の嚊(かか)や隣の児(いと)
14. あい‐あい
日本国語大辞典
て」*浄瑠璃・傾城反魂香〔1708頃〕上「局は奥にあいあいとあいそうらしき声々の」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「アイアイ、今帰(けへ)ります」*二
15. あいあい‐がさ[あひあひ‥]【相合傘】画像
日本国語大辞典
もあいがさ。あいがさ。*浄瑠璃・津国女夫池〔1721〕千畳敷「君と淀とが、相合笠の袖と袖」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・上「夫婦とおぼしき者、相合傘(
16. あい‐あか[あひ‥]【間赤】
日本国語大辞典
そで)。礼服で、一〇・一一・一二月に着用した。→間黄(あいぎ)・間白(あいじろ)。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・下「お玄猪(ゐのこ)から間赤(アヒアカ
17. あいかわら‐ず[あひかはら‥]【相変─・相不変】
日本国語大辞典
*虎明本狂言・昆布柿〔室町末~近世初〕「毎年あひかはらずもって上る事は一段めでたい」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・上「御隠居どうでごっすナ。相(アイ)
18. あい‐きょう[‥キャウ]【愛敬・愛嬌(ケウ)】
日本国語大辞典
12頃〕四「みやげもらはふ嬉しいと、手をたたいて悦びし、あいきゃう有てすさまじき」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・上「ちっと権があるよ。あれで愛敬(アイ
19. あい‐ぎ[あひ‥]【間着・合着】画像
日本国語大辞典
あゐ着(ギ)は小紋無垢(むく)の片袖ちがひのやうに見へ、いろのさめた緋縮緬(ひぢりめん)のじゅばん」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・下「鼠色縮緬(ねづみ
20. あい‐ぐすり[あひ‥]【合薬】
日本国語大辞典
*森藤左衛門本狂言・麻生〔室町末~近世初〕「いかにあひぐすりぢゃと言うてもちとむさいことぢゃよ」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「ハイ、私にも合(ア)
21. あい‐ぐま[あゐ‥]【藍隈】
日本国語大辞典
〔名〕(1)「あおぐま(青隈)」に同じ。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・上「額の汗を下手に拭(ふく)と、色男の面が藍隈(アイグマ)になる」*続春夏秋冬〔
22. あいさ
日本国語大辞典
*咄本・聞上手三篇〔1773〕人の噂「アイさ。わたしも心懸て、人の噂は申ませぬ様にいたします」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「『いつでもあの生酔さん
23. あいさ[方言]
日本方言大辞典
打ったりする時の語。そうそう。そうです。 秋田市135秋田市方言資料(国立国語研究所)1964滑稽本浮世風呂二・上「『いつでもあの生酔さんは夜がふけるねへ』『ア
24. あいさ さよう
日本国語大辞典
したりするときのことば。*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻八上「琴の弟子あいささやうはいはぬなり」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・下「『全体友がわるいから
25. あい‐ざかり【愛盛】
日本国語大辞典
六つか七里も憎盛(にくみざかり)の愛盛(アイザカリ)、幼児(をさなご)伴ひ入来り」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「いっそ愛盛りだ。とんだ人相よしで能
26. あい‐じろ[あひ‥]【間白】
日本国語大辞典
ぎ)。*雑俳・川柳評万句合‐天明二〔1782〕・満一「相白を着せて年始につき出し」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・下「『三月と十月は帯付が間白(アイジロ
27. あい‐そう[‥サウ]【愛想・愛相】
日本国語大辞典
1770〕発端「ここの女房は、あまり愛想(アイソウ)がよくないじゃござりませぬか」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・中「隣の家へ愛相(アイサウ)いふて、預
28. あ‐いたた【─痛】
日本国語大辞典
〔連語〕「あいた(─痛)」に同じ。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・下「盲人とあたまをかっちり『アイタタタタタ』」*当世書生気質〔1885~86〕〈坪内逍
29. あいだ[あひだ]【間】
日本国語大辞典
太(アヒダ)しまし置け汝(な)が鳴けば吾が思(も)ふ心いたもすべなし〈中臣宅守〉」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・下「一つつきてあひだのあるは鐘撞(かね
30. あい‐て[あひ‥]【相手】
日本国語大辞典
ば履のあいてにしきたぞ」*俳諧・続猿蓑〔1698〕春「投入や梅の相手は蕗のたう〈良品〉」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「薄したぢで吸物じゃさかい、酒
31. あい‐な・る[あひ‥]【相成】
日本国語大辞典
之候」*志都の岩屋講本〔1811〕上「終には皇国の損害(そこなひ)とも相成るべき大事に至っては」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・上「これで発句に相(アヒ
32. あい‐にく【生憎】
日本国語大辞典
*玉塵抄〔1563〕八「崔処士どの、をわづらわしいこと、あいにくなまうしごとなれども」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・下「此頃はあひにくに商(あきねへ)
33. あい‐の‐て[あひ‥]【合手・間手】
日本国語大辞典
「あなどってげい子合(あイ)の手なしに弾」(2)歌や音曲の間にはさむ手拍子や掛声。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・上「黄色なそそり節はサイネヱモシの合(
34. あい・ぶ【歩】
日本国語大辞典
のおみきどっくりも、ひけたらう。喜のぼう、あいばっせへ。こんやは一町目のつもりだ」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・中「うさアねへ。一寸おらが内へ歩(アイ
35. あいま【合間】[方言]
日本方言大辞典
加佐郡628丹後宮津志(町役場)1926 香川県仲多度郡829香川県方言辞典(近石泰秋)1976滑稽本浮世風呂三・下「さういへば間あいまに見かけるネ」《やーま》
36. あい‐ま[あひ‥]【合間】
日本国語大辞典
上下なり」*史記抄〔1477〕一六・儒林列伝「あいますきまに、傭作して賃を取てすくるぞ」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「その合間(アイマ)には子ども
37. あい‐ま[あひ‥]【合馬・間馬】
日本国語大辞典
観(みる)に、茶店に客を待棊子(まちごま)あり、籬で私夫(まぶ)に間棊(アヒマ)子あり」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・下「『ソレ、王手』『そこで合馬(
38. あいまこま【合間小間】[方言]
日本方言大辞典
63 岡山市「今はせわしいからあえまこまにしてやる」762岡山方言(島村知章)1935滑稽本浮世風呂二・上「親子喧嘩の合間こまには、夫婦喧嘩さ」《あいまこーま》
39. あいま‐こま[あひま‥]【合間小間】
日本国語大辞典
伴って副詞的に用いる。「小間」は語勢を強めるために添えた語)ひまのおりごと。ひまひま。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「親子喧嘩の合間(アイマ)こまに
40. あい‐よ
日本国語大辞典
〔感動〕相手のことばに承諾したり、気軽に返事をしたりする時に用いることば。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「『ホンニおばさん、此頃はお遠々しいの』『ア
41. あい‐よう
日本国語大辞典
〔感動〕「あいよ〔感動〕」に同じ。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「『お三味(さみ)さんお三味さん〈略〉』『アイヨウ、お撥(ばち)さんか。お早いの』」
42. アイロン画像
世界大百科事典
れたかどうかはさだかでない。江戸時代になると洗濯の仕上げに用いられるようになったと思われ,《浮世風呂》には,下女が火熨斗がけの失敗を戒められたことが記されている
43. あお‐いき[あを‥]【青息】
日本国語大辞典
〔名〕苦しみ嘆いた時につくため息。*明治浮世風呂〔1887〕〈浮世粋史〉七「相場うまくは問屋で許さぬとんとん評子(ひょうし)で青息(アヲイキ)ふくやら」*伽羅枕
44. あお‐すじ[あをすぢ]【青筋】
日本国語大辞典
葡萄染めに白筋、樺(かば)桜のあをすぢ、〈略〉さまざまに目もあやなる清らをつくされたり」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・下「蟠風は疳癪隈といって、青筋(
45. あおっ‐ぱな[あをっ‥]【青洟】
日本国語大辞典
〔名〕「あおばな(青洟)」の変化した語。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「あをっぱなをよこなでして、その手をひざのあたりへこすりつけながら」*西洋道中
46. あお‐とうがらし[あをタウがらし]【青唐辛子】
日本国語大辞典
茶碗酒をはやらかし」*俳諧・誹諧通俗志〔1716〕時令・六月「青番椒(タウカラシ)」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・中「柚(ゆず)茗荷(みょうが)青蕃椒
47. あお‐む・く[あふ‥]【仰向】
日本国語大辞典
*俳諧・古今俳諧明題集〔1763〕秋「あふむいて寝るほど多し蟋蟀(きりぎりす)〈一鼠〉」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・下「どうりで人並とはチット違ふの
48. あお‐むけ[あふ‥]【仰向】
日本国語大辞典
あおのけ。〓うつむけ。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・下「かるいしへ足をふみかけて、あふむけにどっさりころぶ」*雑俳・柳多留
49. あおもの‐うり[あをもの‥]【青物売】画像
日本国語大辞典
〔名〕野菜類の行商人。また、青物を売る店。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・中「又一人青物うり来る」*随筆・守貞漫稿〔1837~53〕五「三都ともに菜疏を
50. あか【垢】
日本国語大辞典
〔室町末〕「垢 アカ」*日葡辞書〔1603~04〕「Acauo (アカヲ)ヲトス」*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕二・上「大概(てへげへ)で能(いい)ことさ
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