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  11. 唐物語

唐物語

ジャパンナレッジで閲覧できる『唐物語』の国史大辞典・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典
唐物語
からものがたり
中国説話二十七篇を歌物語風に翻訳した物語。一冊。前田綱紀の手記『桑華書志』所収の『古蹟歌書目録』は『漢物語』として作者を藤原成範と伝える。これが『唐物語』を指す蓋然性は高く、院政期の成立と見てよい。各話は王朝物語にもしばしば引用される著名な人物が配される。王子猷・白楽天・宋玉・張文成・李夫人・西王母・楊貴妃・朱買臣・王昭君・潘安仁らで、出典は、『漢書』『後漢書』『晋書』『史記』をはじめ、『文選』『白氏文集』『列仙伝』『西京雑記』など多岐にわたるが、直接の典拠としては『蒙求』の十一話が多く、『白氏文集』にも六話が依拠している。これらの話は夙に平安時代中期ころから物語絵として制作された痕跡があり、『唐物語』はその集成ともいえる。国文学が中国説話を摂取する上で時に媒体となった作品と思われ、源光行の『蒙求和歌』『百詠和歌』の類と並んで、比較文学史上特異な位置を占める。伝本は十数本の所在が知られ、大略三系統に分類されるが、尊経閣文庫蔵本は鎌倉時代書写の最善本である。室町時代ころから各話の出典漢文を注記する伝本があらわれた。『続群書類従』物語部、『古典文庫』などに収められている。
[参考文献]
『群書解題』一二、川口久雄『平安朝日本漢文学史の研究』、池田利夫『日中比較文学の基礎研究―翻訳説話とその典拠―』、同『唐物語校本及び総索引』、太田晶二郎「『桑華書志』所載『古蹟歌書目録』」(『日本学士院紀要』一二ノ三)、吉田幸一「唐物語は平安時代の作品なり」(『平安文学研究』二〇・二一)
(池田 利夫)


改訂新版・世界大百科事典
唐物語
からものがたり

中国の説話27編を翻訳した説話物語集。平安末期の成立。著者は藤原成範(1135-87)と言われる。王朝人に親しまれた〈楊貴妃〉〈反魂香〉〈王昭君〉〈呂太后〉〈張文成〉などの故事を,漢文訓読調の直訳ではなく,情趣豊かな和文に翻訳,和歌を配して王朝物語風に仕立てたもので,教訓的口吻,仏教的色彩,伝奇への興味も見られるが,全体として主情的で,翻訳文学の先駆とされる。
[上野 英二]

[索引語]
藤原成範
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検索コンテンツ
1. 唐物語
世界大百科事典
中国の説話27編を翻訳した説話物語集。平安末期の成立。著者は藤原成範(1135-87)と言われる。王朝人に親しまれた〈楊貴妃〉〈反魂香〉〈王昭君〉〈呂太后〉〈張 ...
2. からものがたり【唐物語】
デジタル大辞泉
鎌倉時代の説話集。1巻または2巻。鎌倉中期以前の成立。藤原成範(ふじわらのしげのり)著という説もあるが未詳。「史記」「漢書」「白氏文集」などの中国説話27編を日 ...
3. からものがたり【唐物語】
日本国語大辞典
平安時代末期の説話集。二巻(または一巻)。藤原成範(しげのり)(一一三五〜一一八八)編か。永万元年(一一六五)前後の成立か。原拠が「史記」「漢書」「晉書」「蒙求 ...
4. からものがたり【唐物語】
国史大辞典
礎研究―翻訳説話とその典拠―』、同『唐物語校本及び総索引』、太田晶二郎「『桑華書志』所載『古蹟歌書目録』」(『日本学士院紀要』一二ノ三)、吉田幸一「唐物語は平安 ...
5. あか・う【贖ふ/購ふ】
デジタル大辞泉
金品などを提供して罪などを償う。 「その科(とが)を―・ひてのちは、また天上に帰り来たるべきなり」〈唐物語〉2 買い求める。 「銭十万を以て此れを―・ふに」〈今 ...
6. あり‐つ・く【有付】
日本国語大辞典
ける生侍(なまさぶらひ)、年来(としごろ)身貧くして、世に有付く方も无(な)かりける程に」*唐物語〔12C中〕下「よはひやうやう人となるほどに、父母、世にありつ ...
7. いき‐ざし【息差】
日本国語大辞典
、あてにうつくしきいきざしの、見る目に違(たが)はず、めづらしうかなしう思(おぼ)されて」*唐物語〔12C中〕下「楊家の娘〈略〉其のいきざしは、夏の池に紅(くれ ...
8. いざり‐あり・く[ゐざり‥]【膝行歩】
日本国語大辞典
〔自カ四〕立たずに、ひざを地につけた格好で動きまわる。*唐物語〔12C中〕下「なをつみてゐざりありくを、ゆゆしげなるもののすがたかなとみるほどに」*弁内侍日記〔 ...
9. いや‐ま〓し【否】
日本国語大辞典
〔形シク〕(「いやむ(否)」の形容詞化)いやに思われる。面白くない。いとわしい。*唐物語〔12C中〕上「呂后いやましく心うきことにぞおぼしける」*無名抄〔121 ...
10. いろ‐ざし【色差】
日本国語大辞典
定朝拝色指〓」*唐物語〔12C中〕一八「色さしあゆみいでたまへる気色かなひたる物から」*米沢本沙石集〔1283〕一・ ...
11. えだ を 交(かわ)す
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「朝夕のことぐさに羽を並べ枝をかはさむと契らせ給ひしに」*唐物語〔12C中〕下「天にあらばはねをかはすとりとなり、地にあらば枝 ...
12. おだし・い【穏】
日本国語大辞典
見ておどろかぬさま、人のおんとうなるにもいへり」(2)物事の状態が落ち着いて静かである。平穏である。*唐物語〔12C中〕下「みな人あめの下おだしきにほこりて、花 ...
13. おち‐つも・る【落積】
日本国語大辞典
5頃〕承平五年二月三日「麻(を)をよりてかひなきものはおちつもる涙のたまをぬかぬなりけり」*唐物語〔12C中〕下「まひの袖風にひるがへるたびに、たまのかざりには ...
14. 御伽物語(仮名草子集) 574ページ
日本古典文学全集
をかける。舜が崩じた時、娥皇、女英の二妃の涙が湘浦の竹にかかって、竹がまだらになった故事。『唐物語』『続古事談』その他、多くの書に見える。寛永四年(一六二七)刊 ...
15. かお‐ばせ[かほ‥]【顔─】
日本国語大辞典
座法談〔1110〕閏七月九日「桃李の顔(カホハセ)に怨を含(ふふみ)芙蓉の眼に涙を浮べて」*唐物語〔12C中〕下「光さす玉のかほばせしほたれてなほそのかみの心地 ...
16. かんこじわかしゅう【漢故事和歌集】
国史大辞典
題とした類題和歌集。一冊。三十六の題と七十首の短歌から成り、おのおの出典の漢文を掲げる。和歌の出所は『唐物語』の三十五首をはじめ、『夫木和歌抄』十首、『蒙求和歌 ...
17. ぐんしょるいじゅう【群書類従】
国史大辞典
連歌極秘之書・闇夜一燈・連歌執筆次第 18上 物語部 五〇一 伊勢物語 五〇二 松浦物語 五〇三 唐物語 五〇四 堤中納言物語 五〇五 宇治大納言物語 五〇六  ...
18. 幸若舞 2 景清(かげきよ)・高館(たかだち)他 56ページ
東洋文庫
高祖は廃位をあきらめたと伝える。『史記』留侯世家(「四皓」の語はその注にある)などに載す。『唐物語』(『続類従』五〇三)、『塵添藍嚢紗』巻五-四皓事参照。「巌泉 ...
19. 国文学全史 1 平安朝篇 273ページ
東洋文庫
遍昭集が後人の綴りたるものなることは、二書を比較するものの、直ちに首肯するところなるべし。さて後に至りては、唐物語、宇治拾遺物語、古今著聞集などの文は、この物語 ...
20. しちるいうら【七類浦】島根県:八束郡/美保関町
日本歴史地名大系
年一二月長崎へ送還され、翌六年八月に松江へ、同月三〇日に当地へ帰った。その記録として嘉永船便唐物語(県立図書館蔵)、雲州島根郡七類浦権市難船演舌聞書(鳥取県米子 ...
21. しみずはまおみ【清水浜臣】
国史大辞典
斎と親しく、考証学派の影響をも受けた。『万葉集考註』『伊勢物語添註』『唐物語提要』『拠字造語抄』『語林類葉』『皇朝喩林』など学書の著が多く、『泊 ...
22. 沙石集 535ページ
日本古典文学全集
持ち給ひける扇に、「妻子珍宝及王位、臨命終時不 〔五〕 許由・巣父の逸話は『高士伝』に出て、『唐物語』上・『宝物集』二等の説話集や、『止観輔行伝弘決』『世俗諺 ...
23. 十訓抄 68ページ
日本古典文学全集
平安末期の歌人。信西の子。小督の父。正二位、中納言。桜を愛し、桜町中納言とよばれる。風雅な話が多い。『唐物語』の作者とも。平治の乱で平治元年(一一五九)十二月二 ...
24. 十訓抄 199ページ
日本古典文学全集
『史記』司馬相如伝には、相如は偽って貴人のふりで文君の家に行き、「琴心を以て之を挑む」とある。契りを結んだ。『唐物語』五「このわび人にあひ具したるこ ...
25. 十訓抄 286ページ
日本古典文学全集
その庭には三千年に一度実のなる不老不死の桃の木があったという。『唐物語』十六「此の桃、我が園に移し植ゑて、種をも取りてしがな」。以下、『唐物語』の文章と似る。人 ...
26. 十訓抄 430ページ
日本古典文学全集
もって知られ、東隣の女が想いを伝えようとして、間垣の傍らに三年間立ち続けたが、かなわなかったという(唐物語・七)。手段。→一九五ページ注二〇。本話は四〇段にみえ ...
27. 十訓抄 435ページ
日本古典文学全集
聞かせ給ひて、「秀歌には返事なし。とく行け」とて遣はしける。 十ノ四十五 乗り、消えていったという(唐物語・十一)。感動して。板本「これ歌に同じきか」。以下の ...
28. 十訓抄 485ページ
日本古典文学全集
荘王は闇の中で全員に纓を取らせて、臣下の罪過を隠してやった。その後、その臣下は王のために命をかけて戦った(唐物語・二二)。楚荘絶纓。七ノ二十七話の平清盛説話と似 ...
29. せつわぶんがく【説話文学】
国史大辞典
一般説話集では、『古事談』『続古事談』『今物語』『十訓抄』『古今著聞集』などがあり、中国説話を翻訳した『唐物語』『蒙求和歌』『百詠和歌』などもあるが、王朝や異朝 ...
30. 曾我物語 356ページ
日本古典文学全集
のために台を作った。後に弄玉は鳳に乗り、簫史は竜に乗って天に昇ったという話(列仙伝・上)。『唐物語』一一・『十訓抄』一〇・『蒙求』下などに引く。底本「晋の穆公」 ...
31. 太平記 440ページ
日本古典文学全集
」と諸将軍に告げ、程嬰の罪は許されたとある。程嬰・杵臼の説話は、『唐物語』下、『曾我物語』巻一「程嬰杵臼が事」に詳しい記述がある。『程嬰杵臼予譲絵詞』(内閣文庫 ...
32. 太平記 52ページ
日本古典文学全集
二人の神女に歓待されるという内容。『遊仙窟』が則天武后と張文成の密通をひそかに記した作品であるとの説は『唐物語』上、『宝物集』巻五、『源平盛衰記』等に見え、我が ...
33. 太平記 278ページ
日本古典文学全集
産んだ(梁書・巻七・太祖張皇后列伝)。卑しい夫人の意だが、貴妃の母をさす。天人の化生かとすることは『唐物語』十八にも見える。[参考]山崎誠「長恨歌抄と長恨歌絵巻 ...
34. 太平記 357ページ
日本古典文学全集
蜀に亡命し、乱後、長安に帰って七十八歳で没(新唐書・巻五)。睿宗の長子。→二七九ページ注二四。『唐物語』では寧王を玄宗の弟とする。清原宣賢「長恨歌」の抄(『古文 ...
35. ちゅうごくぶんがく【中国文学】
国史大辞典
国の詩や故事を和歌に翻訳した『蒙求和歌』『百詠和歌』『漢故事和歌集』や、故事を和文で記した『唐物語』が書かれた。御伽草子の『李娃(りあ)物語』は唐の白行簡の『李 nbsp;...
36. 長恨歌
世界大百科事典
《大鏡》《和漢朗詠集》などにその痕跡がみられる。やがて,一つの故事としても説話集に採られ,《唐物語》に一種の和訳がなされたのをはじめ,《今昔物語集》《太平記》な ...
37. てずから みずから
日本国語大辞典
(「てずから(2)」を強めたいい方)自分自身で。自分みずから。*唐物語〔12C中〕上「てづから身づからたちきせたりける唐衣を取りかさねつつ身にふるれど」*平家物 ...
38. とはずがたり 365ページ
日本古典文学全集
取り込まれていたといわれ(和歌童蒙抄・第三、十訓抄・第六)、古歌にもしばしば詠まれている。『唐物語』下に中国の説話として、「与犬交合女」という話を語る。『宝物集 ...
39. な・う[なふ]
日本国語大辞典
〔自ハ下二〕足または手に故障があって、その運用が自由でなくなる。*唐物語〔12C中〕下「あしなへたるものの、はふはふゐざりつつ、水を汲みに行けり」(1)「十 ...
40. にほんこてんぜんしゅう【日本古典全集】
国史大辞典
図 竹取物語・大和物語・住吉物語・唐物語 竹取物語・大和物語・住吉物語・唐物語提要(清水浜臣)・唐物語参考〔加茂季鷹本頭注〕・唐物語 長秋詠藻・山家集 長秋詠藻 ...
41. にほんぶんがくぜんしょ【日本文学全書】
国史大辞典
(藤原長子)・和泉式部日記(和泉式部)・蜻蛉日記(藤原道綱母) 6浜松中納言物語・大和物語・唐物語 7宇治拾遺物語・多武峯少将物語 8―12源氏物語(紫式部)  ...
42. にほんぶんがくへのえいきょう【日本文学への影響】 : 中国文学
国史大辞典
国の詩や故事を和歌に翻訳した『蒙求和歌』『百詠和歌』『漢故事和歌集』や、故事を和文で記した『唐物語』が書かれた。御伽草子の『李娃(りあ)物語』は唐の白行簡の『李 ...
43. はな‐め・く【花めく】
デジタル大辞泉
据えた」〈康成・山の音〉2 時を得て栄える。時めく。 「時にあひ、―・かせ給ふ后おはしましけり」〈唐物語〉 ...
44. はな‐め・く【花─】
日本国語大辞典
三「よき能をして、人の心花めくは、陽也」(2)もてはやされる。時節にあって栄える。時めく。*唐物語〔12C中〕上「時にあひはなめかせ給ふ后おはしましけり」 ...
45. 浜松中納言物語 65ページ
日本古典文学全集
中納言の到着地であった杭州に近く長安・洛陽いずれからも遙かに遠いが、作者は近郊と考えているらしい。『唐物語』「昔王子猷、山陰といふ所に住みけり」→七一ページ注八 ...
46. 浜松中納言物語 66ページ
日本古典文学全集
見上げつつ、月の明かきをながめ 吟詠している。漢籍の典拠では雪のあと晴れて月色清朗とあるが『唐物語』では「月の光清くすさまじき夜」とのみあるので、そうした伝え ...
47. 浜松中納言物語 81ページ
日本古典文学全集
武帝は東方朔を介して西王母を長安へ招き、不老不死の仙桃を求めたという。→五五ページ注七。なお『唐物語』第一六話は右の仙桃説話であるが、時は「秋八月」とある。文脈 ...
48. 浜松中納言物語 121ページ
日本古典文学全集
を設けながら、「まことや、かの」(一一八ページ)と常套句を用いて五の君を再登場させ、三年の在唐物語を終えるのは、巻五、すなわちこの物語の最後を五の君の歌で終らせ ...
49. 浜松中納言物語 268ページ
日本古典文学全集
ハ芙蓉ニ似テ胸ハ玉ニ似タリ」。なお「芙蓉」とは蓮の花の別称。以上、楊貴妃・王昭君・李夫人・上陽人は、それぞれ『唐物語』第一八・二五・一五・二四話の主人公であり、 ...
50. 浜松中納言物語 334ページ
日本古典文学全集
ほどの道のほどのありさま、かしこに行き着きてのことども語り出 きがしなやかであるたとえ。『唐物語』第一八話「(楊貴妃は)撫子の露に濡れたるよりもらうたく、青柳 ...
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うつほ物語(宇津保物語)(日本古典文学全集・世界大百科事典・国史大辞典)
平安時代の物語。題名は首巻の「俊蔭」の巻で、主人公の仲忠が母と杉の洞穴で生活したことによる。従来「宇津保」と書かれていたが、変体仮名の原漢字を用いたもので、題意からは「うつほ(ウツオ)」がよい。成立時代は円融朝(969~984)~
落窪物語(日本古典文学全集・世界大百科事典・国史大辞典)
〔一〕今は昔のこと、中納言である人で、姫君を大勢持っていらっしゃった方がおられた。長女や次女の君には婿を迎えて、それぞれ西の対、東の対に派手に住まわせ申しあげなさって、「三女、四女の君には裳着の式をして差し上げよう」と、大事にお世話なさる
唐物語(国史大辞典・世界大百科事典)
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とりかへばや物語(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
平安時代末期の物語。運命のいたずらで女装、男装を余儀なくされた異腹の兄妹の物語。作者未詳。三巻三冊または四巻四冊。『とりかへばや』には古本と今本とがあり、古本は散佚、古本を改作した「今とりかへばや」が『とりかへばや』『とりかへばや物語』の名で現存する。
今鏡(世界大百科事典)
平安末期の歴史物語。10巻。《小鏡》《続世継》とも呼ばれる。1170年(嘉応2)成立。著者には中山忠親,源通親などが擬せられるが,未詳。《大鏡》の後を継ぐ書として,《大鏡》の記事が終わる後一条天皇の万寿2年(1025)から高倉天皇の嘉応2年までの13
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豊後の国は、本、豊前の国と合わせて一つの国であった。昔、纏向の日代の宮で天下をお治めになった大足彦の天皇
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中国近代文学の父であり,偉大な思想家でもある魯迅は,知識人としての苦悩のなかで,中国の「寂寞」を見つめ,自らをも傷つける「革命」を志向する。著者会心の魯迅伝。1965年07月刊
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秦・漢以前の古文辞に対する確固たる自信から孔子の言論を読みとく,論語の注釈のなかでもっとも論争的な注釈書。卓抜した孔子論を展開するとともに,徂徠自身の思想も開陳する。第1巻は,学而,為政,八佾,里仁,公冶長,雍也,述而,泰伯。1994年03月刊
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年内立春 去年と今年の二本の緒で縒り合わせて掛けて同じ年が一本にまとまらないように、こんがらがってなかなか理解できない春はやって来た。やや趣向倒れの感がある。長嘯子としては機知を働かせたのだろうが。鶯 軒端の梅が咲いていて、一晩中鶯の到来を
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