1. かぐや姫
日本大百科全書
『竹取物語』の主人公の名。物語には「なよ竹のかぐや姫」とある。竹の中から生まれて竹取の翁おきな夫婦に育てられ美しい姫に成長するが、5人の貴公子の求婚に難題を課し
2. かぐや‐ひめ【かぐや姫】
日本国語大辞典
帝(みかど)のお召しにも応じないまま、八月の十五夜、月からの使者に迎えられて昇天する。なよ竹のかぐや姫。[語誌](1)古くは、清音の「かくやひめ」であるとする説
3. かぐやひめ【かぐや姫】
全文全訳古語辞典
[人名]『竹取物語』の主人公。貧しい竹取の翁によって、竹の中から発見された時は三寸(=約九センチ)ばかりだったが、三か月ほどで成長し、その比類のない美しさに求婚
4. かぐやひめ【かぐや姫】
日本人名大辞典
10cm)ほどの少女が,翁夫婦にそだてられ3ヵ月でうつくしく成長し,「光りかがやく姫」の意でかぐや姫と名づけられる。5人の貴公子から求婚されるが,結婚の条件にそ
5. かぐやひめ【かぐや姫】
日本架空伝承人名事典
をかしきふしもなけれど、かぐや姫のこの世の濁りにも穢れず、はるかに思ひのぼれる契りたかく、神世のことなめれば、浅はかなる女、目及ばぬならむかし」と言ふ。右は、「
6. かぐや姫(著作ID:4298377)
新日本古典籍データベース
かぐやひめ 謡曲 能の本
7. 「かぐや姫の物語」[アニメ]
情報・知識 imidas
2013年11月23日に東宝系で全国公開されたスタジオジブリの劇場映画。監督は高畑勲。14年ぶりの長編で、前作「ホーホケキョ となりの山田くん」と同様に、筆の
8. 竹取物語(著作ID:5389)
新日本古典籍データベース
たけとりものがたり 竹取翁物語 かぐや姫の物語 物語
9. あかし‐くら・す【明暮】
日本国語大辞典
過ごし、日を暮らす。月日を送る。毎日生活していく。*竹取物語〔9C末~10C初〕「もとのめどもは、かぐや姫を必ずあはんまうけして、ひとりあかし暮し給ふ」*源氏物
10. あか ず
日本国語大辞典
潮満てば安可受(アカズ)われ行く帰るさに見む〈阿倍継麻呂〉」*竹取物語〔9C末~10C初〕「御門、かぐや姫をとどめて帰り給はん事を、あかず口惜(くちをしく)おぼ
11. アカデミー賞(第87回、2015年)[イミダス編 文化・スポーツ]
情報・知識 imidas
大人になるまで。」は、助演女優賞のみの受賞となった。日本作品では、長編アニメ部門に高畑勲監督の「かぐや姫の物語」がノミネートされていたが、受賞を逃した。第87回
12. あ-が-ほとけ【吾が仏】
全文全訳古語辞典
にしている人などを呼ぶ語。私の大事なおかた。あなたさま。 「吾が仏、何事思ひ給ふぞ」〈竹取・かぐや姫の昇天〉あなた様(=カグヤ姫)よ、(月を見ては)何事を思い悩
13. あ・く【開く・空く】
全文全訳古語辞典
たものが)ひらく。あく。 「立て篭めたる所の戸、すなはちただあきにあきぬ」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(かぐや姫を)閉じこめて締めきってあった所の戸は、即座にすっか
14. あけ‐くれ【明暮】
日本国語大辞典
毎日。始終。また、日々の生活。副詞的にも用いる。*竹取物語〔9C末~10C初〕「明暮見なれたるかぐや姫をやりていかが思ふべき」*多武峰少将物語〔10C中〕「明け
15. あけ-くれ【明け暮れ】
全文全訳古語辞典
〔二〕〔副詞〕明けても暮れても。一日中。いつも。 「明け暮れ見なれたるかぐや姫をやりては」〈竹取・かぐや姫の昇天〉いつも見慣れているかぐや姫を(月の世界へ)やっ
16. あた・ふ【能ふ】
全文全訳古語辞典
❷適当である。理にかなう。ふさわしい。 「『あたはぬことなり。はや出し奉れ』と言ふ」〈竹取・かぐや姫の昇天〉「(かぐや姫が天に昇るのを止めるのは)無理なことだ、
17. あて【貴】
日本国語大辞典
いやしい。*竹取物語〔9C末~10C初〕「世界の男、あてなるもいやしきも、いかで此のかぐや姫を得てしがな、見てしがなと、音に聞きめでてまどふ」*伊勢物語〔10C
18. あて【貴】
全文全訳古語辞典
あてなるも賎しきも、いかで、このかぐや姫を得てしがな、見てしがなと」〈竹取・貴公子たちの求婚〉世の中の男達は、身分の高い者も低い者も皆、なんとかして、このかぐや
19. あて-やか【貴やか】
全文全訳古語辞典
みやびやかである。「あてはか」とも。 「心ばへなどあてやかに美しかりつる事を見ならひて」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(かぐや姫の)性質などが優雅で愛らしかった事を(
20. あな‐かしこ
日本国語大辞典
(イ)(尊いものに対して)ああおそれ多いことよ。もったいないことよ。*竹取物語〔9C末~10C初〕「うべ、かぐや姫のこのもしがり給ふにこそありけれとのたまひて、
21. あな‐かしこ
仏教語大辞典
恐るべきものに対して、恐れ慎む気持ちを表す。ああおそれ多いことよ。ああ恐ろしいことよ。 竹取 「うべ、かぐや姫のこのもしがり給ふにこそありけれとのたまひて、あな
22. あ-の
全文全訳古語辞典
[連語]《代名詞「あ」+助詞「の」》あの。かの。現代では連体詞とされる。 「あの国の人をえ戦はぬなり」〈竹取・かぐや姫の昇天〉あの国(=月世界)の人を相手にして
23. あべ‐の‐うだいじん【阿部右大臣】
日本国語大辞典
「竹取物語」で、かぐや姫に求婚する貴公子の一人。姫に望まれた火鼠の皮衣を得ようとして失敗した。
24. 天の羽衣(はごろも)
全文全訳古語辞典
着ると、天人になり、空を飛べるようになる。 「天の羽衣うち着せ奉りつれば」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(天人がかぐや姫に)天の羽衣をお着せ申し上げると。
25. あ・めり
全文全訳古語辞典
あると思える。あるようだ。 「心ざしおろかならぬ人々にこそあめれ」〈竹取・貴公子たちの求婚〉(かぐや姫への)愛情がいい加減ではない人々であるようだ。
26. あ・り【有り・在り】
全文全訳古語辞典
❶存在する。(無生物が)ある。(人や動物が)いる。 「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり」〈竹取・かぐや姫の生ひ立ち〉今となっては昔のことだが、竹取の翁という人が
27. あわ・つ【慌つ】
全文全訳古語辞典
あわてる。 竹取物語 かぐや姫の昇天(8) 「きす(着)」「衣着せつる人は、心異になるなりといふ。物一言言ひ置くべき事ありけり」と言ひて、文書く。天人、おそしと
28. あわれ‐が・る[あはれ‥]【哀─・憐─】
日本国語大辞典
めづらしがりて」(2)しみじみと感慨深く思っているさまを見せる。感無量に思う。*竹取物語〔9C末~10C初〕「かぐや姫、例も月をあはれがり給へども、此ころと成り
29. いか‐で【如何─・争─】
日本国語大辞典
表わす。何とかして。せめて。どうにかして。どうか。*竹取物語〔9C末~10C初〕「いかで此のかぐや姫を得てしかな」*伊勢物語〔10C前〕四七「むかし、をとこ、ね
30. いか-で【如何で】
全文全訳古語辞典
「『月な見給ひそ……』と言へば、『いかで月を見ではあらむ』とて」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(竹取の翁が)「月をご覧なさるな……」と言ったところ、(かぐや姫は)「ど
31. いきほひ-まう【勢ひ猛】
全文全訳古語辞典
[連語]《「猛」は形容動詞(ナリ活用)の語幹》勢いが強く盛んなようす。 「勢ひ猛の者になりにけり」〈竹取・かぐや姫の生ひ立ち〉(竹取の翁は)豊かで権勢の強い人に
32. いささ-か【聊か】
全文全訳古語辞典
〔一〕〔形容動詞ナリ活用〕ほんの少しである。わずかである。 竹取物語 かぐや姫の昇天(3) 「らがい」いはく、「汝、幼き人、いささかなる功徳を翁つくりけるにより
33. いざ
全文全訳古語辞典
屋の上に飛車を寄せて、『いざ、かぐや姫。きたなき所にいかでか久しくおはせむ』と言ふ」〈竹取・かぐや姫の昇天〉その返事はなくて、空飛ぶ車を建物の上に寄せて、「さあ
34. いしつくり‐の‐みこ【石作皇子】
日本国語大辞典
「竹取物語」の登場人物。かぐや姫に求婚する貴公子の一人で、姫に仏の御石の鉢(はち)を望まれるが、にせ物をさし出したのがばれて、求婚に失敗する。[発音]
35. いし の 鉢(はち)
日本国語大辞典
以後これを用いて、弟子に石の鉢の使用を許さなかったという故事がある。*竹取物語〔9C末~10C初〕「かぐや姫のもとには、けふなん天竺へ石のはち取りにまかる、とき
36. いそのかみ‐の‐まろ【石上麻呂】
日本国語大辞典
臣に。万葉集に歌を残している。舒明一一~霊亀三年(六三九~七一七)。〔二〕「竹取物語」中で、かぐや姫に求婚する貴公子の一人。姫にのぞまれたつばめの子安貝を取ろう
37. いたずら に なす
日本国語大辞典
陥らせる。破滅させる。*竹取物語〔9C末~10C初〕「多くの人の身をいたづらになしてあはざるかぐや姫はいかばかりの女ぞと」*古今和歌集〔905~914〕恋一・五
38. いだか・ふ【抱かふ】
全文全訳古語辞典
・ふれ・へよ抱きかかえる。 「女、塗篭の内に、かぐや姫を抱かへてをり」〈竹取・かぐや姫の昇天〉女は、塗篭(=壁ヲ厚クヌッタ部屋)の中で、かぐや姫を抱きかかえて座
39. 逸文(風土記) 439ページ
日本古典文学全集
「盟酒」(一〇一ページ注一一)にあたる。七や三は説話に多用される説話ナンバー。『竹取物語』のかぐや姫の成人祭儀の場合「三日うちあげ遊ぶ」とある。「子」とのみあっ
40. いで-あ・ふ【出で会ふ】
全文全訳古語辞典
〔自動詞ハ行四段〕は・ひ・ふ・ふ・へ・へ ❶出て人に会う。対面する。 「御使ひに竹取出で会ひて」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(天皇からの)使者に竹取(の翁)が対面し
41. いで-おはしま・す【出で在します】
全文全訳古語辞典
❶《「出で行く」の尊敬語》出ていらっしゃる。外出なさる。 「重き病をし給へば、えいでおはしますまじ」〈竹取・かぐや姫の昇天〉重い病気をなさっているので、外にお出
42. いで・ゐる【出で居る】
全文全訳古語辞典
・ゐる・ゐれ・ゐよ(外へ)出て座る。出ている。 「月出づれば、出でゐつつ嘆き思へり」〈竹取・かぐや姫の昇天〉月が出ると、そのたびに外へ出て座り嘆息して物思いにふ
43. いと いたく
日本国語大辞典
はなはだひどく。とてもひどく。*竹取物語〔9C末~10C初〕「八月十五日ばかりの月に出で居て、かぐや姫いといたく泣き給ふ」*土左日記〔935頃〕承平四年一二月二
44. いとほ・し
全文全訳古語辞典
❶かわいそうである。気の毒だ。 「翁を、いとほしく、かなしと思しつることも失せぬ」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(天人がかぐや姫に天の羽衣をお着せすると)翁を、かわい
45. いのち を 捨(す)てる
日本国語大辞典
も顧みないで努力する。*竹取物語〔9C末~10C初〕「命をすてて、かの玉の枝持ちて来るとて、かぐや姫に見せ奉り給へといへば」*平家物語〔13C前〕一一・腰越「木
46. いは-く【言はく・曰く】
全文全訳古語辞典
く」》 〔一〕[連語]言うこと。言うことには。 「かぐや姫のいはく、『なんでふさることかし侍らむ』と言へば」〈竹取・貴公子たちの求婚〉かぐや姫が言うことには、「
47. いひ-お・く【言ひ置く】
全文全訳古語辞典
く。言い残す。言っておく。 「『物ひとこと言ひ置くべき事ありけり』と言ひて、文書く」〈竹取・かぐや姫の昇天〉「ひとこと言い残しておかなければならないことがありま
48. 今は昔(むかし)
全文全訳古語辞典
説話や物語などの、冒頭のきまり文句。今からみると昔の事だが。 「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり」〈竹取・かぐや姫の生ひ立ち〉今となっては昔の事だが、竹取の翁と
49. いみ
じ
日本国語大辞典
みでないことを表わす)はなはだしい。著しい。たいそう(な)。*竹取物語〔9C末~10C初〕「かぐや姫『もの知らぬ事なの給ひそ』とて、いみじく静かに公に御文奉り給
50. いみ・じ
全文全訳古語辞典
ない。ⓑとてもうれしい。非常に喜ばしい。 「いみじからむ心地もせず。悲しくのみある」〈竹取・かぐや姫の昇天〉(生まれ故郷の月に帰るにあたり)とてもうれしいという