ジャパンナレッジは約1500冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文学
  6. >
  7. >
  8. 童話・昔話
  9. >
  10. 一寸法師

ジャパンナレッジで閲覧できる『一寸法師』の辞書・事典・叢書別サンプルページ

日本架空伝承人名事典・日本大百科全書・日本国語大辞典

新版 日本架空伝承人名事典
一寸法師
いっすんぼうし
 異常に小さな姿でこの世に出現した主人公の活躍を語った昔話群の総称。御伽草子に収められていた物語が「一寸法師」と名づけられていたため、この種の昔話を「一寸法師」と呼ぶことが広く定着しているが、民間伝承の段階では、主人公を一寸法師と呼ぶほか、豆助、豆一、五分次郎、親指太郎など主として小さいことを示すようなさまざまな名前で呼んでいる。また、民俗学では、神話や伝説、昔話などに登場する、背丈の低い神や人物を「小さ子」と総称している。この種の昔話の内容は、子のない夫婦が神仏に祈って男の子を授かるが、豆つぶのように小さな子でそれ以上に成長しない。長者や貴族の家に行って働き、計略を成功させて美しい嫁を迎え、さらに鬼退治をして宝物を得たり出世したりする。また、鬼の宝であった打出の小槌を振ると背が伸びて一人前の若者になる、というもので、こうした話型のほかに、聟入りの部分がないものや、鬼退治の部分がないもの、打出の小槌のような呪具でなく、風呂に入って一人前の男になるもの、背丈はそのままのものなどの話も多い。話の特徴として、〓「申し子」としてあるいはすねや指などから生まれた異常誕生児である、〓そのしるしとして異常に背丈が低い、しかし身分の高い者の娘を嫁にしたり、鬼を退治することのできる特別な能力を所有している、〓呪具その他を通じて一人前の男に変身する、という点が挙げられる。こうした昔話には、古代の小さ子に対する信仰、男の成人儀礼、出世願望、英雄異常誕生観などが反映されていると解釈されている。昔話には、これと同じような展開を示す話であるが、小さな子ではなく、蛇やタニシ、カタツムリ、カエルなどの動物が主人公となっている昔話群があり、双方は深い関係にあると考えられている。また、桃太郎や力太郎などの異常誕生した英雄たちの昔話も相互に関係があるとされている。
[小松 和彦]
一寸法師はこゝかしこと見めぐれば、いづくともなく鬼二人来りて、一人は打出の小槌を持ち、いま一人が申すやうは、「呑みてあの女房取り候はん」と申す。口より呑み候へば、目の中より出でにけり。鬼申すやうは、「是はくせものかな。口をふさげば目より出づる」。一寸法師は鬼に呑まれては、目より出でゝとび歩きければ、鬼もおぢをのゝきて、「是はたゞ者ならず。たゞ地獄に乱こそいできたれ。ただ逃げよ」といふまゝに、打出の小槌、杖、しもつ、何にいたるまでうち捨て、極楽浄土のいぬゐの、いかにも暗き所へ、やうやう逃げにけり。さて一寸法師は是を見て、まづ打出の小槌を濫妨し、「われ〓〓がせいを大きになれ」とぞ、どうどうち候へば、程なくせい大きになり、さて此程疲れにのぞみたることなれば、まづ〓〓飯をうち出し、いかにもうまさうなる飯、いづくともなく出でにけり。不思議なるしあはせとなりにけり。
一寸法師


日本大百科全書(ニッポニカ)
一寸法師
いっすんぼうし

昔話。体の小さい子供、すなわち「小さ子」の冒険を主題にする異常誕生譚 (たん)の一つ。のちに呪力 (じゅりょく)により一人前の大きさになるところに特色がある。一寸法師は、小さい人を意味する中世的な呼称で、ほかに、一寸太郎、五分次郎、豆蔵などの名もある。古くから、『御伽草子 (おとぎぞうし)』のなかの『一寸法師』によって知られている。

 難波 (なにわ)(大坂)に住む子供のない夫婦が、住吉 (すみよし)明神に祈願して男子を授かる。背丈が1寸なので、1寸法師とよぶ。12、13歳のころ、針を刀にし、椀 (わん)の舟、箸 (はし)の櫂 (かい)で川を上り、京に行き、三条の宰相殿に仕える。16歳のとき、13歳の殿の姫を見そめ、一計を案じ、寝ている姫の口に米粒をつけ、米を盗まれたとさわぐ。だまされた宰相殿は、法師に姫を殺せと命じる。姫を連れて難波に下る途中、風に流され、鬼が島に着く。法師は鬼に食われるが、目から出ては飛び回るので、鬼は打出の小槌 (こづち)を捨てて逃げる。小槌を打つと、法師は一人前の若者になる。法師はさらに金銀を打ち出して京に上り、姫と結婚して出世する。

 明治以後も、絵本や読み物に書き換えられて普及し、日本の代表的な昔話の一つになっているが、昔話には、それらの書物を通して口承化したと思われる事例も目につく。昔話も、だいたい、この『一寸法師』の物語形式と共通しているが、指や脛 (すね)から小さ子が生まれたとか、冒険のとき、魚に飲まれるが、魚が親の手にわたって救われるとか、『一寸法師』にはない特徴のある語り方をする昔話も少なくない。

 「一寸法師」は、ヨーロッパをはじめ、トルコ、インド、ミャンマー(ビルマ)などの南アジアに分布している「親指小僧」の昔話の類話である。一寸法師が魚や鬼に飲み込まれるのは、親指小僧が牛に食われて腹の中に入るのにあたるが、馬を御すなど、むしろ「田螺 (たにし)長者」と一致する部分もある。ビルマの「親指小僧」は、「桃太郎」のような冒険をして、日照りを起こす太陽を退治に行くが、これは、一寸法師の鬼征伐が桃太郎の鬼征伐と関係あることを暗示している。日本にも、ヨーロッパの「親指小僧」と細部まで共通している類話もあるが、書物からの影響である可能性が大きい。『一寸法師』はいわば町の文芸で、京や大坂あたりの市民階級の間で知られていた類話を基に、文学にしたものであろう。同時期の物語草子の『小男の草子』は、背丈1尺、幅8寸の小男が、上﨟 (じょうろう)を見そめ、結婚して幸福になる物語で、『一寸法師』を現実的な恋愛談らしく、単純化した構想になっている。

[小島瓔〓]



一寸法師(『御伽草子』)[百科マルチメディア]
一寸法師(『御伽草子』)[百科マルチメディア]

椀(わん)の舟、箸(はし)の櫂(かい)で京に上る場面を描いたもの。『御伽草子(おとぎぞうし)』 第19冊所収国立国会図書館所蔵


日本国語大辞典
いっすん‐ぼうし[‥ボフシ] 【一寸法師】

解説・用例

【一】〔名〕

(1)身長の低い人。こびと。

*日葡辞書〔1603~04〕「Issunbôxi (イッスンボウシ)〈訳〉小人」

*仮名草子・尤双紙〔1632〕上・四「ひくき物之品々〈略〉一寸ぼうし」

*俳諧・犬子集〔1633〕三・若竹「すすの子は竹の一すんほうし哉〈徳元〉」

*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉七・二「誰がまた、那麼(あんな)一寸法師さんを一人前の人待遇(ひとあつかひ)にするもんですか」

(2)昔話。異常誕生譚の一つ。話の型としては、小さく生まれた子がある時までほとんど眠ったような状態でいて、何かのきっかけで急成長し大活躍を始める型と、小さな姿のまま活躍してその成功の締めくくりとして立派な姿になるという型がある。主人公が男の場合も女の場合もあり、類話は全国的に、また、世界的に分布する。

【二】

御伽草子二三編の一つ。【一】(2)の一つが固定したもの。また、その主人公。老夫婦が住吉明神から授かった身長一寸(約三センチメートル)の男の子が、針の刀を持って、お椀の舟に箸の櫂(かい)で川をさかのぼって都に行き、宰相の家に奉公する。やがて、宰相の姫に恋をし、策略を使って姫を連れ出し、難波に下る途中、鬼が島に流れ着く。そこで鬼を追い払い、鬼の持っていた「打出小槌(うちでのこづち)」で背丈を打ち出し、都に戻って出世する。

補注

「一寸法師」は、異常に小さく生まれた子の成功譚であるが、【二】の話はこれに鬼退治の話が加わっている。鬼退治は、元来、動物神に供えられた一人の娘を、放浪中の若者が救い出すという話で、一寸法師は小さいけれども勇気も知恵もある若者として世にもてはやされ、五大昔話の一つとなる。

発音

イッスンボーシ

〓イスボシ〔信州風物〕

〓[ス][ボ]〓(ボ)[ボ]

辞書

日葡・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

侏儒ヘボン

一寸法師言海


ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。
一寸法師の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 216
検索コンテンツ
1. 一寸法師画像
日本大百科全書
るところに特色がある。一寸法師は、小さい人を意味する中世的な呼称で、ほかに、一寸太郎、五分次郎、豆蔵などの名もある。古くから、『御伽草子おとぎぞうし』のなかの『
2. 一寸法師
世界大百科事典
御伽草子に収められていた物語が〈一寸法師〉と名づけられていたため,この種の昔話を〈一寸法師〉と呼ぶことが広く定着しているが,民間伝承の段階では,主人公を一寸法師
3. いっすん‐ぼうし[‥ボフシ]【一寸法師】
日本国語大辞典
は竹の一すんほうし哉〈徳元〉」*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉七・二「誰がまた、那麼(あんな)一寸法師さんを一人前の人待遇(ひとあつかひ)にするもんですか」(2)
4. 一寸法師[図版]画像
国史大辞典
一寸法師 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
5. いっすんぼうし【一寸法師】画像
国史大辞典
昔話の型の一つで、お伽草子などにも取りあげられている。お伽草子によると、一寸法師は住吉の申し子として生まれ、身のたけが一寸しかなかった。それが謀をめぐらして宰
6. 一寸法師(いっすんぼうし)
古事類苑
人部 洋巻 第1巻 55ページ
7. いっすんぼうし【一寸法師】
日本人名大辞典
昔話の主人公。室町時代の「御伽草子(おとぎぞうし)」では,翁(おきな)と嫗(おうな)が住吉明神に願かけしてさずかった身の丈1寸(約3cm)の男子。縫い針を刀とし
8. いっすんぼうし【一寸法師】
日本架空伝承人名事典
御伽草子に収められていた物語が「一寸法師」と名づけられていたため、この種の昔話を「一寸法師」と呼ぶことが広く定着しているが、民間伝承の段階では、主人公を一寸法師
9. いっすん‐ぼし【一寸法師】
日本国語大辞典
所で、一寸法師(ボシ)や鶏娘(とりむすめ)、片輪者を買ひ込んで、鎌倉へ売る見世物師」*わかれ道〔1896〕〈樋口一葉〉中「人よりは一寸法師(イッスンボシ)一寸法
10. 一寸法師(著作ID:96242)
新日本古典籍データベース
いっすんぼうし 室町物語 
11. いすぼし【一寸法師】[方言]
日本方言大辞典
虫あめんぼ(飴坊)。 長野県南安曇郡469信州方言風物誌(福沢武一)1956~58
12. 侏儒(しゅじゅ)
古事類苑
人部 洋巻 第1巻 55ページ
13. 一寸法師(『御伽草子』)[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
椀わんの舟、箸はしの櫂かいで京に上る場面を描いたもの。『御伽草子おとぎぞうし』 第19冊所収国立国会図書館所蔵
14. いっすんぼうし の 背(せ)比(くら)べ
日本国語大辞典
どんぐりの背比べ。*滑稽本・風来六々部集〔1800〕飛花落葉「誠に海老雑魚(ざこ)の魚まじり、一寸法師の背くらべ、さりとては厚かましい」
15. 一寸法師(いっすんぼうし)の背比(せくら)べ
故事俗信ことわざ大辞典
世話類聚(17C後か)「侏儒矮伉」滑稽本・風来六々部集(1800)飛花落葉「誠に海老雑魚(ざこ)の魚まじり、一寸法師の背くらべ、さりとては厚かましい」〔諺語大辞
16. 焙烙(ほうろく)を頭(あたま)に被(かぶ)ると一寸法師(いっすんぼうし)になる〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
〔大和奈良の俗諺〕
17. あくと‐たろう[‥タラウ]【踵太郎】
日本国語大辞典
一寸法師系の昔話。山姥(やまうば)が身籠った女を頭から食べてしまうが、その食い残した踵(かかと)から男の子が生まれ、成長して山姥を殺す話。
18. アンコール踏査行 61ページ
東洋文庫
その他二〇の優雅な題材が見られる。破風には、さらに重要な構図がある。ぎょっとするような顔をした大槌を持った一寸法師の悪魔たち、犀に乗っている聖者たち、奇怪の動物
19. アンコール踏査行 79ページ
東洋文庫
とっていて略奪匪賊の襲撃に備えている。 まえもって旅行者が来ることを知らされていた知事は、家族を伴い、一寸法師や奇形児の幇間を先頭に立てて出迎えにやって来た。彼
20. アンコール踏査行 226ページ
東洋文庫
思わせるゆがんだ姿勢の人物。 二七図-一四三図。パラモソ僧。 小人が支えている台座に坐っている仏陀がある。この一寸法師は、クメール族におけると同じく悪霊を象徴し
21. いかに も
日本国語大辞典
にも山の中に只ひとりゐたるに、人のけはひのしければ、すこし生き出づるここちして」*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「極楽浄土のいぬゐの、いかにも暗き所へ、やうやう逃
22. いっ‐きょう【逸興】
日本国語大辞典
」*海道記〔1223頃〕序「此道は若四道の間逸興の勝たるか将又孤身か斗藪の今の旅始なればか」*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「不思議に思ひて見れば、いっきゃうなる
23. いっすん【一寸】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
いっすん)の虫(むし)にも五分(ごぶ)の魂(たましい)・一寸(いっすん)百石(ひゃっこく)・一寸法師(いっすんぼうし)の背比(せくら)べ・一寸(いっすん)三所(
24. いっすん‐ぼう[‥バウ]【一寸坊】
日本国語大辞典
〔名〕「いっすんぼうし(一寸法師)」に同じ。*雑俳・媒口〔1703〕「とりつひて・壱寸坊がのぞく窓」*青年〔1910~11〕〈森鴎外〉一〇「尖った帽子を被った一
25. いんが‐もの[イングヮ‥]【因果者】
日本国語大辞典
*歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)〔1859〕大詰「向ふよりちょこ平、おちょぼ、因果者の一寸法師の夫婦」イン
26. うち‐いだ・す【打出】
日本国語大辞典
一日一夜ぞもてなしける」(6)(「うち」は「打つ」意)打つような動作をして物を出す。*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「まづ打出の小槌を濫妨し〈略〉まづまづ飯をうち
27. うちで の 小槌(こづち)
日本国語大辞典
是はまことの鬼とおぼゆる。手にもてる物は、きこゆるうちでのこづちなるべし」*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「一寸法師は是をみて、まづうちでのこづちを濫妨(らんばう
28. 打ち出の小槌
日本大百科全書
爺を取り殺してしまう。独立した昔話としてよりは、他の昔話の一部として伝わっていることが多い。「一寸法師」では、打ち出の小槌が重要な役割を演じている。打ち出の小槌
29. うちでのこづち【打出小〓
国史大辞典
御伽草子の『一寸法師』などには、鬼が打出小槌をもっていたという。同じ時代の『梅津長者物語』や『かくれざと』などには、大黒天が同じ宝をもってあらわれてくる。昔話の
30. うち‐まき【打撒】画像
日本国語大辞典
へまいる」*女房躾書〔室町末〕「こめをはおめしとも又、かちたる米はうちまきと云」*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「姫君の、わらはがこの程取り集めて置き候うちまきを
31. うりこひめ【瓜子姫】
国史大辞典
たづけられるであろう。なお、川上から瓜が流れてきて、それから姫が生まれたというのは、桃太郎や一寸法師などと同じように、やはり神の子の誕生を示すものであったと思わ
32. 海老雑魚(えびざこ)の魚交(ととま)じり
故事俗信ことわざ大辞典
滑稽本・風来六部集(1800)飛花落葉「弐文四文のはした芝居、誠に海老雑魚(エビザコ)の魚(トト)まじり、一寸法師の背くらべ、さりとてはあつかましい」
33. おお‐じ[おほぢ]【祖父・翁】画像
日本国語大辞典
老翁。じじい。江戸時代の村落にあっては六〇歳以上の老人をいい、夫役を免除された。*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「中ごろのことなるに、津の国難波の里に、おほぢとう
34. おし‐はから・う[‥はからふ]【押計】
日本国語大辞典
話をする。または、必要な物を用意することに注意を払う」(2)推量する。推測する。*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「御心のうち、をしはからひてこそ候へ」文明・日葡
35. おじ‐おのの・く[おぢをののく]【怖戦・怖慄】
日本国語大辞典
盛繁昌の事「上下恐(ヲチ)をののきて、道を過る馬車もよぎてぞ通りける」*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「一寸法師は鬼に呑まれては、目より出でてとび歩(あり)きけれ
36. 御伽草子
世界大百科事典
草紙》《敦盛》《二十四孝》《梵天国》《のせ猿さうし》《猫のさうし》《浜出草紙》《和泉式部》《一寸法師》《さいき》《浦嶋太郎》《横笛草紙》《酒呑童子》がそれで,《
37. おとぎぞうし【御伽草子】
国史大辞典
より出版された横本形式の二十三篇の短篇物語草子を指し、その中には『文正草子』や『酒呑童子』『一寸法師』『物臭太郎』などの室町時代の物語が多いので、今日では中世小
38. 鬼(おに)
日本大百科全書
昔話「瘤取爺」の類型。伝説と同じく昔話でも鬼退治はその主人公の偉業礼賛の重要なモチーフで、「桃太郎」「一寸法師」など、だれでも知っている民話のなかに、日本人の代
39. おに‐が‐しま【鬼ケ島】
日本国語大辞典
【一】〔名〕(1)鬼が住んでいたと言い伝えられた想像上の島。一寸法師・桃太郎説話などで、主人公が征伐に行ったという島。(2)(1)の島を実在の島とした島。*保元
40. お‐の‐こ[を‥]【男子・男】
日本国語大辞典
草〔1331頃〕一〇七「すべてをのこをば、女に笑はれぬやうにおほしたつべしとぞ」*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「いつくしきおのこをまうけけり」(3)殿上に奉仕す
41. おもい と なる
日本国語大辞典
物思いの種になる。苦(く)に病む。*御伽草子・一寸法師〔室町末〕「御かたちすぐれ候へば、一寸ぼうしひめぎみをみたてまつりしより、おもひとなり」*浮世草子・日本永
42. おやゆび‐たろう[‥タラウ]【親指太郎】
日本国語大辞典
指先ほどの小さな子供が、さまざまな苦難を克服する昔話。また、その話の主人公の名。一寸法師系の話であるが、主としてヨーロッパとアジアに広く分布し、グリム童話では「
43. おやゆびたろう【親指太郎】
日本人名大辞典
昔話の主人公。子のない老夫婦が神にいのり,願いがかなってさずかった小さい子。豆太郎,ちび太郎,一寸法師,一寸小太郎などの名をもつ。どの話もさまざまな冒険をへて両
44. 親指トム
世界大百科事典
指小僧Daumesdick〉といい,同じく冒険物語だが,最後には無事親もとにもどる。日本の〈一寸法師〉〈五分次郎〉もこれと同系の話と考えられる。魚や鬼の腹の中に
45. オーケストラ 44ページ
文庫クセジュ
 蟻の音楽、一寸法師のピッツィカート、影絵の状態での再現部(二四四 ― 三二五)。ティンパニがC音へ移行する有名な箇所(三二五)。この楽器にベートーヴェンがきわ
46. 蛙の王
日本大百科全書
幸せに暮らす。この系統の類話は朝鮮や中国にもある。日本の類話の食物を盗まれたとだます趣向は、「一寸法師」の昔話とも一致しており、「田螺たにし長者」などこれら一連
47. 仮名手本忠臣蔵(浄瑠璃集) 116ページ
日本古典文学全集
感神院の扁額、絵馬堂、削懸の神事、祇園会、桜などで有名。音羽山清水寺。音羽滝、清水の舞台、桜、また一寸法師や物臭太郎などこの観音に参詣して妻と結ばれる説話もあっ
48. 神
日本大百科全書
万物に精霊が宿っていると信じる信念体系は「アニミズム」animismとよばれている。悪魔、天狗てんぐ、一寸法師いっすんぼうし、妖精ようせいなどのように、現実の世
49. 狂言集 364ページ
日本古典文学全集
)。欲しい物は何でも打ち出すことのできるという小槌。『平家物語』巻六「祇園女御」、御伽草子『一寸法師』、天正狂言本『宝買』などに見られるように古来、鬼の持ち物と
50. 金谷上人行状記 ある奇僧の半生 80ページ
東洋文庫
何度となくヘドを吐いて船底にへたばった。そのさま大病人に異ならず、後世伝えて上人お椀舟の御難(一寸法師のお椀の舟にちなむ)というものこれである。 かくて千辛万苦
「一寸法師」の情報だけではなく、「一寸法師」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

一寸法師と同じ童話・昔話カテゴリの記事
(改訂新版・世界大百科事典)
間に危害を加える想像上の怪物,妖怪変化。鬼と呼ばれる表象の内容は多種多様であり,時代によっても変化しているので,それをまんべんなく説明することはきわめて難しい。〈おに〉という語は,人に見えず隠れ住んでいることを意味する〈隠(おん)/(おぬ)〉に由来するとする説や
桃太郎(日本大百科全書(ニッポニカ))
昔話。英雄が悪者を退治することを主題にした異常誕生譚(たん)の一つ。婆(ばば)が川を流れてくる桃の実を拾う。桃から男子が生まれる。桃太郎と名をつける。桃太郎が一人前になると、鬼が島へ黍団子(きびだんご)を持って鬼征伐に行く。
金太郎(国史大辞典)
伝説的人物。源頼光の郎等なる勇猛の士として、『今昔物語集』二八、『古今著聞集』九、『酒呑童子』(御伽草子)などに公時の名がみえる。江戸時代初期の金平浄瑠璃では主人公金平の父として語られ、その一つたる寛文四年(一六六四)刊の『漉根悪太郎』では坂田民部金時と称され、足柄山で山姥が奉った子とされる。
イソップ物語(改訂新版・世界大百科事典)
ギリシアのイソップ(アイソポス)が作ったと伝えられる動物寓話集。動物などの性格や行動に託して,ギリシアの一般大衆に,いかにすれば人は平穏無事に人生をおくることができるかを教える処生訓であった。この寓話形式はすでにヘシオドス(《農と暦(仕事と日々)》202~212行)
グリム(兄弟)(日本大百科全書(ニッポニカ))
兄ヤーコプJacob Grimm(1785―1863)、弟ウィルヘルムWilhelm Grimm(1786―1859)ともにドイツの説話学の創始者。『グリム童話集』で有名。この2人の下に3人の弟と妹1人がいる。ヘッセン王国のハーナウで生まれる。1791年、父が地方裁判所の判事に栄転したためシュタイナウという村に移住。
童話・昔話と同じカテゴリの記事をもっと見る


「一寸法師」は文学に関連のある記事です。
その他の文学に関連する記事
千夜一夜物語と中東文化 前嶋信次著作選 1(東洋文庫)
東洋文庫669前嶋信次 杉田英明編『アラビアン・ナイト』原典版の訳者として名高い泰斗の単行本未収録の作品を,全4巻に収めておくる。平易で味わいぶかい文章が,読者を中東世界に誘う。第1巻は,『アラビアン・ナイト』をめぐる論考と,中東イスラム文化を論じた
風の又三郎(日本架空伝承人名事典・日本人名大辞典・日本大百科全書)
宮沢賢治の童話『風の又三郎』(生前未発表)の主人公、高田三郎。三郎は、鉱石会社の技師である父の転勤で東北のある谷間の小学校分教場にやってきた。都会育ちらしく洋服を着、赤毛で色白く標準語を話す。三郎が転校してきた日は九月一日、二百十日のこと。三郎が
浦島太郎(日本架空伝承人名事典・日本大百科全書・世界大百科事典)
浦島太郎の話は、一般には次のようなものとして知られている。浦島は助けた亀に案内されて竜宮を訪問。歓待を受けた浦島は三日後に帰郷するが、地上では三〇〇年の歳月が過ぎている。開けるなといわれた玉匣(玉手箱)を開けると白煙が立ち上り、浦島は一瞬にして白髪
一寸法師(日本架空伝承人名事典・日本大百科全書・日本国語大辞典)
異常に小さな姿でこの世に出現した主人公の活躍を語った昔話群の総称。御伽草子に収められていた物語が「一寸法師」と名づけられていたため、この種の昔話を「一寸法師」と呼ぶことが広く定着しているが、民間伝承の段階では、主人公を一寸法師と呼ぶほか、豆助
風と共に去りぬ(日本大百科全書・世界大百科事典)
アメリカの女流作家マーガレット・ミッチェルの長編小説。1936年刊。南部のジョージア州アトランタ郊外の大農園タラに生まれ育った魅力的で勝ち気なスカーレット・オハラは、愛するアシュレーがいとこのメラニーと結婚することを知り、アシュレーへのつらあてに
文学に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額600万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る