ジャパンナレッジは日本最大級のオンライン辞書・事典サービスです。
「国史大辞典」「日本古典文学全集」「日本国語大辞典」「世界大百科事典」「日本大百科全書」など80種類以上の辞書・事典をパソコン、タブレット、スマートフォンで利用できます。
ジャパンナレッジに登録したのは、子育てが落ち着き、在宅で空き時間を利用して取り組んでいたライターの仕事を本格的に始めたことがきっかけでした。それまではこなせる仕事量も少なく、専門用語を扱ったり、文字数の多い記事を作成することがなかったので、必要な時は無料で使えるオンライン辞書を利用していました。
ただオンライン辞書は紙のそれとは違い、単語の意味は調べられても類似した言葉や前後に並んでいる言葉の意味までを一目で把握することができず、物足りなさを感じていました。本来であれば紙の辞書を引き、周辺の単語の意味からもヒントを得たかったのですが、持っていたのは学生時代に購入した国語辞典。言葉は常に変化する生き物なので、20年以上も前に購入したものでは新しい言葉や追加された意味にふれる機会がありません。
さらに作成する文章の量を増やすため、辞書を引く手間を省きたい思いもありました。特にウェブライターの仕事は最新の情報を取り扱うことが多く、固い表現や古い言い方では、読みやすい記事に仕上げるのに手間がかかります。
そのため、常に新しい情報や表現が更新されるウェブ上の辞書で使い勝手がよいものはないかと探していました。ジャパンナレッジを利用するまでは辞書サイトのweblioをよく利用していたのですが、実用的で読みやすい文章を書くためのやわらかい表現に向かない傾向にあることと、紙の辞書で気に入っていた辞書や辞典を選べないので、「自分に合った」辞書を使っているという感覚が持てずにいました。特定の読み手を意識したり、オリジナリティのある文章を作成する時、辞書のコンセプトが自分にマッチしないという感覚は、書きにくいペンで文章を書くような違和感があります。
さらに趣味の短歌を深めるため、言葉そのものが持つ意味だけにとどまらない、背景や歴史などの知識も必要としていました。
そういった問題を一挙に解決し、快適なライティング環境が整うことを期待して、ジャパンナレッジの利用を開始しました。使い始めてすぐに感激したのは、ひらがな検索した場合の、紙の辞書にあった周辺にある言葉の表示です。一見全く関係のない単語でも、目に入った言葉からヒントを得られることは多く、違った表現や、よりわかりやすい言い回しをする際、非常に役に立ちます。また、ウィンドウを開いた時点で使用したい辞書にチェックを入れておけば、類似した辞書でも横断して検索してくれるため、同じ言葉でも違った辞書ではどのように表現されているかを知ることができます。
最初は国語辞典や百科辞典をいくつも並べて表示させていたのですが、こういった文章を書きたい時はこの辞書と、表現や内容の傾向に合わせて最適な辞書を選ぶようになりました。ログインするたびにチェックを入れて辞書を選んでおかなければならないところが手間ですが、常に必要な情報のみを表示できるところは助かっています。コンテンツの目玉のひとつである日本国語大辞典は解説文が読みやすく、口語に近い文書を作成する際にとても役立っています。日常的に利用する漢字さえ読めれば子どもでも理解できるので、6年生になる娘も小学生向けの辞書が不十分だった時に利用しています。
唯一残念なのは、単語の書き換えや、短い字数の言葉に言いかえるために必要な類語辞典が含まれていないことなのですが、こちらはリクエストとして提出したので、今後の追加を待ちたいと思います。ユーザーからのリクエストには随時対応しており、書籍で購入すれば27万円にもなる世界大百科事典も先日公開されました。これは実家に昔から置いてあり、子どもの頃から親しんだ事典だったのでなつかしさから検索してみると、思っていた以上に文章を作成するためのヒントがたくさん含まれていて、利用しないのはもったいないと感じています。
英語だけでなく様々な国の事典や、用語や人名事典など、読み物として魅力のあるコンテンツも充実しており、個人的な利用だけでなく、子どもたちの学習や視野を広げるためにもどんどん活用したいと思っています。