記述
[1] 文体・用字
- 漢字まじりの「ひらがな」書き口語文とし、かなづかいは、引用文をのぞき、現代かなづかいを用いた。
- 漢字は新字体を用い、歴史的用語・引用史料などのほかは、なるべく当用漢字内で記述した。また、必要に応じ( )内に読みがなを付けた。
- 数字は、漢数字を使用し、十・百・千・万などの単位語を付けた。ただし、西暦、西洋の度量衡、百分比、統計的数値、列記される数字群、文献の編・巻・号などは、単位語を略し、桁数が多い時は、万以上の単位語を付けた。壱・弐・参・拾・廿・卅などの数字は、引用文などのほかには使用しなかった。書籍で横書きの場合は、アラビア数字を用いた。
- 漢文の送仮名は下寄せ、返点は上寄せで表示した。また2字以上の畳語・重語等については繰返し符号を用いずに表示した。なお、書籍では一部例外を除き当用漢字体のあるものはこれを使用し、万葉仮名・変体仮名・異体字・略字・合字なども原則として通行の仮名や正体の漢字に改めたが、WEB版では検索の便などを考え、JIS漢字コード(JIS X 0208)に含まれる漢字については、その字体を採用した。ただし、本項目の見出しについては、できるだけ書籍で用いた漢字の字体を表示した。
- 見せ消ちは《系図
天長承和初従家》の形式で表示した。
[2] 年次・年号・時代
- 年次表記は、原則として年号を用い、( )内に西暦を付け加えた。同年号が再出する場合は、西暦を省略した。
- 改元の年は、原則として新年号を用いた。
- 年号のない時代は、『日本書紀』『続日本紀』により、天皇の治世をもって年次を表わした。また、崇峻天皇以前は、西暦の注記を省略した。
- 南北朝時代は、北朝の年号を用い、必要に応じて南朝の年号を( )内に付け加えた。
- 日本の年号と、中国・朝鮮の年号を対照させる場合は、いずれかを主にし、他を( )内に入れた。
- 朝鮮の紀年は、『三国史記』『高麗史』『朝鮮王朝実録』の称元法に従った。
- 外国関係の記事で、日本と関係のある場合は年号を使用し、特に関係のない場合は、西暦のみとした。
- 太陽暦採用(明治五年、一八七二)前の欧米との外交関係については、必要に応じ太陽暦・太陰暦の両方を掲げた。また、改暦前は、一月とはせず、正月とした。
- 時代の称呼は、原則として古代・中世・近世・近代・現代とした。また、大和時代・奈良時代・平安時代・鎌倉時代・南北朝時代・室町時代・戦国時代・安土桃山時代・江戸時代・明治時代・大正時代・昭和時代などの通用の時代区分も適宜用いた。
[3] 年齢
中国・朝鮮人、および昭和二十四年(一九四九)以前に没した日本人の年齢は、かぞえ年齢とし、そのほかは満年齢で記した。
[4] 参考文献
記述の最後に、基本的な参考文献となる著書・論文・史料集をあげ、研究の便を図った。
[5] 執筆者名
項目の最後に、執筆者名を( )内に記した。
[6] 関連図版
書籍で掲載されている系図、表、花押・自署、印章、地図、典籍、文書、建築、遺物ほかの図版、写真などのうち、系図、表、花押・自署、印章を中心に関連図版として掲載した。関連図版をもつ項目は、検索結果一覧画面では画像マークが表示される。
[7] 記号
『 』 | 書名・雑誌名・叢書名などをかこむ。 |
「 」 | 引用文または引用語句、特に強調する語句、および論文名などをかこむ。 |
( ) | 注または読みがなをかこむ。角書・割書も一行にして( )でかこむ。 |
〔 〕 | 小見出しをかこむ。 |
⇒ | カラ見出し項目について、参照すべき項目を示す。 |
→ | 参考となる関連項目を示す。 |
― | 区間を示す。 例:江戸―長崎 |
~ | 数の幅を示す。 例:二五~三〇センチ |
・ | 並列点および小数点を示す。 |
= | 二語以上の外国語を「カタカナ」書きにしてつなぐ時に用いる。 例:ウィリアム=アダムス |
/ | 金石文などの引用史料の改行を示す。 |