第106回
「×」の話

 日本語の文章では、文字以外の記号(符号)に何らかの意味をもたせて使うことが時々ある。今回はそういった記号のひとつ、「×」を取り上げてみたい。
 「×」はもとより、同じように使われる「○」「△」ももちろん文字ではないのだが、まだ少数派ながら見出し語を設けて解説している国語辞典が出始めている。また、漢和辞典でもたとえば『現代漢語例解辞典 第2版』(小学館)では、「非漢字」という扱いでこれら
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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