第140回
「暮れなずむ」

 このタイトルを見てすぐに海援隊の歌を思い出した方も大勢いらっしゃると思う。その歌は筆者が辞典の世界に飛び込んだ頃に流行っていて、編集部内で『日本国語大辞典』(初版)に項目はあるが用例のない語だということでしばし話題になった記憶がある。その後重点的に用例を探して、『日本国語大辞典 第2版』で窪田空穂、三島由紀夫、竹西寛子の用例が加わった。これらの例はすべて海援隊の歌よりも古い例なので、それほど新し
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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