第191回
「越年」は何と読まれていたか?

 「年越し」を漢語で言うと「越年」になるということは、皆さんもご存じであろう。たとえば交渉事が年をまたいで行われると「越年交渉」などと言う。秋に発芽して冬を越し、翌春に開花する1年生植物は「越年生植物」などとも言う。
 この「越年」だが、今でこそ「エツネン」と読まれているが、明治時代までは「オツネン」という読みが主流であった。というよりも、そのころまでの例では、「エツネン」という読みはほ
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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