第28回
声を「あららげる」か「あらげる」か?

 先日、NHKのドキュメンタリー番組を見ていたら、語り手の女優さんが「声をあらげた」と言ったので、一瞬アレっ?と思った。だが、すぐにテレビ・ラジオでは「あららげる」「あらげる」の両形を認めていたことを思い出し、いちおう納得した。
 だが、この「あららげる」「あらげる」は放送はそうであっても(新聞も放送と同じ)、国語辞典では辞典によって扱いがまちまちなのである。それを整理すると以下のように
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悩ましい国語辞典
―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

「日本国語大辞典」の編集担当者を惑わすことばの不思議スリリングに揺れる日本語の深さ! 面白さ満載!
「うがった見方」は「疑ってかかるような見方」ではない/「悲喜こもごも」を合格発表の描写で使うのは誤り/「まじ! 」は、江戸時代の小説に使用例がある/スコップとシャベルはどちらが大きいか?西日本と東日本では違う/「谷」を「や」と呼ぶのは音読みでも訓読みでもない方言/「あばよ」の語源は幼児語の「アバアバ」

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