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  11. 天目茶碗
日本大百科全書(ニッポニカ)

天目茶碗
てんもくちゃわん

抹茶茶碗の一種。この呼称は、鎌倉時代に中国浙江(せっこう)省の禅寺天目山に学んだ僧侶(そうりょ)が帰国に際して持ち帰った黒釉(こくゆう)のかかった茶碗をわが国で天目とよんだのに始まるとされ、のちにはこの器形(天目形(なり))のものを天目茶碗とよぶようになった。天目茶碗の基本形は、低く小さな輪高台(わこうだい)をもち、すり鉢形で、口縁にスッポン口といわれるくびれのあるのが特徴で、これを天目形という。またその釉は原則として黒釉であるが、のちに白釉(白(はく)天目)も現れた。
 天目茶碗の初めは中国の建窯(福建省建陽県)で焼造された建盞(けんさん)で、文献では五代末期(10世紀中葉)、考古学的発掘調査では北宋(ほくそう)末期(12世紀初頭)が資料の初出である。この建盞はそれまでの青磁にかわって茶碗の王座に位置するようになり、やがて中国全土でその模倣窯が現れたことが近年の四川(しせん)省の窯址(ようし)発掘などで明らかにされている。建盞はわが国ではとくに珍重され、黒釉陶の至芸とうたわれる曜変(ようへん)天目のほか、油滴(ゆてき)天目、禾目(のぎめ)天目、灰被(はいかつぎ)天目に分類されている。建盞に次いで吉州(きっしゅう)窯(江西省)で焼成された玳皮盞(たいひさん)も著名で、これに属するものには玳皮天目、木葉(このは)天目、文字(もじ)天目、梅花(ばいか)天目などがある。建窯が窯中の自然現象で各種の作風をつくりだしたのに対し、吉州窯は釉(ゆう)の二重がけ法によって鼈甲(べっこう)調の巧緻(こうち)を極めた人工文様を案出して、対照の妙を示した。一方、華北の磁州窯では独自の加飾法をくふうして白覆輪(しろふくりん)天目や油滴天目をつくっており、また朝鮮半島には高麗(こうらい)天目(黒(くろ)高麗)がある。わが国では唐物(からもの)茶碗の人気に乗じて鎌倉後期(14世紀)には愛知県の瀬戸窯が黒釉天目茶碗(瀬戸天目)を焼き、桃山時代になると唐津(からつ)焼(黒(くろ)唐津)や美濃(みの)焼(美濃天目)でも天目茶碗が焼造されたが、とくに美濃焼の白釉天目茶碗は白天目とよばれ、初期の志野焼の好資料と目されている。江戸時代に入っても天目茶碗の人気は衰えず全国各地の窯で焼かれ、現在でさえ建盞に倣った黒釉天目茶碗が焼造されている。
[矢部良明]

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検索コンテンツ
1. 天目茶碗
日本大百科全書
県の瀬戸窯が黒釉天目茶碗(瀬戸天目)を焼き、桃山時代になると唐津(からつ)焼(黒(くろ)唐津)や美濃(みの)焼(美濃天目)でも天目茶碗が焼造されたが、とくに美濃 ...
2. てんもくちゃわん【天目茶碗】
国史大辞典
日本に輸入されている代表的な天目茶碗は福建省水吉県建窯産のものである。宋代の建窯の天目茶碗を中国では建盞(けんさん)と称した。建盞は、胎土は濃褐色で硬く、鉄質 ...
3. てんもく‐ぢゃわん【天目茶碗】
日本国語大辞典
〔名〕「てんもく(天目)(1)」に同じ。*合巻・偐紫田舎源氏〔1829〜42〕一〇「天目茶碗皿の類は、皆唐土の物なれども」 ...
4. てんもくぢゃわん【天目茶碗】[標準語索引]
日本方言大辞典
てんもくぢゃわん:天目茶碗の中で一番大きいものおやのわん ...
5. あきじょうあと【安岐城跡】大分県:東国東郡/安岐町/古城村
日本歴史地名大系
、土塁や櫓の基部に石列や石積みを施し、一期・二期とは大きく異なる。三期の遺構は瀬戸・美濃系の天目茶碗、備前擂鉢等から一六世紀末―一七世紀初頭に位置付けられ、熊谷 ...
6. あさくらやかたあと【朝倉館跡】福井県:福井市/一乗谷地区/城戸内村
日本歴史地名大系
ある。しかし、越前焼の壺・かめ・擂鉢などの日常品や瀬戸・美濃焼の陶品、茶の湯の流行を裏付ける天目茶碗の出土は当時の商品流通の一端を物語り、中国製の青磁・白磁・染 ...
7. あまがさき‐だい【尼崎台】
日本国語大辞典
〔名〕(尼崎に漂着した唐船に積んであったところから名づけられた)天目茶碗をのせる台の一つ。黒塗で、底の内にある模様から百足(むかで)台、星台、梅鉢台に大別する。 ...
8. あみじまちょう【網島町】大阪府:大阪市/都島区地図
日本歴史地名大系
館蔵品は絵画・彫刻・工芸・文書・書蹟・考古資料など多岐にわたり、総点数約六千点。うち紫式部日記絵詞・曜変天目茶碗など国宝九点、重要文化財四五点。個人のコレクショ ...
9. いざくじょうあと【伊作城跡】鹿児島県:日置郡/吹上町/中原村
日本歴史地名大系
かった。ほかに熊本県荒尾産の須恵器甕、瓦器(鉢・火舎)、陶器(中国産の壺、備前焼の甕・壺)、天目茶碗、碗・皿・盤・小鉢などの青磁・白磁、金銅製飾金具などが出てい ...
10. いだむら【井田村】愛知県:尾張旭市
日本歴史地名大系
存し、本丸の周囲にはV字形の幅三・六メートル、深さ〇・五―一メートルの堀があった。室町末期の天目茶碗・皿・香炉・鳥形水滴・硯などが出土した。「寛文覚書」は「先年 ...
11. 一乗谷
世界大百科事典
。また,81年に完成した資料館は土器,漆器など当時の生活を伝える出土品を展示し,そのなかには天目茶碗,宋・明の染付,青磁・白磁の碗・瓶,香炉や象棋(しようぎ)な ...
12. いちじょうだに【一乗谷】福井県:福井市/一乗谷地区
日本歴史地名大系
八畳敷の書院造風の茶室「数奇ノ座敷」(朝倉始末記)も発見され、焼土層や井戸底などから出土した天目茶碗や丁字風炉、「せみの御たんすのかき」と書かれた付札などから、 ...
13. 飯福田寺
日本大百科全書
稲葉兵庫(いなばひょうご)、藤堂高虎(とうどうたかとら)らの朱印黒印3通、藤堂高虎寄進の瑠璃天目茶碗(るりてんもくぢゃわん)2個がある。大鹿実秋 ...
14. いわさきしやかたあと【岩崎氏館跡】山梨県:東山梨郡/勝沼町/下岩崎村
日本歴史地名大系
一〇〇メートルに及ぶ堀の規模や東西のコーナー部分、排水暗渠施設などが明らかにされた。また一五世紀初頭の天目茶碗などが検出され、館主の伝承がある岩崎氏との時期的な ...
15. ういぬつづいせき【上ヌ頂遺跡】沖縄県:宮古諸島/平良市/西仲宗根村
日本歴史地名大系
質の土器が後続する。宮古式土器とよばれる。青磁・染付・褐釉陶器・類須恵器(カムィヤキ窯系)・天目茶碗などが出土。フイゴ(鞴)片や鉄滓も出土。表面採集資料の石器で ...
16. ういむらいせき【上村遺跡】沖縄県:八重山諸島/竹富町/祖納村
日本歴史地名大系
中心とした技術レベルではあるが、鉄器生産地および供給地であった可能性を秘めている。外来陶磁器には天目茶碗・茶入壺・赤絵碗や瑠璃釉陶器・青磁・白磁などがあり、なか ...
17. うおのみむら【魚躬村】富山県:滑川市
日本歴史地名大系
生時代のものと考えられる。古墳時代では初期の土師器と六世紀の須恵器が、中世では珠洲焼、青磁、天目茶碗などが採集されている。 ...
18. 浮世親仁形気(浮世草子集) 505ページ
日本古典文学全集
ヤシ科の常緑低木。葉は棕櫚に似る。杖に作る。十徳。→四四九ページ注三一。茶瓶で茶を煮る。中国風。天目茶碗。すりばち形の茶碗。もったいぶったものいいをする。古文真 ...
19. 浮世親仁形気(浮世草子集) 555ページ
日本古典文学全集
一般民家の戸口にこのようなことをした。骨休め。休息。慰労、レクリエーション。伊勢国(三重県)より製出する天目茶碗。「天目」→五〇五ページ注二七。茶碗で飲むのは上 ...
20. う‐さん【胡盞・烏盞】
日本国語大辞典
〔名〕天目茶碗のうち黒みの強いもの。中国福建省の建窯で作られたもので、わが国で献茶用に使用。*庭訓往来〔1394〜1428頃〕「可〓被 ...
21. うんりゅうじ【雲龍寺】兵庫県:三木市/三木町/前田町
日本歴史地名大系
美嚢郡誌)。なお長治の首塚と称するものが現存し、自刃のとき安室春泰が贈られたといわれる金属製天目茶碗と台蓋も宝物として保存されている。その後領主杉原家房が豊臣秀 ...
22. 榎本弥左衛門覚書 近世初期商人の記録 151ページ
東洋文庫
にだい茶くれ候へば、だいをはづし下に置、常のごとくのむ也。  一台茶 天目台。神仏または貴人に献茶するため天目茶碗を載せる台。またその茶。○だいにのせる茶わんを ...
23. えんこういん【円光院】山梨県:甲府市/旧山梨郡地区/岩窪村
日本歴史地名大系
天正元年の信玄没後に納められたと伝えられる(寺記)。円光院文書のほか、三条夫人の経机掛と伝えられる打敷、天目茶碗や赤絵碗を所蔵する。 ...
24. おおひ-かんべえ【大樋勘兵衛(3代)】
日本人名大辞典
斉泰(なりやす)につかえる。天保(てんぽう)3年将軍徳川家斉(いえなり)接待のため江戸藩邸で家斉臨席のもと天目茶碗(ちゃわん)などを製作した。作事奉行壁塗歩組を ...
25. おおみやじょうあと【大宮城跡】静岡県:富士宮市/大宮町
日本歴史地名大系
建物の柱穴・空堀・石積み・土坑・井戸跡・暗渠、中国産(青磁・白磁など)や国産の甕・擂鉢・小皿・土師質土器・天目茶碗などの陶磁器片、漆器、石臼などが出土している。 ...
26. おかいいせき【小海遺跡】三重県:志摩郡/磯部町/山田村
日本歴史地名大系
たことが推定され、燃料にはクロマツの使用されたことが判明している。出土品には土師器鍋、摺鉢、天目茶碗などの破片がある(「小海」一九七六年)。 ...
27. おがわじょうあと【小川城跡】滋賀県:甲賀郡/信楽町/小川村
日本歴史地名大系
造の土倉様の建物が存在した。出土遺物には土師質土器の小皿・小型の羽釜・中国製白磁・染付、美濃天目茶碗・水滴、信楽擂鉢・壺・鉢などの土器類、硯・宋銭・鉄釘などがあ ...
28. おきもの【置物】
国史大辞典
五具足(花瓶一双・燭台一双・香炉一基)を式正とした。棚飾りは抹茶用の置物を中心とし、大円盆に天目茶碗をすえ、茶壺や食籠、骨吐、風炉釜、水差、香合、香炉さらに名酒 ...
29. おながわいせき【女川遺跡】高知県:高岡郡/越知町/越知村
日本歴史地名大系
や大きいものがある。ほかに平安時代の須恵器も発見され、また中世末とみられる土師質小皿や美濃焼天目茶碗の出土は、天正一七年(一五八九)の分徳越知村地検帳の小名川村 ...
30. おなだかましたいちごうようせき【小名田窯下一号窯跡】岐阜県:多治見市/小名田村
日本歴史地名大系
一五世紀末に出現する美濃大窯として最も古く、大窯I期の指標とされている。製品は新しいタイプの天目茶碗、中国の青磁を写した灰釉丸碗・灰釉丸皿など全面施釉の製品が主 ...
31. おなだむら【小名田村】岐阜県:多治見市
日本歴史地名大系
このうち美濃でも数少ない大窯の一つ尼ヶ根窯は、昭和六一年(一九八六)県道改修工事に伴って発掘調査が行われ、天目茶碗・瀬戸黒茶碗のほか灰志野・銅緑釉製品が出土した ...
32. おやまだいせきぐん【小山田遺跡群】東京都:町田市/下小山田村地図
日本歴史地名大系
掘立式建物跡・地下式横穴・土坑・柵跡などが配置され、土豪か武士階層の屋敷跡とされている。遺物として天目茶碗や宋銭一緡分(九七枚)が出土した。小山田一号遺跡はとく ...
33. かぐめいしむら【頭石村】熊本県:水俣市
日本歴史地名大系
県境近いグミノキダン遺跡や五目木遺跡からは縄文―弥生時代の土器などが出土し、釈迦堂遺跡からは青磁の茶碗・天目茶碗・盤脚などが出土している。 ...
34. かさはらむら【笠原村】岐阜県:土岐郡/笠原町
日本歴史地名大系
このほか慶長―元和年間(一五九六―一六二四)の開窯とされる稲荷窯・念仏窯・窯下窯の三古窯があり、天目茶碗をはじめ仏器・徳利・片口・笠原鉢やその他の雑器が焼かれた ...
35. かつぬましやかたあと【勝沼氏館跡】山梨県:東山梨郡/勝沼町/勝沼村
日本歴史地名大系
また溶融物が付着した皿も特徴的である。陶磁器類には中国製の染付や青磁・白磁、瀬戸・美濃産の灰釉皿・天目茶碗・摺鉢などがある。金属製品には鋤先などの農具、カナバシ ...
36. かのうじょうあと【加納城跡】埼玉県:桶川市/上加納村地図
日本歴史地名大系
存している。出土遺物は鎌倉後期の古瀬戸片もあるが、主体は施釉の焼物のうち青磁・青白磁・白磁・天目茶碗、青銅製燭台、室町時代の古銭類である。居住者については「武蔵 ...
37. かみせんがわむら【上仙川村】東京都:三鷹市地図
日本歴史地名大系
掘調査の結果、掘建柱建物跡、柱穴列・井戸などの遺構と、一三世紀を上限とする青磁・白磁・染付・天目茶碗・香炉その他の中世陶磁器、瀬戸・美濃産の近世陶磁器、板碑、唐 ...
38. かりやすののみやいせき【刈安野々宮遺跡】石川県:河北郡/津幡町/苅安村
日本歴史地名大系
土師器・須恵器・管玉・磨製石鏃・砥石(以上古墳時代)、土師器・須恵器(以上平安時代)、陶質土器・土師質土器・天目茶碗・石製片口鉢・糸巻・曲物(以上中世)など多彩 ...
39. かわまたじょうあと【河股城跡】福島県:伊達郡/川俣町/東五十沢村
日本歴史地名大系
・館地内の発掘調査が行われ、郭跡・建物跡・柱列跡・土倉跡などが検出され、古瀬戸・舶載陶磁器・天目茶碗などを出土した。戦国時代末期頃の遺構と遺物を主とする。また河 ...
40. きしもとじょうあと【岸本城跡】岡山県:阿哲郡/哲西町/大竹村
日本歴史地名大系
備中南部に生産地のある亀山焼が量的に多いが、本丸で水甕として使用されたと推定される大甕は備前焼と常滑焼であり、天目茶碗は美濃・瀬戸系であるなど、中世期の商品流通 ...
41. 吉州窯
日本大百科全書
皮盞(たいひさん)は、黒釉(こくゆう)と黄釉との二重掛けによって人為的に文様を表現し、絶妙な天目茶碗(ちゃわん)を完成させて名声を博した。このほか華南ではいち早 ...
42. 吉州窯
世界大百科事典
焼造した。宋代には磁州窯風な白地黒花文の精緻な作品なども知られ,また抹茶法による喫茶の流行に伴い,天目茶碗も焼造された。天目では日本で玳玻盞(たいひさん),鼈盞 ...
43. きっしゅう‐よう[キッシウエウ]【吉州窯】
日本国語大辞典
重要な窯で、南宋時代に作られた玳玻盞(たいひさん)および砕器と呼ばれる青磁が有名。中でも玳玻天目茶碗は日本で珍重された。永和窯。キッシューヨー ...
44. き‐てんもく【黄天目】
日本国語大辞典
〔名〕天目茶碗の一種。茶碗の釉際(くすりぎわ)に薄柿色の黄味をまぜた赭土(あかつち)色が現われる。茶人は瀬戸産とするが、中国の建盞(けんさん)の一種ともいう。* ...
45. 昨日は今日の物語 近世笑話の祖 50ページ
東洋文庫
大分県宇佐にある曹洞宗の安楽寺の建蓋(元来は中国福建省建山ぞ造った蓋のことだが、同種の釉薬を使った天目茶碗のこと)も堅いので、それをかじったねずみの歯も欠けて、 ...
46. きんこうざん【錦光山(3代)】
日本人名大辞典
家業の京都粟田焼(あわたやき)窯元をつぐ。宝暦6年(1756)幕府御用茶碗(ちゃわん)師となり,天目茶碗,御鷹野(おたかの)茶碗を製作。また青蓮院宮(しょうれん ...
47. 近世説美少年録 505ページ
日本古典文学全集
る意とを表す。男手のない、女一人の家を保護しよう、という趣旨であろう。→四七三ページ一〇行。天目茶碗(茶の湯に用いる、すり鉢形の茶碗)から取った屋号。「碟サラ  ...
48. けん‐あん【建安】
日本国語大辞典
〔名〕(1)中国、福建省建陽県から産した黒釉を掛けた天目茶碗。宋代の士大夫階級に賞用され、日本にも鎌倉・室町期に請来され珍重された。→建盞(けんさん)。*陸游‐ ...
49. けん‐さん【建盞】
日本国語大辞典
〔名〕(「けんざん」とも)中国、宋・元時代、建窯(けんよう)で作られた天目茶碗。建窯は中国福建省建陽県水吉鎮にあった窯で、宋代に喫茶用の天目茶碗を多く焼いた。作 ...
50. けんさん【建盞】
国史大辞典
天目茶碗(てんもくちゃわん)  ...
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初花肩衝(日本国語大辞典)
解説・用例 茶入。大名物。漢作唐物。素地は茶褐色。形状、釉の色ともに優美で気品が高く、春に先がけて咲く梅の花に似るとして足利義政が名づけたという。織田信長・徳川家康・豊臣秀吉らが所持し、のち再び家康に渡って徳川家に伝来した。三肩衝の一つ。
卯花墻(卯花垣)(国史大辞典・日本国語大辞典)
中興名物の志野茶碗。安土桃山時代から天正・文禄ごろにかけての作品で、古来志野茶碗中の名碗として名高い。素地は卵殻色で、これに志野釉が厚くかかり、口縁など施釉の薄い部分には、赤い焦膚ができている。全面には荒い貫入がある。一見手造りのように見えるが、轆轤により成形し
喜左衛門井戸(日本国語大辞典)
喜左衛門の銘のある井戸茶碗。朝鮮の李朝前期(一五世紀)の作。口造が厚く、竹節高台で上部を支えている。素地は粗く、枇杷(びわ)色の釉(うわぐすり)がかかり、半透明の貫入(釉のひびわれ)がはいっている。大坂の町人竹田喜左衛門がはじめに愛蔵したところからこの名がある。国宝。
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抹茶茶碗の一種。この呼称は、鎌倉時代に中国浙江省の禅寺天目山に学んだ僧侶が帰国に際して持ち帰った黒釉のかかった茶碗をわが国で天目とよんだのに始まるとされ、のちにはこの器形(天目形)のものを天目茶碗とよぶようになった。天目茶碗の基本形は、低く小さな輪高台をもち
高麗茶碗(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
朝鮮半島で焼かれた茶の湯茶碗の総称。高麗の名は時代の意ではなく、室町・桃山時代には朝鮮を俗に高麗と称していたことによる。実際には高麗時代の作例はまれで、多くは李朝初・中期(15、16世紀)に焼かれている。わが国では室町時代後期(16世紀)に、それまでの書院茶にかわって
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歌舞伎(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
歌舞伎という表記は当て字であるが、歌(音楽)、舞(舞踊)、伎(伎芸)をそれぞれ意味し、日本独自の様式的演劇の特質を巧まずして表現しているため、今日では広く用いられている。かつて江戸時代には「歌舞妓」と書かれるのが普通であったが、もっと古くは「かぶき」と仮名で書かれた
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