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  11. 高麗茶碗
日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

日本大百科全書
高麗茶碗
こうらいぢゃわん

朝鮮半島で焼かれた茶の湯茶碗の総称。高麗の名は時代の意ではなく、室町・桃山時代には朝鮮を俗に高麗と称していたことによる。実際には高麗時代の作例はまれで、多くは李朝(りちょう)初・中期(15、16世紀)に焼かれている。わが国では室町時代後期(16世紀)に、それまでの書院茶にかわってわび茶が台頭し、わびの美意識にかなった茶碗を国の内外に求めた結果、高麗茶碗が着目された。1537年(天文6)の文献に高麗の名の初出がある。桃山期に入ると、茶碗の主流をなす存在とまでなるが、天文(てんぶん)年間(1532~55)にはまだ茶会で用いられた例は少ない。天正(てんしょう)年間(1573~92)も前期は、天目(てんもく)に代表される唐物(からもの)茶碗に圧倒的人気があり、茶人に高麗への志向が高まるのは天正8、9年以降である。1588年(天正16)の山上宗二(やまのうえそうじ)(千利休(せんのりきゅう)の高弟)著『山上宗二記』には「惣(すべ)テ茶碗ハ唐茶〓(からちゃわん)スタリ、当世ハ高麗茶〓、瀬戸茶〓、今焼ノ茶〓迄也(までなり)」とみえ、唐物からわび物(もの)への移行が象徴的に述べられている。当時の記録のほとんどはただ高麗茶碗と記すのみで、まれに「三嶋(みしま)」「暦」「井戸」「狂言袴(ばかま)」の名が散見されるが、今日のように細分化したのは江戸後期、茶人松平不昧(ふまい)(1751―1818)のころとされている。
 高麗茶碗は、古くは14世紀の高麗青磁に始まり、下って18世紀に釜山(ふざん)の倭館(わかん)で焼成されたものまでを包括するが、その作風はきわめて多様であり、豊臣(とよとみ)秀吉の朝鮮出兵(文禄(ぶんろく)・慶長(けいちょう)の役)を境にして大きく前期と後期とに二分される。
 前期には、技巧に走らぬ素朴な作調の井戸茶碗を中心とした一群がある。これらは、わびの美を演出するために日用雑器的なもののなかから選ばれた、いわゆる見立ての茶碗である。なかでも高麗末期(14世紀)につくられた雲鶴(うんかく)文や菊丸文の文様をもつ青磁象眼(ぞうがん)茶碗がもっとも古格で、その形姿から「筒茶碗」「狂言袴(きょうげんばかま)茶碗」の呼び名がある。李朝期の15世紀に入ると、三島(みしま)、刷毛目(はけめ)、雨漏(あまもり)、堅手(かたで)、粉引(こひき)などの一群が焼かれ、続いて16世紀には名高い井戸茶碗や熊川(こもがい)茶碗がつくられた。
 また文禄・慶長の役後の後期では、わが国の茶人好みの注文茶碗が焼かれたが、見立てか注文かの判定がむずかしく、戦役のころと推測されるものに、蕎麦(そば)、斗々屋(ととや)、柿(かき)の蔕(へた)、呉器(ごき)(五器・御器)などがある。蕎麦は浅めで見込みが広く、蕎麦形(な)りという形に特色があり、斗々屋、柿の蔕などはその渋さゆえ寂物(さびもの)として珍重された。斗々屋には本手斗々屋、利休斗々屋、平(ひら)斗々屋などがあり、呉器は一文字呉器、大徳寺呉器、紅葉(もみじ)呉器、錐(きり)呉器、番匠呉器などに分かれ、撥(ばち)高台の形姿に特色がある。慶長(けいちょう)年間(1596~1615)に入ると、前期の自然な味わいに比し、作為的な奇をてらった作風のものが多くなり(割高台(わりこうだい)など)、かつて見立ての茶碗にみられた素朴な趣(おもむき)から一転して、軽妙で小味なものへと変容した。御所丸(ごしょまる)、金海(きんかい)、伊羅保(いらぼ)、半使(はんす)、御本(ごほん)などのほか、玉子手などもこの時期のものと推測される。伊羅保には釘彫(くぎぼり)、片身替(かたみがわり)などがあるが、すこぶる技巧的で、割高台とともに当時の茶人の好みをよく投影した茶碗といえる。金海は慶尚南道の地名で、この地で堅手(かたで)や御所丸、金海茶碗が焼かれたといわれている。御本は日本からの御手本、つまり切形(きりがた)によって焼かせた茶碗で、釜山の倭館でつくられ、対馬(つしま)の宗氏が幕府の命でその任にあたったが、1717年(享保2)に廃窯した。
[矢部良明]



改訂新版・世界大百科事典
高麗茶碗
こうらいちゃわん

朝鮮半島で焼かれた茶の湯の茶碗の総称。高麗茶碗とはいうが,そのほとんどは李朝時代に焼かれたもので,高麗時代までさかのぼるものはわずかである。室町時代末に侘茶が流行するようになって賞玩され,桃山時代には茶の湯茶碗の主流となった。高麗茶碗は大別すると,一般的な李朝陶磁のなかから茶の湯の茶碗として見立てられたものと,日本の注文によって造られた茶碗(安土桃山から江戸初期に焼かれた各種の御本(ごほん)茶碗に代表される)とがある。前者は種類も多く作行きも多様で,製作年代も推測の域を出ない。高麗茶碗の種類をあげると,雲鶴,狂言袴,三島,刷毛目,粉引(粉吹),堅手,雨漏(あまもり),雨漏堅手,井戸(大井戸,小井戸,青井戸,小貫入),井戸脇,蕎麦,ととや(斗々屋,魚屋),柿の蔕(へた),熊川(こもがい),呉器,御所丸,金海,伊羅保などがあり,各種さらに細かく分類されている。こうした名称は,伝来する茶会記に見るかぎり江戸時代から付けられるようになったようで,江戸時代後期にほぼ細かい分類も定められている。
→井戸茶碗
[赤沼 多佳]

[索引語]
御本(ごほん)茶碗
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1. 高麗茶碗
世界大百科事典
朝鮮半島で焼かれた茶の湯の茶碗の総称。高麗茶碗とはいうが,そのほとんどは李朝時代に焼かれたもので,高麗時代までさかのぼるものはわずかである。室町時代末に侘茶が流 ...
2. こうらい‐ちゃわん[カウライ‥]【高麗茶碗】
日本国語大辞典
常、くわんようひびき」*仮名草子・東海道名所記〔1659〜61頃〕六「芦やの釜、高麗茶碗、瀬戸の茶入、水さしにいたるまで」コーライチャワン ...
3. こうらいちゃわん【高麗茶碗】
国史大辞典
どである。高麗茶碗という称が主要な茶会記にあらわれるのは天文六年(一五三七)で、『松屋会記』に「高ライ茶碗」と記されている。侘茶の深まった天正年間(一五七三―九 ...
4. 高麗茶碗
日本大百科全書
それまでの書院茶にかわってわび茶が台頭し、わびの美意識にかなった茶碗を国の内外に求めた結果、高麗茶碗が着目された。1537年(天文6)の文献に高麗の名の初出があ ...
5. 朝日焼
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焼かせ、遠州七窯(なながま)の一つとなっている。この時期の作を古朝日と称し、御本(ごほん)(高麗茶碗(こうらいぢゃわん)の一種)風の茶碗を主としている点が特徴で ...
6. 井戸茶碗
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尚南道にかけての海岸沿いにある、青磁系の亜流の窯(かま)で焼かれたものであろう。日本の文献に高麗茶碗が登場する初見は1537年(天文6)であり、茶の湯が唐物(か ...
7. 井戸茶碗
世界大百科事典
李朝中期に朝鮮で焼かれたもので高麗茶碗の一種。本来茶の湯用として作られたものではなく,雑器であったものが,桃山期の武将,茶人の好みにかない,抹茶茶碗として珍重さ ...
8. いど‐ぢゃわん[ゐど‥]【井戸茶碗】
日本国語大辞典
〔名〕高麗茶碗の一つ。濁白色の土に、淡い卵色の釉(うわぐすり)のかかっているもの。室町時代以後、茶人に愛用された。その名称の由来については諸説があって定まらない ...
9. いらぼ【伊良保・伊羅保】
日本国語大辞典
〔名〕高麗茶碗の一つ。李朝時代に焼かれ、桃山時代に伝わる。表面がざらざらしていて小石を含み、黄色っぽい釉(うわぐすり)をかけたもの。茶人に珍重される。*仮名草子 ...
10. 伊羅保茶碗
日本大百科全書
つくられた高麗(こうらい)茶碗の一種。わが国の侘(わび)の茶の湯で用いられる茶碗の一つである高麗茶碗としては、茶人が注文して焼造させるようになる桃山、江戸前期の ...
11. いら‐ゆう[‥イウ]【伊良釉・伊羅釉】
日本国語大辞典
〔名〕高麗茶碗の伊良保(いらぼ)に用いられた釉(うわぐすり)。色の種類により黄伊良保、千種(緑がかった褐色)などに分かれる。イラユー ...
12. 浮世物語(仮名草子集) 157ページ
日本古典文学全集
四 茶の湯をいましめたる事 今はむかし、浮世房、主君の御前に伺候せしに、折節取売の男まいりて、高麗茶椀・瀬戸の肩衝など、さま〴 〵古き数奇道具を持参して、出頭人 ...
13. 永楽保全
日本大百科全書
)へ出仕して陶技を開拓し、中国の染付、金襴手(きんらんで)、赤絵、交趾(こうち)、朝鮮半島の高麗茶碗(こうらいぢゃわん)、ベトナムの安南焼染付、日本では仁清(に ...
14. 絵高麗
世界大百科事典
ものを同じ名前でよぶことの不合理から,この名称は近年では一般にあまり使われなくなっている。→高麗茶碗長谷部 楽爾 高麗焼 ...
15. え‐ごき[ヱ‥]【絵呉器】
日本国語大辞典
〔名〕朝鮮産の高麗茶碗(こうらいちゃわん)の一種。呉器と呼ばれる形のものに、鉄絵の具で模様を描いたもの。→呉器。 ...
16. 尾戸焼
日本大百科全書
象眼(ぞうがん)など陶技は多彩である。古格のある江戸前期のものは、遠州好みともいうべき流麗な高麗茶碗(こうらいぢゃわん)写しや茶入(ちゃいれ)、水指(みずさし) ...
17. おに‐コモガイ【鬼熊川】
日本国語大辞典
〔名〕(コモガイは {朝鮮}Gomgai )高麗茶碗の一種。作柄が力強いコモガイ。 ...
18. おわ ず 借(か)らずに子(こ)三人(さんにん)
日本国語大辞典
借金がなくて、子供が三人まであるという意味で、平和で幸福な家庭の状態をいう。*浮世草子・女敵高麗茶碗〔1717〕上・一「世のたとへのごとく、おはずからずに子三人 ...
19. かん‐やき[クヮン‥]【館焼】
日本国語大辞典
〔名〕高麗茶碗(こうらいちゃわん)の一種。*随筆・嘉良喜随筆〔1750頃〕一「高麗茶碗に茂山并に判事焼の外に館焼と云あり、倭館にて日本人好でやかする也」 ...
20. きざえもんいど【喜左衛門井戸】
国史大辞典
高麗茶碗の中でもっとも声価の高い大井戸茶碗の代表作。李朝時代。大坂の町人竹田喜左衛門所持の茶碗であったところから「喜左衛門井戸」と呼ばれたと伝えられている。そ ...
21. きょうげんばかま【狂言袴】
国史大辞典
高麗茶碗。李朝時代。高麗時代末期から李朝時代前期にかけて焼かれた象嵌青磁の茶碗を古来わが国では雲鶴茶碗と呼んでいるが、その中で胴に丸文を象嵌した茶碗を狂言袴と ...
22. 京焼
世界大百科事典
る。はじめは瀬戸あるいは美濃の陶工らが三条粟田口に開窯し,唐物や古瀬戸写しの茶入,当時流行の高麗茶碗(御本(ごほん),呉器,伊羅保)などの写しものを作った。しだ ...
23. きり‐ごき【錐呉器】
日本国語大辞典
〔名〕高麗茶碗の呉器のうちで、見込みの茶溜りに錐の頭で突いたような景色のあるもの、胴または高台脇に錐でつけたような筋のあるもの、高台をU字型に切ったものなどをい ...
24. くぎ‐ぼり【釘彫】
日本国語大辞典
〔名〕(1)釘を打つため長押(なげし)の裏に彫った穴。〔日本建築辞彙{1906}〕(2)高麗茶碗などに施されている釘で彫ったような模様。釘彫三島、釘彫伊羅保など ...
25. くまがい【熊谷】
日本国語大辞典
裁判官をいう、盗人仲間の隠語。〔日本隠語集{1892}〕〔二〕(「こもがい(熊川)」の変化した語)高麗茶碗の一種。朝鮮の熊川(こもかい)で作られた、底が深く形の ...
26. 好色敗毒散(浮世草子集) 95ページ
日本古典文学全集
いた天目茶碗。高麗茶碗の一。李朝時代の朝鮮茶碗。細かいひび模様のはいったのが多い。高麗茶碗の一。三島暦に似た細かいたて模様があるのでこの名がある。粉引手。高麗茶 ...
27. こう‐の‐たき[クヮウ‥]【光滝】
日本国語大辞典
から産した炭。茶の湯で珍重される。*仮名草子・東海道名所記〔1659〜61頃〕六「蘆やの釜・高麗茶碗・瀬戸の茶入〈略〉炭は池田・光(ク ...
28. こくしょかんこうかい【国書刊行会】
国史大辞典
・京縫鎖帷子(森本東烏)・御入部伽羅女(湯漬翫水)・富宮笥・諸国心中女・忠義太平記大全・女敵高麗茶碗・雲州松江の鱸・操草紙(淡海子)・(風来紅葉)金唐革・川童一 ...
29. 熊川(高麗茶碗)
日本大百科全書
朝鮮半島、李朝(りちょう)前期の16世紀ころに焼造された高麗茶碗(こうらいぢゃわん)の一種。「こもがえ」ともいう。この名称は、室町時代以来の対日貿易港のあった慶 ...
30. コモ‐ガイ【熊川】
日本国語大辞典
〔名〕({朝鮮}Gom〓gai )《コモガエ》 高麗茶碗(こうらいちゃわん)の一種。一六世紀ごろに焼成されたもので、胎土(たいど)は紫色で粗く釉(うわぐすり)は ...
31. ご‐き【呉器】
日本国語大辞典
〔名〕高麗茶碗(こうらいぢゃわん)の一つ。おおよそ薄手で碗形にこんもりとして、高台は高く張りぎみで、禅寺で使う漆器の御器に形が似ているところからよばれたという。 ...
32. ごき【呉器】
国史大辞典
高麗茶碗の一種で、五器・御器とも書く。名称はその形姿が禅寺で使用する御器とよばれる塗椀に似ているのによる。茶碗は薄手で、丈が高く、見込みが深く、高台も高く外に ...
33. ごしょ‐まる【御所丸】
日本国語大辞典
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34. ごほん‐て【御本手】
日本国語大辞典
のを特色とし、茶碗のほかに鉢、皿、香炉などがある。御本。*随筆・嘉良喜随筆〔1750頃〕一「高麗茶碗の内に井戸は至極の物也。〈略〉此外にかさ手、御本手、御蔵手と ...
35. しが‐やき【志賀焼】
日本国語大辞典
志賀で焼かれた陶器。享保一一年(一七二六)頃初めて作られたという。はじめ雑器を焼いたが、後、高麗茶碗の写しなども作られた。器底に「志賀」または「シカ」の二字が焼 ...
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国史大辞典
明治初年には内外の博覧会に出品し、また貿易品も手がけて色絵や金襴手を作り、内需向けには青磁・染付・高麗茶碗などに秀れた。みずから好んだ製品には糸巻二重の中に宗缶 ...
37. じょうじゅう‐つきよ[ジャウヂュウ‥]【常住月夜】
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38. せた-かもん【瀬田掃部】
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39. せと の 肩衝(かたつき)
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40. たいしゅうやきこようせきぐん【対州焼古窯跡群】長崎県:下県郡/厳原町/府中城下
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45. 朝鮮画像
世界大百科事典
響を与えた。また,大蔵経や仏像,仏画,鐘なども大量に日本にもたらされ,水墨画の交流が行われ,高麗茶碗等が伝来されるなど,文化交流もさかんであった。こうした日朝関 ...
46. ちょうせん‐ぢゃわん[テウセン‥]【朝鮮茶碗】
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47. 朝鮮美術画像
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鉄砂(てっしゃ)、辰砂(しんしゃ)などと広がり、独自の優品が次々に焼かれた。日本で茶道の盛行とともに「高麗茶碗」として珍重された茶碗は、この李朝の日用雑器的なも ...
48. て‐あら・い【手荒】
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49. 陶芸画像
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主に生産させたといわれる。また日本の近世茶陶のなかでとりわけ珍重された高麗茶碗は16世紀ころ朝鮮半島南部で焼かれた民窯の雑器である。高麗茶碗には井戸茶碗,三島茶 ...
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