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炬燵(こたつ)

ジャパンナレッジで閲覧できる『炬燵(こたつ)』の日本国語大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ

日本国語大辞典
こ‐たつ【炬燵・火燵】

解説・用例

〔名〕

(1)床に炉を設け、上にやぐらを置き、ふとんを掛けて暖をとるもの。掘りごたつ。また、簡便にやぐらの底に板を張ってこれに火入れをおく置きごたつもある。室町時代に禅宗から広まり、古くは、やぐらそのものをこたつと呼んだ。今日では熱源に電気を用いるのが一般的。《季・冬》

*文明本節用集〔室町中〕「火榻 コタツ」

*黒本本節用集〔室町〕「火闥 コタツ」

*よめむかへの事〔1521頃〕「こそでのだいには、こたつのやうなる物にて候。くろくぬり候て、かな物などあるものにて候」

*日葡辞書〔1603〜04〕「Cotatçu (コタツ)〈訳〉冬、暖まるための、炉の上に置く、木で作ったある種のおおい」

*俳諧・毛吹草〔1638〕六「寒やみを直すこたつのひやく哉〈宗宇〉」

*浮世草子・好色盛衰記〔1688〕四・一「おなじ火燵(コタツ)にあたりて」

*浄瑠璃・博多小女郎波枕〔1718〕中「猫はこたつに寝臥(ねふ)しする、犬は土辺(つちべ)で物喰へど」

*俳諧・鬼貫句選〔1769〕上・冬「つくづくともののはじまる火燵哉」

(2)寒気をいう盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

補注

(1)漢字表記としては、「炬燵」のほか、「火闥」「火燵」とも書くが、いずれも宛字。「火榻子」の唐宋音に由来するという説(語源説(1))が有力。こたつやぐらの形状が、牛車の乗り降りの際に利用する踏み台である「榻(しじ)」に似ていることによる命名と推定される。

(2)「おこたつ」ともいい、のち変化して「おこた」とも。

語源説

(1)クヮタフシ(火榻子)の唐宋音。禅家から生じた語〔大言海・国語の中に於ける漢語の研究=山田孝雄〕。

(2)ケタツ(踏台)、キャタツから分化したもので、もとは櫓を腰掛として使っていたのであろう〔火の昔=柳田国男〕。

発音

〓ケタツ〔讚岐〕コタチ〔千葉〕コダチッコ〔秋田〕コタッ〔鹿児島方言〕

〓[0]〓(0)

辞書

文明・饅頭・黒本・易林・日葡・書言・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

火燵易林書言言海

火闥饅頭黒本

火踏易林書言

火榻文明

脚爐書言

火閣ヘボン

図版

炬燵(1)〈西鶴織留〉



日本大百科全書
こたつ
こたつ/炬燵

冬季に使用する採暖用具の一つで、熱源の上に木製の櫓(やぐら)を置き、上からふとんをかけ、下半身を中に入れて暖まる。古くは「火燵」とも書き、熱源には炭火を用いたが、近年は電気ごたつが普及している。冬はこたつが一家だんらんの場となることが多い。これには構造的に掘りごたつ、腰掛けごたつ、置きごたつの3形式がある。掘りごたつは切りごたつともいわれるもので、いろりの上に炭火を置く部分のみを開口した簀子(すのこ)をのせ、その上に櫓をのせたもの。腰掛けごたつは、熱源(炭火)を置く炉面を床下40センチメートル程度のところにつくり、床上に櫓をのせ、床面(畳)に腰掛けて利用する。半畳(はんじょう)の大きさが一般的で、こたつが不要な季節は櫓を外して蓋(ふた)をしておく。これが一般的になったのは昭和になってからで、現在、掘りごたつといえばこの腰掛けごたつをさすのがほとんどである。置きごたつは、櫓の底に板を張り、その上に土製の火容(ひいれ)を置いて使うもので、自由に移動できる。櫓は45センチメートル角程度の広さで小さく、のちには炭火のかわりに電気あんかを入れて使ったりもした。
こたつの起源は明らかではないが、室町時代にいろりに櫓をかけてこたつにしたのが始まりで、「こたつ」の語は「火榻子(かとうし)」の宋(そう)音に基づくとされている。当時の櫓は低いもので、現在の櫓の高さになったのは江戸時代からである。高い櫓のこたつは、とくに高(たか)ごたつなどといわれ、置きごたつから広まっていった。行火(あんか)は置きごたつの一種である。なお、こたつ自体は、家庭燃料の乏しい都市から普及していったものである。
[小川直之]



改訂新版・世界大百科事典
炬燵
こたつ

炉の上に櫓(やぐら)をかけ布団で覆って暖を採る設備。炬燵,火燵,火闥,火榻などと書くが,日本での造語である。掘りごたつと置きごたつとあり,掘りごたつは囲炉裏から,置きごたつは火鉢から発達している。掘りごたつのほうが古く,室町時代に出現した。最初は,囲炉裏の火が〈おき〉になったときなどに上に櫓をかけ,紙子(かみこ)などをかぶせて,櫓に足をのせて暖めていたようだ。このため櫓も低く,形も櫓の上面が格子でなく簀の子になっていたようである。江戸初期には御所の中などにも掘りごたつが設けられている。大部屋用には大ごたつという長方形の大きなこたつもあった。これらのこたつは床(ゆか)を掘り下げた炉の周囲を石で囲み,木製の炉縁を入れて格子組みの櫓をかけたものである。元禄(1688-1704)ころになると一般にもかなり普及していたようで,大坂あたりではすでに既製品のこたつ櫓が売られている。置きごたつもこのころには出て来るが,これは掘りごたつにヒントを得たものらしい。当時,土火鉢という瓦製の安物の火鉢があり,こわれやすいために木箱に入れて使っていたが,これを櫓に変えて布団をかけるようにしたもののようである。また置きごたつの一種に行火(あんか)がある。櫓の代りにやきものや石で作った覆箱を用い,形はいろいろあるが,小型であることと火持ちがよいことから湯たんぽのように寝るときの暖房としてよく用いられた。こたつの発達をうながした最大の要因は,木綿生産の進展による木綿布団の普及と,木炭・たどんなどの燃料生産の増大であった。あくまでも内向きのものであったため,内弁慶のことを〈こたつ弁慶〉などともいう。こたつは近世,近代を通して庶民の重要な暖房具であったが,第2次大戦後は椅子座化が進み,炉の深い掘りごたつが主流になった。また昭和30年(1955)ころから電気ごたつに代わった。
[小泉 和子]

[索引語]
掘りごたつ 行火
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6. こたつ‐あけ【炬燵明】
日本国語大辞典
〔名〕こたつをあけて、火を入れはじめること。→炬燵を明ける。《季・冬》〓[0] ...
7. こたつ‐あんぎゃ【炬燵行脚】
日本国語大辞典
〔名〕親戚、知人の家を訪ね、その家のこたつにあたって話しては、次から次へと訪ねまわること。*俳諧・けふの昔〔1699〕「下京を廻りて火燵行脚かな〈丈草〉」コタ ...
8. こたつ‐いた【炬燵板】
日本国語大辞典
〔名〕こたつのやぐらの上にのせる板。*夜明け前〔1932〜35〕〈島崎藤村〉第一部・下・一一・一「炬燵板(コタツイタ)の上を食卓に代用して」*雪国〔1935〜4 ...
9. こたついた【炬燵板】
数え方の辞典
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10. こたつ‐かけ【炬燵掛】
日本国語大辞典
〔名〕こたつに掛けるふとん、または布。*旧主人〔1902〕〈島崎藤村〉四「酒は胡燵掛(コタツガケ)の上に溢(こぼ)れましたのです」 ...
11. こたつ 切(き)る
日本国語大辞典
「こたつ(炬燵)を明ける」に同じ。*俳諧・毛吹草〔1638〕二「十月 爐開(ろひらき) 火燵(コタツ)切 炭斗」 ...
12. こたつ‐ずいれん【炬燵水練】
日本国語大辞典
〔名〕こたつにあたりながら水泳を習うこと。実際の役に立たない研究または議論のたとえ。炬燵兵法。*談義本・当世穴穿〔1769〜71〕二・さがの釈伽もんどう「巨燵水 ...
13. こたつ で 河豚汁(ふぐじる)
日本国語大辞典
こたつにあたって休養しながら、一方では危険なふぐ汁を食べること。大事をとる一方で危険な行ないをすること。矛盾したことをするたとえ。 ...
14. こたつ‐ねこ【炬燵猫】
日本国語大辞典
〔名〕こたつの上やこたつぶとんの端にうずくまっている猫。《季・冬》〓[ネ] ...
15. こたつ の 名残(なご)り
日本国語大辞典
春になってこたつを取り除く時、冬の間馴染んだ雰囲気などが惜しまれること。《季・春》 ...
16. こたつ の 兵法(へいほう・ひょうほう)
日本国語大辞典
「こたつびょうほう(炬燵兵法)」に同じ。*開化のはなし〔1879〕〈辻弘想〉二「口に聖人の言を誦し、一にも学文二にも学文と、理屈ばかり言ふ人は、事にあたって役に ...
17. こたつ 俳諧(はいかい)夏将棋(なつしょうぎ)
日本国語大辞典
冬はこたつで俳諧をよみ、夏は露台で将棋をすること。季節に応じての趣味嗜好をいう。また、嗜好の長続きしないことのたとえ。 ...
18. こたつ‐ばなし【炬燵話】
日本国語大辞典
苔の下〈愚好〉」*夜明け前〔1932〜35〕〈島崎藤村〉第一部・下・一一・一「三人が久し振りの炬燵話(コタツバナシ)に集まった」 ...
19. こたつ‐びょうほう[‥ビャウハフ]【炬燵兵法】
日本国語大辞典
〔名〕こたつにあたりながら兵法を論じたり、習ったりすること。実際に通用しない空論のたとえ。炬燵水練。*滑〓本・客者評判記〔1811 ...
20. こたつ‐ぶすま【炬燵衾】
日本国語大辞典
〔名〕「こたつぶとん(炬燵蒲団)」に同じ。*日葡辞書〔1603〜04〕「Cotatçubusuma (コタツブスマ)〈訳〉冬、中に火鉢を入れておく木のやぐらの上 ...
21. こたつ‐ぶとん【炬燵蒲団】
日本国語大辞典
〔名〕こたつのやぐらの上から掛けてあるふとん。こたつ用の掛けぶとん。炬燵衾(ぶすま)。《季・冬》*俳諧・桜川〔1674〕冬二「火燵ふとん灰さすものそこむらさき〈 ...
22. こたつ‐べんけい【炬燵弁慶】
日本国語大辞典
1〕「巨燵弁慶のあら事、ちと比興ならん」*俳諧・七番日記‐文化一〇年〔1813〕一〇月「雀来よ炬燵弁慶是に有」*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕九・一四一 ...
23. こたつ‐やぐら【炬燵櫓】
日本国語大辞典
〔名〕こたつに用いるやぐら。木組みの立方形のわくで上にふとんを掛けるもの。《季・冬》*国花万葉記〔1697〕六・二「火燵櫓、道修町」*俳諧・享和句帖‐三年〔18 ...
24. こたつ を 明(あ)ける
日本国語大辞典
(1)江戸時代、十月の中の亥(い)の日に、掘りごたつをあけて火を入れて愛宕の神をまつる。この日にこたつをあけると火災を防ぐという。*浄瑠璃・心中天の網島〔172 ...
25. こたつ を 塞(ふさ)ぐ
日本国語大辞典
〉 こたつふさげば広く成ぬる〈李東〉」*俳諧・類題発句集〔1774〕春「忘れ霜よくぞ炬燵を塞がざる〈調〓〉」 ...
26. こたちかばち【炬燵框】[方言]
日本方言大辞典
こたつのやぐらの下に置く枠。 島根県簸川郡725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963 ...
27. こたつあぶら【炬燵油】[方言]
日本方言大辞典
こたつなどの火に長くあたった時皮膚にできる火だこ。 長野県上伊那郡469信州方言風物誌(福沢武一)1956~58 ...
28. こたつばな【炬燵花】[方言]
日本方言大辞典
植物(1)ふしぐろ(節黒)。 木曾※091木曾採薬記(水谷豊文)1810(2)ふしぐろせんのう(節黒仙翁)。 長野県下伊那郡492信州下伊那郡方言集(井上福美) ...
29. こたつべんけー【炬燵弁慶】[方言]
日本方言大辞典
(1)内弁慶。 山口県萩市791防長方言調査表(防長史談会)1933読本八犬伝九・一四一回「倶ともに罵れども、俗よに云罩炉こたつ弁慶にて、とばかりにして術すべも ...
30. こたつぼね【炬燵骨】[方言]
日本方言大辞典
こたつのやぐら。 岐阜県飛驒502飛驒のことば(土田吉左衛門)1959 ...
31. あいあい‐ごたつ[あひあひ‥]【相合炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕一つの炬燵に二人であたること。また、その炬燵。*浄瑠璃・冥途の飛脚〔1711頃〕下「手さへ涙に凍(こごゑ)つき、冷ゑたる足を太股にあひやひごたつ、相輿(あ ...
32. あい‐ごたつ[あひ‥]【相炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕「あいあいごたつ(相合炬燵)」に同じ。*雑俳・よざくら〔1706〕「無常から仕込んで後家に相火燵」 ...
33. あげ‐ごたつ【上炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕櫓(やぐら)の中に炉を入れ、櫓の上に布団や毛布をかけて、体や手足を温めるもの。掘りごたつに対していう。*日葡辞書〔1603〜04〕「Aguegotatçu ...
34. いき‐ごたつ【生炬燵】
日本国語大辞典
*歌舞伎・水天宮利生深川(筆売幸兵衛)〔1885〕序幕「『ああ、雨垂所か、又雪が降って来た』『今夜は生炬燵(イキゴタツ)といふ晩だな』」 ...
35. いたくら‐こたつ【板倉炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕火のないこたつをいう江戸言葉。→板倉殿の冷え炬燵。*随筆・秉穂録〔1795〜99〕一・下「尾州にて、火のなきこたつを、岩倉こたつといふ。昔、岩倉殿とよべる ...
36. いたくらどの の 冷(ひ)え炬燵(ごたつ)
日本国語大辞典
「冷え炬燵」は「火がない」で「非がない」にかけていったしゃれ。*諺苑〔1797〕「板倉殿のひへ火燵」*随筆・嬉遊笑覧〔1830〕一〇・下「世諺に板倉殿の冷こたつ ...
37. いわくら‐こたつ[いはくら‥]【岩倉炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕「いたくらこたつ(板倉炬燵)」に同じ。*随筆・秉穂録〔1795〜99〕一・下「尾州にて、火のなきこたつを、岩倉こたつといふ。昔、岩倉殿とよべる人、貧しくし ...
38. おき‐ごたつ【置炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕底板のあるやぐらの中に炉を入れた、持ち運びのできるこたつ。《季・冬》*俳諧・鷹筑波集〔1638〕四「暮て行冬の形見やをきごたつ〈利勝〉」*俳諧・猿蓑〔16 ...
39. お‐こた【御炬燵】
日本国語大辞典
の略)炬燵(こたつ)を丁寧にいう女性語。*人情本・軒並娘八丈〔1824〕初・一套「ドレ、お巨燵(コタ)にしよう」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉一七・三「手が冷い ...
40. きり‐ごたつ【切炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕畳や床板を切って、床よりも下に火入れを作った据えつけの炬燵。掘炬燵。《季・冬》キリ〓タツ ...
41. しき‐ごたつ【敷炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕「おきごたつ(置炬燵)」に同じ。《季・冬》*俳諧・崑山集〔1651〕五・蛍「火をおこす蛍の尻やしきこたつ〈易延〉」*俳諧・太祇句選〔1772〜77〕冬「あ ...
42. 時雨の炬燵
日本大百科全書
浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)、歌舞伎(かぶき)劇。本名題(ほんなだい)『天網島(てんのあみじま)時雨炬燵』。近松門左衛門作の『心中天網島』を1778 ...
43. すえ‐ごたつ[すゑ‥]【据炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕畳、床板を切って床より下に火入れを作った、すえつけのこたつ。きりごたつ。掘りごたつ。スエ〓 ...
44. たか‐ごたつ【高炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕櫓(やぐら)の高い炬燵。*俳諧・犬子集〔1633〕六・冬炉火「手やささん寒き夜すへのたかこたつ〈由之〉」*俳諧・玉海集〔1656〕四・冬「炭とりやよせて継 ...
45. でんき‐ごたつ【電気炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕(「でんきこたつ」とも)熱源に電力を使用した炬燵。*おはなし電気学〔1939〕〈佐野昌一〉一七「電気炬燵(デンキコタツ)の、簡単なるものでは、五燭光か十燭 ...
46. なつ=碁(ご)[=将棋(しょうぎ)]に炬燵俳諧(こたつはいかい)
日本国語大辞典
夏は囲碁、将棋、冬は炬燵にでもはいって俳諧を楽しむのにふさわしい。季節それぞれに適した楽しみがあることをいう。 ...
47. はだか‐ごたつ【裸炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕おおい物のない、むきだしのこたつ。*俳諧・北国曲〔1722〕一「旅籠屋の裸火燵や青すだれ〈巴雀〉」ハダカ ...
48. はる‐ごたつ【春炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕春になっても、まだ寒さが残っているので作っておく炬燵。《季・春》*鷹〔1938〕〈松本たかし〉昭和一三年「誰をかも待つ身の如し春炬燵」ハル ...
49. ひえ‐ごたつ【冷炬燵】
日本国語大辞典
〔名〕火の気がなくなってつめたくなったこたつ。火を入れてないこたつ。*咄本・露新軽口ばなし〔1698〕二・四「ひといきねて目をさまし、何れも申けるは、さても是は ...
50. ほり‐ごたつ【掘炬燵・掘火燵】
日本国語大辞典
川端康成〉「敷蒲団の裾が掘火燵の縁へ届くやうに」*長い夢路〔1968〕〈倉橋由美子〉「ふさは掘炬燵のうえの広い食卓のまえに座った」ホリ ...
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「炬燵(こたつ)」は生活に関連のある記事です。
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ころもがえ(日本国語大辞典)
解説・用例【一】〔名〕(1)着ている衣服を別の衣服に着かえること。着がえ。*源氏物語〔1001~14頃〕葵「時雨うちして、物あはれなる暮つ方、中将の君、鈍色の直衣、指貫うすらかに衣かへして、いとををしう、あざやかに、心はづかしきさまして、まゐり給へり
炬燵(こたつ)(日本国語大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
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