(フランスコテンゲキ)
アントワーヌ・アダン 著/今野一雄 訳
古典劇はフランス文学の輝かしい所産のひとつであり、今日もなお多くの人に読まれ、上演されている。本書は17世紀初頭からルイ14四世の死にいたるまでの時代の演劇生活を社会、政治、思想に密着させて解説し、コルネイユ、ラシーヌの悲劇、モリエールの喜劇の本質を鮮やかに解き明かしている。
(フクショクノレキシ コダイ・チュウセイヘン)
ミシェル・ボーリュウ 著/中村祐三 訳
古代オリエント、エジプト、西アジアから古代ギリシア・ローマ、ビザンチンを経て中世フランスにいたる時代と地域の服装を、宮廷人、庶民、婦人、農婦、兵士、僧侶といった各社会階層にそくしつつ解説。その裁ち方や着付け、髪形・装身具をも記述した系統的な服飾史。図版多数収録。
(イタリアオンガクシ)
ナニー・ブリッジマン 著/店村新次 訳
イタリア音楽の特質は、古くから民衆の日常生活に深く根づいているということである。本書は、今日なお残っている数々の譜稿を手がかりに、イタリア音楽の変遷を跡づける一大パノラマである。個々の音楽家の個性がいきいきと描かれ、ペトラッシ、ノーノなどの現代音楽にも鋭く言及している。
(フクショクノレキシ キンセイ・キンダイヘン)
ミシェル・ボーリュウ 著/中村祐三 訳
先に刊行した「古代・中世篇」の続篇。ルネッサンス、17世紀、18世紀、19世紀におけるフランスを中心とした服飾の変遷を、農民、ブルジョワジー、軍人、宮廷人、聖職者といった社会階層に即して跡づけながら、それぞれの時代風潮との関わりを明らかにし、文化史の一側面を描き出す。図版多数。
(アイショシュミ)
ミシェル・ヴォケール 著/大髙順雄 訳
愛書狂を自他ともに認める著者が、古今のさまざまな分野の貴重本・珍本・美本・豪華本を採りあげながら、古書の真の価値と愛書家の条件を説き、愛書趣味の時代的変遷とその真髄を語る本書は、フランスを中心とするヨーロッパの古書・稀覯本の書誌をも構成し、興味深い一種の出版文化史となっている。
(フーガ)
マルセル・ビッチ、ジャン・ボンフィス 共著/池内友次郎 監修 余田安広 訳
J.S.バッハ以後、音楽形式のひとつとしてのフーガは、その発展を終えてしまったのだろうか? 本書は、多声音楽の基本である対位法をわかりやすく解説することからはじめ、音楽芸術におけるフーガの真価とその可能性とを、さまざまなジャンルの歴史的名曲のなかに探ってゆく。
(コウシンリョウノセカイシ)
リュシアン・ギュイヨ 著/池崎一郎、平山弓月、八木尚子 訳
古代ギリシア・ローマの昔から、西洋ではオリエントからもたらされる香辛料を珍重し、冒険家たちは命がけでシルクロードや大海原へ交易の旅に出た。本書は、豊富な文献資料によって、香辛料にまつわるさまざまな歴史を語り、各種香辛料の産地・生態・栽培法・用途などを興味深く解説する。
(テニス)
アンリ・コシェ 著/鈴木悌男 訳
体力づくりに始まって各ストローク、サービス、ロブ、ボレーなどの初歩から高度なテクニックまでを解説したこの本で技術的な悩みは解消。さらに実戦でのフォーメーション、かけひきを学ぶうちにテニスの楽しさが伝わってきます。この本の一ページを読んでからコートに出てみては? イラスト入り。
(ワーグナートユビワヨンブサク)
ジャン=クロード・ベルトン 著/横山一雄 訳
ワーグナーのオペラ作品の項点に立つ《指環》の源流である神話伝説、成立過程、思想を民族学的考察をまじえつつ解説する。《指環》の音楽言語、構造をはじめ、この作品の特質を多角的に追究し、全貌を紹介したユニークな研究書。《指環》の鑑賞と理解には欠かせない、ワーグナーファン必読の一冊。
(バレエニュウモン)
マルセル・ブルガ 著/一川周史 訳
バレエは中世イタリアの宮廷から生まれ、その後17・18世紀にいたりクラシック・バレエとしてのスタイルが確立された。踊りと身振りによって感情を表現するこの舞踏劇の基本的な動き・ポジションから高度なテクニックまでが、多数のイラストと詳細な技術的解説によってマスターできる一冊。