(チュウセイイタリアカイガ)
フランソワーズ・ルロワ 著/池上公平、原 章二 訳
中世イタリア美術史に名を残す巨匠たちの作品を正しく鑑賞するために! 中世のイタリア絵画における技法と図像の進歩について、わかりやすく解説する。キリスト教図像学入門。
【編集者よりひとこと】ジョットを筆頭にして、ドゥッチョやマーゾ、シモーネ・マルティーニ、ロレンツェッティ兄弟……中世イタリアの美術史については、名だたる巨匠たちがいるにもかかわらず、これまで充分な紹介が行なわれてきませんでした。著者は、フレスコ画や多翼祭壇画などの解説を通じて、キリスト教絵画やイスラム美術が混じり合った(地中海で育まれた)「ルネサンス以前」の、多彩で豊かな“知られざるイタリア美術の世界”へと読者を誘ってくれます。
(ニジュッセイキノケンチク)
ジェラール・モニエ 著/森島 勇 訳
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトやミース・ファン・デル・ローエから、ポスト・モダン派まで、世界各地の建築家たちが推し進めてきた「デザイン」に見る百年の歴史!
(ドウクツタンケンニュウモン)
エリック・ジッリ 著/本多 力 訳
洞窟探検(ケービング)をスポーツとして楽しむ方法とその心得を、わかりやすく解説した、入門ハンドブック。「地下世界への訪問」を可能にする装備や技術について、具体的に紹介。
(フランスノビジュツカン・ハクブツカン)
ジャック・サロワ 著/波多野宏之、永尾信之 訳
世界に名だたる「ミュージアム大国」を特長づける、ルーヴルやオルセーなど有名どころから知られざる穴場まで……フランスの美術館・博物館の全体像を系統立てて展望させてくれる。
(イタリア・オペラ)
ジル・ド・ヴァン 著/森 立子 訳
モンテヴェルディからヴェルディ、プッチーニへと受けつがれてゆく、華やかで情熱的な音楽劇─イタリア・オペラは、1600年に誕生した。そもそもはフランス国王の婚儀に際して宮廷オペラが上演されたのが始まりだが、やがてヴェネツィアに最初のオペラ劇場が開場するようになると、商業オペラも隆盛となってゆく。その背景にあったのは、請負人による出し物の定期的な注文や確実な資金調達、オペラに足繁く通い、すぐ心酔もするが、すぐに退屈する聴衆の存在だった。本書は、創作と伝播に関する独特のシステムを紹介するとともに、時代や様式を代表する作品を選んで解説してゆく。音楽的作劇法の移りかわりに力点をおいたイタリア・オペラのファン必携の入門書。
(チェスヘノショウタイ)
ジェローム・モフラ 著/成相恭二、小倉尚子 訳
歴史と、社会や芸術とのつながりを解説。頭脳のスポーツと称されるチェスは、昨年のドーハ・アジア大会から正式競技になり、将来的にはオリンピックでの実施を目指している。古代インドの「チャトランガ」だといわれているその起源から、ネット・チェスがめざましく普及した現代までの歴史を解説する。社会や芸術とのつながりや、個性的なプレーヤーたちの逸話も紹介され、ラーセン対スパスキーの名局を再現するくだりでは、ゲームの醍醐味を味わうことができる。
(ラグビー シンカスルセカイノプレースタイル)
ダニエル・ブティエ 著/井川 浩 訳
ラグビーワールドカップ・フランス大会が開幕した。日本は2015年の開催地招致に名乗りをあげており、成績がその成否に影響する大事な大会である。ラグビーは、勇気と連帯と自己犠牲のスポーツであり、フランスにおける「ラガーマンとして生きる」という言葉に見られるようにひとつのライフスタイルを形づくる。本書は、その歴史とともにプレースタイルや戦略、試合中の選手の心理などの分析を紹介し、ラグビーの持つ豊かさと美しさをあきらかにする。
(インショウハ)
マリナ・フェレッティ 著/武藤剛史 訳
画家たちの生涯と作品この40年のあいだに、印象主義絵画の研究が進むと同時に、個々の画家に関する情報が増えてきている。特に1986年のパリ・オルセー美術館の開館は、19世紀後半の美術の再発見を促す大きな出来事だった。本書は、その潮流と新しい情報をふまえ、印象派という名のもとにまとめられる多様な個性をもつ画家たちの生涯を、具体的な作品を織り込みながら紹介していく。印象主義の草創期から後期印象主義までを簡潔に解説した入門書の決定版。カラー図版収録。
(ガストロノミ ビショクノタメノチシキトチエ)
ジャン・ヴィトー 著/佐原秋生 訳
ギリシア語で、胃の習慣を意味する「ガストロノミ」は、旨いものを楽しむ技法である。美味しい食材と調理法――香りを逃がさないように、ナプキンを頭からかぶって食べるのが作法のホホジロ料理、黒トリュフよりもはるかに高価な白トリュフの調理法など、美食のための知識と知恵が満載! そもそもガストロノミとは、最高の食材、ベストな調理法、飲物とのマッチングを追求することである。本書は、ガストロノミの歴史と食材や調理法を具体的に紹介するとともに、料理と結びついた文化の諸相や、宗教・医学・政治に及ぼした影響を解説する。真のガストロノームのための手引書。
(エンゲキノレキシ)
アラン・ヴィアラ 著/高橋信良 訳
演劇史・西洋史入門書の決定版――ソポクレス、セネカから説きおこし、ベケットを経てコルテスまでの西洋演劇の流れを、フランスを中心に紹介。さらに演劇というスペクタクルが、ダンス・ドラマやパフォーミング・アーツなどのさまざまな可能性をもつものに変貌をとげたさまを解説する。各時代ごとの特色を独立したかたちで紹介するのではなく、社会の変遷と結びつけて演劇をひとつの流れとしてとらえ、不条理劇は無意味から生まれたものと明言した、画期的な西洋演劇史のガイド・ブック。