国書データベースは、国文学研究資料館が長年にわたって蓄積してきた日本の古典籍等の豊富な著作・書誌情報と、同館「データ駆動による課題解決型人文学の創成プロジェクト(国文研DDHプロジェクト)」等においてデジタル化した多彩な原本画像を収録する、インターネット上で誰もが自由に利用できるデータベースです。
国書データベースには、国文学研究資料館のほか、国内外の大学・研究機関等が所蔵する多種多様な日本の古典籍の書誌情報・所在情報約140万件が搭載されています。うち28万件は原本を撮影した画像をみることができ、いつでも・どこでも・誰でも、気軽に古典籍に蓄積された知に触れることができます。(数字は2024年6月現在)
国書データベースでは、古典籍の個別資料の書誌情報を、内容によって著作情報に紐づけしています。古典籍は、同じ作品(これを「著作」といいます)であっても、その本により異なる書名をもつことがあります(たとえば、『源氏物語』、『けんし』、『光源氏』、『きりつほ』、『うつせみ』など)。また、同じ書名であっても、異なる内容をもつことがあります(たとえば、紫式部の著した『源氏物語』とその注釈書が同じ『源氏物語』という書名である場合など)。そうした個別資料の情報を著作情報でとりまとめているため、同じ著作の個別資料同士を容易に見比べたり、作品の成立年代などの情報を得たりすることができます。
ジャパンナレッジでは、この国書データベースの「著作情報」が検索できます。見出し検索では統一書名と別書名を、全文検索では著作情報の著者名・分類・成立年を検索することができます。ジャパンナレッジでヒットした著作情報から、国書データベースで公開されている、よりくわしい情報や古典籍画像を素早く見ることができます。