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節足動物門クモ形綱真正クモ目タナグモ科に属する陸生動物。別名ノジタナグモ。体長15~17ミリメートル、黄褐色で、幅広い褐色の縦条(すじ)がある毛深いクモ。日本各地に分布し、平地から山地にかけて、低木や生け垣の間に漏斗(ろうと)状住居をもった棚網を張る。網に虫がかかると、クモはその周りを回って糸をかける。敵が近づくと漏斗の中に逃げ込み、下へ抜け降りる。8月ごろ多面体の卵嚢(らんのう)をつくり、8月末から9月にかえった子グモは卵嚢の中で越冬し翌春外に出る。子グモはダニのように赤い。クサグモに似た小形のコクサグモは8月末から9月に成熟。日本の北部や高地には北方系のイナズマクサグモがみられる。