日本図書館学会は、『学術用語集 図書館情報学編』の刊行後に、この用語集に収録された用語を解説する『図書館情報学用語辞典』を編集、刊行することを計画し、1995年10月に「図書館情報学用語辞典編集委員会」を組織した。出版社は、『学術用語集』と同じく丸善株式会社とした。
『日本図書館学会会報』(No.79 1995年12月発行)に「『図書館情報学用語辞典』の項目執筆の公募について」を「収録用語一覧」(1,593項目)とともに掲載した。応募のあった項目について応募者に執筆を依頼し、応募のなかった項目については、学会員の中から執筆者を選定し、執筆を依頼し た。
1996年から1997年にかけて編集作業を行い、1997年9月に『図書館情報学用語辞典』(初版)を刊行した。(初版の編集過程の詳細は、初版の前文に掲載)
日本図書館情報学会(1998年10月に「日本図書館学会」から改称)は、『図書館情報学用語辞典』の改訂のために2000年6月に「図書館情報学用語辞典編集委員会」を組織した。改訂方針は、(1)初版の方針を継承し、印刷版で、なるべく多くの項目を収録した「辞典」とする、(2)新しく収録する項目については、初版と同じく執筆者を公募する、(3)2002年秋の刊行を目指す、などとした。
『日本図書館情報学会会報』(No.98 2000年7月発行)に「図書館情報学用語辞典の改訂にあたってのお願い」を掲載し、会員に初版への意見や収録希望項目を求め、『同会報』(No.99 2001年1月発行)に「『図書館情報学用語辞典 第二版』の項目執筆の公募について」を「収録用語一覧」 (201語)とともに掲載した。応募のあった項目について応募者に執筆を依頼し、応募のなかった項目については、学会員の中から執筆者を選定し、執筆を依頼した。
2001年から2002年にかけて編集作業を行い、2002年8月に『図書館情報学用語辞典』(第2版)を刊行した。(第2版の編集過程の詳細は、第2版の前文に掲載)
日本図書館情報学会は、『図書館情報学用語辞典』の改訂のために2005年9月に「図書館情報学用語辞典編集委員会」を組織した。改訂方針は、(1)初版、第2版の方針を継承し、印刷版で、第2版の規模に準じた「辞典」とする、(2)新しく収録する項目については、初版、第2版と同じく執筆者を公募する、(3)2007年秋の刊行を目指す、(4)編集委員会のメーリングリストを運用して委員会の会合を減らす、(5)執筆者との連絡、原稿の送付は原則として電子メールで行う、とした。
『日本図書館情報学会会報』(No.119 2005年12月発行)に「図書館情報学用語辞典の改訂にあたってのお願い」を掲載し、会員に第2版についての意見や新規収録項目の提案を求め、『同会報』(No.120 2006年4月発行)に「『図書館情報学用語辞典 第3版』の項目執筆の公募について」を「用語辞典 執筆公募項目」(68語)とともに掲載した。応募のあった項目について応募者に執筆を依頼し、応募のなかった項目については、学会員の中から執筆者を選定し、執筆を依頼した。
2006年から2007年にかけて編集作業を行い、2007年10月に『図書館情報学用語辞典』(第3版)を刊行した。(第3版の編集過程の詳細は、第3版の前文に掲載)
日本図書館情報学会は、『図書館情報学用語辞典』の改訂のために2011年7月に「図書館情報学用語辞典編集委員会」を組織した。
第1回編集委員会(2011年7月11日)において、(1)初版、第2版、第3版の方針を継承し、印刷版で、第3版の規模に準じた「辞典」とする、(2)新しく収録する項目については、初版、第2版、第3版と同じく執筆者を公募する、(3)2013年の刊行を目指す、(4)編集委員会のメーリングリストを運用して委員会の会合を減らす、(5)執筆者との連絡、原稿の送付は原則として電子メールで行う、などの方針を定めた。
『日本図書館情報学会会報』(No.143 2011年9月発行)に「『図書館情報学用語辞典』改訂にあたってのお願い」を掲載し、会員に第3版についての意見や新規収録項目の提案を求め、『同会報』(No.144 2012年2月発行)に「『図書館情報学用語辞典 第4版』の項目執筆の公募について」を「用語辞典 執筆公募項目」(47語)とともに掲載した。応募のあった項目について応募者に執筆を依頼し、応募のなかった項目については、項目の分野を勘案して執筆依頼候補者を選出し、執筆を依頼した。
2012年から2013年にかけて編集作業を行い、2013年12月に『図書館情報学用語辞典』(第4版)を刊行した。(第4版の編集過程の詳細は、第4版の前文に掲載)
日本図書館情報学会は、『図書館情報学用語辞典』の改訂について検討するために2018年1月に「図書館情報学用語辞典ワーキンググループ」を組織した。ワーキンググループでは、意見交換会(2018年1月28日)を開催し、第4版までの方針を継承した印刷版を刊行することを提言した。日本図書館情報学会は、『図書館情報学用語辞典』の改訂のために2018年7月に「図書館情報学用語辞典編集委員会」を組織した。ワーキンググループメンバー5名のうち、安形、橋詰、三浦、村上が編集委員となり、前委員長の吉田に代わり江藤が加わった。
第1回編集委員会(2018年9月8日)において、(1)初版、第2版、第3版、第4版の方針を継承し、印刷版で、第4版の規模に準じた「辞典」とする、(2)新しく収録する項目については、初版、第2版、第3版、第4版と同じく執筆者を公募する、(3)2020年度の刊行を目指す、(4)編集委員会のメーリングリストを運用して委員会の会合を減らす、(5)執筆者との連絡、原稿の送付は原則としてウェブフォームで行う、などの方針を定めた。
『日本図書館情報学会会報』(No.171,2018年10月発行)に「『図書館情報学用語辞典』第5版の新規採用項目・削除項目についてご提案のお願い」を掲載し、会員に新規収録項目および第4版からの削除項目の提案を求めた。
第2回編集委員会(2018年11月30日)および第3回編集委員会(2019年1月22日)では、会員および編集委員より提案のあった新規収録項目候補、編集委員による第4版見直し作業による削除項目候補を点検し、第5版への収録項目を検討した。
『日本図書館情報学会会報』(No.144 2019年4月発行)に「『図書館情報学用語辞典 第5版』の項目執筆の公募について」を「用語辞典 執筆公募項目」(48語)とともに掲載した。応募の締切は2019年3月31日とした。
執筆応募締切りの時点で、49名から、48項目中43項目(90%)について応募があった。複数の会員から応募があった項目は、編集委員が原稿を統合することとした。応募のなかった項目については、項目の分野を勘案して執筆依頼候補者を選出し、編集委員より執筆の打診を行った。並行して、第4版編集時に使用した「『図書館情報学用語辞典』執筆の手引き」を改訂した。
5月30日に執筆依頼を発送し、締切を8月10日とした。この間に編集委員が分担して第4版刊行以後の変化を反映させるために第4版掲載の全項目の見直し、修正作業を行った。8月末には執筆依頼項目すべての原稿を調達することができた。
2020年の4月まで、原稿の修正、調整等の編集作業を行い、その後校正作業を経て刊行にいたった。