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ふっけんざっさん 1 こくごがく・こくごこくじもんだいへん
漢学・蘭学の家に生まれた復軒大槻文彦は、日本初の本格的国語辞書『言海』の編纂をはじめ、明治の学問界に巨大な足跡を残した。その多彩な筆を収めた文集をテーマ別に再編集。
[東アジア][日本][文学]
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きんせいけんこうでんしゅうせい
『徒然草』の現在の読みを準備した近世の兼好像は、でっち上げられた偽文をもとにしていた。兼好伝の生成と変容にたどる、江戸の「古典」発明の文化史。四作品を収録。
[東アジア][日本][文学]
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でで・こるくとのしょ あなとりあのえいゆうものがたりしゅう
吟遊詩人デデ・コルクトが狂言回しとなって語られるトルコ系オグズ族の英雄物語集。アナトリア東部(トルコ、イラン、アゼルバイジャンにまたがる地域)の口承伝承が凝縮された稀有の書。
[西アジア][イラン/トルコ][説話]
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みろくじょうどろん・ごくらくじょうどろん
明治から昭和にかけてインド哲学、仏教学をリードし、広く多大な影響を与えた著者の浄土論二篇を収める。経典、文献の鋭い読みによって、浄土信仰を根底から解き明かす名著の復刊。
[東アジア][日本][宗教/思想]
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ほんぎるとんでん
名門貴族の子でありながら、庶子であるために差別され育った洪吉童は、やがて義賊となり朝鮮全土に神出鬼没の大活躍──。TVドラマでも大人気の痛快活劇の原作の伝承本三種と許イン異人伝を収録。
[東アジア][韓国/北朝鮮][説話/文学]
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しょううんにゅうみんき にほんそうのみたみんだいちゅうごく
本書は、日本の僧笑雲瑞が15世紀半ばに遣明船に従僧として乗り組み、京都・北京間を往復した際の旅行記。この時代の遣明船の具体的な行程を伝える最古・唯一の貴重な史料である。
[東アジア][日本/中国][紀行/記録]
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かんとうおうかんき
鎌倉時代、律僧叡尊が北条時頼の招きにより鎌倉に下向、滞在した際の記録。宗教史のみならず、『吾妻鏡』が記事を欠くこの時期の幕府諸勢力、また女性たちの動向を知るための第一級史料。
[東アジア][日本][紀行/宗教/記録]
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とるきすたんぶんかし 1
「トルキスタンのギボン」と呼ばれたロシアの東洋学の泰斗バルトリドが中央アジアの古代から近代までを語りとおした通史。多様な民族、文化、言語、宗教が織り成す中央アジア史の基本書。
[中央アジア][ロシア][歴史/宗教/民俗学]
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とるきすたんぶんかし 2
「トルキスタンのギボン」と呼ばれたロシア東洋学の泰斗バルトリドが中央アジアの古代から近代までを通観。中央アジア史の基本書。第2巻は、帝政ロシア統治下のトルキスタンを叙述する。
[中央アジア][ロシア][歴史/宗教/民俗学]
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しらぎしゅいでん さんいつしたちょうせんせつわしゅう
『新羅殊異伝』は新羅時代の歴史故事・奇異譚を集めた説話集で、朝鮮文学の最古層をなす。中国、日本との交流も語られ、東アジアの古代世界と文学空間を表す貴重な資料である。
[東アジア][韓国/北朝鮮][説話/文学]
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ほんあみぎょうじょうき
近世初期の代表的芸術家本阿弥光悦とその一族の行状を聞書きにより記した書。光悦は家業の刀の鑑定のほか、書、出版、作陶、漆芸など多方面に才能を発揮。現代語訳と語釈を付す。
[東アジア][日本][記録]
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せいだん はっとりぼん
将軍徳川吉宗に呈した原本に最も近いと考えられる写本(早稲田大学図書館・服部文庫所蔵本)を底本とし、辻達也校注本を踏まえ、さらに詳細な校訂注を加えた『政談』校注本の決定版。
[東アジア][日本][政治・経済]
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かかんしゅう ばんとう・ごだいのしのあんそろじー
晩唐・五代に流行し、やがて宋代の文学を代表するようになった「詞」。詩とは異なる様式であでやかに情をうたう。本書はその史上最初のアンソロジー。全500首から210首を精選、訳注をほどこす。
[東アジア][中国][文学/詩歌]
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いんどのきょういたん 1 じゅうっせいき うみのあじあ のせつわしゅう
10世紀にインド洋を航海した船乗りたちが蒐集した奇想天外な説話の数々。人魚の住む島、お化け蟹、空飛ぶ大蛇、雌猿と交情した水夫など、アンビリーバブルなお話満載。
[南アジア/東南アジア][インド][説話]
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うらる・ばとぅる ばしゅこるとえいゆうじょじし
中央ユーラシア北部の民族バシュコルトに語り伝えられた叙事詩の代表的作品。神話的要素を多く含み、勇士ウラルを主人公に、特異な精神世界を描き出す。リズミカルな訳文で読む。
[中央アジア][ロシア][説話/詩歌]
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いんどのきょういたん 2 じゅうっせいき うみのあじあ のせつわしゅう
インド洋で活躍したムスリム航海者が蒐集した驚異に満ちた162の説話を、アラビア語写本から世界で初めて翻訳。イスラーム海域交流史の第一級の史料。第2巻は後半80話と用語集・索引。
[南アジア/東南アジア][インド][説話]
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えどこうきのしじんたち
日本の漢詩は江戸時代後期に社会の各層に広く普及した。大正から昭和に至り忘れられた漢詩文の豊かな富を悠々たる筆致で現代に蘇らせた名著。約50人の略伝と代表作を読む。
[東アジア][日本][詩歌/伝記]
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きょうどうけんきゅう てんこう 1 せんぜんへん じょう
1954年から8年間にわたって共同研究という新たな方法で行われた「転向」を軸とした日本近代思想研究の金字塔。第1巻は、佐野・鍋山を中心とし戦前期前半を扱う。
[東アジア][日本][思想]
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きょうどうけんきゅう てんこう 2 せんぜんへん げ
「転向」を裁くのではなく、日本近代思想の自己批判として行われた共同研究の成果。第2巻は、亀井勝一郎、埴谷雄高、三木清ら文学・哲学者を中心とした戦前期後半。
[東アジア][日本][思想]
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かんやく にほんおくちきこう 1 よこはま にっこう あいづ えちご
イザベラ・バードの明治日本への旅の真実に鋭く迫る、初版からの完訳決定版。正確を期した翻訳とフィールドワークに基づく巨細をきわめた徹底的な注で、初めてわかる諸発見多数。
[東アジア][日本][紀行]
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しんやく らーまーやな 1
『マハーバーラタ』と並ぶ古代インド二大叙事詩として、インドをはじめ東南アジア世界の文化・芸術・思想に深い影響を与えたインド古典文学の至宝の全訳。
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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しんやく らーまーやな 2
ラジャラタ王は、カイケーイー王妃との約束のためにラーマ王子を森に追放するが、後悔のあまり急逝する……。劇的に展開する第2巻「アヨーディヤー都城の巻」のサンスクリット原典からの初めての全訳。
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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かんやく にほんおくちきこう 2 にいがた やまがた あきた あおもり
イザベラ・バードの明治11年(1878)日本への旅の真実に鋭く迫る決定版。正確な翻訳と緻密な研究による徹底した注で読む。第2巻はいよいよ新潟、山形、秋田、青森を旅する。
[東アジア][日本][紀行]
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きょうどうけんきゅう てんこう 3 せんちゅうへん じょう
『共同研究 転向』「戦中篇」は、1937年以降の日中戦争の拡大に伴う翼賛体制をなしくずし的な「集団転向」と捉える画期的な問題を提起し、日本思想史研究の最もアクチュアルな地平を切り拓いた。
[東アジア][日本][思想]
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きょうどうけんきゅう てんこう 4 せんちゅうへん げ
『共同研究 転向』「戦中篇」下巻は、1937年以降の翼賛体制を「集団転向」の時代と捉え、自由主義者・文学者・キリスト教徒の「偽装転向」の姿を描く。
[東アジア][日本][思想]
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ゆーすふとずらいは
完璧な美と魅力をそなえた男に、絶世の美女なる人妻は激しく恋し、退けられ、なおも追いすがる。旧約聖書ヨセフの物語として知られる話にイスラム神秘主義思想を織り込んだ絢爛たる恋物語。
[西アジア][イラン][文学]
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しんやく らーまーやな 3
最愛の妻シーターを魔王ラーヴァナに奪われたラーマは、弟ラクシュマナと共にシーター奪還の闘いに旅立つ。いよいよ物語は、サンスクリット原文からの初めての日本語訳となる佳境部分へ。
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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かんやく にほんおくちきこう 3 ほっかいどう・あいぬのせかい
旅の目的はアイヌなのか? 函館に渡ったバードは待望の蝦夷(えぞ)=北海道の旅を開始する。アイヌの土地を訪れ、滞在しながら人々と交流を深め、くもりないまなざしで描き出す。
[東アジア][日本][紀行]
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しんやく らーまーやな 4
ラーマとラクシュマナは、追放されていた猿王スグリーヴァの復位を助け、シータ奪還にハヌマト率いる猿軍団の援軍を得る。いよいよ第4巻から、インドで大人気の猿将軍ハヌマトの大活躍が始まる。
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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しゃまにずむ 1 あるたいけいしょみんぞくのせかいぞう
北方ユーラシアの諸民族の世界(宇宙)像を巡り、19世紀から1930年代までのシャマニズムに関する調査研究の蓄積をもれなく集約した、シベリアの『金枝篇』! 図版総数110点。
[北アジア][ロシア][民俗学]
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きょうどうけんきゅう てんこう 5 せんごへん じょう
『共同研究 転向』「戦後篇」は、1945年の敗戦以後の国家主義者から保守主義者・自由主義者まで、日本社会全体を覆う恥辱も罪意識も感じられない「自由な転向」をあぶり出す。
[東アジア][日本][思想]
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きょうどうけんきゅう てんこう 6 せんごへん げ
本巻は、最も解析困難な戦後の急進主義者の転向を論じ、転向研究の地平を総括する3つの共同討議、人名・年表・文献解題などを収録し、転向研究の便覧としての機能も備え、完結する。
[東アジア][日本][思想]
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かんやく にほんおくちきこう 4 とうきょう かんさい いせ にほんのこくせい
バードは北海道から東京に戻り、今度は関西・伊勢へ。簡略本で省かれた重要な部分。東京、伊勢神宮、神道に関する覚書3本を含む。総索引を付す。従来の読みを刷新する訳注書。
[東アジア][日本][紀行]
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しんやく らーまーやな 5
ハヌマトは空を飛びランカー島のラーヴァナの宮殿にシータを発見する。ハヌマトの報告を聞いたラーマは、ランカー攻撃を決意。第5巻「優美の巻」と第6巻「戦争の巻」第36章まで収録。
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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しゃまにずむ 2 あるたいけいしょみんぞくのせかいぞう
シャマニズムに関する調査研究の蓄積を集約し、北方ユーラシア諸民族の世界観を描き出す、シベリアの『金枝篇』。日本についても言及。第2巻はいよいよシャマンの生きた実像に近づく。全2巻完結。
[北アジア][ロシア][民俗学]
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しんやく らーまーやな 6
ついにラーマ率いる猿軍団とラーヴァナの羅刹軍との戦争の火ぶたが切られる。熾烈な戦いの行方は? インド古典文学の至宝『ラーマーヤナ』、大長編のクライマックス!
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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しんやく らーまーやな 7
ラーマがシーターを奪還しアヨーディヤーに帰還、王位について、ヴィシュヌ神として天上に昇るまでを語る。『ラーマーヤナ』全7巻のサンスクリット原文からの初めての邦訳、いよいよ完結。
[南アジア/東南アジア][インド][文学]
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しんやく にほんおくちきこう
バードの原著簡略本40年ぶりの待望久しい新訳、いよいよ登場。明治日本を旅した英国人女性のこまやかで鋭い観察力とその描写が、今では失われた日本の習俗、気風、風景を伝える、旅と冒険の本!
[東アジア][日本][紀行]
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ろんごしっちゅう 1
『論語集注』は朱子の主著であり、「新注」と呼ばれ論語の朱子学的解釈を確立した東アジアの儒学史上の中心の書。江戸儒学の伊藤仁斎、荻生徂徠の解釈も対比させ、論語解釈の真髄に迫る画期的な編集。
[東アジア][日本][思想]
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まぬほうてん
『マヌ法典』は、B.C.2世紀からA.D.2世紀に成立した代表的なインド古典法。ヒンドゥー教の教義の支柱として、今日までインド社会の社会規範の基底を成す。サンスクリット原典よりの全訳。
[南アジア/東南アジア][インド][法律/宗教]
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せせつしんご 1
乱世が生んだ中国的レトリックの精華。後漢末(2世紀末)から東晋末(5世紀初)、「清談」が流行し、竹林の七賢が現れる。エピソードの集積による、魏晋の貴族の機智あふれる逸話集。
[東アジア][中国][歴史/文学]
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せせつしんご 2
歴史の中で読み継がれた魏晋の古典の新訳注書。条ごとに原文、読み下し、語注、現代語訳、くわしい解説からなり、大変よくわかる決定版。乱世にレトリックで拮抗した人々を活写するエピソード集。
[東アジア][中国][歴史/文学]
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しんみんせつ
病夫となった中国をどう改革すべきか? 民族独立と国民国家の実現のために「新民」(民を新たに)するための「道徳革命」を説き、中国内外に多大な影響を与えた若き梁啓超の中国近代精神革命の書。
[東アジア][中国][思想]
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せせつしんご 3
魏の始祖の曹操、竹林七賢の阮籍から書聖の王羲之、画聖の顧愷之まで、全1120条のエピソードで、640人余りの登場人物が語り出す、多様なる機智の世界。魏晋の時代の雰囲気を活写する。
[東アジア][中国][歴史/文学]
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せせつしんご 4
『世説新語』の舞台である魏晋の貴族社会への透徹した理解にもとづく翻訳と解説で、存分にエピソードを味読でき、鮮やかに各人物像が見えてくる。読み始めると止まらない、古典の新訳注。
[東アジア][中国][歴史/文学]
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ろんごしっちゅう 2
『論語』注解史上「新注」と呼ばれる画期を成し、東アジアの儒学史に最も大きな影響を与えた朱熹の代表作。朱子を批判した仁斎『古義』、徂徠『徴』の注解も加え併せ論じる。
[東アジア][日本][思想]
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せせつしんご 5
千数百年前の中国で大量出現した愛すべき奇人たちの言行を断章形式で記した稀有の書。最終巻は悪口のオンパレード。人名索引を付す。
[東アジア][中国][歴史/文学]
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ばーぶる・なーま 1 むがるていこくそうせつしゃのかいそうろく
- ザヒールッ・ディーン・ムハンマド・バーブル
- 間野 英二訳注
中央アジアに生まれ育ち、インドにムガル帝国を創設したバーブルは文人でもある。その経験と見聞を簡潔で明晰な文体で記した回想録。
[中央アジア/南アジア/東南アジア][インド][伝記/歴史/記録]
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ろんごしっちゅう 3
『論語』注解史上「新注」と呼ばれる画期を成し、東アジアの儒学史に最も大きな影響を与えた朱熹の代表作。朱子を批判した仁斎『古義』、徂徠『徴』の注解も加え併せ論じる。
[東アジア][日本][思想]
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ばーぶる・なーま 2 むがるていこくそうせつしゃのかいそうろく
- ザヒールッ・ディーン・ムハンマド・バーブル
- 間野 英二訳注
ティムールとチンギス・ハンの血を引くバーブルはインドにムガル朝を樹立した。その道のりを自伝的にたどった稀有のドキュメント。
[中央アジア/南アジア/東南アジア][インド][伝記/歴史/記録]
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とうようおんがくし
アジア音楽のフィールドワークを踏まえ西洋音楽に対峙しうる「東洋音楽」の概念と歴史を初めて提示した「世界最初の東洋音楽史」。
[西アジア/東アジア][インド/中国/韓国/北朝鮮/日本][音楽/歴史]
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ばーぶる・なーま 3 むがるていこくそうせつしゃのかいそうろく
- ザヒールッ・ディーン・ムハンマド・バーブル
- 間野 英二訳注
「バーブルの時代」ともいうべき時空を切り開いた武人の貴重で魅力あふれる記録を、世界的研究者による訳注で読む。第3巻は、インドに王朝を立て、亡くなるまで。
[中央アジア/南アジア/東南アジア][インド][伝記/歴史/記録]
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ろんごしっちゅう 4
朱子の主著であり、「新注」と呼ばれる論語注釈史上の金字塔『論語集注』の全訳完結。仁斎『論語古義』、徂徠『論語徴』の解釈も併記し、江戸儒学の朱子批判にも触れる。
[東アジア][日本][思想]
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おきなわぶっさんし ふ・しんこくゆしゅつにほんすいさんずせつ
- 河原田 盛美
- 増田 昭子編
- 高江洲 昌哉・中野 泰・中林 広一校注
明治に活躍した農水産学者の著作2冊を収録。『沖縄物産志』は明治初期の沖縄物産の貴重な記録。『清国輸出日本水産図説』は当時の中国に輸出した主な水産物を解説。ともに図入り。
[東アジア][日本/中国][歴史]
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せいこむじん
中国江南でひときわ栄えた都市杭州。その郊外にある名勝西湖の文物の歴史と文化を、ゆかりある白楽天、蘇軾その他の詩文をまじえてたどる。明末清初の文人張岱の傑作を本邦初訳注。
[東アジア][中国][文学/詩歌]
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あるぱむす・ばとぅる てゅるくしょみんぞくえいゆうじょじし
ユーラシア大陸の広範な地域に存在するテュルク系諸民族。彼らの間で広く語り伝えられた英雄叙事詩の本邦初訳。勇士アルパムスが活躍する各民族のテクスト群を本書に結集する。
[中央アジア][トルコ][説話/文学]
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てつがくしゃのじこむじゅん いすらーむのてつがくひはん
哲学の深奥を究めた上で、正統イスラームの立場から哲学を批判したガザーリーの名著。理性の限界を説きスーフィーへと転回を予示する。
[西アジア][イラン][宗教/思想]
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めっかじゅんれいき 1 たびのであいにかんするじょうほうのびぼうろく
イブン・バットゥータの『大旅行記』に多大な影響を与えた旅の記録。当時の社会を克明に活写。第1巻はグラナダを出発し、地中海を経て、エジプトを南下、メッカに至る。全3巻。
[西アジア][エジプト/サウジアラビア][紀行/記録]
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めっかじゅんれいき 2 たびのであいにかんするじょうほうのびぼうろく
巡礼者の模範的な旅行案内、イスラーム巡礼紀行文学の祖型となった古典的書物。第2巻はメッカに滞在して巡礼大祭に参加、メディナを経てバグダード、マウスィルを訪れる。全3巻。
[西アジア][イラク][紀行/記録]
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えりゅとらーかいあんないき 1
1世紀ころの紅海・アラビア海からインド洋にかけての交易の実態を伝える貴重な史料。ギリシア系商人が書いたとされる本書を、第一人者が最新の研究成果を盛り込んだ綿密な注釈で読む決定版。
[西アジア][サウジアラビア][紀行/記録]
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めっかじゅんれいき 3 たびのであいにかんするじょうほうのびぼうろく
十字軍時代のイスラーム世界の東西を横断し、地理、建築物から儀礼、文化まで緻密に記述した古典。第3巻はシリア、パレスチナから地中海を経て、グラナダに帰還するまで。
[西アジア][シリア/パレスチナ][紀行/記録]
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ごえつしゅんじゅう ごえつこうぼうのれきしものがたり
中国春秋時代の末期、呉・越二国の抗争と興亡を記した書物。呉王夫差(ふさ)と越王勾践(こうせん)の争いを焦点としながら、伍子胥(ごししょ)をはじめ、多彩な人物を活写する。歴史と文学にまたがる古典の初訳注。
[東アジア][中国][歴史]
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えりゅとらーかいあんないき 2
1世紀頃の紅海・アラビア海からインド洋にかけての交易実態。ギリシア系商人が書いたとされる本書を、最新の研究成果を盛り込んだ綿密な注釈で読む。第2巻には総索引を付す。
[西アジア][サウジアラビア][紀行/記録]
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わたなべかざんしょかんしゅう
江戸時代末期、開国前夜の開明思想家として活躍した渡辺崋山。生活者、画家、政治家、教育者といった多面的なその顔を、手紙により明らかにする。76通を精選、編年順に配列し、訳注を付す。
[東アジア][日本][思想]
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かしわぎじょていししゅう 1
遊蕩、遊歴生活で名高い、天性の抒情詩人の主要作品を作詩年代順に収める。江戸後期に出現した異数の漢詩人の全貌が味読できる。第1巻は青年期から中年期まで。巻末に解説を付す。
[東アジア][日本][紀行/記録/詩歌]
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かしわぎじょていししゅう 2
現代に再発見され、再評価の高い放浪の漢詩人の作品を作詩年代順に集成する。第2巻は初老期から老年期まで。京都を足場に西国を漂泊し、時に江戸を望郷する。略年表を付す。
[東アジア][日本][紀行/記録/詩歌]
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せかいさいこのものがたり ばびろにあ・はってぃ・かなあん
旧約聖書やホメロスの叙事詩よりもはるか以前、四千年前に近東の人々によって語られていた物語があった。粘土板上に残された古代の物語を復元・解説し、わかりやすく語り直す。
[西アジア][イラク/シリア][文学]
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かんきょうしきりゃく きんせまつそうるのまちあんない
漢京とは朝鮮王朝の都であり、今のソウルを指す。現在に至るまで600年以上も朝鮮半島における政治・経済の中心であった大都市の、近世末期に書かれた街案内。本邦初の訳註。
[東アジア][韓国][歴史/記録/紀行]
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しゅうさくじんどくしょざっき 1
魯迅の弟・周作人は群を抜いた読書家だった。古代から現代まで、中国、日本、ヨーロッパの書物を縦横に読み抜いた記録を集成。中国で最重要の知日家の書斎を読む。全5巻。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]
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こだいちゅうごくのしゃ とちがみしんこうせいりつし
「社会」という言葉の中にも残る漢語の「社」。古代中国の土地神をまつる社への信仰を犀利に解明した、フランス中国学の古典的論考。
[東アジア][中国][宗教/思想]
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しゅうさくじんどくしょざっき2
中日の困難な時代を生きた周作人。その文章は、不思議にも落ち着きとユーモアを湛えている。書物を通じた周作人の小著作選。全5巻。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]
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しゅうさくじんどくしょざっき3
実に様々な分野・領域を横断しつつ、読書・思考を重ねていった周作人。第3巻は性・女性、子ども・童話、日本文学、西洋文学、言語。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]
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かんぶんけんきゅうほう ちゅうごくがくにゅうもんこうぎ
内藤湖南と並ぶ京大東洋学の創始者、狩野直喜が約百年前におこなった一般向け講義。文学・史学・哲学・地理等を総合する中国学入門。
[東アジア][日本][文学/詩歌]
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しゅうさくじんどくしょざっき4
新文化運動を唱導した著者は旧文化の教養も深い。第4巻は中国新文学、文学としての経書、詩文集、日記・書簡・家訓、その他の雑記。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]
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しゅうさくじんどくしょざっき5
周作人はどんな書物をどのように読んだのか。第5巻は、筆記、旧小説を渉猟する読書雑記を収録。解説と書名索引を付す。全5巻完結。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]
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だいしんりつけいりつ1 でんとうちゅうごくのほうてきしこう
前近代中国の成文法を代表する『大清律』のうち、刑罰を定めた「刑律」を全文訳し、解説を加え、伝統中国の法的思考に迫る。全2巻。
[東アジア][中国][法律/政治・経済/歴史]
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だいしんりつけいりつ2 でんとうちゅうごくのほうてきしこう
中国清代の法典『大清律』の「刑律」を全文訳し、当時の最も優れた律の注釈書に基づき解説を加えた。第2巻には索引を付す。全2巻。
[東アジア][中国][法律/政治・経済/歴史]
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たいざん ちゅうごくじんのしんこう
古来、中国人に信仰されてきた泰山。その歴史的変遷を辿り、史跡252か所を記述し、民俗を考察した古典的名著。清朝末の聖地の姿を文章と写真で伝えた貴重な記録。元版を増補・改訳。
[中央アジア/東アジア][中国][宗教/歴史]
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かみのしょ いすらーむしんぴしゅぎとじぶんさがしのたび
ペルシアのイスラーム神秘主義の代表詩人アッタールの書。多様な例話で信仰生活のあるべき姿を諭す。『鳥の言葉』の姉妹編。散文訳。
[西アジア][イラン][文学/詩歌/宗教]
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ほくさい じゅうはっせいきのにほんびじゅつ
フランスの文豪ゴンクールが江戸の天才絵師の全容を物語る書物。今では世界的に著名な北斎を一世紀以上前に評価し愛して書いた名著。
[東アジア][日本][美術/評論]
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みんしせんきょし2 みんだいのがっこうかきょにんかんせいど
前近代中国の選挙制度は明代に至って完成形に到達した。その全体を概観できる唯一の文献を綿密な注とともに読む。解説、索引を付す。
[東アジア][中国][法律/政治・経済/歴史]
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かんじんがくしょうき2 さいだいじえいそんのじでん
戒律復興運動を主導し、中世社会に巨大な影響を与えた律僧叡尊。その思想と行動を明らかにする決定的な史料を綿密無比の注釈で読む。
[東アジア][日本][宗教/歴史/記録]
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たいへいきひでんりじんしょう5
原本には載らない出来事や事情を語って人物や事件を論評し、江戸期に太平記を大人気にした特異な注釈本。第5巻は新田義貞の死。
[東アジア][日本][歴史/記録/評論]
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ちゅうごくでんどうよんじゅうごねん てぃもしーりちゃーどかいそうろく
45年間にわたり中国で活動したキリスト教宣教師の自伝。19世紀末から20世紀初頭までの社会、事件、景色の臨場感あふれる記録。
[東アジア][中国][宗教/伝記]
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こてきぶんせん1
中国の新文化運動の指導者の一人、胡適が自らの思想と学問方法を最もよく理解できる文章を精選、まとめた書。幅広い軌跡が一望に。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]
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こてきぶんせん2
中国の新文化革命の指導者の一人、胡適。その思想と学問方法を最もよく理解できる文章を自ら精選した書。第2巻は解説、年表を付す。
[東アジア][中国][文学/評論/随筆]