真菌植物の本体(栄養体)を構成する分枝した細い糸状体を菌糸といい,その集まりを菌糸体myceliumという。菌糸は先端生長によって伸長し,栄養分となる有機物があり,適当な湿度や温度などの良好な外的条件が続くかぎりいつまでも生長する。隔壁がなく多核体をなすもの(接合菌類)と,隔壁があって細胞構造をなすもの(子囊菌類,担子菌類)がある。後者の場合,菌糸は常に1細胞列で,隔壁の中央に穴があって両隣の細胞は連絡し,その穴を通して物質の移動が行われる。担糸菌類では,各細胞に1個の核をもつ菌糸(一次菌糸)が異性の菌糸と接合するが,双方の菌糸に由来する2個の核はすぐには融合せず,それぞれが独立に分裂するため,2核をもつ菌糸(二次菌糸)が発達し,この二次菌糸が子実体(いわゆるキノコ)を形成する。菌糸の細胞壁の主成分は一般にキチンまたはヘミセルロース,あるいはその両者である。
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]) 〔菌類〕 付着器:寄生菌の菌糸または発芽管の先が分岐したり平たくなったもの.[1897.<近代ラテン語(ラテン語 ap ...
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]) ブロマチア:キノコの菌糸の膨らんだ先端部;アリの食糧となる.[<ギリシャ語 brōmátion] ...
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]) 〔植物〕 (菌類の)分生子,分生胞子:菌糸の枝(分生子柄)の先がくびれてできる無性胞子の一種.[1870.<ギリシャ語 k ...
]) 〔菌類〕 剛毛体,嚢状(のうじょう)体:キノコを形成する菌糸の末端の,特殊な形・大きさの細胞;通例,胞子はできない. ...
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