1. 子嚢菌類
日本大百科全書
て肉眼的大きさの子実体(キノコ)をつくるが、多くのものはカビの仲間である。寺川博典生態と栄養子嚢菌類には動物体や担子菌類のキノコを宿主とするものもあるが、多くは ...
2. しのうきん‐るい【子嚢菌類】
デジタル大辞泉
真菌類の一群。体は菌糸からできていて、子嚢を形成し、中に子嚢胞子をつくる。コウジカビ・酵母菌や一般にカビとよばれるものの多くが含まれる。 ...
3. しのうきん‐るい[シナウキン‥]【子嚢菌類】
日本国語大辞典
〔名〕真菌植物門の一綱。独立の一門とすることもある。子嚢と呼ばれる繁殖器官を形成して子嚢胞子を作るのが特徴。コウボキン、アオカビなどのカビのほかチャワンタケ、ア ...
4. キノコのおもな種類(子嚢菌類)〔標本画〕[百科マルチメディア]
日本大百科全書
藤島淳三
... 5. アオカビ
日本大百科全書
の属として取り扱われ、ペニシリウムとともにアオカビとよばれる。このように有性生殖をもつ属は、子嚢菌類、ユーロチウム目(コウジカビ目)に属する。アオカビが発見され ...
6. アカカビ
日本大百科全書
子)する場合はギベレラGibberella、ネクトリアNectoriaとよばれる。この場合、子嚢菌類、タマカビ目に分類される。いずれも赤紫色や黄赤色を呈するため ...
7. あか‐パンかび【赤パン黴】
デジタル大辞泉
子嚢菌(しのうきん)類、アカパンカビ科のカビ。焼いたパンやトウモロコシの表面に多く生える。遺伝学の研究材料にする。 ...
8. あり‐たけ【蟻茸】
デジタル大辞泉
1 担子菌類のキノコ。ブラジルの森林内に自生。傘は白色で黒紫色の鱗片(りんぺん)がある。ハキリアリが巣で培養して食料にするといわれる。 2 子嚢菌(しのうきん) ...
9. あり‐たけ【蟻茸】
日本国語大辞典
の中に培養して、食料にするという。かさの表面は白色に黒紫色の鱗片(りんぺん)を生じる。(2)子嚢菌類に属する虫生菌の一種。アリの体上に発生する。ありやどりたけ。 ...
10. うどんこ‐びょう【饂飩粉病】
デジタル大辞泉
植物の茎や葉の表面が、うどん粉を振りかけたように白くなる病害。子嚢菌(しのうきん)類のウドンコ病菌によって起こり、やや乾きぎみの天候のときに発生する。白渋(しら ...
11. カビ
日本大百科全書
Bisby's Dictionary of the Fungi, 8th ed. 』(1995)によると、子嚢菌類Ascomycota、担子菌類Basidiom ...
12. かび【黴】
日本国語大辞典
定形の集合体をなすものの総称。植物分類学上の単位ではなく、形態上の性質に対する通称。藻菌類、子嚢菌類の多く、および担子菌類の一部が含まれる。《季・夏》*日葡辞書 ...
13. カンジダ‐しょう[‥シャウ]【─症】
日本国語大辞典
〔名〕(カンジダは {ラテン}candida )カビの一種である子嚢菌類カンジダ属によって起こされる病気の総称。カンジダは正常な皮膚、粘膜に常在し、なんらかの誘 ...
14. き‐の‐こ【茸/蕈/菌】
デジタル大辞泉
《「木の子」の意》菌類のうち、顕著な子実体(しじつたい)を形成するもの。大部分は担子菌類に、一部は子嚢(しのう)菌類に属する。ふつう傘状をなし、山野の樹陰や朽ち ...
15. 菌糸
日本大百科全書
菌糸細胞は変形して種々の菌糸組織をつくってキノコなど子実体や菌核、菌糸束を形成する。これらは担子菌類と子嚢菌類においてみられる。寺川博典 ...
16. 菌類
日本大百科全書
行うと特徴的な接合胞子ができる。細胞壁は次の子嚢(しのう)菌類、担子菌類とともにキチン質である。(8)子嚢菌類 一般に多細胞菌糸体が発達し、不動の胞子で繁殖する ...
17. きん‐るい【菌類】
日本国語大辞典
〔名〕粘菌類、藻菌類、子嚢菌類、担子菌類および不完全菌類を一括する生物群の名称。葉緑素を含まず光合成を行なわない。生物はこれまで動物と植物と菌類の三つに分類され ...
18. くろ‐かび【黒黴】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類コウジカビ科の菌。餠やパンなどの食物に生じ、広く見られる。菌叢の外観は濃褐色あるいは黒色となる。菌糸の頂は球状にふくれ、その端に数珠状につながる黒 ...
19. コウジカビ
日本大百科全書
carpenteles、ネオサルトリアNeosartoryaなどの属が含まれる。これらの属は子嚢菌類、ユーロチウム目(コウジカビ目)に属する。 コウジカビは発酵 ...
20. こう‐ぼ【酵母】
デジタル大辞泉
子嚢菌(しのうきん)類の球形または楕円形の単細胞の菌。ふつう、出芽によって増殖し、アルコール発酵を行うので、酒の醸造やパン製造に利用される。酒酵母・ビール酵母・ ...
21. こうぼ‐きん[カウボ‥]【酵母菌】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類に属する菌類の総称名。円形または楕円形で、葉緑素を含まず、出芽によって繁殖するが、分裂によることもある。アルコール酵母、パン酵母など発酵工業上重要 ...
22. 酵母菌類
日本大百科全書
酵母菌類は(1)子嚢菌類酵母とその不完全(アナモルフ)型、(2)担子菌類とその不完全(アナモルフ)型、(3)藻類由来の酵母の3群に分類される。 子嚢菌酵母(網) ...
23. し‐き【子器】
デジタル大辞泉
子嚢菌(しのうきん)類の生殖器官。子嚢胞子が形成される。 ...
24. 子座
日本大百科全書
つくるまでには至らない簡単な菌糸の塊は小房(しょうぼう)子嚢菌類でもみられるが、この状態から発達した菌糸組織からなる子座は真正子嚢菌類のバッカクキン類、マメザヤ ...
25. 子実体
日本大百科全書
これから生じた四つの核はそれぞれ担子器の先端上にできる四担子胞子の核となる。(2)チャワンタケ類のような子嚢菌類の子実体原基は、和合性のある2種類の単相菌糸相互 ...
26. 子嚢
日本大百科全書
それぞれの核を中心にして胞子が形成され、8子嚢胞子をもつ子嚢が完成する。 子嚢菌類のうちでもっとも原始的な原生子嚢菌類には種々の子嚢形成法がある。接合した細胞が ...
27. し‐のう【子嚢】
デジタル大辞泉
子嚢菌類の胞子嚢。有性生殖によって生じる袋状のもので、ふつう8個の子嚢胞子を生じる。 ...
28. し‐のう[‥ナウ]【子嚢】
日本国語大辞典
〔名〕(1)子嚢菌類の胞子嚢。有性生殖の結果できる袋状のもので、ふつう八個の胞子を生じる。熟した胞子は自力でその先端から飛散する。(2)コケ植物の胞子嚢。特に蘚 ...
29. 子嚢果
日本大百科全書
偽被子器は小房(しょうぼう)子嚢菌類の子嚢果で、小菌糸塊内の一部の菌糸が崩壊して空所(小房)ができ、その内底に子嚢が並ぶ。比較的大きい菌糸塊(子座(しざ))では ...
30. しのう‐きん[シナウ‥]【子嚢菌】
日本国語大辞典
〔名〕「しのうきんるい(
子嚢菌類)」に同じ。シノーキン
[ノ]
...31. しのうきん‐しょくぶつ[シナウキン‥]【子嚢菌植物】
日本国語大辞典
〔名〕「しのうきんるい(
子嚢菌類)」に同じ。シノーキンショクブツ
[ク]
...32. 縮葉病
日本大百科全書
6月下旬にはこれらの病葉には、病原菌の子嚢(しのう)胞子が形成され灰白色になり、のちに枯れる。病原は子嚢菌類で、モモではタフリナ・デホルマンスTaphrina ...
33. しょくよう‐きん【食用菌】
日本国語大辞典
マツタケ、シイタケ、エノキタケ、ショウロ、キクラゲなど。大部分は担子菌類に属するが、アミガサタケなど子嚢菌類の中にも食用となるものがある。ショクヨーキン ...
34. しろもんぱ‐びょう[‥ビャウ]【白紋羽病】
日本国語大辞典
〔名〕果樹、桑、茶、ジャガイモ、大豆、小豆などの農作物の根のおかされる病気。子嚢菌類のカビの一種の寄生によって起こる。根が白い綿状の菌糸におおわれ紋羽状になると ...
35. しんきん‐しょくぶつ【真菌植物】
日本国語大辞典
うち、細菌類と粘菌類以外のもの。胞子形成の様式によって、藻菌類、子嚢菌類、担子菌類、不完全菌類の四綱に分けるが、狭義には子嚢菌類と担子菌類のみをさす。葉緑素をも ...
36. 生活環
日本大百科全書
雌雄別の複相体に動配偶子を生ずる。(6)準単重相環 単相体が発達し、短期間の重相があり、複相は一時的である。子嚢菌類の多くは単相体の間で接合し、そこから生じた短 ...
37. 性の分化
日本大百科全書
細胞が接合し、接合部の形態分化がおこらずに、和合性が発達している場合が多い。しかし接合菌類、子嚢菌類、およびサビキン類では、接合部が膨らんだり、異型になるものが ...
38. せいよう‐しょうろ【西洋松露】
デジタル大辞泉
子嚢菌(しのうきん)類のセイヨウショウロ科のキノコ。ヨーロッパブナなどの林の地中に生える。クルミ大からこぶし大になるものまであり、塊状。芳香があり、高級料理に用 ...
39. せいよう‐しょうろ[セイヤウ‥]【西洋松露】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類セイヨウショウロ科チュベル属のきのこ。西ヨーロッパの落葉広葉樹林内に生える。浅い地下に生じ、球形に近い塊状で食用になることなどが担子菌類のショウロ ...
40. せみ‐たけ【蝉茸】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類ニクザキン科のキノコ。日本、中国、インドなどに分布し、春から夏に樹の下に生える。地中にあるニイニイゼミのさなぎに寄生し、棍棒状の子実体を地上に直立 ...
42. ぞうのう‐き[ザウナウ‥]【造嚢器】
日本国語大辞典
〔名〕
子嚢菌類がつくる雌性の配偶子嚢。菌糸の先端につく。ゾーノーキ
[ノ]
...43. ちい‐るい【地衣類】
デジタル大辞泉
菌類と藻類の共生体であるが、単一の生物のようにみえるものの総称。共生菌は子嚢菌(しのうきん)類が多く、共生藻類は緑藻か藍藻(らんそう)。樹や岩の上、地上に生育し ...
44. ちゃわん‐たけ【茶碗茸】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類チャワンタケ科に属するキノコの総称。日本には多くの種類が自生し、腐朽した木材や地上に生ずる。子実体は肉質で、椀状、盃状、皿状を呈し、その上面に子実 ...
45. てんぐ巣病
日本大百科全書
病(T. wiesneriによる)は発生も多く、よく知られている。タケ類てんぐ巣病は、同様に子嚢菌類の寄生によるが、病原菌の属はまったく異なる。(3)担子菌類サ ...
46. てんぐ‐の‐めしがい[‥めしがひ]【天狗飯匙】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類テングノメシガイ科のきのこ。世界に広く分布し、日本では夏から秋にかけて林内の地上に発生。高さ二〜八センチメートル、全体黒色で、細かな毛を密生し、ビ ...
47. 冬虫夏草
日本大百科全書
表面に菌糸層をつくり、その表面に卵形の被子器を密生するコエダクモタケ(トルビエラ属)や地下生子嚢菌類ツチダンゴ属の球状子実体から地上数センチの子実体を生ずるハナ ...
48. とうちゅう‐かそう[‥カサウ]【冬虫夏草】
日本国語大辞典
〔名〕子嚢菌類のなかで昆虫やクモなどに寄生して糸状や棍棒状の大きな子実体を生じるキノコの総称。冬は虫で夏には草になると考えられたところからこの名がある。中国では ...
49. どうがれ‐びょう[‥ビャウ]【胴枯病】
日本国語大辞典
〔名〕果樹や桑などの伝染病の一つ。子嚢菌類の数種の菌によって起こる。菌は切り傷、凍害部などから侵入し、病気が幹の全周におよぶと養水分の流動が妨げられ、上部は枯れ ...
50. どじょう‐びせいぶつ[ドジャウ‥]【土壌微生物】
日本国語大辞典
〔名〕地表面または土壌粒子の表面および間隙中に生活する微生物の総称。細菌類・放線菌類・子嚢菌類・担子菌類・酵母菌類・藻類・原生動物など。数・量ともに莫大で、その ...