1. うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】
デジタル大辞泉
平安後期の説話集。宇治大納言源隆国編。11世紀後半の成立。現存していないが、今昔物語と深い関連があったと推定される。
...2. うじだいなごんものがたり[うぢダイナゴンものがたり]【宇治大納言物語】
日本国語大辞典
〔一〕宇治大納言源隆国編著の説話集。一一世紀後半の成立。現存しないが、「今昔物語集」「古本説話集」「宇治拾遺物語」などに影響をもたらしたと推定される。〔二〕「宇 ...
3. うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】
国史大辞典
の刊本三巻がある。 (四) 『続群書類従』所収の『宇治大納言物語』なるものは『苔の衣』第三巻である。 [参考文献]河内山清彦「宇治大納言物語の潮流」(『言語と文 ...
4. 宇治大納言物語(うじだいなごんものがたり)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1200ページ ...
5. 宇治拾遺物語
日本大百科全書
その内容には鋭い人間批評や風刺、皮肉がきいているものも少なくなく、味わい深い作品である。散逸した『宇治大納言物語』(成立不詳)の影響の下に成立したと考えられ、『 ...
6. 宇治拾遺物語
世界大百科事典
隆国(源隆国)編,またはそれに取捨を加えたものとされてきたことからの称らしく,中世には《宇治大納言物語》と異称されたこともあった。197話の長短編説話を集録し, ...
7. 宇治拾遺物語 23ページ
日本古典文学全集
宇治拾遺物語 序 世に宇治大納言物語といふ物あり。この大納言は隆国といふ人なり。西宮殿の孫、俊賢大納言の第二の男なり。年たかうなりては、暑さをわびて暇を申して、 ...
8. 宇治拾遺物語 24ページ
日本古典文学全集
天皇に近侍する中務省の従五位下相当の官職で、唐名が「拾遺」。『宇治大納言物語』をさす。侍従を拾遺ともいうので。「俊貞」のもとに伝存していた物語(宇治大納言物語) ...
9. うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】 : 宇治大納言物語/(四)
国史大辞典
(四) 『続群書類従』所収の『宇治大納言物語』なるものは『苔の衣』第三巻である。 ...
10. 栄花物語 476ページ
日本古典文学全集
事ヲ諸人聞キ継テ、弥ヨ詣ル事道隙無シ」とある。和泉式部。『和泉式部続集』『古本説話集』『宇治大納言物語』にもみえる。牛仏の肖像。『左経記』『今昔物語集』も、牛仏 ...
11. かくゆう【覚
】
国史大辞典
高位の僧で画事にも詳しい。天喜元年(一〇五三)生まれる。父は源隆国で宇治大納言と称し、『宇治大納言物語』の作者。覚猷は宇治大僧正覚円(関白藤原頼通の子)の弟子で ...
12. 甲子夜話三篇 1 237ページ
東洋文庫
平仲は平貞文が字也。儒者になれば、字とて名を付こと有り。氏の片字を敢て付く也。『河海抄』に、『宇治大納言物語』云。貞文ある女の許に行て、泣まねをして硯の水を懐に ...
13. ぐんしょるいじゅう【群書類従】
国史大辞典
物語部 五〇一 伊勢物語 五〇二 松浦物語 五〇三 唐物語 五〇四 堤中納言物語 五〇五 宇治大納言物語 五〇六 忍音物語 五〇七 岩屋能草紙・いはやのさうし〔 ...
14. 講談落語今昔譚 22ページ
東洋文庫
度を以て、往来の人を誰彼となく、呼集めては様々の物語をさせ、これを一々草子に物されたのが宇治大納言物語で、その後今昔物語、宇治拾遺物語等も出るに至ったを、落語の ...
15. 講談落語今昔譚 2ページ
東洋文庫
51浮世節 314雨後の残月 186宇治拾遺物語 22宇治拾遺物語披講 82宇治新孝 136宇治大納言物語 22後ろ幕 180,232臼井六郎復讐談 243宇田 ...
16. 国文学全史 2 平安朝篇 132ページ
東洋文庫
後にあらざるか、必ずしもこれを否と断ずべからず。なお古来種々の説を立つるものあり。短篇の宇治大納言物語〔小世継とも称するもの〕には、源氏は父為時が作りたるものに ...
17. 国文学全史 2 平安朝篇 212ページ
東洋文庫
まず今昔物語を説くべし。今昔物語は章毎に「今は昔」の句を以て起したれば、この称あり、一に宇治大納言物語という。すべて三十一巻、今その数巻を開く。天竺、和漢に渉り ...
18. 国文学全史 2 平安朝篇 214ページ
東洋文庫
を省き、 恐まに文章を変じて、当時の通俗体としたれば、到底もとの面影を見るべからず。別に宇治大納言物語とて、三巻〔或いは合せて一巻〕のものあり、これは小世継と称 ...
19. 国文学全史 2 平安朝篇 221ページ
東洋文庫
昭和四六年刊)。平安末期の『七大寺巡礼私記』以下に見える「宇治大納言物語」 等の名称が『今昔物語集』を指すものと見るのは、同内容の説話を含む『宇治大納言物語』と ...
20. 国文学全史 2 平安朝篇 228ページ
東洋文庫
平安末より南北朝にかけての諸書に、「大納言物語」「宇治大納言物語」「宇治物語」等の書名が記され、快文がある。これらがすべて隆国の『宇治大納言物語』を指すものと即 ...
21. 国文学全史 2 平安朝篇 13ページ
東洋文庫
239,258 】1283伊予部馬養段富門院大輔11481【332 う右近『宇治大納言物語』歌合の歌論一の研究一の内容研究一の本文研究右大臣百首r歌 ...
22. こけのころも【苔の衣】
国史大辞典
刊本には『尊経閣叢刊』所収の複製版と『古典文庫』八一・八三(久曾神昇校訂)がある。なお巻三は『宇治大納言物語』として『続群書類従』物語部に所収。 [参考文献]黒 ...
23. 古今著聞集
世界大百科事典
橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。20巻。序において,編者みずから本書を《宇治大納言物語》《江談抄》を継承するものとして位置づけ,〈実録 ...
24. 古本説話集
世界大百科事典
これは,これらの書物が直接,間接に源隆国《宇治大納言物語》を編纂資料としていると考えることによって説明される。現在ではすでに散逸してしまった《宇治大納言物語》の ...
25. こほんせつわしゅう【古本説話集】
国史大辞典
が詳しく描出されている。文体は王朝の物語文学に近い和文脈であり、内容は散佚した源隆国の『宇治大納言物語』の系統をひくものと推測されている。長く埋もれていたが、昭 ...
26. 今昔物語集
世界大百科事典
んぼう)に籠り,往来の諸人の昔物語を記録したものが《宇治大納言物語》であり,増補されて世に行われている,とある。従来は,この《宇治大納言物語》が本書と同一視され ...
27. 今昔物語集 256ページ
日本古典文学全集
)までの典拠は未詳。ただし、『扶桑蒙求私注』所引「宇治記」は同文的同語。あるいは、散逸『宇治大納言物語』が典拠か。なお、『小右記』目録下第二十「御悩事」の項(寛 ...
28. 今昔物語集 262ページ
日本古典文学全集
照曜す」とする。本段および次の第四段の典拠は未詳。ただし、『宇治拾遺』、異本『紫明抄』所引『宇治大納言物語』は同文的同話。それらの共同母胎となる資料によるか。→ ...
29. 今昔物語集 27ページ
日本古典文学全集
巻』の奥書に「是ハ宇治ノ大納言ノ物語ニ見ヘタリ」とあるのを勘案すると、本話の出典は散佚『宇治大納言物語』である可能性が高い。 「天㺃」「天狗」(→仏教)に当てた ...
30. 今昔物語集 6 本朝部 290ページ
東洋文庫
隆国の手になる説話集(今は失われてしまった『宇治大納言物語』)の存在は、むしろしだいに確実視されてきており、たとえば、平安末から鎌倉・室町にかけての諸文献に散見 ...
31. 今昔物語集 6 本朝部 291ページ
東洋文庫
在の可能性を増大させこそすれ、決して減少させるものではない。しかも、諸文献が『宇治大納言物語』として伝える逸文が、『今昔』『梅沢本古本説話集』あるいは『宇治拾遺 ...
32. 新猿楽記 404ページ
東洋文庫
衣物語』(杢ハ九-七六)新立荘園停止、記録荘園券契所設置。成尋阿闍梨入唐。源隆国没す。『宇治大納言物語』原型本。 ...
33. 十訓抄 383ページ
日本古典文学全集
権中納言に任官。源隆国(一〇〇四~七七)。平安後期の公卿。俊賢の子。正二位、権大納言。散佚説話集『宇治大納言物語』の編者とも。隆国は治暦三年(一〇六七)二月六日 ...
34. 説話文学
世界大百科事典
この系譜につながる仮名文表記の画期的作品が,11世紀後半に成立した源隆国(たかくに)撰の《宇治大納言物語》である。本朝世俗説話を主体に広範な説話を集録し,後代作 ...
35. せつわぶんがく【説話文学】
国史大辞典
収めるが、そのうち八十余話は『今昔物語集』と同文に近い説話である。これは、両書が源隆国の『宇治大納言物語』(散佚)によるところが大きかったためともいわれるが、同 ...
36. 是害房絵詞
世界大百科事典
長寺(大阪府南河内郡磯長村にあった寺か)において,《宇治大納言物語》に取材し,童幼教化のために作成されたものという。ただし《宇治大納言物語》は散逸して明確ではな ...
37. 日本霊異記 251ページ
東洋文庫
紀家怪異実録(現存しない)、善家秘記(現存しない)、大和物語、三宝絵詞、日本往生極楽記、本朝法華験記、宇治大納言物語(現存しない)、江談抄、狐媚記、本朝神仙伝、 ...
38. 俳諧集 356ページ
日本古典文学全集
二度たいて聞き(嗅ぎ)わける。雑。ここでは『宇治拾遺物語』(編者未詳)。序には、散佚した『宇治大納言物語』の編者源隆国が宇治平等院南泉坊で人々を呼び集めて聞き書 ...
39. 源隆国
日本大百科全書
南泉坊で往来の人々に物語を語らせ、これを書き留めて説話集をつくったという。この作品は伝存しないが、『宇治大納言物語』として諸書に逸文がみえる。『今昔(こんじゃく ...
40. 源隆国
世界大百科事典
)は特に有名。《宇治拾遺物語》序に《宇治大納言物語》(原本不詳)の作者と伝える。《今昔物語集》の撰者ともいわれるが不明。黒板 伸夫 源宗国 宇治大納言物語 今昔 ...
41. みなもと‐の‐たかくに【源隆国】
デジタル大辞泉
宇治大納言。皇后宮大夫・権大納言となり、後一条天皇から白河天皇まで5代に仕えた。説話集「宇治大納言物語」を編著したという。 ...
42. みなもと‐の‐たかくに【源隆国】
日本国語大辞典
のち病を得て出家。「後拾遺集」以下の勅撰集に六首ほど入集。学才にすぐれ、仏教に通じ、散逸した「宇治大納言物語」の撰者ともいわれる。寛弘元〜承保四年(一〇〇四〜七 ...
43. みなもとのたかくに【源隆国】
国史大辞典
の人から説話をききとったという。現存の『宇治拾遺物語』は隆国作ではなく、隆国は散逸した『宇治大納言物語』を作ったと考えられている。『後拾遺和歌集』以下の勅撰集に ...
44. みなもとの-たかくに【源隆国】
日本人名大辞典
治暦3年(1067)権(ごんの)大納言。晩年に宇治の別荘にすみ,往来の人から諸国の奇談をきいて「宇治大納言物語」をあらわしたという。この書はのちの説話集の母体と ...
45. よつぎものがたり【世継物語】
日本国語大辞典
「大和物語」「枕草子」「栄花物語」などを典拠とし、「古本説話集」と関連する説話が多い。増補改編本に「宇治大納言物語」がある。小世継(こよつぎ)、小世継物語とも。 ...