1. 歌物語
日本大百科全書
、根が深い。10世紀初頭の、最初の物語と目される『竹取物語』は歌物語ではない作り物語であるが、それにも歌が含まれている。 歌物語自体は10世紀に限られるが、そこ ...
2. 歌物語
世界大百科事典
られることが多い。以下もその意味で扱う。もっとも歌物語の萌芽は古く,記紀歌謡や万葉歌にも,関連する記述が前後に付け加えられれば,部分的に歌物語の形に近づくともい ...
3. うた‐ものがたり【歌物語】
デジタル大辞泉
1 平安時代の、和歌を中心としてまとめられた短編物語。また、短編物語集。伊勢物語・平中物語・大和物語の類。 2 「歌語り」に同じ。 「故殿の―を書き設けて」〈栄 ...
4. うた-ものがたり【歌物語】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕 ❶和歌にまつわる物語。 「人の語り出でたる歌物語の、歌の悪きこそ、本意なけれ」〈徒然草・57〉人の語り出した歌物語の、歌のできが悪いのは、がっかりする ...
5. うたものがたり【歌物語】
国史大辞典
たまたま歌が詠まれたという形になって行く。中心となる歌と散文との緊張関係が弛緩して行く時、歌物語は退廃し、解体する。また歌物語は歌が中心となっているので、私家集 ...
6. うた‐ものがたり【歌物語】
日本国語大辞典
けり」*徒然草〔1331頃〕五七「人の語りいでたる歌物語の、歌のわろきこそほいなけれ」*仮名草子・犬枕〔1606頃〕「笑止なる物 一、歌物語てには違ふたる」(2 ...
7. うたものがたり の 歌忘(うたわす)れ
日本国語大辞典
最も肝心な点を抜かすこと。わずかな部分ではあるが、そこが欠けていて、全体の興味を失うことにいう。*俳諧・毛吹草〔1638〕二「うたものがたりのうたわすれ」 ...
8. 津軽の山歌物語
デジタル大辞泉プラス
鈴木喜代春による児童文学作品。1987年刊行。1988年、日本児童文芸家協会賞受賞。 2013年03月 ...
10. mar・riage
プログレッシブ英和
poetry and prose in the Japanese “poem-tales”日本の歌物語における詩と散文の結合3 [C]《トランプ》マリッジ(◇ ...
14. あきうおんせん【秋保温泉】宮城県:名取郡/秋保町/湯本村
日本歴史地名大系
詠んだといい、以来「名取御湯」と名付けられて広まったという。陸奥国の黒塚伝説にかかわる平兼盛の歌物語にちなみ名取川あるいは名取郡にかかわる古い温泉として、その名 ...
16. 蘆刈説話
世界大百科事典
み憂き〉の歌を女に送り,逃げ出そうとする。女は泣き泣き衣などを男に与え,京に帰って行く。この歌物語は《今昔物語集》巻三十の5では仏教的な教訓が付加されており,《 ...
17. 排蘆小船(近世随想集) 299ページ
日本古典文学全集
りあくたをはらふ道具なれば、あしき事いでくるはづ也」。間柄。妻や妾。『伊勢物語』。平安前期の歌物語。在原業平を主人公に仮託し、恋愛の諸相を描出したもので、約一二 ...
19. ありはらの-なりひら【在原業平】
日本人名大辞典
,「古今和歌集」をはじめ勅撰集におおくの歌が収録されている。「伊勢物語」は業平をモデルとした歌物語といわれる。元慶(がんぎょう)4年5月28日死去。56歳。通称 ...
21. 和泉式部日記
日本大百科全書
別名を『和泉式部物語』とも。和泉式部と帥宮(そちのみや)敦道(あつみち)親王との恋愛の経緯を歌物語風につづった作品で、1003年(長保5)4月から翌年1月にかけ ...
22. 和泉式部日記
世界大百科事典
冷泉天皇の皇子帥宮(そちのみや)(敦道(あつみち)親王)との恋愛の顚末を,贈答歌を中心にしるしたもので,歌物語の一面をもつ。1003(長保5年)4月から翌年1月 ...
23. 出雲神話
世界大百科事典
かみ)とあらためて出雲の国の王となる話,さらに八千矛神(やちほこのかみ)という名での妻問いの歌物語などからなる。このあとオオクニヌシは葦原中国(あしはらのなかつ ...
24. 伊勢
世界大百科事典
入集である。家集の《伊勢集》は約500首と大きく,没後まもなく成立していた。これは冒頭部分が歌物語的に構成された特異な家集である。百人一首に〈難波潟みじかき葦の ...
25. いせにっき【伊勢日記】
デジタル大辞泉
伊勢による和歌集「伊勢集」の冒頭部。物語風・日記風の記述を伴う約30首からなり、歌物語的な傾向がみられる。 ...
26.&nbsnbsp;伊勢物語
日本大百科全書
平安前期の歌物語。別称に『在五(ざいご)が物語』『在五中将の日記』(「在五」は在原(ありわら)氏の五男業平(なりひら)のこと)。鈴木日出男内容それぞれの冒頭が「 ...
27. 伊勢物語
世界大百科事典
平安前期の歌物語。現存する歌物語中最古の作品。古くは《在五が物語》《在五中将日記》などの異称もあった。書名の由来も,伊勢(伊勢御(いせのご))の筆作にかかること ...
28. いせものがたり【伊勢物語】
デジタル大辞泉
平安時代の歌物語。作者・成立年未詳。多く「むかし、男(ありけり)」の冒頭句をもつ125段から成り、在原業平(ありわらのなりひら)と思われる男の生涯を恋愛を中心と ...
29. いせものがたり【伊勢物語】
日本国語大辞典
〔一〕平安時代の歌物語。作者不明。現存本は、ある男の初冠(ういこうぶり)から辞世の歌に至る約一二五の章段より成る。「古今集」以前に存在した業平の歌物語を中心にし ...
30. いせものがたり【伊勢物語】
全文全訳古語辞典
[書名]平安前期の歌物語。作者不明。成立については諸説があるが、百二十五段から成る今日見られる形になったのは、ほぼ『後撰和歌集』成立前後と考えられる。 伝説的に ...
31. いせものがたり【伊勢物語】
国史大辞典
平安時代の歌物語。作者は不詳であるが、在原業平の縁者、または業平を敬慕する者などが考えられている。『在五が物語』『在五中将の日記』などとも称されたが、『伊勢物 ...
32. 伊勢物語絵巻
日本大百科全書
平安時代の歌物語『伊勢物語』に取材した絵巻。もとはかなりの大部であったと思われるが、現在は詞(ことば)2段、絵7段分の残欠1巻を残すのみ。絵は引目鉤鼻(ひきめか ...
33. 一条摂政御集
日本大百科全書
官人に託した恋物語風になっており、『伊勢(いせ)物語』や『平中(へいちゅう)物語』を継承する歌物語の系譜のなかに位置づけされる異色の作品として注目され、伊尹晩年 ...
34. 一条摂政御集
世界大百科事典
て,伊尹の恋歌を歌物語風にまとめた第1部41首,〈同じ翁の歌〉として収める種々の贈答歌からなる第2部151首,補遺2首から構成される。第1部は伊尹の自撰であり, ...
35. 一休ばなし(仮名草子集) 249ページ
日本古典文学全集
唱えて鎮めたとする。歌の説話が先にあり、奇行性の強い小便の話に変化したもの。この話は『竹斎狂歌物語』『諸国案内旅雀』『五十三次道中詩選』など多数の書に引かれてい ...
36. 逸文(風土記) 475ページ
日本古典文学全集
女性は説明中には「神女」とも「亀比売」とも出るが、末尾の「神女」を別とすると一貫して「女娘」として展開。歌物語の「昔、女ありけり」同様に一人の女性として描かれて ...
37. いれ‐じょうね[:ジャウね]【入性根】
日本国語大辞典
町女腹切〔1712頃〕中「半七といふ虫がさいて、なんのかんのと入じゃうね」*浮世草子・竹斎狂歌物語〔1713〕中・五「いれじゃうねせるこそ冷じけれ」イレジョーネ ...
38. うげつ【雨月】[能曲名]
能・狂言事典
求めた。西行は「月は漏れ雨はたまれととにかくに」と詠んで歌を継いだので、老夫婦は喜んで宿を貸し、歌物語などして(〈クセ〉)眠る(中入)。すると住吉の末社の神が現 ...
39. うたがたり【歌がたり】
国史大辞典
、単なる知識として語りあうばかりでなく、個性的享受を土台として歌物語へ結晶させたり、和歌説話集的にまとめることもあった。→歌物語(うたものがたり) (高橋 正治 ...
40. うた‐がたり【歌語】
日本国語大辞典
ひて、よもすがら歌ものかたりして」とあるところから、「歌物語」も、必ずしも文字化されたものとは言えず、したがって、当時「歌語り」と「歌物語」との間に区別があった ...
41. うた-がたり【歌語り】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕和歌についての話。和歌にまつわる物語。歌物語。⇒うたものがたり ...
42. うみがき が 熟柿(じゅくし)を弔(とむら)う
日本国語大辞典
似た境遇のものが相手の身の不幸を慰めることのたとえ。*浮世草子・竹斎狂歌物語〔1713〕下「つえにすがりてこれまでまいるも御客達の、御すがたもよしある人のなれの ...
43. 栄花物語 142ページ
日本古典文学全集
北の方いとど塞きもあへたまはず、「あが君や、これをよきことにはあらず、人のせちにのたまふことなれば。故殿の歌物語を書きまうけて、御調度をし設けて待ちたてまつりた ...
44. 栄花物語 143ページ
日本古典文学全集
のみいそぎ思したる」とあった。一枚単位で歌とそれにふさわしい絵を描いたものか、それとも文学ジャンルとしての歌物語のようにまとまった内容の冊子や巻子なのか、明確に ...
45. 江戸小咄集 1 132ページ
東洋文庫
倉)汝の、お前の (二)留守と書くべぎである (5平安時代の歌物語。業平の一生を中心にして男女の情事を叙した約一二五の説話集から成る はつめ"「アヒおとっさ ...
46. 江戸小咄集 2 36ページ
東洋文庫
ろだ」(一)平安時代の歌物語。作者未詳、業平の一生を中心にした説話 (5まだ頭の毛が満足に生え揃わぬ女子をいう 90主人や家の者に断りなく出立して伊勢参宮をする ...
47. 大鏡 250ページ
日本古典文学全集
例の家とおぼしきところにものしたり。つとめて、なほもあらじと思ひて」贈ったとある。「女君」という呼称に、歌物語を語る姿勢がうかがえる。「あくる」は夜が明くると門 ...
48. 大鏡 290ページ
日本古典文学全集
仕した経緯や、「二条殿の御方」と上﨟女房として処遇された様子を記す。「あさみどり」に「故殿の歌物語をかき設けて御調度をし設けて待ち奉りたまひしかど、御顔をだに見 ...
49. おきつ 白波(しらなみ)
日本国語大辞典
和歌では「沖つ」が主に用いられた。(2)(1)の挙例「伊勢物語」の歌は、「万葉‐一・八三」の類歌または翻案歌を歌物語にはめ込んだもので、歌自体としては「立つ」の ...