1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 科学・医学
  6. >
  7. 物理
  8. >
  9. 元素
  10. >
  11. ビスマス
日本大百科全書(ニッポニカ)

ジャパンナレッジは約1500冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
ビスマス
びすます
bismuth

周期表第15族に属し、窒素族元素の一つ。古く蒼鉛(そうえん)とよばれた。中世のヨーロッパではすでにその存在が知られていたが、スズ、鉛、アンチモンなどとの区別がつかないでいた。しかし、そのころから区別がつき始め、酸化ビスマス(〓)その他が顔料(がんりょう)などとして用いられていて、17世紀ごろには一般に英語でbismuth、ドイツ語でWismuthとよばれるようになっていた。18世紀になってドイツのポットJohann Heinrich Pott(1692―1777)と、スウェーデンのT・O・ベリマンの研究によって金属元素であることが確定された。自然ビスマスもまれに産出するが、輝ビスマス鉱Bi2S3やビスマス華Bi2O3として産出。普通、鉛製錬に際し、粗鉛の精製過程の副産物として得られる。精錬残渣(ざんさ)を炭素で還元してから、アルカリ融解で空気酸化し、他の金属を除き、電解精錬する。やや赤みを帯びた銀白色の金属。電気的性質は半金属で、温度が高くなると導電率が減少するが、260℃以上で増大する。空気中では安定。酸素、硫黄(いおう)、ハロゲンと直接反応して三価化合物をつくる。水では徐々に水酸化物を生じる。酸化力のない酸には侵されないが、硝酸や熱濃硫酸に溶けてビスマス(〓)塩を生じる。凝固の際体積が3~3.5%膨張する。融点が低く、鉛、スズなどと易融合金の形で、ヒューズ、火災報知機など非常に広い用途に使われる。生化学的作用をもつ化合物が多く、医薬品製造に多くが使われる。化合物はアクリロニトリル製造の触媒としても利用される。熱中性子吸収断面積が小さいため原子炉冷却剤として用いられる。
[守永健一] [中原勝儼]

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
タブレットやスマホからも利用できます。
ビスマスの関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 357
検索コンテンツ
1. ビスマス【bismuth】
デジタル大辞泉
窒素族元素の一。単体は赤みを帯びた銀白色のもろい金属。電気・熱の伝導性は小さい。塩酸・硝酸に溶ける。融点が低いので易融合金に用いる。元素記号Bi 原子番号83。 ...
2. ビスマス
日本大百科全書
スウェーデンのT・O・ベリマンの研究によって金属元素であることが確定された。自然ビスマスもまれに産出するが、輝ビスマス鉱Bi2S3やビスマス華Bi2O3として産 ...
3. ビスマス
世界大百科事典
まずアンチモンが酸化され,ついでビスマスと鉛の残分が酸化される。ビスマスを含んだ鉱滓を還元して粗ビスマスとし,ケイフッ酸とケイフッ酸ビスマスの電解液中で電解し, ...
4. ビスマス
日本国語大辞典
〔名〕({英}bismuth )元素の一つ。元素記号Bi 原子番号八三、原子量二〇八・九八。古くから知られていたが、他の元素と混同されていたこともある。単体は赤 ...
5. ビスマス
プログレッシブ和英
bismuth ((記号 Bi)) ...
6. ビスマス[外来語]
現代用語の基礎知識 2016
蒼鉛(そうえん)。金属元素(記号Bi)で、その酸化物は超電導体。ビスマス系線材で大容量、低損失送電が可能。  ...
8. ビスマス(データノート)
日本大百科全書
ビスマス 元素記号  Bi 原子番号  83 原子量   208.9804 融点    271.3℃ 沸点    1560℃ 比重    9.80(測定温度25 ...
13. ビスマス系高温超電導セラミックス[カタカナ語]
イミダス 2016
[bismuth-based superconducting ceramics]【化学】【物理・理工】電気抵抗がゼロになり反強磁性を示す性質をもつセラミックス ...
14. ビスマス鉱物
世界大百科事典
ビスマスを主要成分とする鉱物。ビスマスBiは地殻中の存在度が比較的少ない金属である。したがってふつうの岩石中には独立した鉱物としては含まれていないが,特殊な条件 ...
16. ビスマス剤
日本大百科全書
医薬品に用いられるビスマス化合物で、次硝酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次サリチル酸ビスマス、次没食子酸ビスマスの4種がある。ビスマス塩は収斂(しゅうれん)作用をも ...
17. ビスマス‐ざい【─剤】
日本国語大辞典
〔名〕ビスマスの化合物、次硝酸ビスマス・次サリチル酸ビスマス・次没食子酸ビスマスなどを医薬品として用いたものをいう。白色または黄色の粉末で、収斂・防腐・保護剤と ...
18. 輝蒼鉛鉱
日本大百科全書
蒼鉛(ビスマス)の鉱石鉱物の一つ。輝安鉱と同構造で中間物もある。酸性火成岩中の高温熱水あるいは気成鉱脈鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)中などに産し、タングス ...
36. 酸化ビスマス
日本大百科全書
ビスマスの酸化物。種々の酸化物が存在するが、普通は酸化ビスマス(〓)をさす。(1)酸化ビスマス...
37. 酸化ビスマス
世界大百科事典
ビスマスの酸化物の総称。一般には酸化ビスマス(Ⅲ)をさす。 酸化ビスマス(Ⅲ) 化学式Bi2O3。硝酸ビスマス(Ⅲ)水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を滴下し,生じ ...
40. しょうさん‐ビスマス[セウサン:]【硝酸─】
日本国語大辞典
〔名〕(ビスマスは{英}bithmuth )硝酸のビスマス塩。化学式Bi(NO3)3 三斜晶系の白色結晶。各種ビスマス化合物の原料。 ...
42. じしょうさん‐ビスマス[ジセウサン:]【次硝酸─】
日本国語大辞典
〔名〕(ビスマスは{英}bismuth )水に不溶の白色粉末。化学的には生成条件によって組成の変化する混合物であると考えられている。胃腸疾患に内服して用い、収斂 ...
48. なまり‐ビスマス【鉛ビスマス】
デジタル大辞泉
鉛とビスマスの合金。融点セ氏125度。沸点セ氏1670度。水や空気に触れても激しく反応しないことから、高速炉の冷却材や、加速器駆動未臨界炉における核破砕反応のタ ...
50. 硫化ビスマス
日本大百科全書
ビスマスと硫黄(いおう)の化合物。3価の化合物が普通に知られる。ほかに一硫化物BiS(計算量の硫黄とビスマスの混合物を融解して得られる灰色粉末。式量241.1。 ...
101. bis・muth・ous音声
ランダムハウス英和
adj. 〔化学〕 第一ビスマス[蒼鉛(そうえん)]の,三価のビスマスを含む.[1881] ...
102. bismuto
ポケプロ西和
[男性名詞]【化学】ビスマス. ...
103. bismuto
ポケプロ伊和
[男性名詞]【化学】ビスマス, 蒼鉛(そうえん)((元素記号))Bi  ...
104. Bismutum
ポケプロ独和
[中性名詞] 《—s/》 ビスマス(元素名;[記号]Bi).  ...
112. di・mer・cap・rol音声
ランダムハウス英和
n. 〔化学〕 ジメルカプロール C3H8OS2:ビスマス,金,水銀,ヒ素などの解毒薬;BAL,British Anti-Lewisite ともいう.[1947 ...
129. Wismut
ポケプロ独和
[中性名詞] 《—[e]s/》 蒼鉛, ビスマス(元素名:[記号]Bi).  ...
130. アイキン鉱
日本大百科全書
銅(Cu)、鉛(Pb)および蒼鉛(そうえん)(ビスマス。Bi)を主成分とする硫塩鉱物。単位格子は輝蒼鉛鉱のそれに近く、原子配列上も共通点があり、輝蒼鉛鉱の化学式 ...
131. アイソトープ
日本大百科全書
り分類される。しかし、半減期の極端に長いものは安定同位体との区別がつけにくい。たとえば天然のビスマスである209Biは、従来安定同位体と考えられていたが、精密な ...
132. アクリルアルデヒド
日本大百科全書
グリセリンを硫酸水素カリウムと加熱して脱水すると生成する。工業的にはプロピレンをモリブデン・ビスマス系触媒を用いて接触酸化する方法により製造する。激しい刺激臭を ...
134. アクロレイン
世界大百科事典
硫酸水素カリウム,五酸化リンなどの脱水剤と加熱することによって生成する。工業的には,プロピレンをモリブデン酸ビスマスなどの触媒のもとで酸化し製造する。融点-86 ...
135. アスタチン
日本大百科全書
2)とマッケンジーKenneth R. MacKenzie(1912―2002)とセグレは、ビスマス209に高エネルギーのα(アルファ)粒子を当ててアスタチン2 ...
136. アスタチン
世界大百科事典
Corson,マッケンジーK.R.Mackenzie,セグレE.Segrèが,30MeVのα粒子によりビスマスを衝撃して人工的につくり出した。のちギリシア語の不 ...
137. アマルガム
日本大百科全書
は歯科用充填(じゅうてん)材として広く用いられているが、近年その使用量は減少傾向にある。鉛、ビスマス、スズのアマルガムは鏡面製造に利用される。なお、アマルガムは ...
138. アマルガム
世界大百科事典
が多い。たとえば,(1)銀とスズとの合金のアマルガムは歯科用充てん剤として,(2)鉛,スズ,ビスマスのペースト状アマルガムは鏡の反射面に,(3)亜鉛,カドミウム ...
139. アラマヨ鉱
日本大百科全書
銀(Ag)、アンチモン(Sb)、蒼鉛(そうえん)(ビスマス。Bi)の硫塩鉱物。アンチモンおよび蒼鉛の両方が必須(ひっす)成分で、これらの一方を欠いたミアジル鉱あ ...
140. アルカロイド
日本大百科全書
また検出には、アルカロイド試薬による沈殿反応、または呈色反応が用いられる。ドラーゲンドルフ試薬(ヨウ化ビスマス‐ヨウ化カリウム)は、沈殿反応と呈色反応の両用に使 ...
142. α崩壊
世界大百科事典
放出して崩壊する現象。1個のα粒子の放出によって,原子核は原子番号が2,質量数が4だけ少ない原子核に変化する。ビスマスより重い不安定な原子核の崩壊に多く見られ, ...
143. アルミニウム合金
世界大百科事典
用されることもある。また,溶接性も他のアルミニウム合金に比べて劣る。2011のように鉛Pb,ビスマスBiを添加したものは,切削性がよく,鍛造後,切削して機械部品 ...
144. 泡蒼鉛
日本大百科全書
泡蒼鉛系鉱物の一つ。蒼鉛(ビスマス(Bi))の無水炭酸塩で、Bi2[O2|CO3]の化学式が示すように、炭酸塩鉱物ではあるが、過剰の蒼鉛と酸素を含む。成因的には ...
145. アンモ酸化
世界大百科事典
れソハイオ法Sohio processと呼ばれ,またこの時に用いられた触媒はモリブデンおよびビスマスの複合酸化物とリンを主要成分とするもので,ソハイオ触媒と呼ば ...
147. アーノルド(John Oliver Arnold)
世界大百科事典
オスモンの鋼焼入硬化理論にそれぞれ敵対する鋭い論陣を張ったことによる。前者では金Auに鉛PbやビスマスBiを添加しても結晶粒界にもろい薄層を作って強化に役立たな ...
148. 生野鉱
日本大百科全書
兵庫県明延(あけのべ)鉱山(閉山)などからも発見された。ビスマス(蒼鉛(そうえん))とカルコゲン(硫黄・セレン・テルルなどの総称)の比が4対3の鉱物の一つ。他の ...
149. 易融合金
日本大百科全書
スズ(融点232℃)とすることもある。その場合には普通のはんだや活字合金も含まれる。一般にはビスマス、スズ、鉛、カドミウムなどを主体とした融点約200℃以下の多 ...
150. 易融合金
世界大百科事典
固体である合金。可融合金と呼ばれることもある。これらは,ビスマスBi,鉛Pb,スズSn,カドミウムCdなどの多元合金であって,ビスマスを主成分としたものが多い。 ...
「ビスマス」の情報だけではなく、「ビスマス」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

ビスマスと同じ元素カテゴリの記事
ニホニウム(日本大百科全書(ニッポニカ))
超アクチノイド人工放射性元素の一つ。原子番号113、元素記号Nh。周期表第13族に属する。新元素として認定されるまでの暫定名称はウンウントリウムununtrium(暫定元素記号Uut)。2003年にアメリカとロシアの115番元素合成の共同研究の際に113番元素の生成を観測したとの最初の報告があったが、理化学研究所(理研)
ビスマス(日本大百科全書(ニッポニカ))
周期表第15族に属し、窒素族元素の一つ。古く蒼鉛とよばれた。中世のヨーロッパではすでにその存在が知られていたが、スズ、鉛、アンチモンなどとの区別がつかないでいた。しかし、そのころから区別がつき始め、酸化ビスマスその他が顔料などとして用いられていて、17世紀ごろには一般に英語でbismuth
元素と同じカテゴリの記事をもっと見る


「ビスマス」は科学に関連のある記事です。
その他の科学に関連する記事
ラクトン(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
環内にエステル基-COO-をもつ複素環式化合物の総称。環の大きさにより、4員環のβ(ベータ)-ラクトン、5員環のγ(ガンマ)-ラクトン、6員環のδ(デルタ)-ラクトン、……に分類される。β-、γ-ラクトン、……は、それぞれβ-、γ-ヒドロキシカルボン酸の環状エステルの構造をもつ
ビスマス(日本大百科全書(ニッポニカ))
周期表第15族に属し、窒素族元素の一つ。古く蒼鉛とよばれた。中世のヨーロッパではすでにその存在が知られていたが、スズ、鉛、アンチモンなどとの区別がつかないでいた。しかし、そのころから区別がつき始め、酸化ビスマスその他が顔料などとして用いられていて、17世紀ごろには一般に英語でbismuth
ニホニウム(日本大百科全書(ニッポニカ))
超アクチノイド人工放射性元素の一つ。原子番号113、元素記号Nh。周期表第13族に属する。新元素として認定されるまでの暫定名称はウンウントリウムununtrium(暫定元素記号Uut)。2003年にアメリカとロシアの115番元素合成の共同研究の際に113番元素の生成を観測したとの最初の報告があったが、理化学研究所(理研)
再結晶(改訂新版・世界大百科事典)
溶解度の差を利用して結晶性物質を精製すること。すなわち精製しようとする固体を,適当な溶媒に加熱して溶かすか,あるいは濃縮して飽和溶液とし,これを徐々に冷却すると一般に溶質の溶解度が減少して再び結晶として析出してくる。この沈殿をろ過することによって,成分を結晶として精製することができる。
集合組織(改訂新版・世界大百科事典)
金属などの多結晶材料中に存在する各結晶粒の結晶格子の向き(結晶方位)の分布状態のことで,厳密には結晶集合組織という。ある結晶方位の結晶粒が統計的に多いならば,〈この集合組織には優先方位がある〉という。慣用的には同じ意味で,〈この材料には集合組織がある〉ということが多い。
科学に関連する記事をもっと見る
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額600万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る