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よこはまじけん【横浜事件】

読者カード 用例 2018年04月03日 公開

2018年02月15日 ねじり草さん投稿

用例:そして金鎮周のごときは、当時すでに有名であり、後にいわゆる「横浜事件」が明るみにだされてなお有名となった神奈川県特高課の二太郎といわれた松下、天野らによって、そのままズボンのなかに血の大小便をしてしまう仮死状態にいたるまでの拷問をうけたが、さいごまで彼の計画はまもられた。
『副隊長と法務中尉』 1953年 金達寿
語釈:昭和一七年(一九四二)にはじまった、神奈川県の特高警察による言論弾圧事件。「改造」に掲載された細川嘉六の論文に端を発し、同時期にスパイ容疑で検挙された川田寿の事件等と関連づけられ、同一九年までに雑誌編集者など約五〇名が治安維持法違反で検挙され、激しい拷問を受け数名が獄死した。「改造」「中央公論」は同一九年に廃刊に追いやられた。

コメント:用例がなかったので。解題の415頁に雑誌『近代文学』1953年1月号と2月号に発表とあります。

編集部:第2版では、用例が入りませんでした。

著書・作品名:副隊長と法務中尉

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1953年

著者・作者:金達寿

掲載ページなど:115ページ〔『金達寿小説全集二』、1980〕

発行元:筑摩書房