づたい【伝】
読者カード 用例 2018年05月09日 公開
用例: | たにがはの岩ねづたひに行く水もうへに波こすさみだれの比(39・延文百首、藤原経教、夏十五首、五月雨、1227) |
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『延文百首』 1357年 | |
語釈: | 〔語素〕(動詞「つたう(伝)の連用形から)地形・建造物などを示す名詞について、それを伝わって行くことを表わす。「峰づたい」「浜づたい」「軒づたい」「線路づたい」など。 |
コメント:既投稿のものよりさかのぼります。また、謡曲「玉葛」には、「不思議やなこの川は山川の、さも浅くしてしかも漲る岩間傳ひに、小さき舟に棹差す人を見れば女なり」という用例もありました。
編集部:2012年8月23日付けで、浮世草子『好色一代男』(1682)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、325年さかのぼることになります。
著書・作品名:延文百首
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1357年
著者・作者:
掲載ページなど:558ページ〔『新編国歌大観 第四巻 私家集編2 定数歌編 歌集』、1986〕
発行元:角川書店