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りんこう【輪行】

読者カード 語釈 2020年06月09日 公開

2018年05月29日 尽波満洲男さん投稿

用例:先づ大阪神戸地方への輪行の模様を掻い摘んでお話することゝいたしませう。
『清輪  2巻2号』 1905年4月 鈴木重行
語釈:〔名〕自転車で遠乗りすること。サイクリング。また、途中で鉄道やバス、船などの公共交通機関を利用して自転車を運びながらそれに乗ることを特にいう。「輪行袋」

コメント:遡ります。

編集部:2016年11月3日付けで、あらまきさんに、『サイクルスポーツ』(1985)からの例をご紹介いただいていますが、さらに80年さかのぼることになります。ただし、ご紹介いただいた用例中の意味は字義通り、自転車で行くこと。つまり、サイクリングの意味で使われているようですが、この後の記述に「浜松を過ぎて一の宮まで往くと、雪がトシトシ降って来たので自転車で往けるところまで往きまして其後とは汽車で名古屋まで往きました」(25ページ下段10行目)とあり、結果的には途中で公共交通機関での移動も含まれているので、語釈に手を加えて再アップします。

著書・作品名:清輪  2巻2号

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1905年4月

著者・作者:鈴木重行

掲載ページなど:24ページ

発行元:清輪社