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かぞくだんらん【家族団欒】

読者カード 項目 2003年03月16日 公開

2003年03月11日 古書人さん投稿

用例:決して酒席に限らず、家族団欒、親子夫婦の間にても、
『文藝倶楽部(第2巻第1編)』 明治29年1月10日 三宅青軒
語釈:〔名〕家族が集まって、うちとけた時間を過ごすこと。

コメント:一家団欒という言葉は、一般的に使用されていたようですが、家族団欒は使われていなかったのでしょうか。

編集部:第2版では、「一家団欒」の見出しはありますが、「家族団欒」は立項されませんでした。用例を採取した文献からこの語が掬われなかったということですが、あるいは、複合する度合いがゆるいと判断された可能性もあります。しかし、今や「一家団欒」に劣らず「家族団欒」も使われますね。「一家団欒」には、一家(=家族全員)が車座になってテーブルを囲むというイメージがありますが、最近では朝晩の食事ですら家族ばらばらの方が多いので、「一家」という言い方自体むしろ馴染まなくなってきているかもしれません。それに対して核家族が手軽にファミレスで一緒に食事することは「家族団欒」といってもあまり違和感はありませんね。

著書・作品名:文藝倶楽部(第2巻第1編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):明治29年1月10日

著者・作者:三宅青軒

掲載ページなど:191ページ

発行元:博文館